Jリーグチャンピオンシップ決勝第1戦を1週間後に控えた22日、浦和は大原サッカー場で明治大と45分×4本の練習試合を実施した。18日の流通経済大戦に続いての練習試合は、チャンピオンシップ決勝を1週間後に控えた最後の実戦となった。

　1試合目はGK西川、DF森脇、遠藤、槙野、MF青木、阿部、駒井、宇賀神、柏木、武藤、FW興梠とレギュラー組と見られるメンバーで臨んだ。ラインを高くして前線から積極的にプレスを掛けてくる相手に対し、前半は効果的に裏を突きながら優位に試合を進めると、9分に駒井のパスを受けて突破した興梠が冷静にループシュートを決めて先制。12分には武藤がシザースフェイントで相手をかわしてペナルティーエリアの外、左45度の位置からシュートを決めて追加点。さらに27分には流通経済大戦に続いてシャドーに入った柏木のクロスを武藤が合わせて3点をリードした。

　しかし、後半に入ると展開が一転。運動量が激減するとともに3点リードしたことによる「気持ちの問題」（武藤）で明治大に押し込まれ、前半は効果的だった裏狙いが一辺倒になり、良い形を作れない時間帯が続く。そして終了間際の44分に失点を許してしまい、3−1で終えた。

　槙野は「ゲーム感覚は1週間以上、離れると少し鈍ってしまうし、やってみて良かった」と天皇杯4回戦から中16日も空く状態で90分フルの練習試合をおこなえたことに感触を得ていた。また、「90分をとおして自分たちが思い描くゲームはできなかった」としながらも、「良くない時間帯とできる時間帯を把握できたのはポジティブ。（失点も）明治大から良い教訓を与えてもらった」と改善点が出たことをむしろ前向きに捉えていた。

　2試合目は前半をGK岩舘、DF加賀、イリッチ、永田、MF那須、伊藤、平川、関根、石原、高木、FW李で臨み、高木と石原のゴールで2点をリード。しかし永田に代わってズラタンが入り、左CBに平川、右ウイングバックに関根、左ウイングバックに高木、シャドーに李と石原、FWにズラタンと形を変えた後半は1試合目と同様、運動量が激減してPKを含む2失点を喫してしまい、2-2で終了。2試合合計5−3となった。

文・写真：菊地正典（エル・ゴラッソ浦和担当）

　21日に来季の契約更新が発表された横浜FMのエリク・モンバエルツ監督が、就任3年目となる来季への抱負を語った。

　最初に、指揮を執る前提として「ここまでやってきたことの継続性を持ってやっていく。特に今季の2ndステージのパフォーマンスをベースにして、それを発展させていく」と話した。その2ndステージは優勝した浦和と同じ2敗しか喫しておらず、攻守ともに安定したパフォーマンスを発揮した。

　一方で「残念だったのは、引き分けが多かったこと。いくつかの引き分けはわれわれが勝つべきゲームだった。それをしっかり勝っていれば、もっと良い結果で終われたと思う」と振り返る。相手よりも1点上回ることができず、2ndステージはリーグ最多の8引き分け。来季はこの数を減らし、優勝争いに加わるアクションが指揮官に求められる。

文：藤井 雅彦（エルゴラッソ横浜FM担当）

　柏は山口のDF小池龍太を完全移籍で獲得すると発表した。小池はJFAアカデミー福島から14年に当時JFLだった山口に加入。今季はJ2リーグ全試合に出場し、3得点を挙げていた。

　小池はクラブを通じて「柏レイソルという多くの歴史がある素晴らしいクラブの一員としてこれから共に戦えることを心から誇りに思います。 1日でも早く、黄色一色の日立台のピッチに立てるように、そしてこれから多くのタイトルを獲得し、新しい歴史を築ける様、日々努力し、チームに貢献していきたいです」とコメントしている。

　J1昇格を決めた清水は小林伸二監督が来季も指揮を執ることを発表した。

　今季、清水の監督に就任した小林監督は序盤は苦しんだものの、終盤に9連勝を達成。見事、松本を抜いて2位でのJ1自動昇格を決めていた。

　C大阪は広島ユースのFW山根永遠が来季加入することが内定したと発表。

　山根は高い技術とスピードに加え、得点力を持ったストライカーで、19日まで行われていたJユースカップでは9得点を挙げている。父はかつて大分や柏などで活躍した山根巌氏。山根永遠のコメントは以下のとおり。

「小さい頃からの『サッカー選手になりたい』という夢が叶ってとてもうれしいです。しかしスタート地点に立てただけでまだ何も始まっていません。父を超えられるようにセレッソ大阪で毎日努力し続け、支えてくれた方々に一日も早くいい報告ができるように頑張ります」

　ブラジル人にとってクリスマスは家族で集う一年で最も大切な一日だ。

　しかし、G大阪のアデミウソンにとって今年のクリスマスは初めての経験になりそうだ。「ブラジル人にとってクリスマスは特別な日。今まではずっと家族と過ごしてきたけど、今年は初めて家族以外と過ごすことになるね」と話す。前日のイブには天皇杯・準々決勝で古巣の横浜FMと対戦するが、今月20日にはオフを過ごしていたブラジルから再来日。現地で7日間を過ごしたアデミウソンは、早速気持ちを切り替えて21日の練習に取り組んでいた。

文：下薗昌記（エルゴラッソG大阪担当）

　岐阜は11月12日のJ2第41節・熊本戦で負傷したMF小野悠斗（25）が左足腓骨骨折で、全治まで約3カ月の見込みであることを発表した。小野は今季J2リーグ戦15試合に出場していた。

　新潟はU-18に所属するDF長谷川巧が来季トップチームに昇格することが内定したと発表。

　長谷川はCB、SBともにこなせるDFで、当たり負けしないフィジカルと正確なクロスが特徴。昨季と今季は2種登録されており、今季のナビスコカップ第5節・柏戦ですでにトップデビューを果たしている。クラブを通じて「小さい頃から夢だったプロサッカー選手に、アルビレックス新潟という自分が一番好きで愛着のあるクラブからスタートを切れることを嬉しく思います」とコメントしている。

　FC東京はGK榎本達也とDF駒野友一が今季限りで契約満了することを発表した。榎本は昨季、栃木から加入したが、今季はここまでトップチームでの公式戦出場はなかった。また、駒野は今季、磐田から加入。J1リーグ戦に1試合、ACLで2試合にするも、7月より福岡に期限付き移籍していた。