-
神戸vs鹿島の第2ラウンド、渡邉&岩波が必勝を誓う
天皇杯4回戦・鹿島戦を12日に控える神戸は7日、準々決勝進出を懸けた一戦へ向けたトレーニングを再開させた。鹿島とは3日にカシマスタジアムでJ1・2nd第17節(1◯0)を戦ったばかり。今度はノエスタで相まみえることになる。
前回対戦を振り返った渡邉千真は、守備で後手に周り、ボール奪取後に急いで攻撃し過ぎた前半を反省する。それでも、「悪いリズムでも後半は盛り返すことができたし、しっかり1点をとって勝ち切れたのは良かった。今季の成長を象徴したゲームだった」と自信をみなぎらせる。ただ、「自分たちが勝ったからといって、同じシチュエーションにはならないし、もう1回、しっかり勝ちたいと思う」と気合いを入れ直していた。
岩波拓也も同様、「前半守備がハマらず、きつい時間帯があった」ことを指摘し、ハーフタイムの修正を経てつかんだ勝ち点3を喜んだ。ただ、「鹿島は次のステージ(チャンピオンシップ)がある。ここで勝たないと勢いに乗れないという気持ちで来るだろうし、代表で抜ける選手がいるけど勝ちに来ると思う」と警戒心を強め、「選手である以上、1日でも長くシーズンを戦いたいと思っている」と言葉を続けた。
前線と最終ラインのかじ取り役二人は、目指す頂へ向けて、まずは鹿島からの勝利に照準を合わせていた。
文・写真:小野慶太(エル・ゴラッソ神戸担当)
-
Jを代表するアタッカー・齋藤学は自然体でポジション争いに挑む
日本代表FW齋藤学(横浜FM)が、自然体で代表でのポジション争いに臨む姿勢を見せた。
6日の初日の練習から代表に合流している齋藤。「J1リーグが終わって、マリノスはチャンピオンシップはないけど、このタイミングでの代表入りは意識していた。今季1年間、同じ感じでプレーできてきたことをここでも出したい」と落ち着いた表情で話した。
今季は攻撃的なプレーで横浜FMをけん引。リーグ戦での得点は二ケタの10点を挙げ、元来武器にしてきたドリブルのキレも増し、相手DFを切り裂いていった。
先月の代表招集は、負傷した武藤嘉紀(マインツ/ドイツ)、宇佐美貴史(アウクスブルク/ドイツ)の辞退による追加招集だった。「今回は正式な招集? そこの気持ちは特に変わりはない」と話した齋藤だったが、一方で本音もちらつかせた。
「チームになれば海外組もJリーグ組も、若手も関係ない。みんなでコミュニケーションを取らないといけない。でも、(ヴァイッド・ハリルホジッチ監督からは)Jリーグ(の選手)が評価されにくいので、そこはJリーガーとしてもできることを見せたい」
齋藤が本職のサイドアタッカーには、原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)がいる。W杯最終予選に入って現在3試合連続ゴール中と好調を誇るライバルについて、齋藤は口を開いた。
「みんな、『(原口)元気に負けないように頑張ります』と言わせたいんでしょうけど(笑)。でも、元気も僕も決して同じタイプの選手ではないので、一緒に出場してもやれる。それに普段から結構ドイツでの話を聞いて、よくコミュニケーションを取っている。とにかく、まずはチーム全体で15日のサウジアラビア戦に勝つために行動したい。(小林)祐希みたいな発言は言わない(笑)。ああいう強気な選手もいて、僕みたいなスタンスがいてもいい」
自信ある言動と、自然体の姿勢。良い意味で余裕を感じさせる。2年前、ブラジルW杯では大会3試合をとおして出場機会はなかった。あのときから、いまの自分にはある変化があるという。
「以前より、代表で途中から試合に出るかもしれないということに怖さや不安がなくなった。先月のイラク戦もオーストラリア戦も、ベンチで試合を観ながら自分のプレーをどうしようとか意識することができた。試合に出られずに悔しい終わり方になって、メンタルの回復にも時間はかかったけど、マリノスでまた上向きになれた。いまはまだ代表で信頼を得られていないから、チャンスにもつながらない。だから(大事な場面で)使っても大丈夫というプレーを、練習から出さないといけない。ここからが勝負だと思う」
