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神戸が3-0で川崎Fを撃破し、2nd・2位に浮上。川崎Fはステージ優勝が遠のくと同時に年間勝点で首位陥落
19時キックオフのJ1・2nd第14節・神戸vs川崎Fの一戦は、ホームの神戸がレアンドロの2ゴールなどで3-0の快勝を収めた。
2nd・4位の神戸と2nd・2位の川崎Fによる上位対決。2トップの一角ペドロ・ジュニオールを欠く神戸だったが、27分、ショートカウンターからFW渡邉千真がゴールを挙げ、幸先よく先制する。
後半、川崎Fがボールを支配して攻勢を強める中、粘り強い守備でこれに耐えた神戸は、59分、76分にレアンドロが立て続けにゴールを挙げ川崎Fを突き放す。
川崎Fは何度となく神戸ゴール前まで迫ったものの、最後までゴールネットを揺らすことができず。試合はそのまま3-0で終了した。
勝ち点3を積み上げて2nd・2位に浮上した神戸。一方の川崎Fは首位・浦和との勝ち点が『6』に広がり、ステージ優勝が遠のくと同時に、年間勝点でも浦和に抜かれ2位に後退した。 -
甲府のディフェンスが崩壊。横浜FMに0-4の完敗で降格圏へ転落
J1・2nd第14節の甲府vs横浜FMは、齋藤学の2得点などで横浜FMが4-0の勝利。4試合勝ちのない甲府は名古屋、新潟が勝利したことで、年間勝点16位と降格圏に転落した。
試合は38分、右サイドを突破した横浜FMのマルティノスがクロスを送ると、これに齋藤学が合わせて先制。1-0で迎えた後半開始早々に齋藤が追加点を決めると、58分には前田直輝、82分にも富樫敬真がゴール。若手選手も躍動した横浜FMが4-0で勝利を収めた。
甲府はJ1残留争いをしている名古屋、新潟が勝利を収めた中で、必勝を期した試合だったが、次々と失点を重ね、降格圏に足を踏み入れる結果となってしまった。
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鹿島のブエノが負傷。CB陣に離脱者続出の中でタイ遠征へ
1日に行われた大宮戦のメンバーに、前日まで主力組に入っていたブエノの名前がなかった。もともと右の大腿部裏を痛めていたらしく、前日練習で動きを試したが試合出場は難しいと判断したようだ。3日からチームはタイに移動し、トレーニングキャンプと2試合の親善試合を行う予定だが、ブエノは「タイには行けません」ということだった。
現在、CBのポジションでは昌子源が腰を痛めており、植田直通がW杯最終予選に招集、さらに町田浩樹もU19日本代表としてチームを離れる。そこにブエノが負傷離脱することになり、チームに残ったのはファン・ソッコ一人になってしまった。
練習の中ではボランチを本職とする三竿健斗や大橋尚志が最終ラインに入ることもあるため、CBをできる人が誰もいないという最悪の事態を避けることはできるが、親善試合をかなり厳しい状況で戦わなければならないようだ。
文:田中滋(エル・ゴラッソ鹿島担当)
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浦和がG大阪に4-0で快勝。上位対決を制し、2nd首位堅持
14時キックオフのJ1・2nd第14節・浦和vsG大阪の一戦は、高木俊幸、武藤雄樹、宇賀神友弥、ズラタンのゴールによって、ホームの浦和が4-0で快勝した。
2ndステージで首位に立つ浦和と、勝ち点4差で3位につけるG大阪が激突した上位決戦。開始早々の6分、武藤が上げた右からのグラウンダーのクロスに高木が合わせ、浦和が幸先よく先制点を挙げると、後半立ち上がりの50分には、武藤がペナルティーエリア外から左足一閃。これがG大阪のDF西野に当たってゴールイン。リードを2点に広げた。
反撃したいG大阪だったが、59分にアデミウソンが一発退場。スコアでも人数でも不利に立たされると、83分には宇賀神、87分にはズラタンに追加点を許し万事休す。
ホームで4得点を挙げた浦和が、4-0の快勝で2nd首位堅持。敗れたG大阪は残り3試合で首位・浦和との勝ち点差が『7』に開き、2ndステージのタイトル獲得、そしてチャンピオンシップ出場が難しい状況になった。
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永井謙佑ハットトリック。名古屋が残留争いの重要な一戦で大勝(※訂正あり)
J1残留争い直接対決の名古屋vs福岡は名古屋が5-0で大勝した。
年間勝点16位の名古屋が最下位の福岡をホームに迎えた一戦は18分に名古屋のハ・デソンが先制ゴールを奪うと、ここから名古屋のゴールラッシュが始まった。36分には永井謙佑が裏に抜け出して追加点を挙げると、47分にも自陣からドリブルで持ち込んでミドルシュートから追加点。さらに、55分にもこぼれ球をボレーで押し込んでハットトリックを達成。81分には酒井隆介がダメ押しゴールを奪い、5-0で大勝した。
永井は試合後、「今シーズン全然点が取れていなかったので、こういう大事な試合で取れて良かった。全部勝てるようにサポーターと選手、一体となって頑張って行きましょう」と奇跡のJ1残留を誓っていた。
また、15:00キックオフの磐田vs新潟で新潟が勝利したことにより、福岡はJ2降格が決定した。
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注目の『東京クラシック』。東京V戦を前に、町田のFW仲川輝人選手に聞く!
