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今週末に初対戦。仙台の選手たちは“磐田の太田吉彰”をどう見ている?
J1・1st第17節・磐田戦を前にした仙台の選手たちが、元チームメートの太田吉彰との対戦に向けた心境を口にした。
仙台は25日に、J1では3年ぶりとなる磐田戦に挑む。3年前との大きな違いとしては、10年から14年まで仙台に在籍していた太田が、いまは磐田の主力として活躍していること。渡邉晋監督が「われわれと一緒にやっていたときから、スタイルが変わっている。なるべくヨシ(太田)の良さを出させないように、しっかりフタをしたい」と警戒するように、相手のキープレーヤーとして認識されている。
元チームメートたちも、太田のプレーに注目している。蜂須賀孝治(右から二人目)が「縦に抜け出してからのクロスが相変わらず脅威。しっかり抑えたい」と仙台時代から得意とするプレーに注目すれば、石川直樹(左端)は「中にポジションを取って突破するなど、新しい形を増やし、“磐田のヨシ”として成長を続けている。しっかりプレッシャーを掛けたい」と加える。ピッチ上での再会から生まれる攻防は、見ごたえのあるものとなりそうだ。
文・写真:板垣晴朗(仙台担当)
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FC東京から期限付き移籍の幸野志有人が会見。迷いも消え、「100パーセント山口のために」
山口は23日、FC東京から育成型期限付き移籍で加入した幸野志有人の加入会見を開いた。幸野は「山口の昇格のために力になりたい」と意気込みを語った。
三幸秀稔、小池龍太らと同じJFAアカデミー福島の出身で、10年にFC東京に加入した幸野。13年には期限付き移籍していたJ2長崎で32試合に出場した。しかしFC東京のトップチームでは出場機会に恵まれず、今年2月のACLグループステージには出場したが、J1リーグ開幕以降はJ3のFC東京U-23に活動の場を移していた。
幸野は会見で、「100パーセント移籍先のチームのためにと思ってから移籍したかったので、悩んでなかなか答えを出せなかった。東京に残るべきか、移籍したほうがいいのか、揺れていた」と迷いがあったことを吐露。山口の上野展裕監督が東京まで会いに来てくれたり、「(山口に)行ったほうがいいのではないかと助言してくれる人もけっこういた」ことに背中を押され、山口移籍を決断した。
いまは「100パーセント山口のために」という気持ちに満ち、「J1昇格に向けてチームの力になれるように頑張る。自分が来たことでさらに良くなってチーム全員で昇格したというのがあれば、自分も選手としても成長できると思う」と話す。想定されるポジションはボランチやサイドハーフ。上野展裕監督は「層を厚くしたい。競争をして良い勝負をして、みんなで切磋琢磨してくれると思う」とポジション争いにも期待を寄せた。
山口では原則として明る過ぎる髪の色はNGのため、23日の練習には髪の色を抑えて登場。東京から車で移動してきた疲れも取れて、きびきびと動き、チームに溶け込んでいる様子だった。
試合出場は7月3日の第21節・山形戦から可能。幸野は「シュウトと呼んでもらえたらいいなと思う。いまもたくさんのサポーターが来てくださっているが、ぜひもっとたくさんのサポーターに来てもらって応援してほしい」と呼びかけた。
文・写真:上田真之介(山口担当)
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日体大のDF高野が来季横浜FMに加入へ
横浜FMは23日、日本体育大に所属するDF高野遼の来季加入内定を発表した。
高野は左サイドを主戦場するSBで、横浜FMの下部組織出身。昨季は湘南の特別指定選手としてナビスコカップ1試合に出場し、今季は横浜FMの特別指定選手としてナビスコカップ4試合に出場している。
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アギーレジャパン・坂井達弥が長崎へ期限付き移籍。「もっと自分を出して守備を引っ張る」
長崎が鳥栖のDF坂井達弥を期限付き移籍で獲得したと発表した。
堅守を武器としてきた長崎は現在19位で、特に失点は『28』とリーグ5番目に多い数字となっている。さらにCBは、武内大が故障のため契約解除となり、補強は急務となっていた。
チームを通じて2週間ほど前から移籍の話をもらったという坂井は、183cmの恵まれた体格と左足からのフィードを武器とする有望株。しかし、14年にアギーレジャパンに選出されて以降は、けがもあって出場機会を得られない日々が続いていた。それだけに今回の移籍へ懸ける思いは強い。「夏の途中補強ということは、即戦力として期待されていると思っている。チームと状況や戦い方を聞いて力になれると思ったから来た。鳥栖では経験抱負なDFが多くて、今までは自分がリードするというという気持ちが足りなかった。でも、長崎へ即戦力として加入した以上は、もっと自分を出して守備を引っ張ることができるようにしたい」。記者会見からは坂井の覚悟が強く感じられた。