この日の練習では、指揮官から仕切りに飛んだ「デュエル!」の声にも、平然と激しいプレーで応えてみせた。「ウチ(横浜FM)のフランス人監督(エリク・モンバエルツ)もよく言う言葉なので聞き慣れています(笑)。とにかく僕のプレーが監督を起用法で悩ませるきっかけになれればいいと思う。うまいこと締めましたね(笑)」
記者の質問に笑顔を織り交ぜながらも、要所で思いの強さを示した齋藤。今季のJリーグを代表するアタッカーが、ハリルジャパンのポジション争いに割って入る。
文:西川結城(エルゴラッソ日本代表担当)
-
「僕が出たときにはゴールだけを狙う」。大迫勇也が「一番好きな」カシマスタジアムでハリルホジッチ監督にアピール
日本代表は7日、11日に行われる親善試合・オマーン戦(カシマ)に向けた練習を茨城県内で行った。
この日、早朝に帰国した長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)、香川真司(ドルトムント/ドイツ)、酒井高徳(ハンブルガー/ドイツ)、大迫勇也(ケルン/ドイツ)の海外組と、昨日J2リーグ戦を戦った山口蛍(C大阪)が練習に合流し、ランニングなどの軽いメニューをこなした。また午後に帰国した浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)も練習途中にグラウンドに姿を表し、同じく軽いメニューで汗を流した。
昨年の6月以来、約1年4カ月ぶりに代表復帰を果たした大迫。昨季はケルンでなかなか出場機会に恵まれずにいたが、今季は本職のFWで先発に定着し、現在リーグ戦2得点2アシストの成績を残している。ハリルジャパンではこれまで3試合で途中出場したが無得点。好調を買われての今回の代表復帰だけに、期する思いも強い。
「(今回の代表招集は)チーム(ケルン)でやっていることを認められたのだと思う。ドイツの激しいリーグでもう2、3年プレーしているので、(デュエルも)自信を持って取り組める。競り合いの部分、ドイツのプレースピード、レベルの高いサッカーに慣れたことが成長につながっている」
サイドハーフやボランチも経験したドイツでのプレー。いま、あらためてFWで勝負していることで、本来の大迫が持つこだわりも再燃している。
「ひさびさの代表なので、自分は結果にこだわってやりたい。サッカーなので勝てない時期もある。ただ僕が出たときにはゴールだけを狙う。サウジアラビア戦(15日)も勝つことが大事。僕が点を取って勝てればいい」
11日の舞台であるカシマスタジアムは、かつての古巣のホーム。当然、特別な感情を持っている。
「鹿島に帰ってきて、懐かしい感じです。日本代表選手としてここに戻ってこられてうれしい。そういう周りの期待にも応えたい。カシマスタジアムという一番好きなスタジアムでの試合は幸せ。ケルンでやっていることを出しながら、いつも以上にゴールを狙っていきたい」
隠すことなく、堂々とゴールと活躍への思いを語ってみせた大迫。そこからは、現在のドイツでの充実感が伝わってきた。岡崎慎司、浅野拓磨らストライカーのライバルがひしめく中、大迫がハリルジャパンに新風を吹き込みアピールする。
文:西川結城(エルゴラッソ日本代表担当)
-
早稲田大OBの大宮MF横山知伸が関東2部リーグ降格の母校にエール
5日、関東大学リーグ1部の第21節が行われ、桐蔭横浜大に2-3で敗れた早稲田大の12年ぶりの2部降格が決定した。大宮では横山知伸、奥井諒が早稲田大OB。横山はかつて東京都1部リーグに低迷していた早稲田を大榎克己監督の下で立て直し、関東1部復帰を果たしている。
「春先に早稲田とは練習試合をしていて(3月16日・3○2)、結構勢いがあった。昨季は優勝していて、今季も大丈夫と思っていたけど…。何が起こるか分からないですね」(横山)。
大宮では加入した14年にJ2降格を経験しながら、1年でのJ1復帰の原動力となった。その苦しさを知っているからこそ「落ちて上がるのは大変だと思う」と正直な予測を述べつつ、「来季がどういうチームになるかは分からないけど、頑張ってほしい」とエールを送った。
