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清水ユースの立田悠悟がトップ昇格会見。「エスパルスを背負って立つ選手に」
清水は25日にユースに所属するDF立田悠悟の来季トップチーム昇格を発表。本日26日に会見を行った。
U-17日本代表でも活躍した立田は、189cmの長身CB。Jリーグ全体を見渡しても、189cm以上の日本人DFは、191cmの増川隆洋(札幌)、190cmの岡根直哉(岐阜)など、数人程度しかいない。さらに、
「競り合いだけではなくて、ロングフィードやビルドアップの部分でチームに貢献していきたい」
というように、足元にも自信がある。同席した平岡宏章ユース監督は、
「現代サッカーの要素を兼ね備えたハイブリッドな選手。背が高くて、フィードができて、ヘディングが強くて、1対1も強い。まだまだスケールは小さいが、ポテンシャルはある」
と絶賛。さらに、昨年まで育成部長だった伊達倫央強化部長は、
「中学校のときは飛び級もできず、高校に入ったときにも精神的な弱さを垣間見せることもあった。今までトップに昇格した選手の中で、一番遅咲きの選手」
と成長に驚いた。
清水ユース出身のCBとしては、現在チームの副主将を務める犬飼智也以来5年ぶり。会見の途中、緊張からくる汗で、顔を拭う場面もあり、また受け答えもたどたどしい。そんな初々しい会見となったが、
「将来的にはエスパルスを背負って立つ選手になりたい」
と力強く語った。
文・写真:田中芳樹(エル・ゴラッソ清水担当)
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「準備はできている」。今季けがに悩まされ続けた京都の牟田雄祐が、いよいよ臨戦態勢
26日の練習からDF牟田雄祐が京都のトレーニングに完全合流した。
守備の柱になる選手と期待されて名古屋から今季移籍してきた牟田だが、京都での公式戦出場はいまだにゼロ。開幕前からけがに悩まされて5月には左股関節唇損傷の手術を行い、シーズンの大半をリハビリに費やしてきた。
9月21日にボールを使った練習メニューを再開してからおよそ1カ月での完全合流に、「問題もなく順調にきている。でも、ここで油断はできない。焦らずにやっていきたい」と手ごたえを口にする牟田。ただ、ブランクが長かっただけに自身のプレーには納得できていない様子で、「感覚や体力はまだまだ。イメージはできていても足が出なかったりする」とのこと。
それでも、「(過密日程で)しばらく練習試合はないけど、ゲーム勘は紅白戦をこなしていけば大丈夫。次の試合に向けて準備をするのはプロとして当たり前のこと。けが明けだろうが(トレーニングに)入ったからには試合に出る準備をしないといけないし、その準備は常にできている」と力強く話し、今季中の復活に意欲を見せていた。
文・写真:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)
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柏の田中順也がどうしてもACLに出たい理由
前節の鳥栖戦は不甲斐ない内容で敗れた柏。その中で、一矢報いるミドルシュートを突き刺すなど、完全復調の兆しを見せたのが田中順也である。
ここ数カ月はコンディション不良に悩まされ、悔しい日々を過ごしてきたレフティー。鳥栖戦での自身のゴールについては「自分の特長を出すのがあのタイミングしかなかったので、それがゴールに入って運が良かったな」と謙遜する。そして、「個人的には(今季ポルトガルから)帰ってきてからは、一番ちゃんとサッカーができたかな。次は自分が出ている試合をしっかり勝たせられるように、チャンスでちゃんと点を取っていきたい」と続けた。
2ndステージ優勝に加え年間勝点3位以内の可能性もなくなったため、リーグ戦でACL出場権を獲得することはできなくなったが、少しでもその可能性を広げるために“年間4位”に入ることの大切さを理解する田中(ACLの出場権は年間3位以内のチームと天皇杯優勝チームに与えられる。年間3位以内のチームが天皇杯を制した場合は、年間4位のチームがACL出場権を獲得)。「年間4位を獲って、少しでもACLに近付ければ。なによりACLに出るとより楽しいですからね」と国際舞台への思いを口にする。
「海外に行く経験をチームでして、またタフになって少しずつ成長できたら。(国際大会は)雰囲気も全然違う。日本のレベルをもっと世界で通用するものにしなければいけないので、そういう大会に出ることは大事だし、それでまた海外に行きたいと思う若手が出てくることが大事だと思う」
リーグ戦残り2試合と天皇杯。来季、柏がACLの舞台で躍動するためにも、世界を知る背番号9の活躍は不可欠だ。
文:須賀大輔(エル・ゴラッソ柏担当)
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U-16日本代表候補メンバーが発表。31日から大阪でショートキャンプ