2日16時より、町田と東京Vが対戦する、「東京クラシック」が町田市立陸上競技場を舞台に行われる。ピッチ内での戦い以外にも、Jリーグ女子マネージャー・佐藤美希さんの「Jリーグ全チームホームスタジアム来場」が達成される見込みとなっており、注目が集まっている。互いのプライドを懸けた一戦を前に、町田のFW仲川輝人選手に意気込みを聞いた。 -
U-16日本代表が帰国。久保建英が直面した現実と課題
U-17W杯への出場を決めたU-16日本代表が9月31日、AFC U-16選手権が行われていたインドから帰国した。準々決勝でUAEに1-0で勝利しW杯への切符を勝ち獲ったものの、準決勝でイラクに2-4と敗れたU-16代表。バルセロナの下部組織出身で、18歳でバルサ復帰が内定している久保建英(FC東京U-18)は、今大会に1学年飛び級で参戦し、4ゴールを挙げる活躍を見せた。
劣悪な環境の中、約2週間の戦いを終えて帰国の途についた若き日本代表。成田空港に到着した久保も、疲労の残る表情をしていた。
W杯出場を懸けたUAE戦では先発し、チームの勝利に貢献。しかしその一戦で右足を負傷し、イラク戦はベンチスタート。ビハインドの展開で途中出場するも、最後はチームの力になれなかった。
「イラク戦は途中から出場して、チームも苦しい時間帯だった。勝てなくて悔しかった」
このチームでは周囲の選手より1歳若い久保だが、その能力の高さはやはり折り紙つき。ピッチ条件が悪い中でも、テクニックを生かしたプレーでゴールも奪った。
今回、チームには西野朗・日本サッカー協会技術委員長が帯同。かつてアトランタ五輪やG大阪の監督時代に指導した前園真聖や中田英寿、遠藤保仁といった能力の高い代表レベルの選手たちと久保を比較し、こう語った。
「フィジカルレベルは年齢的にもまだまだだが、総合力では彼らに匹敵する。上の世代のレベルにも入っていける。久保は戦術・技術だけでなく、それを引き出すメンタルレベルが世界基準にある。今回、長い期間一緒に過ごす中で、一日一日の態度やチームへの姿勢も高いレベルで考えて行動していると感じた」
しかし、久保本人はさらなる成長を促された大会だったと語る。
「負けたイラク戦で感じたことは、例えば相手の7番の選手(ダウード)は個人で打開できていた。自分は個での打開力がまだまだ足りない。日本は組織だったら世界でも通用するかもしれないけど、一人ひとりが個を伸ばしていけばもう一回り大きなチームになれる。ここでチームは一度解散になるけど、来年の(U-17)W杯まで個を磨いて集まれればいい」
イラク相手に突きつけられたのは、パワー、フィジカルで上回る相手に屈するという、日本サッカー全世代で共通する課題だった。バルサも惚れ込む高いテクニックを保持する久保も、世界で戦う上で「パワーがある相手にもしっかり個で勝負できる選手にならないと」と、自分に言い聞かせるように繰り返していた。
所属するFC東京ではトップチームのリーグ戦に出場可能な2種登録が完了。J3に参戦するFC東京U-23の試合に出場する日も近いと言われている。「まずはユースでも試合に出られるように。(Jデビューは)それからだと思います」と最後まで殊勝な態度を貫いた久保。日本の未来のエース候補は、さらに自分を磨いて世界で勝負することを誓った。
文・写真:西川結城(エル・ゴラッソFC東京担当)
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「プレーの幅が広がっている」。水戸の田向泰輝が元チームメートの鈴木雄斗を警戒
2日にJ2第34節・山形戦を迎える水戸。今節の注目は昨季まで水戸に在籍した鈴木雄斗との対戦だろう。前回対戦では負傷の影響もあり、鈴木は欠場。今回が初の古巣対戦となる。
