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トロフィーリフトを植田に譲った小笠原。「アイツが掲げることで、熊本で喜んでくれる人がいると思った」
25日のJ1・1st最終節で福岡に勝利し、ステージ優勝を決めた鹿島。試合後の表彰で、主将の小笠原満男はトロフィーを掲げる役割を熊本県出身のDF植田直通に託した。試合後のスカパー!Jリーグマッチデーハイライトでその意図を明かした。
「最近あった熊本地震の影響でアイツの周りは多くの被害を受けて、そんな中でも一生懸命頑張っていたし、アイツが掲げることで、熊本で喜んでくれる人がいるという思いで植田に『行け』と言った」(小笠原)
小笠原からトロフィーを受け取った熊本県出身の植田は「まさか一番目に僕が掲げるとは思っていなかった。この瞬間のために頑張ってきたのでうれしかった」と振り返った。
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宇佐美貴史、お別れセレモニーで涙。「またいつかこのクラブでやれることを夢見ている」
ドイツ・ブンデスリーガのアウグスブルクへの移籍が決まったG大阪のFW宇佐美貴史。この日ホームの吹田サッカースタジアムで行われたJ1・1st第17節・名古屋戦がG大阪でのラストゲームとなった。
宇佐美は試合後のお別れセレモニーで、詰めかけたG大阪サポーターに感謝の気持ちと3年ぶりとなる海外挑戦への意気込みを語った。
「昨日何を話すか考えて、たくさんの出来事、ガンバでの日々を振り返って、昨日一人で泣きました」と語った宇佐美。「僕の夢はJリーガーになることではなく、ガンバ大阪の選手になることでした。いまこの会場に来ている子どもたちと同じように、僕もスタンドからガンバの選手たちを応援していました。そのサポーターだった自分が、サポーターの皆さんに声援を送ってもらえるこの環境は夢のようでした」と話すと、感極まった表情を見せた。
「皆さんに伝えたいことは感謝しかありません」。そうサポーターに向けて感謝の言葉を口にした宇佐美は、2度目となる海外挑戦について、「粘り強く、地面に這いつくばってでも、努力を重ねて、皆さんに助けてもらう必要がないくらいの男に成長したい」と語った。
G大阪サポーターは、「またいつかこのクラブでやれることを夢見ています」と語った青黒の至宝を盛大な拍手で見送った。さらに大きくなって帰って来る“息子“をサポーターたちは待っている。
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今日のスカパー! Jリーグマッチデーハイライトは22時から!
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鹿島にスキなし。福岡を下し1stステージ優勝を決める
J1・1stステージ最終節で鹿島が福岡を2-0で下し、1stステージ優勝を決めた。
勝てば優勝が決まる鹿島は序盤、福岡のウェリントンに決定機を作られることもあったが、徐々にペースをつかんでいく。すると、27分に得たCKから山本脩斗のヘディングで先制。その10分後には完全に福岡守備陣を崩すと、土居が追加点を奪い、2-0で折り返す。
後半も福岡に反撃の糸口をつかませず、そのまま逃げ切り1stステージ優勝を決めた。
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川崎F、中村の1ゴール1アシストで完勝も、ステージ優勝には一歩届かず
J1・1stステージ最終節、首位の鹿島を勝ち点1差で追う2位の川崎Fはホームで大宮と対戦した。試合は、22分に川崎Fが中村のスルーパスから大塚が抜け出し、川崎F加入後リーグ戦初ゴール。逆転優勝を狙う川崎Fが幸先良く先制に成功した。
後半も、主導権を握ったのは川崎F。56分にはペナルティーエリアに侵入した中村が左足を一閃。豪快にネットを揺らして、貴重な追加点を挙げた。前節の福岡戦(2△2)を腰痛で欠場していた中村。強行出場で迎えたこの大一番で1ゴール1アシストを記録し、あらためてその存在の大きさを示してみせた。試合はそのまま2-0で終了。同時刻に行われた首位の鹿島と福岡の一戦は鹿島が2-0で勝利したため、川崎Fの逆転ステージ優勝はならなかった。
しかし、川崎Fの悲願はステージ優勝ではなく、正真正銘の“タイトル”。今後につながる勝利を挙げた川崎Fは、2ndステージ優勝、そしてチャンピオンシップを制しての年間王者を目指す戦いに向かっていく。