日本サッカー協会は10月31日〜11月3日に大阪で行われるU-16日本代表候補トレーニングキャンプに参加する25名を発表した。
U-16日本代表は9月に開催されたAFC・U-16選手権で4強に進出し、来年8〜9月にインドで行われるU-17W杯の出場権を獲得。今回はそのときのメンバーは選ばれていないが、大会直前にけがのため離脱したDF関川郁万(流経大付属柏高)などが選出された。
■U-16日本代表候補トレーニングキャンプ メンバーGK 伊藤 元太 188cm/65kg 2000.07.02 松山工高
松田 亮 186cm/77kg 2000.08.22 東福岡高
林 祥太郎 184cm/68kg 2000.10.11 C大阪U-18
高山 汐生 186cm/68kg 2001.06.13 湘南U-15平塚
DF 松井 蓮之 178cm/71kg 2000.02.27 矢板中央高
池髙 暢希 172cm/61kg 2000.04.05 浦和ユース
岡井 駿典 170cm/66kg 2000.04.13 市立船橋高
山下 諒時 178cm/64kg 2000.05.11 仙台ユース
大川 智己 184cm/67kg 2000.08.12 九州国際大付属高
高吉 正真 173cm/61kg 2000.08.25 川崎F.U-18
関川 郁万 180cm/64kg 2000.09.13 流経大付属柏高
大越 寛人 166cm/64kg 2000.09.19 広島ユース
MF 井川 空 178cm/65kg 2000.01.15 札幌U-18
奥野 耕平 171cm/58kg 2000.04.03 G大阪ユース
鈴 直樹 174cm/68kg 2000.04.13 広島ユース
福島 隼斗 180cm/70kg 2000.04.26 大津高
郡司 篤也 168cm/60kg 2000.05.12 市立船橋高
椿 直起 169cm/60kg 2000.06.23 横浜FMユース
本間 至恩 161cm/48kg 2000.08.09 新潟U-18
松本 大弥 177cm/68kg 2000.08.10 広島ユース
津野 絢世 168cm/58kg 2000.10.16 京都U-18
FW 石井 快征 172cm/62kg 2000.04.02 鳥栖U-18
今村 涼一 180cm/60kg 2000.05.08 FC東京U-18
森 海渡 180cm/65kg 2000.06.07 柏U-18
榊原 彗悟 151cm/38kg 2000.10.09 横浜FMユース
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肉離れで離脱していた札幌のMFジュリーニョが練習復帰。金髪→丸刈りの理由とは?
右ハムストリングの肉離れで離脱していた札幌のブラジル人MFジュリーニョが26日から全体練習に復帰した。
「状態は良い。痛みはない」と完治を強調。30日の敵地での第38節・熊本戦出場は状態を見て決めることになるが、「次節は決戦と言えるくらい大事な試合だと思っている。試合には何としても絡みたい」と今週の練習で積極的にアピールしていく腹づもりだ。ちなみに、夏場には金髪に染め上げた頭髪が現在では丸刈りになっているが、その理由を聞くと、「奥さんに散髪をお願いしたら、ちょっとミスがあったので、思い切ってそのまま短くしてしまった」と笑顔で説明した。
文:斉藤宏則(エルゴラッソ札幌担当)
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G大阪のアデミウソンが“永遠のキャプテン”の死を悼む
アデミウソンが母国の英雄の死を悼んだ。
ブラジル時間で25日朝、元ブラジル代表のキャプテンを務めたカルロス・アウベルト・トーレスが心臓発作によって、急死した。
1970年メキシコW杯でキャプテンを務めたトーレスはかつて名古屋でプレーしたトーレスの父でもあるが、ブラジルでは史上最高の右SBとしてだけでなく“永遠のキャプテン”としても敬意を集めるレジェンド中のレジェンド。それだけにアデミウソンも26日の練習後に「トーレスが亡くなったのは残念だよ」と寂しげだった。
名門サンパウロFC育ちで、年代別代表の常連だったアデミウソンも、各種のイベントでトーレスとは接点があったとのこと。「直接交流はなかったけど、残念だね」と話していた。
文:下薗昌記(エル・ゴラッソG大阪担当)
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北九州の池元友樹、完全復帰に向け高まる気持ち
8月の中旬に右ひざを痛めて長く戦列を離れていたFW池元友樹の復帰が近い。
24日のJ3・大分とのトレーニングマッチに出場してダメ押しとなる3点目をゲット。「裏に抜け出した、良い形からのゴール」と自身も満足する素晴らしい得点だった。しかもフル出場。得点はもちろんだが、コンディションが戻ったことを証明する『90分間のプレー』が何よりもうれしそうだ。そして、トレーニングマッチ後の“リバウンド”もないことから今節の岐阜戦でのメンバー入りの可能性も十分にあるという状況だ。
