EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2016.11.5(Sat)

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  • J2残留に向けた大事な横浜FC戦。岐阜の難波宏明は古巣に“いまの自分”をぶつける

    J2残留に向けた大事な横浜FC戦。岐阜の難波宏明は古巣に“いまの自分”をぶつける

     今節・横浜FC戦に臨む岐阜。J2残留を誓う中、岐阜のFW難波宏明にとっては古巣戦となる。

     異色の経歴を持つストライカーにとって、横浜FCは“二度目のプロ入り”を果たした古巣クラブ。高卒の2001年にプロの門戸を叩き、流通経済大学を挟んで再びプロとしてのスタートを切った原点だ。

    「プロとしてもう一回スタートをさせてもらったクラブ。そこからいろいろな経験を積ませてもらったので、チーム自体にはとても感謝している」

      ただ、そう感謝の思いを紡ぐ一方で、一人のプロ選手としては別の感情も抱いている。「13年にレンタル(移籍)で水戸に行き、自分の成長した姿を(もう一度)横浜に帰って見せることができなかった」と難波。「その(悔しい)思いは、いまも強く持っているし、その気持ちでやってきた」という。

      果たして水戸、横浜FCを離れて加入した14年の岐阜では、31歳にしてキャリアハイの12得点を挙げ、昨季も自己最多タイの12得点。もちろん残留争いの佳境で迎える今節だけに“チーム一丸”を強調した難波だが、「昔よりいまのほうが良い自分だという思いもありますか?」と聞くと「それは絶対にあります」とも語る。

      多くの経験と悔しさを自らのパワーと成長に変えてきた魂のFWは、チームのために走り、戦い、残留に向けた古巣からの点と勝利を狙う。 

    文:村本裕太(エルゴラッソ岐阜担当)

  • 竹田忠嗣が左眼窩壁骨折で離脱。ピッチに立てない選手の思いも背負って岡山は戦う

    竹田忠嗣が左眼窩壁骨折で離脱。ピッチに立てない選手の思いも背負って岡山は戦う

     前節・町田戦(1△1)で味方選手と接触して負傷交代した岡山の竹田忠嗣。左眼窩壁骨折で全治4~6週間と診断されて、離脱することとなった。38試合に出場してチームを支えてきたDFを欠くこととなったチームにとっても、J1昇格に向けて強い気持ちを持って戦ってきた本人にとっても、非常に残念な負傷となった。

     長澤徹監督は「筋肉系とかではない。(加地)亮にしても、サワ(澤口)にしても、ナベ(渡邊)にしても、みんな戦い抜いたけが。チームのために戦ってああいう形になったわけだから、最終的にチームとして(J1昇格という)形にしてアイツらの働きをモノにしてやらないといけない」とコメント。離脱している選手たちのためにもJ1昇格への思いを一層強めている。

     そして、中林洋次は「同い年で一緒に長く戦ってきた選手なので、最後までピッチに立っていてほしかった」と竹田の離脱を惜しみ、「忠嗣も非常に悔しい想いをしていると思う。僕らがその気持ちも背負ってピッチで戦えば、絶対に普段以上の力も出ると思うし、出さないといけない」と話した。竹田の思いも背負ってピッチに立つ。

    文:寺田弘幸(エルゴラッソ岡山担当)

  • J内定者二人を擁する昌平高校は辛くも埼玉4強。「あんなにピンチがあったのは、このチームになってから初めて」(藤島崇之監督)

    J内定者二人を擁する昌平高校は辛くも埼玉4強。「あんなにピンチがあったのは、このチームになってから初めて」(藤島崇之監督)

     高校選手権の埼玉県予選準々決勝1日目が浦和駒場スタジアムで行われ、昌平と正智深谷が準決勝に駒を進めた。

     来季、磐田への加入が内定している元U-19日本代表MF針谷岳晃と広島への加入が内定しているMF松本泰志(写真上10番)を擁する昌平は準々決勝で武南と対戦。序盤から武南の激しいプレッシャーにあった昌平はパスミスなどが目立ち、カウンターから幾度となくチャンスを作られる。J内定の二人もこの状況を打開しようとするが、相手の激しいマークにあい、なかなかペースをつかめない。後半開始早々にも昌平はピンチを迎えるが、そこは2年生守護神・緑川光希が体を張って死守。すると49分、針谷のFKのこぼれ球をDF石井優輝(2年)が頭で決めて昌平が先制。その後は武南の運動量が落ちたこともあり、昌平がしっかりゲームをコントロールし、そのまま試合終了を迎えた。

