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高校総体16強の大阪学院大高校が選手権予選で棄権扱いに
大阪学院大高校が公式ホームページで大会開会式の日程把握ミスにより、サッカー部が高校選手権の大阪府予選に出場できなくなったと発表した。同校は7日の開会式に出席せず、棄権扱いとなっていた。
大阪学院大高校は今夏、高校総体に初出場。全国ベスト16の成績を残していた。 -
盛岡MF豊嶋が全治約2カ月の重傷
盛岡は15日、MF豊嶋邑作(25)が前距腓骨じん帯完全断裂及び距骨剥離骨折で全治約2カ月と診断されたと発表した。豊嶋は今月上旬の練習中に負傷していた。
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敗れてもなお。瀬戸大橋ダービーの裏にあった讃岐の奮闘
14日に行われた岡山vs讃岐の瀬戸大橋ダービー。結果は3-1で岡山の勝利となった。当然、プロは結果がすべてなのかもしれないが、内容やさまざまな出来事を評価される試合があってもいいのではないだろうか。敗れた讃岐にとって、そう感じることのできる一戦だった。
1年で最も過酷な夏場の3連戦3戦目。選手全員が体力的にも精神的にも疲弊し切っていたはずだ。しかし、試合が始まれば讃岐の選手は誰もがピッチを縦横無尽に駆け巡っていた。そして、北野誠監督は岡山に勝つべく、特別な戦術を用意。中2日で、その戦術を実行しようとした意思には感服する。岡山の長澤監督も試合後の会見で「(讃岐に)ちょっと特殊な形(布陣)を組まれた(中盤がダイヤモンドで、前線がフラットの[3-4-3])。北野さんはそういうのが本当にすごい。(戦術ボード上の)磁石ではできるんですが、それを選手が理解して、中2日でしっかりと稼働してくるというのは本当にすごいと思います。指導者としてリスペクトします」と言葉にした。そして、それを実行した選手たちの適応力にも驚かされた。
また、リーグ戦初先発となった荻野は、押谷との攻防でPKを取られ、勝ち越しを許した。荻野がもらった人生初のリーグ戦でのイエローカード。それは、ほろ苦い思い出になったかもしれない。しかし、映像には残らなかったが、PKを決められた直後にエブソンが歩み寄って荻野を励まし、試合終了後には西も頭をクシャクシャとつかんで頑張りを称えた。荻野自身は「自分のミスで」と終始悔やんでいたが、この経験を誇りに思う日がきっと来るはずだ。
そして、何より忘れてならないのが瀬戸大橋ダービーに駆け付けた約1,500人の讃岐ファン・サポーターだ。チームの戦い同様に、1万人を超える岡山の応援にまったく負けていなかった。贔屓するつもりはないが、統率の取れた応援にはアウェイの地でも度肝を抜かれた。
今季のここまでのベストゲームはJリーグ通算100試合目となった第16節・C大阪戦(3○2)での勝利なのかもしれない。だが、この岡山戦も同等に評価される試合であっていいはずだ。
文:柏原敏(エル・ゴラッソ讃岐担当)
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4年後は東京五輪。では、リオ五輪日本代表メンバーは4年前何をしていたのか!?
