瀬戸内高（広島）の安部裕葵選手が21日、鹿島の練習に参加した。安部は左右両足でボールを扱えるテクニックがあり、「高3ではFWをやりました。サイドハーフでも、ボランチでもどこでもできます」と幅広い適性も持つ選手だ。

　春から加入する鹿島がクラブW杯で準優勝という大躍進を遂げたことを目の当たりにして、「自分もこの中でやらないといけない危機感が出ました」と表情を引き締めていた。

　チームには、24日の天皇杯準々決勝まで帯同し、広島戦を観戦後、瀬戸内高に帰る予定だ。ひざを痛めていたため久しぶりの練習となったが、「痛みもなくて良かったです」と白い歯を見せていた。

文・写真：田中滋（エル・ゴラッソ鹿島担当）

　今季のJリーグベストイレブンに選出された横浜FMの齋藤学について、チームを指揮するエリク・モンバエルツ監督が絶賛した。

　中心選手として活躍したシーズンを振り返り「ベストイレブンに値する以上のパフォーマンスだった」と教え子を評した。さらに10ゴール8アシストという数字にもついても言及。「世界を見てもクリスティアーノ・ロナウドやメッシは良いプレーだけでなく、効果的なプレーを数字として残している」。周囲を納得させる数字を残し、秋ごろには日本代表の常連となり、リーグを代表するプレーヤーにもなった。名実ともに横浜FMのエースに成長した背番号11は天皇杯でもチームを引っ張る。

文：藤井雅彦（エル・ゴラッソ横浜FM担当）

　インターナショナルユースカップ2016が開幕し、松本U-18と対戦したFC東京U-18は久保建英の2ゴールなどで3-0と快勝した。

　この大会はユース年代の国際経験と競技力の向上を目的に昨年創設され、今季、日本からはJユースカップで優勝したFC東京U-18をはじめ、広島ユース、松本U-18、京都サンガU-18が参加。海外からは釜山アイパーク（韓国）、エストゥディアンテス（アルゼンチン）、フィゲイレンセ（ブラジル）、パース・グローリー（豪州）の4チームを招へいし、8チームが2グループに分かれてリーグ戦を戦ったあと、同順位同士で順位決定戦を行う。

　初戦で松本と対戦したFC東京は6分、FKから久保がゴールを決めて先制すると、27分にもゴール前の混戦から久保が粘って押し込み、前半で2点のリードを奪う。後半に入っても49分にFW今村涼一が右からのクロスに合わせて、FC東京が3-0で勝利を収めた。

　そのほかの試合は広島と京都が1-1の引き分け。釜山がエストゥディアンテスを2-1で、フィゲイレンセがパース・グローリーを2-1で下している。

　松本は21日、FWオビナ（33）とFWウィリアンス（28）と契約満了により来季の契約を結ばないと発表した。今季、オビナは5試合出場。ウィリアンスは10試合出場。

　両選手はクラブの公式HPを通じて、「チームに貢献出来なくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ僕は必ずピッチにカムバックしますので、その時は応援を宜しくお願いします。遠くにいても松本山雅を愛していますし、1ファンです。本当にありがとうございました」（オビナ）、「松本に来た当初からサポーターの皆さんに温かく迎え入れて頂いたことを今でも忘れません、チームの状況が悪いとき、良いときサポーターの皆さんはいつも同じように接してくれました。松本山雅サポーターはなにか特別な力を持っていると思いますし、あのアルウィンの雰囲気を、またなにかの形で感じたいと思いました。また皆さんに会えるのを楽しみにしています。ありがとうございました！one　soul !」（ウィリアンス）とコメントしている。

　鹿島がレアル・マドリーを追い詰め、大いに盛り上がったクラブW杯決勝。大宮のMF横谷繁もその行方を見守った一人だ。ACL、そしてクラブW杯につながる24日の天皇杯準々決勝・湘南戦に向けて、モチベーションを新たにしている。

 「ああいう舞台でプレーできる喜びとか、誰もが見ているような注目される試合をするためには、勝っていかないといけない。どんな相手でも勝つことが大事。天皇杯でも優勝すればACLのチャンスがある。海外のチームと戦うことで鹿島は毎試合、レベルアップしていたし、『いいな』という思いもある。ただ、とりあえず（天皇杯準々決勝で）湘南に勝たないと意味がない」

　一方で、横谷は準決勝の時点からレアル・マドリーのとある選手に目を奪われていた。「正直、これまでレアルをちゃんと見たことがなくて…。準決勝でモドリッチに惚れてから、毎日モドリッチの映像ばっかり見ています」。自身と同じくボランチを務めるクロアチア代表のあらゆるプレーに感銘を受けた。

 「アウトパスの精度、守備力、ファーストタッチの質、パスの出しどころがなかったときの体を入れての前への入り込みが良かった。パスを散らしながら、相手が油断していたら一人かわして前に運ぶみたいな、ああいうプレーを自分もできればそこからのスルーパスなり展開が増えると思う」

 「オールマイティーなのに、全部のレベルが高い。理想の選手です」と心酔するモドリッチから受けた刺激を天皇杯で表現できれば、自ずと次のステージは見えてくる。今季のリーグ戦では常に期待に応えてきた男だけに、いまから期待は高まる。

文：片村 光博（エル・ゴラッソ大宮担当）

　名古屋は21日、新潟のMF小林裕紀が完全移籍で加入することが決定したと発表した。小林は今季、J1リーグ戦29試合に出場。新潟の主将を務めていた。

　名古屋の公式HPを通じ小林は「名古屋グランパスという歴史あるクラブの一員になれることを心から嬉しく思っています。名古屋が1年でＪ１へ復帰するために全身全霊をかけてファン・サポーターの皆様のため、そしてクラブに関わる方々のため に戦いたいと思います。そして、1日でも皆様に認めていただけるよう頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします」とコメントしている。

　山口は栃木のFW大石治寿が完全移籍で加入することを発表した。大石は神奈川大を中退して09年に当時JFLに所属していた刈谷に加入。その後、藤枝を経て今季栃木に移籍。J3リーグでは全試合に出場し、11得点を挙げていた。以下、大石のコメント。

「自分自身のゴール前での特徴を最大限に活かしチームに貢献できればと思っております。１つでもレノファが上へ行けるように下手くそですが一生懸命頑張ります ので応援よろしくお願いします。新しい地で不安もありますので優しく声をかけて頂けると幸いです」

　また、山口は同じく栃木からGK吉満大介を完全移籍で獲得することも発表している。

[FIFA Club World Cup Japan 2016]
■魂揺さぶるファイナル。これが鹿島、これぞ鹿島
■レアル・マドリー vs 鹿島
■追い詰められた欧州王者を救ったのはやはりCR7

[全日本大学選手権]
■日本体育大 vs 筑波大
衝撃の8ゴール 筑波復権

[高校サッカー選手権特集]
■今大会の主役候補たち

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