EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2016.10.27(Thu)

October
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
  • 「広島をどんなときも支えてくださり、ありがとうございました」。町田のリ・ハンジェが引退を表明した森﨑浩司に送るメッセージ

    「広島をどんなときも支えてくださり、ありがとうございました」。町田のリ・ハンジェが引退を表明した森﨑浩司に送るメッセージ

     19日に今季限りでの現役引退を発表したサンフレッチェ広島MF森崎浩司とともに広島で9年間プレーしたリ・ハンジェは、広島が誇るレフティーの現役引退を惜しんだ。

    「現役引退を聞いてビックリしました。浩司さんはプロ入り後、広島一筋17年の中、僕はそのうちの9年間をともに広島で過ごしました。(浩司さんは)常に試合に出続けて、華やかなサッカーキャリアを積んできたと思われがちですが、広島では浩司さんやカズさん(和幸)にしか分からない苦しみを共有しました。一言では言い尽くせませんが、もう一緒にピッチで戦えない寂しさがあります」

     2001年に広島朝鮮高級学校を卒業したリ・ハンジェは、すでに広島で出場機会を増やしていた“森崎ツインズ”を越えるんだという思いを抱きながらプロの門を叩いたという。しかし、実際に同じピッチに立つ中で、「なぜ、日本代表に入らないんだろう」と思えるほど、その壁は厚く、高かった。

    「僕から伝える言葉があるとすれば、『僕がいまでも愛している広島をどんなときも支えてくださり、ありがとうございました』とお伝えしたいです。一緒にプレーできないという現実の中、悲しい気持ちでいっぱいですが、現役生活お疲れさまでした。兄のカズさんには、弟の浩司さんのぶんも、1年でも長く現役でプレーしてほしいという気持ちが強いです」

     今季限りでスパイクを脱ぐ偉大なる先輩へ——。町田のチーム主将は感謝と労いの言葉が絶えなかった。

    文:郡司聡(エル・ゴラッソ町田担当)

  • AFC・U-19選手権を戦うU-19日本代表。けがで途中離脱の湘南・神谷が本日深夜に準決勝・ベトナム戦を控えるチームメートにエール

    AFC・U-19選手権を戦うU-19日本代表。けがで途中離脱の湘南・神谷が本日深夜に準決勝・ベトナム戦を控えるチームメートにエール

     バーレーンを舞台にAFC・U-19選手権に挑んでいるU-19日本代表。けがのため途中離脱を余儀なくされた湘南の神谷優太が日本に帰国した。準々決勝・タジキスタン戦に勝利し、来年韓国で開催されるU-20W杯の出場権を獲得した喜びを語るとともに、準決勝・ベトナム戦に臨むチームメートへエールを送った。

     神谷は24日の準々決勝の勝利を見届け、25日の夜に帰国。翌26日には湘南の練習場に足を運び、松葉杖姿ながら元気な様子を見せた。今回ボランチの一角として期待されていた神谷は、負傷の影響もあり、大会ではグループステージ2試合の出場にとどまった。しかし、チームについては試合をこなすたびにまとまりが良くなっていったことを強調する。

    「試合を戦っていく上で、どんどんチームのまとまりが良くなっていた。準々決勝はチームも自分のために頑張ってくれたし、自分自身もけがをしたが、チームのために何かやってやろうという気持ちがあった。その気持ちが強かったので、またチームのまとまりが出たのかなと。あそこで世界に行くことを決めるか決めないかでは全然違うし、来年のU-20W杯に出る、出ないでも全然違う。本当に出られることが決まって良かった」

     チームとしてのまとまりがより強固な集団を作り、相手を打ち破る活力となる。U-20W杯の出場権を獲得できた要因を「無失点で抑えられたことが一番大きい」と語り、それと同時に「勝てるところでしっかり落とさずに勝ってきたことも大きかった」と神谷は勝因を挙げている。

     日本時間の本日27日深夜に行われる準決勝、そしてその先の戦いに向けて、神谷はバーレーンに残してきたチームメートにエールを送った。

    「自分たちのサッカーができれば絶対に勝てる。守備陣も無失点で来ているし、攻撃陣も点を取れる選手がいて、いろいろな持ち味を持った選手がいる。優勝してアジア1位になって世界に行くのと、3位や4位で世界に行くのでは全然違う。本当に自分たちの力を信じて、自分のぶんまで頑張ってほしい。みんなならできると思っている」