昨季、右サイドで鈴木とコンビを組んだ田向泰輝は山形に移籍してからの鈴木について「プレーの幅が広がっている」というイメージを抱いているそうだ。
「水戸では外に張るイメージだったのですが、山形では中に入ってゲームの作りにも加わるようになっている。プレーの幅が広がっていて、すごく厄介な感じになったなと思います」と警戒を強めていた。
山形の左MFとして出場している鈴木に対し、右SBの田向は今節マッチアップする可能性が高い。「意識し過ぎて食い付き過ぎてしまうのもイヤなので、あまり意識しないようにしたい」と語りながらも、「絶対に点は決めさせたくない」と意気込んでいた。
文:佐藤拓也(エル・ゴラッソ水戸担当)
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7試合連続無得点の長崎・永井龍が現状打破のカギについて語る
ここまでリーグ14得点でJ2得点ランキング3位につけるFW永井龍が、7試合ノーゴールが続く現状と、その中で求められるプレーについて語った。
現在、思うようにゴールを決められない試合が続く永井だが、以前から長いシーズンの中でそんなときが訪れることは、常々、口にしてきていた。だから、マークが一層激しくなった現状についても「得点しているFWに、相手のDFが激しく(マークに)くるのは当たり前」と考えているし、「その中でも、得点を挙げることができなければ、FWとしては限界」と思っているという。もちろん、得点が取れない現状をよしとする気は毛頭ない。自身の連続ノーゴール数と、チームの連続未勝利数が同じである以上、自分の得点がないことが、チームが勝てないことにつながっていると思うし、逆にゴールを決めることができれば、勢いも出てくると考えている。だからこそ「PKでも良いので、いまは1点が欲しい」と思うとも語る。
その1点を決めるために、いま永井に求められることは何か? 永井はそれを「ゴールに直結するところを高めること」だという。
「C大阪のときからの持ち味である、ゴール前での泥臭さは忘れていないし、ゴール前でのスピードでもほかの選手に負けないと思う。その上で、今年はゴール前で1タッチで決める得点が増えてきた。ゴール前での感覚…そこはいまの武器だと思う」
今後の戦いで、その武器をどれだけ出すことができるか。すでにリーグを代表するストライカーの一人に成長した永井が、さらに成長できるかのカギはそこにあると言えそうだ。
文・写真:藤原裕久(エル・ゴラッソ長崎担当)
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ガンバ、正念場/浦和 vs G大阪
[10.1 J1・2nd第14節・浦和 vs G大阪/プレビュー]
■浦和レッズ
次なる目標は年間勝点1位、そしてCS制覇
浦和は前節・広島戦(3○0)の結果によって2年連続のチャンピオンシップ(CS)出場が決定した。ただ、武藤によれば広島戦後、「誰からもその話題は出さなかった」という。それはすなわち、目標はCS出場ではなくあくまで年間勝点1位、…続きは…
■ガンバ大阪
浦和には公式戦4連勝中。2年前の再現を
タイトルという名の天下取りを目指す上で、避けられない“天王山”がある。G大阪にとって、シーズン終盤に迎える浦和戦は特別なものだ。
「相性が良いというよりも、いつもシーズンの良い時期に対戦するという気持ちのほうが強い」。公式戦では現在、…続きは…
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