EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2016.10.31(Mon)

October
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  • 元闘将通訳来甲

    元闘将通訳来甲

     懐かしい人が練習場に顔を見せた。“ジュリオ”。甲府で11年間通訳を務めたジュリオ(ソウザ)さんは、安間貴義監督(現・FC東京コーチ)のころは、ブラジル人選手が決定機を外すと監督よりも先にテクニカルエリアに出て行って怒るなど、通訳の枠に納まり切らない闘将的な通訳だった。また、ブラジル人選手の自主練習を手伝うだけでなく、ストロングポイントを生かすためのアイディアも出していたし、先発を外れて落ち込めばメンタル面をケアし、サボれば尻を叩くなど、ブラジル人選手が最大限活躍できるように貢献。

     清水での2年間を経て、ブラジルに戻りアイスクリーム店のチェーン経営で成功したジュリオさん。いまは代理人業も始めてJリーグでも実績を積み重ねたいと思っている。送り込んだ選手はまだ二人だが、今後増えていくことは確実。甲府でのブラジル人選手との付き合い方を見れば、信頼できる代理人になりそうな雰囲気は充分。

    「自分が送り込むブラジル人選手については活躍するまでしっかりとサポートする。サポート力が強みだし、自信もある」という。そのために、ブラジルと日本を往復することが多くなりそうだが、「お世話になった甲府にも恩返しをしたい」と言っている。練習を見にきていた海野一幸会長とも懐かしそうに、時々、ヒソヒソと話していた。

     クラブがJ1残留争いで厳しい立場にいる中、ジュリオさんを知る選手にとってはピッチからクラブハウスに引き上げるときに待ち構える記者にあれこれ聞かれるよりも、「ジュリオ、昔は美少年だったのに…(太ったね)」(山本英臣)、「いやぁ、全然運動してないんで」といった会話を交わしてリラックスできたはずだ。

    文・写真:松尾潤(エル・ゴラッソ甲府担当)

  • 大宮の頼もしき守護神・塩田仁史。最終節はホームに古巣FC東京を迎える

    大宮の頼もしき守護神・塩田仁史。最終節はホームに古巣FC東京を迎える

     クラブ史上最高成績を更新し続ける大宮にあって、しんがりを務めるGK塩田仁史の貢献度は非常に高い。試合でのパフォーマンスはもちろん、トレーニングから一切妥協せず、時にはチームメートへの厳しい意見も躊躇せずにぶつける。良い意味での緊張感を生み出す存在であり、自身もチームのメンタルコンディションに手ごたえを感じている。

    「このチームはいま、良いと思う。驕るやつらがいないから。10試合負けなしだからって、『俺ら、強いぞ』って思っているやつは一人もいない」

     そして、塩田のそうした姿を誰よりもよく知っているのが、最終戦の相手となる古巣・FC東京に関わる人々だろう。今季は開幕戦の相手もFC東京。思い入れの深いチームとの対戦に向けて「いろいろな思いをひっくるめてメンタルをコントロールすることが重要」と語るが、開幕戦とは違う部分もある。

    「開幕戦のときは味スタのずっと戦っていたピッチでやるという思いもあったけど、今回はウチのホームでやれる。そんなに意識せずに戦いたい。僕らにとって重要な一戦であることは間違いない。どこが相手でも、やるべきことをやる。毎回、そういう準備をして戦ってきた。とにかくゲームに集中したい」

     いまのホームは、NACK5スタジアム大宮。「サポーターとともに勝ちたいという気持ちを持ってやりたい」と口にする熱い男は、変わらず妥協のない姿勢で勝利、そして年間4位をつかみ取る。

    文:片村光博(エル・ゴラッソ大宮担当)

  • 金沢の嶺岸佳介が“左利きの右SB”として先発フル出場

    金沢の嶺岸佳介が“左利きの右SB”として先発フル出場

     金沢の嶺岸佳介が、J2第38節・徳島戦(1△1)で今季初先発。フル出場を果たした。レフティーの嶺岸は本来、左SBの選手だが、徳島戦では右SBに入った。”左利きの右SB”はあまり見ることができないが、森下仁之監督は戦術理解度の高さ、判断の良さを期待して嶺岸を起用した。

     金沢がJ2昇格以来、嶺岸はリーグ戦で勝利を味わっておらず、「早く自分が勝利に貢献したいとずっと思っている」と気持ちを高めていただけに、引き分けに終わった試合後は「単純に悔しい」と率直な思いを述べた。

     ただ、効果的なパスで攻撃の組み立てに貢献するなど、らしさも見せた90分だった。前半の早い時間帯にプレースキッカーの山藤が負傷交代したため、FKやCKのキッカーを務め、本人も自信を持つ左足のキックを披露。「CKは丁寧にいき過ぎたかな」と振り返った。

     ボランチもこなせる嶺岸だが、徳島戦で右SBを務め上げたことで、ユーティリティー性がさらに高まった。

    文・写真:野中拓也(エル・ゴラッソ金沢担当)