自身は9日の天皇杯4回戦・横浜FC戦での先発が濃厚。「個人的にも今季はあまり試合に出られていなかった。アピールしないといけない世界なので、勝つプラスαとして結果を出したい」と意気込みを語った。
文・片村光博(エルゴラッソ大宮担当)
-
鳥栖の選手、スタッフがマッシモ・フィッカデンティ監督の49歳の誕生日を祝う
11月6日に49歳の誕生日を迎えたマッシモ・フィッカデンティ監督の1日遅れの誕生日会が7日に行われた。
誕生日当日はチームがオフだったため、翌日になったが、練習が終わりに近付くとバースデーケーキを手配した清藤良太エキップメントマネージャーがドリンク用のバッグにケーキを忍ばせ、ピッチ内に持ち込む。練習が終わると主将のキム・ミヌがハッピーバースデーを歌いながらフィッカデンティ監督にケーキを手渡した。ケーキを見ると指揮官も表情をほころばせていた。バースデーソングを歌い終えるとピッチ内にいた選手、コーチングスタッフ、監督で写真撮影を行った。12日に控える天皇杯・広島戦に向けて、あらためてチームの結束を図る良い機会となった。
文・写真:杉山 文宣(エル・ゴラッソ鳥栖担当) -
横浜FMの練習場に約600人のサポーター。退団を発表した小林祐三との別れも
オフ明けの7日、横浜FMは新横浜公園内の練習グラウンド近くでファンサービスを行った。
最高の晴天に恵まれ、平日にもかかわらず約600人のファン・サポーターが集まった。当日は練習参加禁止処分が解かれたカイケも参加し、笑顔で対応。中村俊輔は約1時間にわたってサインや写真撮影などに応じた。
また、今季限りで契約満了による退団が発表されている小林祐三は、両手に抱え切れないほどのプレゼントを受け取ってファンとの少し早いお別れを惜しんだ。今季から練習グラウンドが公共施設に移り、さまざまな苦労をともなったが、それでもビッグクラブぶりは健在だ。
文・写真:藤井雅彦(エルゴラッソ横浜FM担当)
-
J2昇格を逃した長野。神野卓哉強化本部長が本日付けで退任
今季のJ2昇格の可能性がなくなった長野は神野卓哉強化本部長(46)が7日をもって退任することになったと発表した。昨季、強化本部長に就任した神野氏だが、わずか2シーズンで長野を離れることになった。
神野氏は退任の理由として、「クラブとの強化方針の違いから、私がクラブを去ることが、クラブ・チームにとって最善の判断だと思い、クラブを離れる事になりました」とコメントしている。
-
G大阪MF岡崎建哉がJ3で負傷。脳震盪、鼻骨骨折、左頬骨骨折と診断される
G大阪は6日のJ3第28節・大分戦(0●1)で負傷したMF岡崎建哉が脳震盪、鼻骨骨折、左頬骨骨折と診断されたと発表した。岡崎は先発出場し、32分に負傷交代していた。
-
水戸FW山村佑樹がようやく決めた“ブレ球シュート”。その裏には試合に出られない選手たちへの思いが
J2第40節・岡山戦(2○1)で6試合ぶりの勝利を挙げた水戸。0-0で迎えた54分、左サイドから中に切り込んだFW山村佑樹が右足を振り抜いて放ったブレ球シュートはGKの逆を突き、ゴール右隅に吸い込まれていった。ブレ球シュートを得意とする山村の真骨頂とも言えるゴールに「やっと試合で決めることができた。これからもっと積極的に打っていける自信にはなった」と笑顔を見せた。
6試合ぶりの勝利に大きく貢献した山村だが、力強いプレーの原動力となったのが「試合に出ていない選手たちの思いを無駄にしたくない」という思いであった。今季メンバー外になることが多かっただけに「メンバー外の選手の気持ちを僕が一番よく分かっている。だから、試合に出たときには試合に出ていない選手たちに勇気を与えられるようなプレーをしたいと思っている」と語る山村。その思いを乗せた見事なゴールが、チーム全体に刺激を与えたことは間違いない。
文:佐藤 拓也(エル・ゴラッソ水戸担当) -
いざ下克上へ!小林祐希が語る「日本代表が必ず強くなる」ために必要なこと
日本代表に入ったからにはスタメンを奪う気持ちでプレーするのか? そんな問いかけに対し、小林祐希はこう口にした。
「またゴチャゴチャ言っちゃうと、また何か嫌われちゃうので、やめておきます」続きは…(提供元:goal.com)
もっと見る