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全国社会人選手権の4強が決定
全国社会人選手権の準々決勝4試合が行われ、4強が決定した。
ヴィアティン三重vsいわきFCは開始早々にFW藤牧祥吾のゴールで先制したヴィアティン三重が試合終了間際にも追加点を奪い、2-0で勝利。ヴィアティン三重はこれで3試合連続の完封勝利となった。
ジョイフル本田つくばFCvsエスペランサSCは終盤に1点を取り合い、延長戦に突入。すると、延長前半ロスタイム。ジョイフル本田つくばFC はFKからFW川村誠也がゴールを決めると、延長後半ロスタイムにもダメ押しの3点目を決め、3-1で勝利を収めた。
そのほか、アミティエSC京都vs鈴鹿アンリミテッドFCは1-2で鈴鹿アンリミテッドFCが、松江シティFCvs三菱水島FCは0-1で三菱水島FCが勝利している。
25日に行われる準決勝の対戦カードはヴィアティン三重vs鈴鹿アンリミテッドFC、ジョイフル本田つくばFCvs三菱水島FC。この準決勝で勝利した2チームは11月に行われる地域チャンピオンズリーグ(地域CL)への出場権を獲得する(敗れたチームも3位決定戦で勝利すれば地域CLへの出場権を得る)。
■全国社会人選手権準々決勝試合結果
ヴィアティン三重(東海/三重) 2-0 いわきFC(東北/福島)
アミティエSC京都(関西/京都) 1-2 鈴鹿アンリミテッドFC(東海/三重)
ジョイフル本田つくばFC(関東/茨城) 3-1 エスペランサSC(関東/神奈川)
松江シティFC(中国/島根) 0-1 三菱水島FC(中国/岡山)
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鳥栖で7年プレーしたキム・ミヌが退団会見。「サガン鳥栖を愛しています」
佐賀県鳥栖市内のクラブハウスで24日、キム・ミヌの今季限りでの退団についての会見が行われた。
退団の理由は韓国の徴兵制度によるもの。30歳までに2年間の兵役をこなさなければならない。また、兵役を続けながらプレーできる軍または警察のチームに所属するためにはKリーグでのプレー実績が必要。延世大を中退して鳥栖にやってきたキム・ミヌはKリーグでのプレー経験がない。そのため、Kリーグで1年のプレー実績が必要となるため、30歳から逆算して3年前、27歳となる年には韓国に戻らなければならない。そのため、26歳となる今季がラストイヤーとなることが既定路線だった。
クラブとしては「残るためにさまざまな方法を模索した」(竹原稔社長)が叶わず。ギリギリまで手を尽くした結果、発表がこの時期まで延びることになった。
会見でキム・ミヌは「今年で7年目になるのですが、いろいろな人に支えていただいて、本当に感謝していますし、サガン鳥栖のサポーターのみなさんから本当に愛されたことは自分の中でも分かっているので、私もサガン鳥栖を愛しています」と挨拶した。7年間の中で一番印象に残っている出来事については「J1昇格が(事実上)決まった試合。徳島でのアウェイの試合」を挙げた。
「本当にこういう時間が来たんだなという感じがしますし、本当にサガン鳥栖を離れることを考えたことがなかったので。変な気持ちというか特別な気持ちがいま、しています」と会見中には切ない胸中を吐露する場面もあった。
マッシモ・フィッカデンティ監督は「(兵役を終える)3年後に(キム・)ミヌがまた戻れる状態になったとき、鳥栖で指導しているか確実に約束することはできないが、そういう状態でミヌのことを待っていられたら一番良い。もし、自分がいなくてもこの鳥栖という街は、クラブは、ミヌのことをいつでも歓迎するつもりで待っていると思うので、あまりお別れという形にならないようにしてもらえたら」とキム・ミヌの将来的な復帰、そして、残された時間でのサポーターの対応についてコメントした。
キム・ミヌ自身も「戻ってくることができたら私もうれしいです。でも、先のことは監督も言いましたがはっきりとは言えない」と将来的な復帰について願望を語った。
文・写真:杉山文宣(エル・ゴラッソ鳥栖担当)
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宮城県石巻市で仙台vs神戸のJサテライトリーグを開催。会場には約1,000人の観客が集まる
24日、Jサテライトリーグ第16日の仙台vs神戸が開催され、ホームの仙台は0-1で敗れた。
この試合はベガルタ仙台と宮城県石巻市の復興支援連携協定に基づく“2016復興支援in石巻”の第6弾として開催され、石巻市総合運動公園フットボール場に約1,000人の観客を集めた。
仙台と神戸の対戦は、前日のJ1・2nd第15節(3○0)と同じ顔合わせ。前日の試合に途中出場した仙台のFW西村拓真(写真右)やMF金久保順、神戸のMF前田凌佑やMF松村亮に加え、出場停止だった神戸の藤田直之も、石巻での試合に出場した。