     

    文:林遼平(エルゴラッソ湘南担当)

  • 大宮のムルジャ、4位死守へのプレッシャーは感じず。「自分たちの求めるサッカーをやり続けることが大事」

    大宮のムルジャ、4位死守へのプレッシャーは感じず。「自分たちの求めるサッカーをやり続けることが大事」

     チームのエースストライカーであるドラガン・ムルジャにとって、前節・湘南戦の2得点は大きな意味を持つものだった。負傷の影響もあったが、それまではリーグ戦年間4得点。フィジカル的、戦術的なフィット感が高まっていることはもちろん、結果が生まれたことはメンタル面での充実につながる。

    「FWなので、誰でもゴールを決めれば自信を得ることができる。当然、得点したあとの試合は気持ち良くプレーができるし、得点の感覚が戻ってきているので、期待をしながらプレーできる」

     今節はチームの年間4位死守のために非常に重要な柏戦。ムルジャも「非常に難しい試合になると思う。彼らはわれわれのすぐ近く(年間6位)にいるチームで、当然われわれに勝って順位を逆転させたいと考えているはず」と危機感を持つが、重圧に感じることはないという。

    「もちろん、そこ(4位)へのモチベーションはある。ただ、それをあまりプレッシャーに感じる必要はないし、自分たちの求めるサッカーをやり続けることが大事だと思う。良い結果が出るように、自分も期待している」

     復活したエースのさらなる爆発に期待したい。

    文:片村光博(エル・ゴラッソ大宮担当)

  • 最後の3連戦で問われる徳島の総合力

    最後の3連戦で問われる徳島の総合力

     今季は連戦で思うような結果を残せていない徳島。真価が問われる今季最後の3連戦を目前に控える。

     ここ数節、好調なパフォーマンスを見せ、攻守においてチームをけん引している佐藤晃大は、「連勝自体少ないので連勝を目指していきたいです。連戦は総合力が必要だと思います」と話す。そして、前節・千葉戦(1○0)を「(前川)大河がすごくいい動きをしてくれていたと思いますし、サブから出てきた選手の力も本当に必要です」と振り返った。

     千葉戦は大﨑淳矢が累積警告による出場停止だったが、そのポジションに入った前川がアクセントとなって目立っていた。前川自身は「守備の部分は良かったかもしれませんが、攻撃の部分では足りなかったと思います」と納得している様子はなかったが、間違いなく連戦のどこかでメンバーに名を連ねてくることだろう。

     今季最終盤、佐藤の言う「総合力」に期待したい。

    文:柏原敏(エル・ゴラッソ徳島担当)

  • 鹿島OBのサントス氏がクラブハウスに。「トモダチがいっぱいだからとても楽しい」

    鹿島OBのサントス氏がクラブハウスに。「トモダチがいっぱいだからとても楽しい」

     27日、鹿島OBのサントス氏がクラブハウスを訪れた。29日のJ1・2nd第16節・川崎F戦に合わせ来日。久しぶりのクラブハウスに流ちょうな日本語で「懐かしい」を連発していた。クラブハウスを訪れる前には、創成期の鹿島アントラーズが練習していた“住金グラウンド”にも訪れ、往時を懐かしんだ。

     「トモダチがいっぱいだからとても楽しい。みんなに会いたい。鹿島は一番。あとは静岡、新潟、神戸、草津」

     そう言って所属したクラブの思い出にしばし耽っていた。

     誠実な人柄から多くの人に慕われたサントス氏。ちょうど帰り際だった石井正忠監督と邂逅しただけでなく、クラブの職員からも記念写真を頼まれていた。

     現在もサッカーに携わる仕事を続けているサントス氏だが、「ブラジルは日本よりチェンジ、チェンジ、チェンジ。半年や1年で変わる」と話し、11年に新潟でともにコーチ時代を過ごした森保一監督が12年から広島の監督に就任し5年目のシーズンを戦っていることを知ると驚きの表情を浮かべていた。