  • かつて“アジアの壁”と呼ばれた井原正巳監督がU-19日本代表DF冨安健洋の成長に期待。「また伸びていってほしい」

    かつて“アジアの壁”と呼ばれた井原正巳監督がU-19日本代表DF冨安健洋の成長に期待。「また伸びていってほしい」

     井原正巳監督がU-19日本代表の一員としてアジア制覇に貢献したDF冨安健洋について語った。

     AFC・U-19選手権決勝でサウジアラビアをPK戦の末に下し、初優勝を飾ったU-19日本代表。福岡の冨安は主にCBとして中山雄太(柏)とコンビを組み、全ての試合で完封という偉業を達成した。井原監督は「あの二人のコンビは本当に安定していた」と高く評価。

    「厳しい大会を経験して戻ってくると選手は成長するし、ましてや世界大会の切符をつかんできて、確実に大きくなって帰ってきてくれるのかなと思う。その経験を生かしながらウチのチームで本大会に向けてしっかり力をつけて、世界と戦えるようになってほしい。それが東京五輪につながる」と井原監督は冨安の今後についても触れた。

     しかし、褒めるだけで終わらないのが井原監督。「トミ(冨安)自身も満足していないと思うし、予選に勝ってもそこで満足していると本大会のメンバーに選ばれない。けがもあるし、何が起こるかわからない。これからが大事だということを伝えつつ、また伸びていってほしい」とさらなる向上を求めた。

    文:杉山 文宣(エル・ゴラッソ福岡担当)

  • 勝利を飾った讃岐を支えたのは“恥ずかしいほど熱い言葉”

    勝利を飾った讃岐を支えたのは“恥ずかしいほど熱い言葉”


     讃岐の前節・町田戦(1○0)の勝因は、恥ずかしくなるくらいの熱い言葉だった。

     J2残留争いの渦中にいる讃岐。リーグの状況を踏まえると、このタイミングでの町田戦は絶対に勝たなければならなかった。立ち上がりから気迫あふれるプレーを続け、幸先よく9分に木島徹也が先制ゴール。ピンチを迎えながらも攻め続け、前半を1点リードで折り返した。

     しかし、後半に入り仲間隼斗が2回目の警告で退場。このとき、まだ57分。残り30分以上を10人で守らなければならない状況を強いられた。直後は顔が下がったように見えたが、試合終盤に向けて讃岐の士気は高まり続けていく。

     その士気を高めたのが、「試合後に振り返ったら恥ずかしいくらいの熱い言葉」(馬場賢治)。「30代のまぁまぁええおっさんが、“絶対守るぞ! これにすべてを懸けろ”(笑)」(馬場)といったような言葉で互いを鼓舞し続けて耐えた。高木和正からも「あんなに声を掛け合ったのは初めて。試合が終わってから思い出すと恥ずかしいくらい(笑)」と、まったく同じ話題が返ってきた。

     この勝利で残留争いを脱したわけではないが、この一戦でより強固な団結力を手にした讃岐。その経験が必ず最終盤に生きる。

    文:柏原敏(エルゴラッソ讃岐担当)

  • 鮫になる! 磐田のジェイがJ1最終節を前に意気込む

    鮫になる! 磐田のジェイがJ1最終節を前に意気込む

     磐田のジェイは31日、J1・2nd第17節・仙台戦での勝利のために必要なポイントを挙げた。

     磐田は引き分け以上でJ1残留が決まる状況であり、ジェイは「もちろん勝ちにいく」と意気込む。それでも「我慢は必要だと思う。みんなが闇雲に前に出ていけばいいというものではない。正しいタイミング出ていければ」と、試合の流れを読むことが大事だとも語った。

     その上でカギを握りそうなのが、中盤のトライアングルだ。「ミヤ(宮崎)、(上田)康太、(川辺)駿のプレーが大事になる。ゲームのテンポをコントロールしないといけない」と元イングランド代表FWは述べた。

     ジェイは常に勝利を渇望しているが、それは幼いころの影響が強く残っているようだ。

     「小さいときは特に、お父さんからずっと言われてきたんだ。『小魚になるのか、鮫になるのか。お前はどうなりたいんだ』と。僕は、ただ水の中で優雅に泳いでいるだけというふうにはなりたくない。常にチャレンジしていきたい」

      そうした姿勢がストライカーとしての活躍につながっている。今季ここまで、リーグ戦では14得点を挙げているが、けがなどで欠場した試合が少なければ、この数字はもっと伸びていただろう。

      ゲームをコントロールし、正しいタイミングで攻撃をしかける。そして、ペナルティーエリア内でジェイが決定的な仕事をできれば――。磐田はJ1残留を手繰り寄せられるはずだ。

    文:青木務(エル・ゴラッソ磐田担当)

  • J1プレーオフ進出が潰えた愛媛。サポーターに「恩返しのつもりで1試合でも多く良い試合を見せていきたい」(阪野豊史)

    J1プレーオフ進出が潰えた愛媛。サポーターに「恩返しのつもりで1試合でも多く良い試合を見せていきたい」(阪野豊史)

