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闘将・田中マルクス闘莉王が名古屋に電撃復帰。合流は26日の予定
名古屋は23日、小倉隆史GM兼監督の休養を発表。代行監督を務めることになったボスコ・ジュロヴスキー氏が練習後の就任会見に出席し、「ベストを尽くしてこのチームを変えていきたい。特に戦うスピリット、メンタリティーをもっと変えていきたいし、自信を与えたいと思う」と残り8試合に向けた意気込みを語った。
そうしてボスコ氏が最後に口にしたのは、闘将の電撃復帰だった。突然「最後に一つ言いたいことがある」と自ら切り出し、「闘莉王が戻ってきます」と、昨季限りで名古屋を退団した田中マルクス闘莉王が名古屋に戻ってくることを明かした。
ボスコ・ジュロヴスキー氏は“ピクシー政権”の戦術面を支え、闘莉王ともともに戦った仲。「(自分が)名古屋を離れてから3年が経つが、(闘莉王とは)連絡を取り合っていて、友人のような関係だった。ここを辞める際『私が監督として戻ってきたときは助けてくれよ』と話していたので約束がかなった」と説明。そして「彼はファイティングスピリットを持った選手。いまは彼のような性格の選手が必要だ」と熱弁した。
闘莉王が合流するのは26日の予定。闘将の復帰について問われたGK楢﨑正剛は「僕たちにとっては力になってくれるだろうと期待はするけど、そういう状況になってしまったのは僕の立場からすれば悔しい」と前置きした上で、「ただ、そればっかりも言っていられないし、早くフィットしてもらえるように」と語った。
文:村本裕太(エル・ゴラッソ名古屋担当)
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休養となった名古屋の小倉隆史GM兼監督。選手たちに「力不足のところを、わびました」
名古屋が23日、小倉隆史GM兼監督が同日をもって休養することが決定したと発表した。
23日の練習前に小倉監督は囲み取材に応じ、「大改革の年、位置付けとして、GM兼監督として、いろいろな憶測が飛び交う中で、期待してもらってスタートした中、こういった結果、このような状況になってしまっていること、自分の力のなさに、ファン・サポーター、選手、スタッフも含めて応援して下さるみなさんに本当に申し訳なく思う」と無念さをにじませた。
練習前のミーティングで休養になることを選手たちに伝え、「監督という立ち位置のところで、良いガイドができなかったなと。力不足のところを、わびました。ただ、スタッフも含めて、選手たちは一生懸命やってくれたので、『感謝しています』と話した」(小倉監督)。
今後については白紙であることを明かし、「ちょっとゆっくり考えたいと思います」と語った。
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降格圏に沈む名古屋が小倉隆史GM兼監督の休養を発表。ジュロヴスキーアシスタントコーチが監督代行に
名古屋は小倉隆史GM兼監督が23日をもって休養することが決定したと発表した。後任はボスコ・ジュロヴスキーアシスタントコーチが監督代行を務める。
小倉監督は今季、ゼネラル・マネージャー(GM)も兼任する形で監督に就任。“5人が連動するサッカー”を掲げ、チームスタイルの確立を誓った。しかし、1stステージで14位に低迷するとここまでクラブワーストの17戦勝ちなし。年間勝点では降格圏の16位に沈み、クラブ初のJ2降格の危機に瀕している。
小倉監督はクラブを通じて「名古屋グランパスが『改革元年』と位置付けたシーズンにGM兼監督という重責を担わせていただき、自分自身、愛するクラブをなんとかしたいという思いで、全力で取り組んできました。また、フロント・スタッフ・選手も全員が一生懸命に取り組んでくれましたが、自分の力不足により、このような状況を招いてしまったことは、本当に申し訳なく思っています」とコメントした。
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月額1,750円。来季からJリーグの放映を始める『DAZN(ダ・ゾーン)』が概要を発表
写真:DAZN(ダ・ゾーン)CEOのジェームズ・ラシュトン氏がJリーグの放映について紹介
2017年以降のJリーグ放映権を獲得したスポーツのライブストリーミングサービス『DAZN(ダ・ゾーン)』は23日、都内にてローンチ(立ち上げ)にともなう記者会見を行った。
DAZNのCEOを務めるジェームズ・ラシュトン氏と日本社長の中村俊氏が登壇。DAZNの放映するスポーツコンテンツやシステム、理念について説明した。
ラシュトン氏は「Sport comes first(スポーツが第一)」を繰り返しアピールし、130以上のスポーツコンテンツを月額1,750円(税抜)で提供し続けること、最初の1カ月は無料のお試し期間となることを紹介した。Jリーグの放映が始まる2017年以降も値上がりはしない。
DAZNが掲げる“ビジョンとミッション”は、「スポーツ観戦の自由化」、「ファンにより良いサービスを」、「ライツホルダーにとっても有益なものに」、「新たなスポーツの楽しみを」の4つ。よりアクセスしやすく、分かりやすいサービスの提供を約束した。
文・写真:片村光博
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[書評]読むサッカーvol.7 『サッカーで一番大切な「あたりまえ」のこと』
サッカー観を再点検させられる、教本と呼ぶにふさわしい一冊
いまから遡ること4年半前、12年の1月。朴英雄(パク・ヨンウン)監督に率いられた大分高は県勢初の、高校選手権ベスト4という快挙を成し遂げた。ノーマークの無名校が見せた、一直線にゴールへと向かう“フリーマンサッカー”は、バルセロナのポッゼションスタイルが一世を風靡していた中で、全国に大きな衝撃を与えた。しかし、4年ぶりの出場となった15年度の高校選手権で大分高が見せたのは、180度違うパスサッカーだった。
矢板中央高に敗れ惜しくも1回戦敗退となったが、なぜ朴英雄監督は異なるサッカーに転じたのか。それは選手をシステムに当てはめるのではなく、システムを選手に当てはめるという考え方がベースにあったからである。大分高へ進学してくる生徒たちは、一線級の選手たちではない。だからこそ、選手の特長に合わせてシステムを選び、才能を最大限に伸ばす。誰にも負けない武器とピッチ上での的確な状況判断を身に付ける必要あったのだ。
韓国陸軍将校でもあった指揮官がどのようなアプローチで選手たちの才能を磨き上げ、ダイヤモンドへと昇華させたのか。それが本書には記されている。
サッカー関係者やサッカーに精通している者からすれば、「言われなくても分かる」という話も多いかもしれない。しかし、それを文章で説明できるかというとまた別の問題であり、頭で分かっていても、いざ言葉にすると適切な解を述べられないことも多い。理論整然とした言葉で解説された本書に向き合うと、「自分ならどう言葉にするだろうか」と、あらためて自らのサッカー観を再点検させられる。また、サッカーを知らない者が目をとおせば、「そういうことか」と思わず納得してしまうだろう。
サッカーを知る者も、知らない者も是非一度読んでみてほしい。読了後は、ぼんやりと見えていたサッカーの捉え方が明確になっているだろう。まさにサッカー教本と呼ぶにふさわしい一冊である。
文:松尾祐希(エルゴラッソ千葉担当)
著者:朴 英雄(パク・ヨンウン)/構成・執筆:ひぐらし ひなつ
発行:7月6日/出版社:内外出版社/価格:1,400円(本体価格)/ページ:224P
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