- 21:00 デンマーク vs オーストラリア
- 24:00 フランス vs ペルー
- 27:00 アルゼンチン vs クロアチア
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苦境打破へ。コウチーニョに刺激を受ける栃木のドリブラー・浜下瑛「あのシュートはものすごかった」
現在4連敗と苦しむ栃木だが、その中でギラギラと燃えたぎっている若手がいる。MF浜下瑛だ。
前節は金沢に2点ビハインドの89分に途中交代で入ったが、出場時間も短く見せ場を作れなかった。試合直後、浜下が目尻に涙を浮かべるように悔しがっている姿が目撃されている。
「泣いてないですよ。本当に泣いてないですからね(笑)」
心の底から悔しかったという。
「短い時間でも自分を出せるようにならないとダメなんです。その悔しさです」
浜下は今季栃木に加入した大卒ルーキーだが、ここまで途中出場を中心に8試合に出場。いずれもゴリゴリと相手を揺さぶるドリブルを仕掛けてチームのアクセントになってきた。6日の天皇杯2回戦・徳島戦では左サイドを再三突破して見せ場を何度も作った。リーグ戦の先発獲りに最大限のアピールに成功した。
いま、W杯で注目するのはブラジルのMFコウチーニョだという。
「(W杯グループステージ第1節・スイス戦で)ドリブルからカットインして決めたシュートはものすごかった。プレースタイル的に同じだと思うので最近はコウチーニョの動画をよく見ているんです。試合会場に向かうバスの中でコウチーニョの動画を見て気持ちを高めるのが最近のルーティンになっています」
4連敗と苦しむチームの中で、いつどの試合でもキレのあるドリブルを見せる浜下の存在は希望の光だ。
「栃木は連敗しているいまもチームとして戦えていると思うし、チーム力はあると思います。でも、その土台の上で若い力が爆発する力を見せないといまの流れは打破できない。誰かが変えないといけないと若手はみんな思っていると思うけど、それは自分だという気持ちは常にあります。とにかく結果を出したい」
ぜひともコウチーニョが決めたような、深夜でも目が覚める豪快な一発を、浜下に期待したい。
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松本の守田達弥、元同僚の指宿洋史を警戒も「特長は分かっている」
23日に行われるJ2第20節・千葉戦に向けて、GK守田達弥が最終調整を進めている。前節・大分戦は悔しい結果に終わったことで「ホームで連敗は絶対にできない」と、強力アタッカー陣の揃う千葉を相手に闘志を燃やす。
ここ最近の千葉はラリベイと指宿洋史のツインタワーが先発起用されていることもあり、「ラリベイとイブ(指宿洋史)の2トップは長身だし、クロスの対応はカギになると思う」とにらむ。中でも新潟時代に同僚だった指宿については、「大きな体を生かしてボールキープすることが多い。足元の技術もしっかりしていて、前線で溜めることでほかの選手が攻め上がる時間を作っている」と高い評価をする。
その上で「一緒にプレーしてきたので、特長は分かっている。それをチームにうまく落とし込めれば」と自身の知っている各種情報などをチームに還元する構えだ。今季前半戦で最後のホームゲームだけに、いい形で後半戦を迎えるためにも白星が欲しいところ。攻め込まれる時間も長くなると予想されるだけに、守護神の活躍には期待が寄せられる。
文:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)
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アゴ髭をたくわえ始めたジュロヴスキー監督。今節勝利すれば幸運をもたらすジンクスに定着!?
