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あれから約8年。町田と相馬直樹監督が迎える“J初対戦でリベンジマッチ”
24日に開催されるJ2第20節で、町田は新潟と初めてリーグ戦で対戦するが、公式戦での新潟戦は初めてのことではない。
10年10月9日、天皇杯全日本選手権3回戦。町田は新潟と敵地・ビッグスワンで4回戦進出をかけて激突した。そのときの指揮官が、いまのチームを率いる相馬直樹監督だった。
2回戦で東京Vを下していた町田は敵地に意気揚々と乗り込んだものの、前半だけで2失点。MFマルシオ・リシャルデスのテクニックに翻ろうされるなど、MF田中亜土夢に2ゴールを許し、2点のビハインドを背負った。0-2で迎えたハーフタイム、あまりにも腰が引けた戦いに指揮官は雷を落として選手たちにハッパをかけ、相馬監督の言葉に呼応するかのように後半の町田は猛攻を仕掛けた。しかし、あと1点及ばず1-2で4回戦進出の夢を断たれている。
あれから約8年。当時のカテゴリーは町田がJFL、新潟がJ1だったが、リーグ戦初対戦は、同じJ2のカテゴリー同士で実現する。もちろん、クラブ力ではまだまだ差はある。それでも、ピッチ上での戦いとなれば話は別だろう。新潟とのリーグ戦初対決を前に、相馬監督はこう言い切った。
「J1を長く戦ってきたクラブにどれだけできるか。われわれはチャレンジャーとして戦う」
文・写真:郡司聡(エルゴラッソ町田担当)
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瀬戸大橋ダービーへ、心身ともに厳しいトレーニングを重ねてきた讃岐。「浮上するためのきっかけになるダービーにしたい」(原一樹)
「キャンプ並みでしたね(笑)」(原一樹)。岡山との瀬戸大橋ダービーに向け、讃岐は心身ともにいつも以上の厳しいトレーニングを重ねてきた。
今週は試合前日以外は練習施設の影響もあり、非公開練習となったが、どの選手に話を聞いても「時間も質もかなりやってきた」(原)、「キツかったけど、いい準備ができた」(岡村和哉)、「(試合前日は)軽めだったけど、そのほかは割とハードな練習だった。ダービーということもあるし、岡山は球際が厳しくてガンガン走ってくる。その部分で負けないように準備してきた」(森川裕基)などと言うように、戦う準備を整えてきた様子だ。
昨季の第34節・岡山戦(1○0)、シティライトスタジアムで華麗なループシュートを決めて勝利に導いた原は「現状は停滞しているけど、浮上するためのきっかけになるダービーにしたい」と言う。勝利はもちろん、その先にもつながる試合にしようとする意気込みが伝わってきた。
文・柏原敏(エルゴラッソ徳島担当)
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「西野監督は“人や運を引き寄せる”監督」(久米一正)
苦戦が予想されていたW杯初戦・コロンビア戦を2-1でモノにした日本。西野朗監督は監督交代から2カ月、初合宿から1カ月という短期間で、どのようにチームをまとめ上げたのか。その手法や信念を現役時代にとともにプレーし、GMとして西野監督を招聘した経験をもつ久米一正(清水GM)が語った。
鋭い観察力と緻密な計算
――現役時代は日立でチームメート、その後は強化部長やGMと指揮官という間柄でもありましたが、西野監督はどんな人間でしょうか。
「口下手ですね(笑)。親しみを込めてですよ。だから余計なことを細かく言わずに、一つ二つの言葉で伝わる。日立時代からチームメートとして一緒にプレーして、現役を引退してからの西野はユース代表やアトランタ五輪代表の監督を経験しました。私は柏の強化部に入って、別々の道をいきましたが、その後柏で再会するわけです」――柏の指揮官に招聘しようとしたきっかけは何でしたか?
「96年にアトランタ五輪が終わり、2勝1敗と好成績を残しながらもグループステージを突破できませんでした。数字は悪くなかったですが、当時の協会の西野に対する評価はそれほど高くなかったんです。ブラジルに勝って、ハンガリーにも勝った。それなのに低評価はないのではないかと、私個人は思いました」ロシアワールドカップ選手名鑑発売中!!
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