EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2016.8.29(Mon)

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  • G大阪の倉田秋が広島戦を語る。「決勝では当たりたくなかった。ここで倒す」

    G大阪の倉田秋が広島戦を語る。「決勝では当たりたくなかった。ここで倒す」

     「ここ何年かは、大事なタイミングで広島と対戦することが多い」と倉田秋が話すように、近年のJリーグでは屈指の好カードとなった感があるG大阪vs広島。一昨季のナビスコカップ決勝や昨季のチャンピオンシップ決勝、そして天皇杯準決勝などタイトルを懸けてしのぎを削り合って来た両雄は、31日のルヴァンカップ準々決勝でも相まみえる。「相手も強いチームなのでいろいろな大会の節目で当たるのは仕方がない」と倉田も言う。

     もっとも、決勝で当たりたくないというのが倉田の本音。「去年はチャンピオンシップ決勝でイヤな思い出もあるし、決勝では当たりたくなかった。ここで倒しておきたい」(倉田)。2年ぶりのタイトル奪回に向けて、まずは昨季のJ王者に勝ち切りたい。

    文・下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)

  • クラブ史上初のルヴァンカップ決勝トーナメントを迎える福岡。アウェイゴールには因縁あり

    クラブ史上初のルヴァンカップ決勝トーナメントを迎える福岡。アウェイゴールには因縁あり

     31日にクラブ史上初のルヴァンカップ決勝トーナメントを迎える福岡。ホーム&アウェイというカップ戦ならではのルールが導入されるが、アウェイゴールルールには深い因縁がある。
     アウェイゴールルールは、Jリーグでは06年のナビスコカップ(当時)とJ1・J2入れ替え戦で導入され、ナビスコカップ準々決勝・川崎Fvs浦和戦で初めて適用された。同年のJ1・J2入れ替え戦に回っていた福岡にとっては、2試合ともに引き分けながらアウェイゴールルールでJ2降格の憂き目を見た苦い経験がある。入れ替え戦という天国と地獄を分ける一戦だったこともあり、この降格は強烈な印象を残した。

     城後寿は当時を振り返りながら、「考え方として、経験したぶん意識できるところもあると思う。アウェイゴールの重要性というのはあの入れ替え戦で身に染みている。先にアウェイで得点するのは大事」とその重要性について話した。

     また、当時は右ひざ前十字じん帯のけがにより、スタンドから観戦していた中村北斗も「『え? このままだとオレら、ダメなの?』という感じだったし、『何で? どうして?』という感じだった。『何だよ、アウェイゴールルールって。日本でホームとアウェイでそんなに差があるわけないじゃん』とか思っていた(笑)」と、いまだからこそ笑って振り返るが、当時は相当な悔しさを味わったという。「アウェイゴールを取れれば引き分けでもOKの状況になったときに効いてくる」と、その重要性を感じている様子だった。

     かつてアウェイゴールに泣いた福岡だが、その教訓を生かし、今回のホーム&アウェイ戦では戦いを有利に運ぶためのアウェイゴールを目指す。

    文:杉山文宣(エルゴラッソ福岡担当)

  • 「前日の夜から緊張した」。プロデビューを果たした金沢の原田直樹が試合を振り返る

     天皇杯1回戦で北信越1部のサウルコス福井に4-1と勝利した金沢。この試合では大卒3年目のGK原田直樹が先発し、念願のプロデビューを果たした。

     試合前に「後々、『良い第一歩だった』と言えるようにしたい」と語っていた原田直は、「緊張しないと思っていたが、試合が近付くにつれて、『こんなに緊張するのか!』と(いうほど緊張した)。前日の夜から緊張した」という。

     緊張の度合いを「高校生以来」と語った原田直に、その高校時代の緊張した場面を振り返ってもらった。「高校1年生(広島観音高)のとき、僕はPKキーパーだった。インターハイと選手権の(広島県予選)決勝戦が、両方とも広島皆実とのPK戦だった。僕は1年生だったけど、PKに負けると3年生を引退させてしまうことになるので、そのときもめちゃくちゃ緊張した」らしい。このシチュエーションと並ぶことからも、デビュー戦でいかに緊張したかが伝わってくる。

     しかし、「入場してゴールの前に立ったときにはもう大丈夫だった」。金沢がボールを保持する展開になったため、シュートストップの機会は多くはなかったが、飛び出しでピンチを防ぐ場面もあった。「失点を防ぐためには、待って1対1になって勝負するよりも、その前に自分が飛び出してスルーパスをカットするのも策の一つ。でも、ゴールを空けてしまうプレーなのでリスクはある。昨日(のサウルコス福井戦で)はうまくいったが、これからも状況を見ながらミスなくやりたい」と試合を振り返った。

    「(プロの)試合がどういう雰囲気で、どんな流れなのか。すごく良い経験になったので、次に生かせる」。待ち望んでいたデビュー戦は、実りあるものになった。

    文:野中拓也(エル・ゴラッソ金沢担当)

    「前日の夜から緊張した」。プロデビューを果たした金沢の原田直樹が試合を振り返る

  • [書評]読むサッカーvol.9 『サッカー通訳戦記』

    すべての通訳が挑戦者であり、開拓者である

     

     ドキュメンタリー番組が10本詰まったような一冊、それが本書『サッカー通訳戦記』である。『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』と『プロフェッショナル 仕事の流儀』、『情熱大陸』を足して『3』で割った本とでも言おうか。