     試合後、昌平の藤島崇之監督は「よく勝ったという試合。前半を0-0で折り返せたことが次につながった」と安堵の表情を浮かべた。J内定者二人に対しては「針谷は途中から自分の持ち味を出していたが、松本は前半後半ともに何をやっていたのか分からない(苦笑)。松本に関しては次に奮起を期待したい」とあえて厳しい言葉をかけた。

     そして惜しくも敗れた武南だが、夏の全国4強の昌平相手に奮戦を見せた。昌平の藤島監督が「あんなにピンチがあったのは、このチームになってから初めて。全国でもあれだけ(ゲームを)作られていないと思う。夏の全国で戦ったどのチームよりもパワフルだったし、良いチームだった」と称賛したようにここでの敗退が惜しまれるほどの好チームだった。攻撃をけん引したFW加藤壮磨やパワフルな左SB砂川滉介などは次のステージで活躍を期待したいタレントだった。

     もう1試合は2年連続の選手権出場を狙う正智深谷が2-0で大宮南を下し、準決勝へ駒を進めた。正智深谷は11月13日にNACK5スタジアムで昌平と対戦する。

     準々決勝の残り2試合(浦和南vs聖望学園、西武台vs埼玉平成)は明日(11月6日)、浦和駒場スタジアムで行われる。

    文・写真:内田 浩嗣

    J内定者二人を擁する昌平高校は辛くも埼玉4強。「あんなにピンチがあったのは、このチームになってから初めて」(藤島崇之監督)

    J内定者二人を擁する昌平高校は辛くも埼玉4強。「あんなにピンチがあったのは、このチームになってから初めて」(藤島崇之監督)

    J内定者二人を擁する昌平高校は辛くも埼玉4強。「あんなにピンチがあったのは、このチームになってから初めて」(藤島崇之監督)

    J内定者二人を擁する昌平高校は辛くも埼玉4強。「あんなにピンチがあったのは、このチームになってから初めて」(藤島崇之監督)

  • 桜の救世主となれるか。柿谷曜一朗が6日の愛媛戦でメンバー入りへ

    桜の救世主となれるか。柿谷曜一朗が6日の愛媛戦でメンバー入りへ

     C大阪が6日に迎えるJ2第40節・愛媛戦のメンバーに柿谷曜一朗が入った。公式戦でのメンバー入りは、第17節の長崎戦(2〇1)以来、23試合ぶりとなる。

     けがから復帰後、柿谷は11月1日にようやく紅白戦に行える状態になったばかり。そのため、今節は出場したとしても時間限定となりそうだが、5日に行われたコートを狭めての11対11では、自身のシュートがポストに当たり、味方の得点につなげる場面もあった。

     前節の千葉戦は0-3で敗れたC大阪。その結果、リーグ戦の残り3試合でJ1に自動昇格できる2位との勝ち点差は『9』と、険しさを増した。それでも巻き返しに向けて、エースの復帰は明るい話題。今節は田代有三のメンバー入りも確定し、「武器がある二人。公式戦から離れているので段階を踏んでいかないといけないけど、得点を取るためには必要な選手」と大熊清監督は話す。

     4試合勝利なしとJ1昇格に向けて足踏み状態で迎える今節を、流れを変える契機としたい。

    文:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)

                                                                                                                                    

  • 夏の王者・FC東京U-18が準決勝進出。Jユースカップは激闘続出

    夏の王者・FC東京U-18が準決勝進出。Jユースカップは激闘続出

     Jユースカップ準々決勝の4試合が行われ、FC東京U-18、京都U-18、広島ユース、松本U-18が準決勝進出を決めた。

     夏のクラブユース選手権(U-18)を制したFC東京U-18はG大阪ユースと対戦。FC東京U-18は14分にMF内田宅哉が先制ゴールを決めると、その4分後にPKで追加点。39分には再び内田のヘディングシュートでリードを広げ、前半終了間際に1点を返されるも2点のリードを持って折り返す。後半に入って最初に得点したのもFC東京U-18。69分にダメ押しゴールを奪うと、G大阪ユースの反撃を許さず、4-1で勝利を収めた。

     4回戦で横浜FMユースを下した松本U-18は、この大会2度の優勝経験がある神戸U-18と対戦。松本U-18は22分にMF賜正憲のゴールで先制すると、54分にも追加点を挙げて終盤を迎える。すると86分、神戸U-18に1点を返され、その2分後にも失点し同点とされる。そのまま延長でも決着がつかずPK戦に突入。冷静に全員が成功させた松本U-18が5-4で勝利を収め、初の準決勝進出を決めた。

