EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2016.8.14(Sun)

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  • 長崎で武者修行中。宮本航汰の飛翔のときは近い!

    長崎で武者修行中。宮本航汰の飛翔のときは近い!

     8月に入り、清水から期限付き移籍で加入中の宮本航汰への期待が高まっている。

     J2第27節の熊本戦では、途中出場ながらチーム随一と評されるロングフィードを巧みに織り交ぜたプレーで、永井のゴールをお膳立てするなど勝利に貢献。最終的に出場は認められなかったが、熊本戦での活躍を受けてチームが、所属元である清水との公式戦に出場出来ない宮本を、第28節の清水戦に出場できるよう働きかけたという事実からも、その評価は伝わるはずだ。

     もともと宮本は北川航也(清水)、水谷拓磨(清水からFC今治へ期限付き移籍中)とともに、清水サッカー界のレジェンド「三羽烏」(大榎克己、長谷川健太、堀池巧)になぞらえて「新三羽烏」と呼ばれた逸材。その才能は折り紙付きだ。だが、これまではトレーニングで好調さを見せても、ゲームでは力を出し切れていない印象が強かった。それが熊本戦では出場した66分から試合終了まで終始堂々としたプレーを披露している。その理由を本人は「出場して最初の守備で、相手にプレッシャーを掛けてバックパスをさせることができたし、インターセプトもできた。ファーストプレーが良かったので良い入りができたんだと思います」とコメントしている。それだけに清水戦に出たかったという思いも強いようだが、リーグ戦はまだ10節以上残っており、天皇杯も控えている。三羽烏の一角が西の地から羽ばたくチャンスはまだまだありそうだ。

    文・写真:藤原裕久(エルゴラッソ長崎担当)

  • 2位・松本と3位・C大阪の直接対決は松本に軍配

    2位・松本と3位・C大阪の直接対決は松本に軍配


     勝ち点2差で迎えたJ2 ・2位の松本と3位・C大阪の直接対決は松本に軍配が上がり、自動昇格圏を守った。

     悪天候の影響でキックオフが45分遅れたこの試合。試合が動いたのは42分だった。松本のパウリーニョが高い位置でボールを奪うと、そのままミドルシュート。低い弾道で放たれたボールはワンバウンドして滑るようにゴールに吸い込まれた。直前に松田陸が傷んで一旦試合が途切れており、再開直後に松本が一瞬のスキを突いた形となった。

     松本はその後も工藤浩平や山本大貴が決定機を迎えたが、C大阪のGKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれ、追加点を奪えない。それでも最後までハードワークを怠らず、1点を守り切って勝利した。

  • 柴崎不在の中で鹿島が福岡に勝利。5試合ぶりの勝ち点3を手にする

    柴崎不在の中で鹿島が福岡に勝利。5試合ぶりの勝ち点3を手にする


     鹿島が福岡に2-0で勝利し、3連敗、そして4試合勝ちなしのトンネルを抜け出した。

     10日に行われたスルガ銀行チャンピオンシップで柴崎岳が負傷した鹿島は永木亮太が2試合ぶりの先発。また、赤﨑秀平も2試合ぶりの先発で金崎夢生とコンビを組んだ。

     27分、鹿島はカウンターから金崎のスルーパスに抜け出した赤﨑が飛び出してきたGK神山竜一の動きを見極めて浮き球のシュート。「夢生くんから良いパスが出た。それまでにも外していたので、冷静になれた」という言葉どおり、落ち着いてゴールを決めた。

     これで先制した鹿島はなかなか追加点を奪えなかったが、80分に鈴木優磨が追加点を奪い2-0。終了間際にオウンゴールで1点を返されたが2-1で勝利し、5試合ぶりの勝ち点3を手にした。

  • 湘南の齊藤未月がサテライトリーグでゴール。慶応義塾大の渡辺夏彦や昌平高の松本泰志も練習生として参加

    湘南の齊藤未月がサテライトリーグでゴール。慶応義塾大の渡辺夏彦や昌平高の松本泰志も練習生として参加

     Jサテライトリーグ第13日の湘南vs広島が馬入ふれあい公園サッカー場で行われた。試合は湘南ユース所属の齊藤未月(17)が決勝点を奪い、湘南が2-1で勝利。

     この試合には先日の高校総体で優秀選手にも選ばれた松本泰志(昌平高)が広島の練習生として、慶應義塾大の渡辺夏彦が湘南の練習生として出場している。

  • 明治大が総理大臣杯初優勝。来季甲府加入内定のMF道渕諒平が決勝点

    明治大が総理大臣杯初優勝。来季甲府加入内定のMF道渕諒平が決勝点

     夏の大学日本一を決める総理大臣杯決勝が行われ、明治大が順天堂大に1-0と勝利し、初優勝を飾った。

     明治大は16分に来季甲府に加入が内定しているMF道渕諒平のゴールを守り抜いた。一方、堀池巧監督率いる順天堂大は得点を奪うことができず、20年ぶりの優勝とはならなかった。