     愛媛は30日、アウェイで東京Vと対戦し、1-1の引き分けに終わったことで今季のJ1昇格プレーオフ進出の可能性が消滅した。

     愛媛は昨季、J2リーグ5位でクラブ史上初のプレーオフ進出を果たしたものの、そこで勝ち上がれずに選手たちは悔し涙を流した。それだけに今季も再びプレーオフに照準を絞り、強い思いを胸に戦ってきたが、6位・京都が前節で岡山に勝利したことで勝ち点差が『13』に開き、残り4試合全勝したとしても勝ち点12しか積み上げることができないため、2シーズン連続のプレーオフ進出の目標が潰えた。

     木山隆之監督は試合後、この試合で今季20引き分けという数字に触れ、「(20分けの)この半分が勝ちになればプレーオフ(圏内)に乗っていた」と勝ち切れない試合が続いたことを悔やむと同時に、「まだまだいろんな力が足りない」とチーム全体としての力が及ばなかったという現実を受け入れた。

     今季の大きな目標を失ったことで「モチベーションの整理をしないといけない」(藤田息吹)とチームは残り4試合でメンタル面の切り替えが必要とされる。それでも、「サポーターが僕たちに期待をして応援してくれたぶん、恩返しのつもりで1試合でも多く良い試合を見せていきたい」(阪野豊史)と選手たちは最後まで気持ちを切らすことなく全力で戦っていくことを誓った。

    文:松本隆志(エル・ゴラッソ愛媛担当)

  • [本日のエルゴラッソ1面]いざ“真の王者”へ

    [本日のエルゴラッソ1面]いざ“真の王者”へ

    [明治安田J1・2nd第16節 マッチレポート]

    ■磐田 vs 浦和
    地力の証明。浦和、堂々たる2ndステージ制覇

    ■鹿島 vs 川崎F
    耐えて勝利をつかんだ川崎F。年間勝点1位の浦和を猛追

    ■広島 vs 福岡
    スタジアムを包み込んだ“幸せな時間”

    詳細はコチラ…

  • “黄金世代”ですら成し得なかったアジア王者に輝いた“内山ジャパン”。「前回大会のリベンジ以上のことができてすごくうれしい」(MF坂井大将)

    “黄金世代”ですら成し得なかったアジア王者に輝いた“内山ジャパン”。「前回大会のリベンジ以上のことができてすごくうれしい」(MF坂井大将)

     U-19日本代表がU-19サウジアラビアをPK戦の末に下し、AFC・U-19選手権初優勝を成し遂げた。

     これまで日本は6度の決勝に臨み、すべて準優勝に終わっていた。5大会ぶりのU-20W杯出場権を得るだけでなく、初優勝という偉業まで達成した“内山ジャパン”の主将・MF坂井大将は「前回大会のリベンジ以上のことができてすごくうれしい」と喜びを語った。

     来年、韓国で行われるU-20W杯にはアジア王者として臨むことになるが「自信過剰になるのではなくて良い自信を持って臨みたい。大会まであと半年以上あるので、本大会までもっと成長したい」(坂井)と抱負を述べた。

  • U-19日本代表がAFC・U-19選手権初優勝!! PK戦の末にサウジアラビアを下し、アジア王者に

    U-19日本代表がAFC・U-19選手権初優勝!! PK戦の末にサウジアラビアを下し、アジア王者に

     U-19日本代表がAFC・U-19選手権決勝戦に臨み、U-19サウジアラビア代表をPK戦の末に破り初優勝を成し遂げた。日本は来年、韓国で行われるU-20W杯にアジア王者として臨む。

     初優勝を目指す日本だったが、開始早々にMFアイマンのシュートがポストに当たるなどヒヤリとする場面を作られる。日本もロングボールに抜け出したFW小川航基(磐田)が巧みな切り返しからシュートを放つが、枠を捉え切れなかった。後半に入ると出足で勝るサウジアラビアがペースを握り、日本ゴールに襲い掛かる。70分にはカウンターからチャンスを作られ、スルーパスに反応したFWアルヤミにGK小島亨介(早稲田大)がかわされるがシュートミスに助けられる。

     互いに死力を尽くした戦いは、延長戦でも決着がつかずPK戦に突入。サウジアラビアの4人目が失敗したのに対し、日本は全員が成功。5人目のキッカー・小川航基がPKを決めると歓喜の輪が広がった。

     

    ■AFC・U-19選手権決勝

     

    U-19日本代表 0(0-0、0-0、0-0、0-0、5PK3)0 U-19サウジアラビア代表

     

    【U-19日本代表】

    GK 小島 亨介

    DF 藤谷 壮(→94’ 初瀬亮)

    DF 中山 雄太

    DF 冨安 健洋

    DF 舩木 翔

    MF 坂井 大将

    MF 市丸 瑞希(→75’ 原輝綺)

    MF 堂安 律

    MF 三好 康児(→60’ 遠藤渓太)

    FW 小川 航基

    FW 岩崎 悠人

     

    監督 内山 篤