     29日の川崎F戦については「楽しみ」と話す。当日は、クラブ会員限定の公開取材が開催される予定だ。

    文・写真:田中滋(エル・ゴラッソ鹿島担当)

     

  • 古巣の首位・札幌に挑む熊本DF上原拓郎。「優勝のお膳立てをするつもりはない」

    古巣の首位・札幌に挑む熊本DF上原拓郎。「優勝のお膳立てをするつもりはない」

     今節ホームに迎えるのは首位の札幌。札幌と言えば、財前恵一コーチや主将のMF岡本賢明、MF高柳一誠、DF薗田淳、DF上原拓郎が過去に在籍したチーム。札幌ドームで行われた前回対戦(8月25日の第12節・0●1)では、試合後に彼らが札幌サポーターの元へ挨拶に行く場面も見られた。

     札幌は前節、東京Vに敗れたため、今節自動昇格が確定する可能性はなくなったが、現状を見る限り5年ぶりのJ1復帰はほぼ間違いないだろう。

     しかしながら「優勝のお膳立てをするつもりはない」と言うのは上原。

    「古巣なのでどうしても気持ちの入る試合になると思うが、熊本の一員としてしっかり倒したい。ホームなので、相手の勢いをはね返すくらいの気持ちで戦いたい」と話す。

     熊本にとっても大事なゲーム。勇気を持って勝ちに行く。

    文:井芹 貴志(エル・ゴラッソ熊本担当)

  • キング・カズとの対戦を切望する山口の岸田和人

     山口の背番号9・岸田和人は負傷離脱から戻ってここ2試合に先発したが、ゴールを奪うことはできなかった。J2第16節・東京V戦以来、もう5カ月近くゴールから遠ざかっているが、前節・長崎戦(1●2)は確かな手応えを感じていた。

    「僕が望んでいるボールが出てきていた。要求しているボールが出てくるようになったので、あとは決めるだけです」。相手ディフェンスラインの背後を突く動きを持ち味のストライカーは明るい表情を浮かべ、「どれだけ(ゴールを)決めたいか。その気持ちと集中力が大事になる」とフィニッシュに神経を研ぎ澄ませていた。

     30日に維新百年記念公園陸上競技場に横浜FCを迎える今節。「カズさん(三浦知良)の前で点を取って、もし試合後に声をかけてもらえたりしたら、すごくうれしい」とキング・カズとの対戦を切望する岸田。「名前も似ているので、ちょっとでも近付けるように頑張ります」と意気込んでいる。

    文:寺田弘幸(エル・ゴラッソ山口担当)

    キング・カズとの対戦を切望する山口の岸田和人

  • 調子を上げる浦和の石原直樹。日々全力を尽くし、チャンスを待つ

    調子を上げる浦和の石原直樹。日々全力を尽くし、チャンスを待つ

     26日のゲームでは2得点1アシスト。軽やかなステップで相手を抜き去れば、鋭いターンでかわし、正確にはゴールラインを割っていたが重心を低くしたドリブルで相手をはじき飛ばすように抜いた。27日のゲームでは激しい守備にも当たり負けせずに突破し、わずかにコースが外れてゴールはならなかったが、クロスをオーバーヘッドで合わせた。

     いま、浦和の石原直樹の調子が目に見えて上がっている。体がキレていることには「そんなことないっすけどね」と笑ったが、「(相手の状況に応じて)一瞬のところで変えられるようになったのはここ最近。体のキレがないと相手もだまされないし、今日は瞬時に変えられた」。オーバーヘッドには「完璧だったんだけどなぁ」とゴールにならなかったことに唇をかんだが、「ちょっと前ならあのボールはトラップしていたと思う。自然と反応するのは良い証拠。まだもうちょっとと思うところはあるけど、良くはなっている」と手ごたえを感じつつある。

     状況は厳しい。公式戦で29試合連続ベンチ入りしている一方、そのうち出場したのはわずか5試合。先発出場は6月15日のJ1・1st第10節・G大阪戦(0●1)が最後。ここ8試合はルヴァンカップ3試合も含めて出番がない。「いまはチームも調子が良いし、変に代えられないと思う」。それは理解している。それでも「ベンチに入っているだけではなくて、試合に出てナンボ。(公式戦を)やりないな、という気持ちはあるし、できる自信もある」。だから、「もどかしい」。