  • ホンダロック、FC.TOSU、FC琉球の天皇杯出場が決定

    ホンダロック、FC.TOSU、FC琉球の天皇杯出場が決定

     佐賀、宮崎、沖縄の3県で14日、天皇杯予選決勝戦が行われた。

     佐賀ではFC.TOSUと佐賀大が対戦。両者譲らないままスコアレスでPK戦に突入した熱戦は、4-1でFC.TOSUが勝利。初の本大会出場を決めたFC.TOSUは28日に行われる本大会の1回戦でJ2のロアッソ熊本と対戦する。

     宮崎ではホンダロックSCがJ.FC MIYAZAKIを3-0で下し、2大会ぶり12回目の出場を決めた。また、沖縄ではJ3の貫禄を見せたFC琉球が海邦銀行SCを8-0の大差で破った。27日に行われる1回戦では、このホンダロックSCとFC琉球が対戦する。

     これで14チームの都道府県代表が決定。21日には天皇杯に出場する全クラブが決まる。

  • C大阪vs松本のキックオフが19:45に変更

    C大阪vs松本のキックオフが19:45に変更


     2位・松本と3位・C大阪の直接対決、今節のJ2最注目カードが雷雨のためキックオフ時間が変更になった。19:00キックオフ予定だった試合は45分遅れ、19:45にキックオフの予定。

  • サテライトリーグの仙台vs新潟が中止

     Jリーグは21日に開催が予定されていたJサテライトリーグ第14日・新潟vs仙台が中止になったことを14日に発表した。理由は仙台にけが人が続出し、選手確保が困難になったため。

  • [書評]読むサッカーvol.4 『ゴールへのルート サッカー ラスト30メートルの崩し方』

    攻略パターンを共有すれば、プレーも観戦も面白い

     

     日本サッカー界の積年の課題である決定力不足。耳にタコができるほど聞き飽きたこのフレーズは、決定的チャンスでシュートを外し、頭を抱える選手の姿を多くの人に想起させるだろう。攻撃的選手の技術不足がその要因となっているのは間違いないが、加えて、そこにはチームとしてゴールに到達するための攻略パターンが不足しているという一因も存在する。

     本書が紹介するのは、世界のトップが実践しているゴール前30mにおける29パターンの崩し方である。国内外のサッカーに精通し、戦術読解に長けた著者が、15-16シーズンの欧州サッカーを例に挙げながら、図解付きで攻略パターンを解説する。『ワンツー』、『アーリークロス』、『スルーパス』といった定番のものから、バルセロナを筆頭に欧州のトップクラブが実践している具体的に名前は付いていないが、「なるほど確かにその形はよく見る」といった攻撃パターンまで、その紹介は多岐にわたる。加えて、ただ型を提示するのではなく、「どういった状況で、どこを狙って」という的確な解説と、その形が見られた試合を昨季の欧州サッカーシーンの中からピックアップしてくれており、親切この上ない。

     ただ、著者自身が語るように、刻一刻と展開が変化するサッカーにおいて、本書で解説しているパターンをそのまま試合で実践することは難しいだろう。しかし、このパターンを知識としてチームで共有することには意味があるとも著者は語る。「こういう場合には、こういう攻め方がある」という共通認識を持つことで、状況に合致した選択が可能になり、プレーの幅が広がるだからだ。

     また、この知識は観戦者の目も豊かにしてくれる。日本代表や贔屓のJクラブの攻撃パターンを知識と照らしあわせて考察することで、試合観戦の面白さがグンと増すはずだ。時には、「あのパターンを使えばいいのに!」と思わず口をつくこともあるかもしれない。

     

    文:横川僚平(エルゴラッソ編集部)

    [書評]読むサッカーvol.4 『ゴールへのルート サッカー ラスト30メートルの崩し方』

    著者:西部 謙司(にしべ・けんじ)

    発行:6月3日/出版社:学研プラス/価格:1,500円(本体価格)/ページ:248P