この2週間ほど、京都のジュロヴスキー監督がアゴ髭をたくわえ始めている。きれいに整えられた白髭でナイスミドルっぷりにさらに磨きがかかった指揮官だが、「闘莉王に『サンタクロースにはまだ早いよ』と言われた」とのこと。チーム内では、どうやらイジりの対象となっているようだ。
それでも本人はすこぶる気に入っている様子。「カッコイイ?」と日本語で取材陣に感想を求めてくる。
急に伸ばし始めた理由を尋ねても、「ちょっと変えてみただけ。深い意味はないよ。頭髪が寂しくなってきたから、埋め合わせをしたんだ(笑)」と冗談めかすが、最後に「でも、試合に勝ったら剃るかもしれないね」とニヤリ。
現在の京都は公式戦3連敗中で、ホームゲームに関しては6連敗中。もし23日に本拠地・西京極で行われる大宮戦に勝利し、髭をさっぱりと剃り落とすことができれば、ジュロヴスキー監督の髭は今後、チームに幸運をもたらすゲン担ぎとして定着するかもしれない。
文・写真:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)
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山形逆転勝利のきっかけはアルヴァロロドリゲスのファウルスロー?
前節・甲府戦では途中出場ながら1ゴール1アシストと2得点に絡んだ山形のアルヴァロ・ロドリゲス。チームの連勝と7試合無敗達成に貢献したが、この活躍にはあるきっかけがあったようだ。
左ウイングバック・山田拓巳との交代でピッチに立ったのは、0-1とリードされていた77分。三鬼海の右クロスに飛び込み同点ゴールを挙げたのが85分、FKで小林成豪のゴールをアシストしたのが90分+3というのが終盤の流れだ。
[3-4-2-1]ではシャドーでプレーすることが多いアルヴァロ。この試合の交代直後は不慣れな左ウイングバックに入ったが、ゴールを決める直前に汰木康也とポジションチェンジしてシャドーに移動していた。それがクロスに対しゴール前に飛び込める一因になった。問題は、ポジションチェンジのタイミング。同点ゴールの5分ほど前に、アルヴァロは慣れないスローインの場面でファウルをとられていた。これがきっかけだったのか。
ベンチからポジションチェンジの指示を出した木山隆之監督に聞いてみると、「いや、全然」とそこは全否定した。「(汰木)康也を外に出したほうがフリーでドリブルできそうだった。それとクロスがチャンスになるというのはスカウティングでも言っていたので、クロスに突っ込めるのはアルヴァロのほうかなと。アイツ、めっちゃ突っ込むよ。すごくいい感覚をもっている」と戦術的な意図があったことを明かしている。
アルヴァロ本人に聞くと「スローインをミスしたので、あの時点で監督が『ヤバい』と思ってポジションを変えて…、そうじゃないと思うけど(笑)」とドゥグラス通訳を通してノリツッコミを披露したが、「監督は、クロスのときには逆サイドのシャドーが入ってということはいつも要求している」と木山監督の意図を汲み取り、結果につなげた。
自身のコンディションの問題や、シーズン途中での戦術やフォーメーションの変更などもあり、ここまでの出場は7試合にとどまっているが、「彼のよさは攻撃。そこでよさが出るようになるのは一ついいこと」木山監督も期待を寄せる。茶目っ気たっぷりのブラジル人が“助っ人”として活躍できる態勢がようやく整った。
文・写真:佐藤円(エルゴラッソ山形担当)
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神戸への移籍が決まった徳島の大﨑玲央。決断に至るまでの葛藤を語る
徳島・大﨑玲央のJ1神戸への移籍が決まった。
正式なオファーが届いたのは6月10日に行われたJ2第18節・町田戦のあと。その経緯を「プレシーズン中のプレーを見て、そのときの評価が高かったというふうに聞いています。意図としては、今年から神戸が掲げているポゼッションサッカーの中でビルドアップを期待されてのオファーでした」と説明する。
カテゴリーが上のチームから声がかかることは当然ながら光栄なこと。とはいえ、J1昇格を目標に掲げ、主力として走り続ける大﨑が抜けることは徳島にとって痛手。大﨑自身にとっても二つ返事で決断できる話ではない。「シーズン中であることが自分の中でひっかかりました。今年は副キャプテンも任されていますし、いまは特にチーム状況が悪いときです。途中で抜けて自分だけ別のチームに移るというのは、言葉で表現し難いですが、申し訳ないというか自分の中でひっかかりました」。当然そう思うだろう。だが、さまざまな助言もあり、「プロになる以前から目指してきた舞台で、プロになってからはよりその思いが強くなった舞台」であるJ1でプレーしたいという気持ちに真っ直ぐ向き合った。その結果として、最終的に神戸移籍を決断した。
短い文章では伝えられない大﨑の気持ちもあるのだが、その徳島に対する感謝は「徳島がこういうサッカーをしていたんだということを見せることがいまできるベストなこと」という言葉どおり、神戸で公式戦に出場して結果を残すことで示してほしい。
文:柏原敏(エルゴラッソ徳島担当)
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J2の快速FWとロシアで戦う高校の後輩。大分の松本怜が称賛した二人の男とは?