「欠場していたこの2カ月は、自分が試合に出ることができない悔しさ、チームが勝てないことへの悔しさをずっと感じていた。だから、復帰が近付いてきたいま、とても気持ちは高ぶってきている。岐阜戦は残留に向けた大一番。もしメンバーに入ったら結果を出すだけです」
静かだが力強い言葉には闘志がみなぎる。自身のゴールと勝利という結果を残せれば、最高の復帰戦となる。
文・写真:島田徹(エル・ゴラッソ北九州担当)
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磐田の大南拓磨、U-20W杯出場に向け意欲を燃やす
磐田の高卒ルーキー・大南拓磨は、U-19日本代表のU-20W杯出場権獲得を祝福するとともに、来年開催される本大会出場へ意欲を燃やした。
チームメートの小川航基や仲間の活躍について「5大会ぶりに(アジアの)壁を超えたというのは本当にすごいことだと思う」と喜んだ。そして、本大会に向けて「自分も食い込んでいきたい」と決意を述べた。
今年に入り、U-19日本代表の候補合宿の常連になっていたが、AFC U-19選手権のメンバーからは外れてしまった。
「悔しかったけど、悔しいだけで終わらせたくなかった。自分で足りないところを見つめ直してやってきたつもり。そういうものの積み重ねで、自分が成長しているなと少しは感じている」
大南の練習への取り組みについては、名波浩監督も認めている。
「ものすごくモチベーション高くやっている。自分が31番目の選手(磐田は現在31人体制)だと分かっているし、だからこそ探究心も旺盛。そういう野心が、うまさや強さを身に付けていくことにつながる」
大南がU-20W杯のメンバーに選出されるかは、まだ分からない。今大会でもCBを務める冨安健洋、中山雄太の牙城は高い。それでも、向上心を強く持つ磐田のルーキーは、ライバルとの差を少しでも縮めるために努力を惜しまないだろう。
文・写真:青木務(エル・ゴラッソ磐田担当)
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駒野友一、引退を発表した森﨑浩司への特別な思いを語る
26日、福岡の駒野友一が、先日引退を発表した広島の森﨑浩司への思いを語った。
次節、アウェイでの広島戦を迎える福岡だが、この試合は広島にとってホーム最終戦となる。先日、引退を発表した森﨑浩司にとってもホームラストゲームとなる。広島ユースからトップチームに昇格、年代別代表でもともに戦ってきた駒野にとっても特別な思いがあるようだ。
「(森﨑)浩司が引退するということは自分にとってもすごく寂しい。浩司もいろいろあるからこそ引退を決めたと思う」と同期への思いを語った。「一緒に切磋琢磨してこれたからこそ自分もここまで来れていると思う。ポジションは違うけど良いライバルだし、良い仲間」と同期入団である森﨑浩司の存在は駒野のサッカー人生においても刺激的な存在だったという。
今季途中にFC東京から福岡へと期限付き移籍でやってきたことで引退する同期のホーム最終戦に立ち会うというめぐり合わせとなった。「ずっと関係が続いてきてプライベートでもサッカーでもいろいろな思い出があるし、浩司への思いもたくさんある。向こうも出番があるだろうけどお互いにピッチに立って試合終了のホイッスルを迎えられたらいい」、駒野は森崎浩司への思いを胸に古巣との戦いに臨む。
文:杉山文宣(エル・ゴラッソ福岡担当)
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ヴィアティン三重が全国社会人選手権3位に。地域CLの出場権を獲得
全国社会人選手権の3位決定戦が行われ、ヴィアティン三重がジョイフル本田つくばFCを2-1で下した。この結果により、ヴィアティン三重が11月に行われる全国地域チャンピオンズリーグ(CL)の出場権を獲得。11月に開催される全国地域CL出場12チームがすべて出そろった。
試合は、16分に寺尾俊祐が決めて、ヴィアティン三重が先制。1-0で前半を折り返すと、52分にも追加点を奪う。ジョイフル本田つくばFCも62分に川村誠也が1点を返したが、反撃もあと一歩及ばず、2-1でヴィアティン三重が3位決定戦をモノにした。
鈴鹿アンリミテッドFCと三菱水島FCの決勝戦は12時30分から行われる。
■全国地域チャンピオンズリーグ出場チームノルブリッツ北海道(北海道/北海道)
コバルトーレ女川(東北/岩手)
東京23FC(関東/東京)
アルティスタ東御(北信越/長野)
FC刈谷(東海/愛知)
アルテリーヴォ和歌山(関西/和歌山)
SRC広島(中国/広島)
FC今治(四国/愛媛)
J.FC MIYAZAKI(九州/宮崎)
鈴鹿アンリミテッドFC(全社枠/三重)
三菱水島FC(全社枠/岡山)
ヴィアティン三重(全社枠/三重)
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