     また、そのほかの2試合もPK戦にまでもつれ込む激闘が繰り広げられ、京都U-18、広島ユースが準決勝に駒を進めている。

     

    ■準々決勝対戦結果

    FC東京U-18 4-1 G大阪ユース

    京都U-18 2(6PK5)2 福岡U-18

    C大阪U-18 1(3PK4)1 広島ユース

    松本U-18 2(5PK4)2 神戸U-18

    ■準決勝対戦カード

    11月13日(日)@ベストアメニティスタジアム

    11:30

    京都U-18 vs FC東京U-18

    15:00

    広島ユース vs 松本U-18 

  • 黒星デビューとなったFC東京・久保建英。悔しさを募らせながらも、「いろいろな改善点が見付かった」

    黒星デビューとなったFC東京・久保建英。悔しさを募らせながらも、「いろいろな改善点が見付かった」


     13時キックオフのJ3第28節・長野戦でJ最年少デビューを飾ったFC東京の久保建英。

     後半開始から途中出場し、巧みなパスやドリブルでチャンスメーク。82分には個人技から決定機を演出するなど、随所で存在感を発揮したが、得点に絡むことはできず、チームも1-2で敗戦となった。

     試合後、久保は「プロの舞台でプレーしてみて緊張した。体は徐々にいつもどおり動いていったが、スピードはユースよりも速かった。何もできないまま時間が過ぎていった。あまり良いプレーができなかった」とコメントし悔しさをにじませたが、「いろいろな改善点が見付かった。ここからさらにレベルを上げていきたい」と飛躍を誓った。

  • FC東京U-23の久保建英がJ最年少デビュー。チームは惜敗も、存在感を発揮

    FC東京U-23の久保建英がJ最年少デビュー。チームは惜敗も、存在感を発揮


     13時キックオフのJ3第28節FC東京U-23vs長野の一戦でFC東京U-18に所属する久保建英が後半開始から途中出場し、Jリーグ最年少出場記録となる15歳5カ月1日でデビューを飾った。

     久保のJデビューを見届けようと、駒沢競技場にはFC東京U-23のホーム開催としては過去最多の7,653人が来場。報道陣も100人以上が詰めかける中、注目の久保はベンチスタートとなった。

     17分にCK、32分にロングスローと二つのセットプレーから長野が2点をリードして前半を折り返すと、後半の頭からついに久保の出番がやってくる。

     小山拓哉と交代して中盤の攻撃的なポジションに入った久保は、的確なボールタッチや前線からの精力的な守備を披露。チームに流れを引き寄せると70分、左SB小川諒也のクロスに林容平が頭で合わせFC東京U-23が1点差に詰め寄る。82分には小川のフィードに抜け出した久保がペナルティーエリア内左で長野DF大島嵩弘と1対1の局面を迎える。芝に足をとられバランスを崩した久保だったが、ボディバランスと巧みなテクニックで大島を抜き去ると、ゴール前にグラウンダーのパス。これは惜しくも味方に合わなかったが、個人技でチャンスを演出してみせた。

     しかし、FC東京U-23は追加点を奪うことができず、試合はそのままタイムアップ。1-2で惜しくも敗戦となった。得点に直結するプレーを見せることができす、デビュー戦を白星で飾れなかった久保だが、巧みなパスやドリブルで存在感は発揮した。J3は残すところあと2試合。先発出場、そして初得点への期待が高まる。

  • 星稜が18年連続の全国切符を逃す。鵬学園(石川)、岡山学芸館(岡山)が初の全国へ

    星稜が18年連続の全国切符を逃す。鵬学園(石川)、岡山学芸館(岡山)が初の全国へ

     5日に行われた高校選手権の予選の結果、宮城、福島、長野、富山、石川、岡山の6県で代表校が決まった。

     石川県では7年連続で全国の舞台を踏み2014年度には全国制覇も経験している星稜に、新興の鵬学園が挑む2年連続の同一カードとなった。試合は21分に鵬学園が先制すると、そのまま逃げ切り初優勝を決めた。

     また、岡山でも岡山学芸館が玉野光南を4-2で下し、初の選手権出場を決めている。そのほか、宮城は聖和学園、福島は尚志高、長野は創造学園、富山は富山第一が全国へ名乗りを上げている。


    ■高校選手権都道府県予選決勝の結果(5日開催) 

