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名古屋がクラブ史上初のJ2降格。「本当に悔しくてしょうがない」(闘莉王)
J1・2ndステージ最終節が行われ、名古屋が湘南に1-3で敗れ、クラブ史上初のJ2降格となった。年間16位の名古屋は年間15位の新潟と勝ち点30で並んだが、得失点差で4下回り、涙を呑んだ。
試合後、主将のMF田口泰士は「いまは本当に責任を感じている。力が足りなかったなと、僕自身。一人の選手としてもそうだし、キャプテンという立場としてもそうだし、どちらも、まだまだ自分の力のなさというのを感じた1年だった。本当にダメだったと思うし、それはこの結果が全てだと思う」と力なく語った。DF田中マルクス闘莉王は「硬さというか、終わったあとなら何とでも言えるが、この間の神戸戦から、ちょっと攻めに出るのが、良い方向に出なかった…。本当に悔しくてしょうがない」と悔しさをにじませた。
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浦和が目指してきた年間勝点1位に。J1史上最多タイ勝ち点でチャンピオンシップへ
2016年のJ1リーグ戦が終了。横浜FMと1-1で引き分けた浦和が年間勝点1位を確定させた。
川崎Fを勝ち点1上回って迎えた最終節。勝てば無条件で年間勝点1位が決まる浦和だったが、前半はスコアレスで折り返す。後半に入り、66分にMF柏木陽介のゴールで先制するが、終了間際の85分に横浜FMに追い付かれてしまう。試合はそのまま終了するも、川崎FがG大阪に2-3で敗れたため、浦和の年間勝点1位が決まった。
目指してきた年間勝点1位を達成したことについて主将の阿部勇樹は「2ステージ制でも年間1位を目指してきた中で、最後に勝って終われれば良かったと思うけど、結果として年間1位で終われたのは良かった」と手ごたえを口にした。
ただ、ペトロヴィッチ監督は「年間で34試合を戦って74ポイントを取ったというのは本当に素晴らしい結果だと思う。年間1位を取れたことは私自身、非常にうれしい気持ちだ。ただ、われわれにはチャンピオンシップが残っている。そういう意味ではJリーグチャンピオンでは言えない。その二つの気持ちが混ざり合っている」と複雑な心境を吐露しながらも、チャンピオンシップを見据えていた。
浦和が今季獲得した勝ち点74は昨季の広島と並んで過去最多タイ。堂々の強さを見せ付けてチャンピオンシップ決勝(第1戦11月29日、第2戦12月3日)に進出する。
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J1最終節前半終了。このままいくと年間勝ち点1位争い、残留争いは?
J1の最終節9試合が同時刻キックオフで開催されている。
年間勝点首位を争う1位・浦和(勝ち点73)と2位・川崎F(勝ち点72)はそれぞれ横浜FM、G大阪と対戦。前半を終わって浦和は0-0、川崎Fは2-0でリードしている。このままいくと、川崎Fが年間勝点で浦和を逆転することになる。
また、磐田(勝ち点33)、甲府(勝ち点31)、新潟(勝ち点30)、名古屋(勝ち点30)で争っている残留争い。前半終了時点で磐田は仙台を1-0でリード。甲府と鳥栖は0-0。新潟は広島に0-1、名古屋は湘南に0-2と、ともにリードを許している。このままいくと、名古屋がJ2降格となる。
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年間勝点首位を目指す川崎Fを最後尾で支えるGK新井章太。“イヤ”だと感じた相手選手とは?