     取り上げられているのは、千葉でイビチャ・オシム監督らの通訳を務めた間瀬秀一氏(現・秋田監督)、浦和でホルガー・オジェック監督らの通訳を務めた山内直氏、大分やFC東京などでランコ・ポポヴィッチ監督の通訳を務めた塚田貴志氏など、10人の通訳。彼らがなぜ通訳を志し、どのように語学を身に付け、そしてどんな苦労をして現場で働いてきたかが描かれている。エピソードは十人十色だが、共通しているのはすべての通訳が挑戦者であり、開拓者であるということ。

     ジーコの通訳を務めた鈴木國弘氏はブラジルサッカーに憧れるあまり、幼少期にブラジル大使館のサッカー部に潜り込んだ経験を持つほど、開拓精神にあふれる子どもだった。その後、住友金属でジーコの通訳として活動を始めると、日本とブラジル、アマチュアとプロの違いを前に、辞職を決意するほど悩んだ。そして“神様”と崇めたこともあるジーコと衝突しながらもJリーグ草創期のただ中で、通訳はどうあるべきかを確立していった。

     別の通訳はブラジル留学中に強盗団に誘拐された経験を持つ。選手として空爆直後のセルビアにわたり、引退後も指導者資格取得のため現地に残って勉強を続けた通訳もいれば、「最悪の土地」と呼ばれるほど大気汚染が進んでいたドイツの街で、企業通訳を務めていた者もいる。

     普段は日陰の存在である通訳。そこにスポットライトを当てるとサッカーを取り巻く新たな一面が浮かび上がる。特にJリーグ誕生以前、黎明期に新たな道を拓いてきた挑戦者の言葉は興味深いだけでなく、例外なく感嘆させられる。読後には間違いなく、中島みゆき、スガシカオ、葉加瀬太郎の曲が聞きたくなる。

     

    文:村田亘(エルゴラッソ編集部)

    [書評]読むサッカーvol.9 『サッカー通訳戦記』

    著者:加部 究(かべ・きわむ)

    発行:5月18日/出版社:カンゼン/価格:1,600円(本体価格)/ページ:248P

  • 天皇杯のFKの場面でプロ2年目の水戸DF麦倉捺木がキッカーを務めた理由

    天皇杯のFKの場面でプロ2年目の水戸DF麦倉捺木がキッカーを務めた理由

     27日に行われた天皇杯1回戦・東京国際大学戦(1○0)で水戸は絶好の位置からのFKを得た。そこでキッカーを務めたのはMF船谷圭祐ではなく、プロ2年目のDF麦倉捺木だった。

     麦倉にキッカーを譲った理由を船谷はこう語った。
    「(麦倉は)毎日練習で良いボールを蹴っているのを見ていますし、練習で何本もFKを決めているのを見ているので、彼に蹴らせました」

     さらに、キッカーを譲る決断を下させたのは麦倉の積極性だった。FKを獲得したあと、「蹴りたい」と船谷に懇願したのだという。ならば、ということで麦倉にチャンスを与えたのだった。

     残念ながらシュートは相手にブロックされてゴールはならなかった。ただ、一連の麦倉の言動は、いまだリーグ戦出場のない彼にとって大きな経験となったに違いない。今後の成長につながることだろう。

    「俺も蹴りたかったですけどね」と笑みを見せた船谷からキャプテンとしての懐の深さを感じざるにはいられなかった。



    文:佐藤 拓也(エル・ゴラッソ水戸担当)
  • 昇る鳥栖。ついに2nd首位と勝ち点1差/鳥栖 vs 新潟

    昇る鳥栖。ついに2nd首位と勝ち点1差/鳥栖 vs 新潟

    [8.27 J1・2nd第10節・鳥栖 vs 新潟/マッチレポート]

    抜け目ない鳥栖。相手のミスを見逃さず

     拮抗した展開、絶妙に釣り合っていた両者の力関係という天秤を傾かせたのは一方のミスだった。そして、そのミスを見逃さない力がもう一方にはあった。
     ハードワークに優れる両者。新潟は豊田封じを、…続きは…

    速報サッカーEG

  • 土壇場で白星を失うも、名古屋が得た確かな手ごたえ/名古屋 vs FC東京

    土壇場で白星を失うも、名古屋が得た確かな手ごたえ/名古屋 vs FC東京

    [8.27 J1・2nd第10節・名古屋 vs FC東京 /マッチレポート]

    新生・名古屋、中島に同点弾を浴びドロー発進

     監督交代から中3日。17戦未勝利で降格圏に沈む名古屋は、J1残留に向けて[4-3-3]に布陣を変え、新体制の初陣を迎えた。
     前半はその名古屋が、新戦術の狙いを形にしていった。組み立てのミスが多くチャンスの場面こそ限られたものの、…続きは…

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  • 「決めに行く」。強い意志が生んだ大量得点/川崎F vs 柏

    「決めに行く」。強い意志が生んだ大量得点/川崎F vs 柏

    [8.27 J1・2nd第10節・川崎F vs 柏/マッチレポート]

    危機感と執着心の欠如が川崎Fの守備の崩壊を招く

     昨季、川崎Fのある選手がチームの守備に対して「あっさりやられ過ぎ」と言っていたが、その言葉を思い出させた試合だった。高い技術と個々の判断力をベースとした攻撃力はリーグ屈指であり、数字の上でもそれを証明している川崎Fだが、…続きは…

    速報サッカーEG

  • [本日のエルゴラッソ1面]大混戦

    [本日のエルゴラッソ1面]大混戦

    [明治安田J1・2nd第10節 マッチレポート]
    鳥栖 vs 新潟
    昇る鳥栖。ついに2nd首位と勝ち点1差

    川崎F vs 柏
    「決めに行く」。強い意志が生んだ大量得点

    [インタビュー]
    タフに、そしてアグレッシブに
    篠田 善之監督(FC東京)

    詳細はコチラ…