好調を維持する大分のMF松本怜が、若きプレーヤーたちから新鮮な刺激を得ている模様だ。
その一人が、16日に開催されたJ2第19節・松本戦で対戦したFW前田大然。50mを5.8秒で駆け抜ける快速の松本怜だが、そんな自らと比較して「全然大然。全然大然」と2回繰り返すほど、前田のスピード感に驚かされたという。
「昨季の水戸戦はケガで欠場したのでマッチアップしたのは今回が初めてだったけど、速くてビビった。今まで自分より速いと感じたのは永井謙佑くらいだったけど、大然は速かった。とにかく初速がすごくて、一歩目からグンッとくる。映像でも速いと思っていたけど、最初があんなに速いとは映像では分からなかった。献身的に走るいい選手だと思った」
さらに、19日のロシアW杯コロンビア戦で先発した青森山田高の後輩・柴崎岳についても「大舞台であれだけ落ち着いてやれるのはさすが岳。一瞬も焦らない」と大絶賛。松本が高3のとき柴崎が青森山田中1年と年齢が開いているので一緒にプレーしたことはないが、「昔からあんな感じ。岳はずっと異次元だった」と、後輩の活躍を手放しで喜んだ。
松本自身も経験を積みプレーに奥行きを増しているが、「あれは刺激になる。自分も頑張ろうと思えた」。30歳にしてなお進化中のスピードスターが、その存在感に磨きをかける。
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山口の丸岡満、“兄”と慕う戦友・香川真司のW杯初ゴールに歓喜。「僕も頑張らないと」
山口のMF丸岡満にとって、日本代表で背番号10を背負うMF香川真司は「お兄ちゃん」のような存在。ロシアW杯の初戦での香川の活躍ぶりを喜んでいる。
二人はドルトムント(ドイツ)でチームメートとして過ごした戦友。いまでも香川が帰国した際には一緒に食事やカラオケに出かけるような「楽しくて、いい関係」が続いており、香川が同大会の日本代表に選出された際にも丸岡から連絡をとったという。
19日のコロンビア戦、丸岡はテレビの前で試合の様子を見守っていた。開始6分にして香川がPKを落ち着いて決めると「真司くん、ナイスゴール!」と歓喜。「応援の気持ちが伝わるように」と、その瞬間の様子をインスタグラムのストーリーに投稿した。
丸岡は「世間が彼に厳しい評価をしていることは知っていた。でも先制点を決めて初戦に勝って、そういった声をはね返すくらいの活躍を見せてくれた。僕は彼自身のことを知っているので、なおさらうれしかった」と、自分のことのように喜んだ。
丸岡自身は、第11節・新潟戦で今季初先発を果たすも、足を痛めて18分でピッチから退き、それ以降ピッチから離れている状況。「古傷の影響も少しあって思ったよりも長引いてしまったけど、いまは再発させないように気をつけながらコンディションを上げている」。
「ちょうどこのタイミングで僕のケガも治ったし、体自体はすごく動いている。僕も頑張らないといけない。後半戦でしっかり巻き返せれば」と丸岡。世界で戦う香川から得た刺激を胸に「完全復活」に備える。
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