試合は仙台がペースをつかんで攻め込むが、なかなかゴールを決めることはできず。12分にMF茂木駿佑の直接FKがGK徳重健太(写真左)の好セーブに防がれたり、52分には金久保のボレーシュートが枠を叩いたりと、決定機をモノにできなかった。
一方の神戸は我慢の展開ながら、藤田やDF北本久仁衛らの粘り強い守備で食い止めた。そして78分にDF相馬崇人の攻撃参加から決定機を作り、最後はFW向井章人(神戸U-18所属・来季よりトップチーム昇格)が決めた。これが決勝点となり、神戸が勝利した。
仙台のサテライトチームを率いた福永泰コーチは「たくさんチャンスを作っていたが、先に点を取ることの優位性を証明しなければいけなかった。こういう展開で先に取られると難しくなってしまうという典型的な試合だった」と振り返る。フル出場した西村も「ゴール前での落ち着きなど、課題が多かった」と厳しい表情だった。
文・写真:板垣 晴朗(エル・ゴラッソ仙台担当) -
勝敗を分ける「0.5秒」。鈴木武蔵はラストタッチの感覚を研ぎ澄ます
新潟は23日、新潟医療福祉大と練習試合を行い、4-1で勝利した。先制点を挙げたのは鈴木武蔵。開始早々の3分、端山豪がディフェンスラインの背後にパスを通すと、それに反応し、ネットを揺らす。「相手のラインも高かったので、背後を意識していた」と狙いどおりのゴールだった。
今月は練習試合も含め、コンスタントに決定機に絡み続けている。1日のJ1・2nd第14節・磐田戦(2○1)では、GKに止められたが決定的なループシュートを放った(この試合では1アシストを記録)。嬬恋キャンプ中の14日に行われたJAPANサッカーカレッジとの練習試合(7○0)でも、端山のアシストから2ゴールと活躍している。
22日のJ1・2nd第15節・浦和戦(1●2)では、逆転の懸かる場面でヘディングシュートを押し込んだが、惜しくもオフサイドだった。「0.5秒、我慢すればオフサイドではなかった。最後の数センチ、0.何秒で決まるところまできている」。手ごたえとともに、より感覚を研ぎ澄ませる必要を感じている。「決めてチームの勝利に貢献したい。そのためにやっている」。次の試合はアウェイでのG大阪戦。チームを救う一撃で、J1残留を引き寄せたい。
文・写真:野本桂子(エル・ゴラッソ新潟担当)
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南国の地で奮闘を続ける千葉U-18出身のDF浦田樹とMF仲村京雅
9月にJ2・千葉からJ3・琉球へ育成型期限付き移籍したDF浦田樹(写真)とMF仲村京雅。10月22日のJ3第26節・長野戦(2○1)で浦田は80分までプレー。仲村はベンチ入りしたものの出番はなかった。
ブラジルでの期限付き移籍を終えて再びプレーの場を移した浦田は、加入後5試合すべてでピッチに立ち充実のときを過ごしている。「守備に安定感がある」とキム・ジョンソン監督も高い評価を与えており、あとは結果を残したいところ。長野戦では62分に高精度のクロスから決定機を作り出したが、惜しくも得点につながらず。残り4試合で得意の左足からどれだけ得点を演出できるか。
一方の仲村はJ3第23節・相模原戦(3○1)に先発出場するも、その後は出場機会に恵まれていない。ただ、指揮官は「いま、ピッチに立っている選手と同等のレベルを持っている」と評しており、チャンスはある。
南国の地で奮闘を続ける千葉U-18出身の二人。琉球では練習グラウンドが日によって異なり、生活の拠点となる寮も完備されていないが、プロ2年目で貴重な経験を積んでいる。長野戦が行われた日に千葉でJ2初先発を果たした同い年のDF乾貴哉と1学年下の後輩のDF岡野洵に負けるわけにはいかない。二人は日本最南端のJクラブでさらなる成長を誓っていた。
文・写真:松尾 祐希(エル・ゴラッソ千葉担当) -
J2降格決定も、最後まで見せた湘南スタイル/大宮 vs 湘南
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川崎Fが手にした、次につながる大きな1勝/川崎F vs 広島
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浦和が見せた底力。2nd優勝はもう目前/新潟 vs 浦和
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[本日のエルゴラッソ1面]戴冠に王手
[明治安田J1・2nd第15節 マッチレポート]
■新潟 vs 浦和
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J2降格決定も、最後まで見せた湘南スタイル