今季から川崎Fに加入した韓国代表の守護神・チョン・ソンリョンが負傷離脱中。その不在を感じさせない出来でチームの最後尾を支えるのがGK新井章太だ。
かつては東京Vで出場機会に恵まれず苦しんでいた男が、現在は年間勝点首位を目指すチームで際立った存在となっている。昨季からその高い能力は発揮していたが、直近の広島、鹿島という強豪との2連戦を無失点で抑え、勝利に貢献したことで脚光を浴びている。前節の鹿島戦後には「身長を190cmにしないと」と日本代表入りを目指す(?)発言をしていたが、これがまったくの冗談に聞こえないほど、十分背中を預けられる存在となっている。
その新井がこれまでに戦ってきた中で“イヤ”だと感じた選手の一人が、実は今節の対戦相手であるG大阪にいる。
真っ先に挙げたのは鹿島の金崎夢生。「面倒くさいです。頑張るし、貪欲だから。昨季のホームの鹿島戦でやられたのも微妙なところで触られて(決められた)、というのだった。闘争心も半端ない。そういうFWがイヤ」と理由を述べた。そして次に出てきたのが、G大阪の倉田秋だ。
「何でもできる選手。点を取れるし、運べるし、パスも出せる」と攻撃における万能な力を賞賛していた。ちなみに昨年度のJ1・2nd第13節・ホームでのG大阪戦(5●3)と天皇杯4回戦(0◯2)の2試合で倉田に得点を許している。今回こそは、ゴールを割らせたくない思いは強いはずだ。
文:竹中玲央奈(エルゴラッソ川崎F担当)
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イビチャ・オシム氏と大仁邦彌氏に旭日小綬章
秋の叙勲が3日に発表され、日本サッカー協会の大仁邦彌名誉会長と元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が旭日小綬章を受章した。
勲章や褒章などの栄典は国家又は公共に対し功労のある方、社会の各分野における優れた行いのある方などを表彰するもの。サッカー界における叙勲は川淵三郎元会長が旭日重光章などのほか、外国人のサッカー関係者ではデッドマール・クラマー氏をはじめ、昨年はドラガン・ストイコビッチ氏らが受章している。
伝達式は11月10日に東京・国立劇場で行われる。
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現役時代にJ1残留弾を決めた新潟・内田潤コーチが、大一番に臨む心構えを伝授
最終節・広島戦を翌日に控えた2日、新潟はトレーニングの冒頭を非公開とし、J1残留争いを決する大一番への最終調整を行った。
締めの円陣で、片渕浩一郎監督に続いて話したのは内田潤コーチ。現役時代の08年、最終節・G大阪戦までもつれた残留争いを、後半ロスタイムの決勝ゴールで救った男でもある。「コーチとしてより、OBとして」、選手に伝えたいことがあったという。
一つは、不安やプレッシャーを受け入れ、「やるんだ」という覚悟を持って試合に入ろうということ。もう一つは、心配している人たちを幸せにしようということ。「そういう人たちを笑顔にできるのは自分たちだけ。誰かのために頑張ろうというのは、一つの力になるよ、と話しました」。
帰り際に声をかけた選手たちが「緊張はあるけれど、うまくモチベーションに変えたい」(松原健)、「プレッシャーをうまく受け入れられれば、良い方向へ向かえると思う」(増田繁人)と話していたことからも、その言葉はしっかりと響いているようだ。
広島戦に向けて、コーチとしての心構えを聞くと「選手に良い言葉をかけて、良いテンションでウォーミングアップをして、良い精神状態でピッチに送り出すこと」。そしてベンチでは「監督の決断の助けや、後押しになることができれば」と、笑顔でメディア陣に話してくれた。残留争いを乗り越えた経験を生かし、重圧の掛かる監督や選手たちを、ポジティブに支えていく。
文・写真:野本桂子(エル・ゴラッソ新潟担当)
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自分たちを信じ、奇跡の逆転残留へ/名古屋 vs 湘南
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勝ち点1差で迎える最終節 年間勝点1位は譲らない/浦和 vs 横浜FM
[11.3 J1・2nd第17節・浦和 vs 横浜FM/プレビュー]
■浦和レッズ
舞台は整った。満員の埼スタで勝ち点3を取るのみ
チケットは試合3日前、10月31日の時点で完売が発表された。その数は約58,500枚にも上る。
リーグ最終節を2日後に控えた1日、チームはオフ明けながらフィジカルメニューにとどまらず、…続きは…■横浜F・マリノス
天皇杯に向けたトーナメント。首位に一泡吹かせる
横浜FMは2ndステージに限って言えば、優勝した浦和と同じ2敗しか喫していない。それでもタイトルレースから早々に脱落した理由は、引き分け数が勝利数と同じ『7』もあったから。最近2試合はスコア推移こそ違えども、…続きは…
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勝ち点1差で迎える最終節 年間勝点1位は譲らない/川崎F vs G大阪