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磐田の清水貴文、中京大時代の同期との試合を楽しみに
磐田の清水貴文は、天皇杯1回戦で激突する岐阜SECONDの“ある選手”との対戦を楽しみにしている。
その選手とは、牧野修造。岐阜SECONDの10番と清水は同い年で、中京大学時代はともにプレーした。
「お互い1年の時から出ていたので、自分の持ち味を知ってくれていた。思ったところにパスが出てくる選手の1人だった」と清水は大学時代を振り返る。また「同期と戦うのはこれが初めてなので意識はする」としている。
今季は主にナビスコカップに出場し、J1・1st第8節・鳥栖戦でJ1デビューを果たしている。最近は出番に恵まれていないが、岐阜SECOND戦でピッチに立つことになれば、大きなアピールの場となる。それでも清水は「出場できたらまずはチームが勝つことを目指してやっていきたい」と、自身の活躍より磐田の勝利を優先する意思を示した。
文・写真:青木務(エルゴラッソ磐田担当) -
名古屋に闘将・闘莉王が合流。「何とかしたいなという気持ちにしかならない」
26日、名古屋に加入内定した田中マルクス闘莉王が合流した。
23日の監督就任会見の場で明かされた、闘将の電撃復帰。26日の午前中に来日すると、チームの練習後には、巻佑樹スカウトとともにランニングや軽いパス練習などでさっそく汗を流した。
監督、選手たちと久しぶりに顔を合わせた闘莉王は「仲間たちがうれしそうに迎えてくれたのでね、何とかしたいなという気持ちにしかなりません」とコメント。「(選手には)とりあえず明日は頑張ってくれと。明日次第で、俺らは必ず良い状況に戻せる。明日は出られないので、みんなにそうお願いをして(自分が)出られる感じになったら、必ず良い状況に戻せるようにしたい」と決意を語った。
登録の関係から今節・FC東京戦には出場できないものの、「ポジティブな要素を、ボスコ(・ジュロヴスキー新監督)とトゥーさん(闘莉王)がチームに与えてくれている」と小川佳純。苦しい現状を打破するため「ボスコとコーチ陣、フロント、スタッフ、サポーター、チームみんなで団結して、そういう気持ちと姿勢をピッチで出したい。これを良いキッカケにして、前向きに戦っていきたい」(小川)と、新体制での初陣に臨む。
文:村本裕太(エルゴラッソ名古屋担当) -
天皇杯1回戦でHonda FCと対戦する岐阜の吉田恵監督。井端博康監督との対戦に警戒心
27日、28日に行われる天皇杯1回戦。岐阜は27日、JFLに所属するHonda FCと対戦する。
カテゴリーが下の相手となるが、「いまのJFLで2位のチーム。予選決勝では(J3の)藤枝にも延長で勝っている」と強調するのは吉田恵監督。それもそのはず、敵将の井幡博康監督とは市原(現千葉)でチームメイトだった経験があるなど「20年来の付き合い」で、指導者になって以降も連絡を取り合う仲だという。「どのクラブ、どのカテゴリーでも、すごくしっかりとしたポゼッションをしながら攻撃的なチームを作ってくる」とリスペクトの下で警戒心を強めた。
「公式戦である以上は勝たなければいけないし、勝ってリーグ戦の勢いにつなげられれば」と指揮官。加えて吉田監督が中京大のコーチを、井幡監督が浜松大のコーチを務めていた際のリーグ戦では対戦したこともあるそうで、「そこでやられている僕としては、借りを返したいなと」と自身のリベンジも誓っていた。
文:村本裕太(エルゴラッソ岐阜担当) -
清水のヤコヴィッチがカナダ代表に選出
清水は26日、DFヤコヴィッチがロシアW杯予選に臨むカナダ代表メンバーに選出されたと発表した。カナダ代表は9月2日にホンジュラスでホンジュラス代表と、9月6日にバンクーバーでエルサルバドル代表と対戦する。
ヤコヴィッチは今季、J2リーグ戦1試合に出場している。 -
水戸にFCソウルからDFユ・ロモンが加入
水戸は26日、FCソウルからDFユ・ロモンの加入が決定したと発表した。
