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G大阪、藤春廣輝のど根性。開始5分で足を痛めるも16.009kmを走り切る
15日に行われたルヴァンカップ決勝、G大阪vs浦和で、両チームを通じて唯一の16km台(16.009km)となる走行距離をマークしたG大阪の藤春廣輝。120分間を通じて驚異的なタフネスさを見せた背番号4だが、さらに驚愕だったのはキックオフからわずか5分後に右ふくらはぎを痛めていたことだ。
その藤春は17日のオフにもクラブハウスで治療を受け、18日は完全別メニュー。長谷川健太監督も「珍しくハル(藤春)が」と驚いたほどのダメージを受けていた。にもかかわらず、「前半5分で足が痛くなって、(プレーを)止めようかと思ったけど、さすがに前回(1日のJ1・2nd第14節)、0-4で負けていたし、とりあえず気持ちでやろうかと」と藤春ならではのど根性を披露。本来の鋭い攻撃参加は自重せざるを得なかったが、「立っているだけで精一杯。普通の試合ならダメだった」と、本音を明かしていた。
文:下薗昌記(エル・ゴラッソG大阪担当)
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大宮が行った一風変わった練習。これで湘南対策もバッチリ!?
オフ明けの18日、大宮の練習の最後のメニューは一風変わったものとなった。約2分の1コートでの12対12は、ゴールはあってもGKは不在。タッチ数はツータッチ以下に制限され、シュートの際はワンタッチのみというルールの下で行われた。
ゴールは通常の大きさなだけに、容易に得点に至る可能性もあったが、いざ始まってみるとなかなかシュートを打てない。沼田圭悟や奥井諒がサイドでフリーを作ってシュートにトライしたが、狭いエリアに24人がひしめくためスペースがなく、すぐに対応された。終わってみれば10分で2-1というロースコアでの決着となっている。
渋谷洋樹監督は「次の相手の湘南は前からプレッシャーにバンバン来る。湘南戦のイメージを、特に攻撃の部分で付けていかないといけないと思った」ということを、今回のメニューを採用した理由として挙げた。1週間の立ち上げということもあってリラックス寄りではあったが、週末の試合を意識して組まれたメニュー。19日以降の湘南対策において効果を発揮してくるはずだ。
文・写真:片村光博(エル・ゴラッソ大宮担当)
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J2降格へ崖っぷちの湘南。「最低でも全勝しないといけない」(高山)
オフ明けの18日、湘南は今週末の22日に控えるJ1・2nd第15節・大宮戦に向けたトレーニングを開始した。
今節・大宮戦の結果次第ではJ2降格が決定してしまう湘南。主将の高山薫は「週明けの今日から気合いを入れて練習に来ている」と語り、週末の大一番に向けて気持ちを高めている。
0-0に終わった1日の前節・柏戦後、湘南は5日間のオフを挟みトレーニングを開始。先週は静岡県内でミニキャンプを実施し、リーグ戦4試合連続無得点という状況をふまえ、得点を奪うことにフォーカスした練習を行ってきた。
15日には川崎Fとトレーニングマッチを実施。45分×3本という状況ではあるが7−2という結果を残した。その試合を振り返り、高山は「キャンプでやってきたことが成果として出た印象がある」と手ごたえを語る。そして、そこで結果が出たからこそ、ここからの日々が重要だと言葉を連ねる。
「(明日からの)残りの3日間は後悔したくない。次の試合に勝たないと話にならない状況で、そういう意味では本当に後悔したくないし、1日1日を大切にしたいと思っている。最低でも全勝しないといけないし、それは絶対にやらなければいけないこと。勝ちたいとかではなく、(絶対に)勝つということが大事だと思っている」
この中断期間をとおして、チームはさらに結束力を高めている。勝利をつかむために、万全の態勢を整えて週末を迎えたい。
文:林遼平(エルゴラッソ湘南担当)
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長崎U-18のMF林田隆介が、トップチームと仮契約締結および来季昇格内定
長崎は18日、U-18に所属するMF林田隆介(17)と仮契約を締結し、同選手の来季新加入が内定したと発表した。
林田はU-18では主にボランチでプレー。ドリブルが得意で、豊富な運動量を武器に相手からボールを奪い、左足から前線へ長短のパスを繰り出す。クラブの公式HPを通じ、「トップチームへ昇格することとなり、とてもうれしいです。これまで自分を指導してくださったコーチの方々、チームメート、そして、両親に感謝の気持ちを伝えたいと思います。これからも日々努力を続けて、1日でも早くトップチームの試合に出場して、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいです。ファン・サポーターの皆さま、応援よろしくお願いします」とコメントした。
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ミニキャンプをスタートさせた磐田。気持ちをリフレッシュし、ラスト3試合へ