    宮城 聖和学園 4-3 仙台商業

    福島 尚志 2-0 郡山

    長野 創造学園 4-1 都市大塩尻

    富山 富山第一 2-0 水橋

    石川 星稜 0-1 鵬学園

    岡山 岡山学芸館 4-2 玉野光南

  • 鳥栖の小林久晃が契約満了。「このまま終わるのは消化不良」と現役続行を表明

    鳥栖の小林久晃が契約満了。「このまま終わるのは消化不良」と現役続行を表明

     5日、鳥栖は小林久晃の今季限りでの契約満了を発表した。

     12年に鳥栖に加入した小林は5年間でリーグ戦63試合に出場。鳥栖がJ1初挑戦となった12年にはリーグ戦26試合に出場し、J1残留に大きく貢献した。しかし、ここ2年はリーグ戦の出場数が6試合と激減。天皇杯を残している状況だが、本人の希望を汲む形でこの日の発表となった。

     5年前、甲府を契約満了になった小林は「J1クラブへの移籍は難しいかなと思っていた」。そんな小林に声をかけたのが鳥栖だった。「(年齢を重ねて)より考えてサッカーができるようになったし、年々、サッカーが楽しくなっていった。そういう場を与えてくれた鳥栖には感謝しています」と退団に際しても小林は感謝を表現した。

     鳥栖での5年間で印象に残っている出来事については「1年目が一番、印象に強いかな」と12年シーズンを挙げた。「当時はまだ手探りの段階で成長途中だった。その中でみんなで頑張って、必死に戦ったのがすごく思い出に残っています」とチーム一丸で戦い抜いたシーズンは鮮烈に記憶に刻まれている。

     今後については「続けるつもり」と現役続行を望む。今年37歳になったが肉体年齢は若く、練習でも衰えは感じさせない。「試合に差し支えるような衰えは感じていない。今年、まったく出ることができなかった(リーグ戦2試合出場)ので、このまま終わるのも自分としては消化不良。やるならしっかり試合に出て、それでダメだったらあきらめもつく。体が動く限り、自分はやっていったほうがいいのかなと思うので、これからも続けていきたい」と現役続行に強い意欲を示していた。

    文:杉山文宣(エルゴラッソ鳥栖担当)

  • 町田の相馬直樹監督、元チームメートの北九州・本山雅志との邂逅

    町田の相馬直樹監督、元チームメートの北九州・本山雅志との邂逅

     1998年、東福岡高校を卒業後、名門・鹿島アントラーズのクラブハウスの門をくぐってきた低姿勢の高校生を見た相馬直樹選手の“ファースト・インプレッション”は、意外性に満ちていた。

    「ずいぶんと謙虚だな」

     インターハイ、全日本ユース選手権、高校選手権を制覇し、いわゆる前人未到の“高校三冠”を達成した東福岡ではエースNo.10を着けるなど、当時は鳴り物入りでの鹿島加入だった。同期には小笠原満男、中田浩二、曽ケ端準ら、のちの鹿島の黄金期を支える面々が顔をそろえている。しかし、本山雅志は周囲の喧騒をよそに、天狗になっていてもおかしくはない状況下でも、常に謙虚だったという。

    「おはようございまーす!」と甲高い声で挨拶をしながら、そうそうたる先輩たちの前で頭を下げる。「この謙虚さは親御さんの教育の賜物かもしれないな」。相馬直樹はそう思っていたという。

     ひとたびピッチに立てば、本山のドリブルに目を奪われた。

    「ドリブルは明らかに違うものがあった。スピードが上がったときでも体の状態はブレないし、その中で顔を上げられる。ドリブルでの動きがすごくスムーズだった」

     そして外見は謙虚さの塊でも、内面は“負けず嫌い”。それが相馬直樹というフィルターを通した“本山雅志像”である。

     あれから18年。今節の北九州戦では、指揮官・相馬直樹として、一人のベテランプレーヤー・本山雅志と向き合うことになった。

    「ボールを落ち着かせるところや気の利いたプレーは健在だし、最前線でドリブルで切り込んでというプレーはそれほど多くないけど、北九州さんが苦しい状況の中で、精神的にも頼られる存在として、チームの顔として、君臨していると思う。彼の経験値を出させないようにしないといけない」

     立場の変わった二人が“再会”する今節・北九州戦。本山の先発出場は不透明な情勢だが、町田の指揮官は、“本山封じ”を試合のポイントの一つとして捉えている。

    文:郡司聡(エルゴラッソ町田担当)

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