ユ・ロモンは1991年12月4日生まれの24歳。177cm73kgのDFで、背番号は36に決まった。クラブを通じて、ユ・ロモンは「韓国から来たユ ロモンです。シーズン途中からの加入になりますが、チームのため、ファンのため、自分のために頑張りたいと思います。よろしくお願いします」とコメントしている。[ニュース]ユ ロモン選手 新加入のお知らせ。https://t.co/i4XRXxmqxX #mitohollyhock pic.twitter.com/RGdbga90FO
— 水戸ホーリーホック (@hollyhock_staff) 2016年8月26日 -
山形の栗山直樹、「難しい」天皇杯1回戦に臨む
山形はリーグ戦で9試合勝利がない状況が続いたまま、天皇杯ウィークを迎えた。リーグ戦から何人か先発メンバーの入れ替えが予定されているが、栗山もその一人だ。ここで出場する自分の立場を踏まえ、試合に臨む意気込みを語っている。
「僕も(千葉在籍時の)昨年、天皇杯に出たあとにリーグ戦のチャンスをもらいましたし、そういうふうにリーグ戦につなげられるように。天皇杯でもチームの勝ちは勝ち。いまは『勝つ』というイメージを持つことはすごい大事だと思うので、どんな相手であれ、どんな内容であれ、結果は大事だと思います」
対戦相手は和歌山県代表のアルテリーヴォ和歌山。下位のカテゴリーの相手との試合が難しくなるケースは珍しくない。「やって当たり前というふうに見られるところと、悪くないのに変に攻められるイメージを持ってしまったりとか、ちょっとうまくいってないなと思っただけでマイナスに考えてしまったり、メンタル面ではどうしても難しい部分がある」と昨年の経験も踏まえ、栗山は「普段Jリーグでやる相手と同じような気持ちで臨むということは監督も言っているし、それは重々承知しています」と語った。
文:佐藤円(エルゴラッソ山形担当) -
合宿を行うなでしこジャパンが発表。横山(長野)、阪口(日テレ)らが選出
8月26日、日本サッカー協会は9月4日から7日まで、千葉でトレーニングキャンプを行うなでしこジャパンのメンバーを発表した。メンバーは以下の通り。新エースとして期待される横山(長野)らが入った。
GK
山根 恵里奈(ジェフL)
山下 杏也加(日テレ)
DF
鮫島 彩(I神戸)
有吉 佐織(日テレ)
川村 優理(仙台L)
中村 楓(新潟L)
佐々木 繭(仙台L)
高木 ひかり(ノジマ)
村松 智子(日テレ)
MF
上尾野辺 めぐみ(新潟L)
阪口 夢穂(日テレ)
中島 依美(I神戸)
國澤 志乃(AC長野)*
杉田 亜未(伊賀FC)
柴田 華絵(浦和)
千葉 園子(ASハリマ)
京川 舞(I神戸)
中里 優(日テレ)
FW
有町 紗央里(仙台L)
菅澤 優衣香(ジェフL)
横山 久美(AC長野)*
増矢 理花(I神戸)
*國澤、横山の2選手: 9/6AMトレーニングまで参加 -
フランス、UAE遠征を行うU-19日本代表が発表。横浜FM・遠藤、湘南・神谷らが選出
8月26日、日本サッカー協会はフランス・アラブ首長国連邦遠征を行うU-19日本代表のメンバーを発表した。メンバーは以下の通り。Jリーグでの試合出場経験を重ねている横浜FMの遠藤、湘南の神谷、鹿島の垣田、柏の中山らが入った。
■U-19日本代表フランス・アラブ首長国連邦遠征メンバー
GK
小島 亨介(早稲田大)
廣末 陸(青森山田高)
大迫 敬介(広島ユース)
DF
中山 雄太(柏)
岩田 智輝(大分)
初瀬 亮(G大阪)
町田 浩樹(鹿島)
藤谷 壮(神戸)
大南 拓磨(磐田)
舩木 翔(C大阪U-18)
古賀 太陽(柏U-18)
MF
坂井 大将(大分)
三好 康児(川崎F)
杉森 考起(名古屋)
神谷 優太(湘南)
市丸 瑞希(G大阪)
遠藤 渓太(横浜FM)
堂安 律(G大阪)
原 輝綺(市立船橋高)
FW
垣田 裕暉(鹿島)
岸本 武流(C大阪)
小川 航基(磐田)
岩崎 悠人(京都橘高) -