サッカー男子日本代表のリオ五輪が終わり、早くも4年後の東京五輪に注目が集まっている。56年ぶりに東京で行われる五輪では是が非でもメダルを獲得したいところ。
では東京五輪は現実的にどこまでの年齢の選手に可能性があるのか。リオ五輪の最終メンバーに選ばれた18人の4年前を探り、その可能性を探った。
リオ五輪日本代表メンバーの4年前(2012年夏)
■GK
櫛引 政敏(鹿島)
【所属チーム】清水(J1)
【状況】プロ2年目。山本海人や林彰洋などの壁に阻まれ、なかなか出場機会を得られず。
中村 航輔(柏)
【所属チーム】柏U-18
【状況】柏U-18が初めてクラブユース選手権を制覇。しかし、中村は大会直前にけがをして出場できず。■DF
室屋 成(FC東京)
【所属チーム】青森山田高
【状況】高校3年生。高校総体の3回戦で武南高に敗れ、大会の優秀選手にも選ばれず。しかし、複数のJクラブからオファーを受ける(最終的には明治大への進学を決意)。藤春 廣輝(G大阪)
【所属チーム】G大阪(J1)
【状況】プロ2年目で定位置を確保。ただ、J1残留争いの中で苦しむ。植田 直通(鹿島)
【所属チーム】大津高
【状況】高校3年生となり、主将を務める。高校総体は期待されながら1回戦で帝京第三高に敗れる。ただ、Jの10クラブ以上からオファーを受ける注目選手だった。塩谷 司(広島)
【所属チーム】水戸(J2)→広島(J1)
【状況】当時、23歳。J2の水戸から争奪戦の末に広島へ完全移籍を果たす。亀川 諒史(福岡)
【所属チーム】湘南(J2)
【状況】帝京第三高から湘南に加入。プロ1年目でレギュラー争いにはなかなか絡めず。
岩波 拓也(神戸)
【所属チーム】神戸(J1)
【状況】6月に高校生3年生ながらトップチームとプロ契約。5月にはオランダのPSVの練習に参加。
■MF
遠藤 航(浦和)
【所属チーム】湘南(J2)
【状況】永木亮太(現・鹿島)とダブルボランチを組み、J1昇格争いの真っ只中。主力として活躍。19歳ながら副キャプテンを務め、キャプテンマークを巻く試合も。原川 力(川崎F)
【所属チーム:京都(J2)
【状況】トップ昇格1年目。7月22日のJ2第25節・愛媛戦でJ2デビューを飾る。
大島 僚太(川崎F)
【所属チーム】川崎F(J1)
【状況】プロ2年目。相馬直樹監督が解任され、風間八宏監督が就任。出場機会を徐々に増やす。矢島 慎也(岡山)
【所属チーム】浦和(J1)
【状況】トップ昇格を果たしプロ1年目。J1デビューも飾り、まずまずのスタートを切る。中島 翔哉(FC東京)
【所属チーム】東京Vユース
【状況】トップチームに2種登録される。東京Vユースでは天皇杯の東京都予選で大学生を撃破する快進撃を見せる。井手口 陽介(G大阪)
【所属チーム】G大阪ユース
【状況】高校1年生ながら10番を背負うものの、クラブユース選手権は欠場。チームもベスト16で敗退。
南野 拓実(ザルツブルク)
【所属チーム】C大阪ユース
【状況】10番を背負ってクラブユース選手権に臨むもベスト16で仙台ユースに敗れて敗退。写真:梅原 沙織
■FW
鈴木 武蔵(新潟)
【所属チーム】新潟(J1)
【状況】桐生第一高から新潟に加入。プロ1年目。序盤はけがで出遅れたが、柳下正明監督の下で徐々に出番を増やしていく。興梠 慎三(浦和)
【所属チーム】鹿島(J1)
【状況】大迫勇也(現・ケルン)の台頭でサイドハーフでプレーすることも。チームは優勝争いに絡めず苦しむ。浅野 拓磨(アーセナル)
【所属チーム】四日市中央工高
【状況】高校3年生。鎖骨骨折で高校総体に出場できず。チームもまさかの1回戦敗退。
こう見てみるとオーバーエイジを除くとJ1で定位置を獲得している選手はいない。J2でも定位置を獲得していたのは遠藤航のみだった。そういう意味では現在、J1でレギュラーをつかんでいるDF中山雄太(柏)の存在は頼もしい。ただ、Jリーガーになった選手たちのほとんどは出場機会を得ていて、その才能の片鱗を見せ始めていた。
高校生だったのは8人。今年の高校総体、クラブユース選手権で活躍した選手も東京五輪に出場してくる可能性は高いということだ。さらに興味深いのはいずれも悔しい思いをした選手たちだったということ。今年の高校総体、クラブユース選手権で悔しい思いをした選手たちの反骨心にも期待したい。
最年少のMF井手口陽介は4年前、高校1年生だった。もし現在中学校3年生のFW久保建英が東京五輪に選ばれれることがあれば“異例”だということがよく分かるだろう。ただ、今年のクラブユース選手権での活躍を見ると期待せずにはいられない。
東京五輪までにどんな選手が出てくるのか、これから4年間が楽しみだ。
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