今季ここまでの公式戦出場がほとんどないため、試合勘を含めてコンディション面は7割程度だという。しかし、本人は「リーグ戦出場が可能となる7月までにはあげていきたい」と語っており、7月からは“即戦力”として活躍してくれそうだ。
文・写真:藤原 裕久(長崎担当) -
鹿島のジネイが6月末で契約満了に
鹿島は23日、6月末で契約満了となるFWジネイと、契約を更新しないと発表した。ジネイは昨年5月に鹿島に加入。スケールの大きさを感じさせる試合もあったが、けがなどもあり、リーグ戦出場は9試合にとどまっていた。
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鹿島一筋のMF青木が鳥栖に完全移籍
鳥栖は23日、鹿島のMF青木剛(33)を完全移籍で獲得したと発表した。背番号は『35』。
青木は前橋育英高から01年に鹿島に加入すると、ここまで鹿島一筋でプレー。数々のタイトル獲得に貢献してきたが、今季のリーグ戦では出場の機会を得られていなかった。
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横浜FMの三門が福岡に完全移籍。新天地での活躍を誓う
23日、横浜FMはMF三門雄大(29)が福岡に完全移籍することを発表した。
三門は2014年に新潟から横浜FMに加入し、2015年はボランチやトップ下の主力としてリーグ戦32試合に出場した。しかし今季はここまで出場3試合と出場機会が激減した。一方、現在J1最下位に沈む福岡は残留に向けて戦力アップを模索しており、三門をピックアップ。三門と複数年契約を残していた横浜FMに移籍違約金を支払う形で移籍が成立した。
三門はこの日の練習前に別れのあいさつを行い、福岡の練習には来週から合流する模様。登録が順調に済めば2ndステージ開幕節から出場可能となる。
三門は「マリノスでの2年半は自分にとっての財産。試合に出られなかったのは実力不足。『また移籍してきてほしい』と言われるような活躍を福岡でしたい」と、新天地での活躍を誓った。
文:藤井雅彦(横浜FM担当)
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OA内定の興梠慎三、発表前日にリオ行きを決断。周囲の助言に背中を押されて
23日朝、リオ五輪代表のオーバーエイジ選手に興梠慎三が内定したことが正式に発表された。
興梠にとっては、悩み抜いた末の決断だった。自身が抜けることによる浦和の戦力ダウンについては、周囲の心配をよそに「自分が離れてチームが勝てなくなるというのはまったく考えていなかったし、むしろチームはうまくいく」と考えている。しかし、「レッズの一員なので、本当はレッズで戦いたい」と考えていたことに加え、自らが北京五輪メンバーから落選した後に鹿島でレギュラーの座を奪った実体験から、「チームが結果を出して自分が帰ってきた時に試合に出られなくなるということをまず考えた」という。
しかし、手倉森監督から熱心に誘われたことで考えを変え、発表前日の22日、正式に誘いを受けることをクラブに伝えた。その陰には周囲の助言もあった。ペトロヴィッチ監督からは「自信がないなら行くな」と言われた一方で、「自分がやりたいようにやってこい」と決して止められることはなかった。さらに「阿部ちゃんとかが『行ってこい』と背中を押してくれたような感じがするし、チームのみんなから『俺らに任せろ』と言われた」ことも決断の大きな理由だった。
手倉森監督からは「ロシアW杯での活躍をものにできる可能性を高めてほしい」と言われた一方、初めての世界大会を「ラストチャンスだと思っている」とした興梠。だからこそ「行くからには全力で、今まで出したことないような気持ちで臨みたい」と力を込めた。
「繰り返し野性味を発揮し続けられる」(手倉森監督)ストライカーが、浦和、そして日本を代表として世界を驚かせるため、ブラジルに乗り込む。
文・写真:菊地正典(浦和担当)
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浦和FW興梠慎三がリオ五輪代表オーバーエイジ選手に内定
日本サッカー協会は23日、浦和のFW興梠慎三がリオ五輪代表のオーバーエイジ選手に内定したと発表した。
チームを率いる手倉森誠監督は「興梠選手はしなやかさと、繰り返し野性味を発揮し続けられるタフさがあります。ポストプレーも、裏へ抜け出すプレーも、引いた相手に対しても、カウンター攻撃にも適応できます。間違いなくリオデジャネイロオリンピックで、チームに攻撃のバリエーションを増やせる選手です。身体能力のある相手にも彼のしなやかさは効果を発揮するでしょう」とコメントした。
3枠あるオーバーエイジ選手については興梠のほかに、すでにG大阪の藤春廣輝、広島の塩谷司が内定を発表されている。
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湘南にブラジルFWウェズレーが期限付き移籍で加入
湘南は23日、ブリーラム(タイ)所属のブラジルFWウェズレー(24)を期限付き移籍で獲得したと発表した。移籍期間は17年1月1日までとなっており、J1・2nd第1節以降、登録完了次第出場可能となる。ウェズレーは全南や釜山など韓国でのプレー経験が豊富なアタッカー。