川崎Fに勝って優勝争いに加わりたい柏、「どんな形でも勝ちたい」(中川寛斗)
勝ち点『6』差で2ndステージ首位・川崎Fとの大一番を明日に控える7位の柏。勝てば勝ち点差『3』となり、優勝争いに加われる一方、負ければ残り7試合で勝ち点差『9』と、優勝がほぼ絶望的になってしまう一戦に向けて、選手たちが意気込みを語った。
1stステージでの対戦ではうれしいプロ初ゴールを記録したが、CBとしては大久保嘉人をはじめ強力な攻撃陣の前に3失点を喫するなど悔しい思いをした中谷進之介は「前半戦の借りを返したい」と闘志を燃やした上で、「勝ち続けていくことによって順位も上がって、また来年見えてくる景色も変わってくると思う。1試合1試合集中してやりたい」と目の前の試合に全力を注ぐ構え。
また、前回対戦を欠場した中川寛斗は川崎Fについて「攻撃に重きを置いているチーム。かといって守備が綻ぶチームでもないので、そこをうまく自分たちの戦術で崩していけたら」と話し、「今回の勝ち点(の価値)は『3』ではなく、『6』。ここを落としたら(シーズンの)最後のラストランで良いダッシュはできないので、どんな形でも勝ちたい」と必勝を誓った。
1stステージでの対戦では自分たちのリズムでうまくビルドアップもできず、“完敗”を喫した。しかしその後は、クリスティアーノの加入など、チームの成熟度が増しているのも確か。その自信を胸に、「リーグ戦も第4コーナーを回るところで、最後のストレートを良い形で走り切れるのか、カーブでつまづくのか、その大きなゲーム」(下平隆宏監督)に勝利し、柏は2ndステージ優勝へラストスパートに掛かる。
文:須賀大輔(エルゴラッソ柏担当) -
昨年度大会で生死に関わるけがを負った長崎の永井龍にとって「続きの天皇杯」
昨年の8月29日に行われた天皇杯1回戦C大阪対FC大阪で腎臓破裂などの生死に関わるけがを負った長崎の永井龍(当時C大阪)が、負傷から1年が経った今の心境と、天皇杯への思いを語った。
「この1年、早かったな」。それが永井が最初に感じる率直な気持ちだという。そう思うのは2~3ヶ月入院していたせいなのかは自分でも分からない。入院しているときは辛さもあったが、生きるか死ぬかという状況を経て、今こうしてサッカーができる状況を幸せだと感じている。意外にも永井本人は、1年前のけがをしたシーンについて特別に激しく当たったという印象は持っていない。「入りどころが悪かった」というのが率直な感想だ。実際に、接触プレー後も永井は出場を続けて、74分にはチーム唯一の得点を挙げている。だが、このときすでに、彼の左腎臓は損傷しており、試合後は病院へ直行することとなった。医者から命にかかわるけがだと聞いたのは後のことである。
その後の復帰から、移籍、入籍、J2得点王争い…と、公私ともに目まぐるしい日々を送ってきた永井が、1年前の試合を振り返って思うのは、受けて立つ戦いの難しさだという。「同じ大阪のチームということで、FC大阪のモチベーションが高くて、2失点目をした時、相手がますます勢いにのって球際にもガンガンくるようになった」。1年前の試合は、永井にとって、強い意識や勢いが、圧倒的な戦力差を覆すこともあることを思い知らされた試合でもあったのだ。
今年も天皇杯を戦う永井に、大会の位置付けを聞いてみた。「昔は天皇杯に大きなウェイトを持っていなかったんですが、あの日以来、気持ちが変わって特別な大会になりました。そして、難しい試合なんだなってあらためて思います」。同時に、今年の天皇杯にはもう一つ楽しみがあるという。それは順当に勝ち進めれば、天皇杯の3回戦で、かつての同期である扇原貴宏がいる名古屋と対戦できること。「やりたいですね、扇原と。」そう言って笑う永井は、昨年の8月29日に敗戦と、けがで終わった天皇杯の続きを、誰よりも楽しみにしているようだった。
文・写真:藤原裕久(エルゴラッソ長崎担当)
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