磐田は18日、静岡県御殿場市内でミニキャンプをスタートさせた。
AFC・U-19選手権を戦っているU-19日本代表の小川航基を除く全選手が参加。20日まで実施され、初日は3対2や7対6などボールを使ったメニューを主に行った。前の週までにハードなトレーニングを積んでおり、この3日間は戦術確認に費やすこととなる。
名波浩監督は「けが明けの選手が何人かいるので、そこを見極めながらメンバー構成をしていきたい」と話す。ジェイ、大井健太郎、パパドプーロスはフルメニューをこなしているが、状態は気になるところだ。
また今回のミニキャンプは、白星から見放されている現状を変える意味でも重要だ。いつもとは違う練習場で汗を流し、チーム全体で行動することになる。太田吉彰は「環境も変わるし、リラックスしてやれると思うので良い機会」と新鮮な気持ちでトレーニングに臨めている様子だった。
短期間ではあるが実りある時間とし、ラスト3試合に向かいたい。
文・写真:青木務(エル・ゴラッソ磐田担当)
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度重なる規律違反で全体練習参加禁止処分を受けた横浜FMのFWカイケが全体練習に合流。G大阪戦でメンバー入りの可能性も
オフ明けの18日、横浜FMのFWカイケがチームの全体練習に合流した。
同選手は9月25日のJ1・2nd第13節・川崎F戦(2●3)後の練習から、度重なる規律違反を理由に全体練習への参加が禁じられていた。約3週間は個別でトレーニングを行うことでコンディションを保ってきたが、利重孝夫チーム統括本部長は「チームに合流した。試合に出ることも可能性という意味ではある」と“更生”を認めた格好だ。
練習での様子を見たエリク・モンバエルツ監督は「トレーニングのリズムについてくるのがしんどそうだった。ただ、しっかりやろうとしていたと思う」と納得した様子。レギュラーFWの伊藤が負傷離脱しているため、22日のJ1・2nd第15節・G大阪戦でさっそく18人のメンバーに入る可能性も出てきた。
文・写真:藤井 雅彦(エル・ゴラッソ横浜FM担当) -
日本代表GK合宿スタート。「すごく新鮮」と西川周作
GKだけを集めて行われる日本代表の合宿が17日の午後にスタートした。
「Jリーグの関係者の理解でオーガナイズできて感謝していますし、うれしく思っています」とハリルホジッチ監督。初日は軽めのトレーニングながら、初招集の中村航輔とシュミット・ダニエルを含む6人は高い集中力を持って取り組んでいた。
「A代表で合宿する時間は少ない。クラブでのトレーニングがかなり重要になってきます」とハリルホジッチ監督が語るように、この3日間で劇的に何かが伸びるということはないが、アスレチック能力、テクニック、タクティック、メンタルなどのメッセージと意識をクラブに持ち帰る意味でも大事な合宿になる。
「すごい新鮮というか、初めてやる選手も何人かいますし、いろいろなことを話したり、本格的な練習ができるので、楽しみな気持ちで今回やってきました」と西川周作。そうした選手たちが集まることで生まれる刺激はもちろんのこと、GKというポジションが世間で注目されるきっかけにもなる。
今回は自主的に見学を希望したGK指導者にも門戸を開き、ハリルホジッチ監督や8月から加わったルグシッチGKコーチがメニューの意図などを説明していた。「経験がすごくあり、優しい姿を見て日本人なのかなと思うぐらい」と指揮官が高く評価する新コーチの手腕も発揮される。
ホテルでは映像も確認しながらのGKコーチの講義や選手とのディスカッションがされるという。短い期間ではあるが、参加者がいろいろな意味で刺激になる合宿になることを期待したい。
文:河治良幸(エルゴラッソ日本代表担当)
※合宿の詳しいレポートは21日(金)発売のエルゴラッソに掲載します。
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【AFC・U-19選手権】U-19日本代表、チャンスを生かせずスコアレス。「チームとして決め切れなかった部分が勝ち点1になった原因」(中山雄太)
AFC・U-19選手権のグループステージ第2戦に臨んだU-19日本代表はU-19イラン代表に0-0で引き分け、決勝トーナメント進出は次戦の結果次第となった。
前半から日本はペースを握り、5分にはFKからDF中山雄太(柏)がクロスバー直撃のシュートを放った。しかし、なかなかゴールを奪うことができず時間だけが過ぎていく。80分にはゴール前のコンビネーションから完全にイランディフェンスを崩すが、MF三好康児(川崎F)のシュートはGKシャハブ・アデリに防がれる。逆に終了間際にはFKからクロスバーに直撃するシュートを放たれるなどピンチも迎えた。中山は「チームが決め切るというところができなかったのが勝ち点1になった原因だと思う」と話し、「次は全員で勝ち点3を取れるように頑張りたい」と次戦へ気持ちを切り替えていた。
5大会ぶりのU-20W杯出場を目指す日本は20日にカタールと決勝トーナメント進出を懸けてグループステージ最終戦を戦う。