-
暑い、キツイ、沖縄キャンプ! “第2の開幕”を突っ走るべく、桜軍団が沖縄で体を鍛え抜く
21日から始まったC大阪の沖縄キャンプも4日目を迎えた24日。17時を過ぎても強い日差しが照り付ける環境下、金武町(きんちょう)フットボールセンターで約2時間の練習が行われた。この日の練習の締めくくりは紅白戦。メンバーはシャッフルされ、緊張感が漲る中、2本目に杉本健勇が豪快に2得点を決めた。
梅雨も明け、とにかく暑い沖縄。立っているだけで汗が噴き出て、体力が奪われていく。選手たちにキャンプの感想を聞いても、「暑い!」(清武弘嗣)が第一声にくる。連日の2部練でぐったりの様子の柿谷曜一朗は、「キャンプの感想ですか? とりあえず『暑い』の一言ですね。真っ黒になって大阪に帰りますよ」と話し、ファンサービスを終えて、バスに乗り込んだ。
「休んだぶん、追い込むこと(がテーマ)。キツい練習もありますけど、充実していますね。いま、やらないといけないと思うし、昨日は砂浜で練習したんですけど、いつもと違った練習もできているので、いいキャンプになっていると思います」(杉本)。
ロシアW杯による中断明けの“第2の開幕”を突っ走るべく、桜軍団が沖縄で追い込む。
文・写真:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)
-
名古屋がJ2岐阜などと練習試合。28日の“PK戦やり直し”へ予行練習も
気温が30度を越える猛暑の中、名古屋は岐阜とFC伊勢志摩をトヨタスポーツセンターに招いて練習試合を行い、主力組が出場した岐阜戦は0-1で敗戦、控え組の伊勢志摩戦は5-0で快勝した。
Jリーグのチームとの対戦は5月20日のJ1第15節・柏戦以来。リーグ中断期間に取り組んでいる練習がどれだけの成果を発揮するかが注目された。
しかし現状のほぼベストメンバーで挑んだ岐阜戦は、相手にボールを支配されなかなかチャンスを作り出せなかった。個人個人が頑張っている印象はあるが、チームとしてのボールの奪いどころや連係で崩す形が見られず、中断期間の成長ぶりを示すことができなかった。
終了間際には自分たちのミスから岐阜の練習生にゴールを決められ敗戦。前日に公式戦があった岐阜は控え中心のメンバーだっただけに、サポーター席からもため息が漏れたが、FWジョーは「結果は求めていたものではなかったが、練習試合なのでチャレンジすることが大事だったし、相手がボールをもっているときの守備のポジション取りはうまくできていた。少しずつ成長はしている」と前向きに捉えていた。
一方、東海社会人1部の伊勢志摩と対戦した控え組は、主将のFW佐藤寿人が「つながりができてきて、うまくいっていると思う」と言うように序盤から連係で相手を圧倒した。特にFW押谷祐樹は格の違いを見せて2ゴール1アシストの活躍。左のMFの位置から多くのチャンスを創出し、佐藤も自在にポジションを変え、若手のよさを引き出すことに奔走した。
相手チームのレベル差はあるにしても消化不良な感じが否めなかった練習試合。よかったのは控え組の出来と、天皇杯2回戦・奈良C戦の“PK戦やり直し”に向けたPK戦が行われたこと。岐阜戦は8人が蹴って7-7の引き分け、伊勢志摩戦は5-4で名古屋が勝利した。
文・斎藤孝一(エルゴラッソ名古屋担当)
-
清水が練習を再開。20歳・立田悠悟が明かす新たな気持ち「次の代表には入らなければいけない」
清水は16日間の長いオフが明け、今日24日から練習を再開した。
しかし、その練習にヤン・ヨンソン監督の姿はない。家庭の事情で、合流はキャンプ初日となる28日になる予定で、この日は篠田善之コーチが練習の指揮をとることになった。サーキットトレーニングなどフィジカル中心のメニューで、約1時間半。「コンディションにバラつきはある」と認めるが、この3日間の練習を土台にして、「キャンプにスムーズに入っていきたい」との考えのようだ。
監督不在の中の練習だったが、「見ていても、見ていなくてもやることは変わらない。監督にアピールすることももちろん、選手同士で信頼関係を築かなければいけない」と話すのはDF立田悠悟。21日に20歳の誕生日を迎え、「次の代表には入らなければいけないし、チームでも目に見える結果を出さなければいけない」と、また新たな気持ちで練習に臨んでいた。
文・写真:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)
-
神戸、再始動。25日からの和歌山ミニキャンプでは中国クラブなどとの練習試合も
9日のルヴァンカップ・プレーオフ横浜FMとの第2戦のあと、10日間のオフをとっていた神戸。21日から練習を再開し、フィジカルメニューなどで汗を流してきた。25日からは和歌山県の上富田スポーツセンターでミニキャンプを行う。
FW小川慶治朗は「チーム力を高めたいし、連携を徹底したい。やるサッカーを決めて練習に臨むと思うので、しっかり取り組みたい」と話し、充実したトレーニングにしたい気持ちを語っていた。
ミニキャンプでは、30日に中国の武漢卓爾足球倶楽部およびアルテリーヴォ和歌山との練習試合を実施する予定。
文・写真:小野慶太(エルゴラッソ神戸担当) -
オーストリアキャンプ中の長崎がCSKAソフィアと練習試合。「ボール回しは表現できたが崩しは課題」と米田
長崎は23日、オーストリアキャンプで初の対外試合を行った。
オーストリアでのキャンプ6日目となる23日、キャンプを行っているノイシュティフトから東に55㎞ほどのイエンバッハにあるイエンバッハスタジアムでブルガリア一部に所属するCSKAソフィアと今キャンプ初めてとなる練習試合を行った。
20分にGK徳重健太からのパスをチェ・キュベックがリターンしたところを相手に奪われ、先制点を許す。さらに42分にも最終ラインでのビルドアップからのパスを奪われるとショートカウンターから失点。後方でのビルドアップ時のミスからの2失点で前半を0-2で折り返した。
後半に入っても得点が奪えないまま、時間が経過。終了間際の87分にはロングパスからのカウンターで相手FWの飛び出しを許して3失点目を喫してしまった。試合はそのまま、終了し、キャンプ初の対外試合は0-3での敗戦という結果となった。
試合後、米田隼也は「キャンプで取り組んできたことを出せた部分もあるが海外特有の間合いや決定力の部分で違いを痛感させられてしまった。ボールの回しは表現できたと思うがそこから前での崩しでは課題が出たかなと思います」と振り返った。
文:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)