     ただ、腐るつもりもなければ、そんな暇もない。「きっかけ次第だし、自分のプレーで(自分の状況の)何かが変わっていく」。那須、高木、平川――。同じように出場機会がなかった選手がそのときを待ち続け、チャンスが与えられた際に結果を出していくこと様を目の当たりにした。彼らが練習で力を発揮し続けたことでチャンスを得たことも知っている。「急に変わることはないし、やり続けるしかない」。

     2016年の公式戦はそう多くは残されていない。それでも石原はチャンスを待つ。日々、全力を尽くしながら。

    文・写真:菊地正典(エル・ゴラッソ浦和担当)

  • フォア・ザ・チームの男。金沢のFW山﨑雅人が語る、J2残留のポイントと得点への意欲

    フォア・ザ・チームの男。金沢のFW山﨑雅人が語る、J2残留のポイントと得点への意欲

     金沢のFW山﨑雅人が、J2残留のポイントと得点への意欲を語った。

     金沢は前節の5位・岡山戦に2-1で勝利を収め、残留圏の20位に浮上したが、残留争いはまだまだ続く。山﨑は「若い選手が多い。当然、自分にも責任があるし、プレッシャーは試合が近付くにつれて高くなっていく」と話し、「何とか残留したい気持ちはみんな持っている。あまり堅苦しくなっても良いパフォーマンスは出せない。ある程度、楽しい部分も出せるように、リラックスさせながらやりたい」と、心のバランスをポイントに挙げた。

     開幕前、「チームには得点が必要だし、点を取らないと勝てない。どれだけ点を取れるかに懸っている」と語った山﨑は、今季ここまで6得点。「自分は点を取れていないので、そこは意識する。ゴールを取りたくて仕方ない」という。常に献身的で、労力を惜しまない守備のハードワークは誰もが認めるところ。ゆえに、得点との両立は難しいようにも見えるが、背番号30はきっぱりと否定する。

    「『守備が負担になっているから点が取れない』というのは言い訳にならない。それ(FWの守備)はどこのチームもやっていることだし、このチームが特別だとは思わない。もっと良い動き出し、良い準備をしてパスを呼び込めるようにしたい」。

     勝利とゴールを追いかけて、フォア・ザ・チームのFW、山﨑雅人は走り続ける。

     

    文・写真:野中拓也(エルゴラッソ金沢担当)

  • 二ケタ得点達成のハモン・ロペス。日本代表の森重真人や丸山祐市との対戦にも「自分の特徴を出したい」と意気込む

    二ケタ得点達成のハモン・ロペス。日本代表の森重真人や丸山祐市との対戦にも「自分の特徴を出したい」と意気込む

     仙台加入後初めての二ケタ得点を達成したMFハモン・ロペスが、29日に行われるJ1・2nd第16節・FC東京戦に向けた意気込みを口にした。

     ロペスは2nd第15節・神戸戦(3○0)でチームの2点目を決めて、今季のJ1リーグ戦年間通算ゴール数を『10』に伸ばした。14年途中に加入して以来、初めてゴール数を二ケタに乗せ、今度は加入後初めての3試合連続ゴールへの期待がかかる。しかし、本人は「まずは次の難しいアウェイ戦で勝ち点3を取ることを第一に考えています。その勝利にゴールで経験できればもっとうれしい」と謙虚だ。

     仙台に加入した14年は中盤のチャンスメーカータイプだったロペスだが、同年秋に渡邉晋監督によってFWにコンバートされてからは、「新しい動きも身に付けた」とプレーの幅が増え、フィニッシュに関与することも増えた。今節のFC東京戦ではDF森重真人やDF丸山祐市といった日本代表選手とのマッチアップも予想されるが、ひるまず「スピードに乗ったプレーなど、自分の特徴を出したい」と意気込んでいる。

     なお、ロペスは25日の全体練習後にはMFパブロ・ジオゴとのPK対決でGK役を務めたものの、明らかに逆を突かれてゴールを許した。GKへのコンバート予定はないものと思われる。

    文・写真:板垣晴朗(エル・ゴラッソ仙台担当)

もっと見る