- J2リーグ 第37節 9試合開催
- J3リーグ 第26節 7試合開催
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仙台のFWウイルソンが契約満了で今季限りで退団
仙台はFWウイルソンが契約満了にともない、今季限りで退団すると発表した。
ウイルソンは中国の陝西宝栄から12年に仙台に加入。同年はJ1リーグ戦で32試合に出場し13得点を奪い、Jリーグベストイレブンにも選出された。翌年も30試合で13得点を奪ったが、近年はけがもあり出場数が減っていた。
ここまでJ1リーグ通算128試合に出場し、40得点を挙げている(10月23日時点)。
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大宮ユースの山田陸が来季トップチーム昇格
大宮はユースに所属するMF山田陸(18)の来季トップチーム昇格が内定したと発表した。山田は小学校4年生から大宮の下部組織で育った生え抜き選手で、中学時代にはJFAエリートプログラム U-14(U-14日本選抜)に選ばれた経験を持つ。
山田はクラブを通じて「小さい頃からの夢だったプロサッカー選手の第一歩を、小学四年生からお世話になっている大宮アルディージャでスタートできることをうれしく思います。これまでお世話になった指導者、チームメート、両親、全ての方々に感謝しています。この感謝を忘れず、ひたむきに日々頑張って1日でも早くピッチに立って恩返しをしたいです」とコメントしている。
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[書評]読むサッカーvol.17 『戦術リストランテIV 欧州サッカーを進化させるペップ革命』
最新戦術トレンドをとおして知る、サッカーの奥深さ
『footballista』にて連載されている『戦術リストランテ』の書籍化第4弾。戦術分析でお馴染みの著者・西部謙司氏が、主に14-15シーズン以降の欧州サッカーシーンに焦点を当て、戦術の変遷と傾向についてまとめている。
本書では、バルセロナをはじめとする欧州CLの常連クラブから、マルセロ・ビエルサ監督が率いた14-15シーズンのマルセイユ、昨季プレミアリーグを制したレスターまで、さまざまなクラブの戦術が取り上げられている。その中で特に刺激的で示唆に富むのは、副題にもなっている“ペップ”ことジョゼップ・グアルディオラ監督が率いたバイエルン・ミュンヘンについての考察だ。
「フォーメーションがない」と言われるほど複雑なバイエルン・ミュンヘンのサッカーを、西部氏は鮮やかに言語化してみせる。バイエルン・ミュンヘンはSBのフィリップ・ラームをボランチに据えたり、本職のCBが一人もいない『ゼロバック』で試合に臨んだりするが、西部氏は“ペップ”がこのような采配を振るう理由を次のように述べる。「ペップが期待しているのは経理の能力を営業で生かせということなのだ」。あのつかみどころのない、流動的なサッカーの特徴を的確に捉えた表現だ。
戦術本と言うと、難解で堅苦しいイメージを持つ人もいるかもしれないが、本書は違う。もちろんある程度の知識や共通認識は必要だが、普段Jリーグしか観ない、欧州サッカーには疎い、という人にもさまざまな“気付き”を与えてくれる。その理由は、徹底して具体的かつ論理的だからだ。その戦術を用いた指揮官の狙いや、実際にピッチ上で繰り広げられた攻防が、フォーメーション図などを用いて分かりやすく解説されている。
取り上げられているクラブに親しみを感じない人も、戦術論やシステム論といったものを忌避している人も、本書をめくっていけば、きっとサッカーの奥深さの一端に触れることができるはずだ。
文:桑島健太(エルゴラッソ編集部)著者:西部 謙司(にしべ・けんじ)
発行:7月27日/出版社:ソル・メディア/価格:1,500円(本体価格)/ページ:320P
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FC東京、篠田善之監督に近日中にも続投要請。チームを立て直した手腕を評価
FC東京の篠田善之監督が、来季も指揮を執ることが確実になった。クラブは近日中にも続投を要請する。
12年からFC東京のコーチを務めてきた篠田監督は、今季7月の城福浩前監督の解任に伴い指揮官に昇格。監督就任後、リーグ戦では6勝2分2敗と、低迷していたチームを安定飛行させることに成功している。
直近の試合となった22日のJ1・2nd第15節・鹿島戦では、苦手な相手に08年以来の勝利を挙げ、試合内容も終始攻守で主導権を握り今季のベストゲームとも言えるパフォーマンスを見せた。ここまでの手腕を評価したクラブ側は、来季はあらためてシーズン初めからチームを任せ、より安定した環境のもとでの采配を託すことに決めた。
鹿島戦後には主将で日本代表DFの森重真人も「いま、自分たちはチームとしても個人としても、持っている能力が良い方向に出せるようになってきている」と語り、篠田体制での手ごたえを語っている。かつて福岡を08年途中から11年途中まで指揮した経験を持つ篠田監督が、FC東京で腰を据えて第2の監督人生の勝負に出る。
文:西川 結城(エル・ゴラッソFC東京担当)