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内田篤人、大迫勇也も見守る中、鹿島優勝目前
1stステージ優勝が目前に迫った鹿島の試合を、OBの内田篤人(シャルケ)、大迫勇也(ケルン)らも見守っている。
カシマサッカースタジアムで行われているJ1・1stステージ最終節の鹿島vs福岡戦。残り15分を切り、鹿島が2-0とリードしている。欧州でのシーズンを終えた内田、大迫も古巣の1stステージ優勝を祝うべく、試合を見守っている。
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[鹿島、川崎Fの1stステージ優勝条件]鹿島は自力で優勝を決められる状況
首位・鹿島(勝ち点36)と2位・川崎F(勝ち点35)の勝ち点差は『1』。鹿島は勝てば無条件で1stステージ優勝が決まり、引き分けや負けでも川崎Fの結果次第で優勝が決まる。
一方、川崎Fは自力での優勝が消滅しており、勝つか引き分けた上で鹿島が勝ち点を取りこぼさない限り優勝の可能性はない。鹿島が敗れて、川崎Fが引き分けた場合は勝ち点36で並び、得失点、総得点、反則ポイントの順で争われる。ちなみに反則ポイントは現在、鹿島が『37』、川崎Fが『9』となっており、川崎Fが有利だ。
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いまの鹿島には“タイトル”が必要だ
優勝が目前に迫ってきた。あと一つ勝てば狙ってきたタイトルが手にできる。とはいえ、それは“ステージ”優勝という限定的なもの。国内17冠を制してきた鹿島とすれば、その数が増えるわけでもないステージ優勝に、価値を見いだせないのではと、捉える向きもあるが、それは違う。
確かに、歴史と伝統を紡いで来たクラブとしてはそれが当てはまるかもしれない。しかし、いまのチームは違う。過去の実績が見せる常勝の幻影に悩み、比較され、負け続けてきたのが彼らなのだ。
始まりは14年シーズンのJ1リーグ戦。最終節の鳥栖戦、2点差以上という条件付きではあったものの、勝てばリーグ制覇も可能だった試合で鳴かず飛ばず。まったく良いところがなく0-1で鳥栖に敗れた。15年にはACLで苦杯を舐める。勝てばラウンド16進出が決まるホームでのFCソウル戦。柴崎の劇的な同点ゴールがありながら、後半ロスタイムにセットプレーから失点し、試合後スタジアムには怒号が響いた。そして、監督交代があった昨季2ndステージでも勝負どころの湘南戦(2nd第15節・1●2)で敗れている。直後のナビスコカップでは見違えるパフォーマンスを見せたが、それまでは勝負が懸かった大一番やシーズンの分岐点となる試合をことごとく落としてきた選手が、いまのチームの中心を成している。勝ってきたのはクラブの歴史であり、彼らの歩みではない。
だからこそ、ステージ優勝に懸ける意気込みは強い。石井監督もただのステージ優勝ではなく「タイトルと捉えている」と明言する。チャンピオンシップの歴史は、2ndステージで優勝したチームが優位に立つことを示すが、ステージ制覇によって加わる自信の大きさは計り知れない。全力でタイトル奪取に向かう。
文:田中滋(鹿島担当)
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首位の鹿島は20歳のブエノと杉本太郎が先発
J1・1stステージ最終節、勝てば優勝が決まる首位・鹿島の福岡戦のメンバーが発表された。CBの昌子源とMFカイオが出場停止のため、CBには20歳のブエノが3試合ぶりに、左MFには同じく20歳の杉本太郎が5試合ぶりに先発メンバーに名を連ねた。
鹿島
4-4-2
8土居 33金崎
32杉本 25遠藤
40小笠原 10柴崎
16山本 17ブエノ 23植田 22西
21曽ケ端 -
中村憲剛が1stステージ優勝を懸けた大一番で先発復帰!
J1・1stステージ最終節、優勝の可能性を残す2位・川崎Fの大宮戦のメンバ ーが発表された。腰痛のため前節・福岡戦(2△2)を欠場した中村憲剛は先発復帰。今週の練習では左サイドハーフでプレーしていたため、トップ下ではなく左サイドハーフでの起用が濃厚だ。DF井川祐輔は今季リーグ戦初の先発出場となる。
川崎F
4-2-3-1
13大久保
14中村 27大塚 11小林
21ネット 10大島
20車屋 4井川 5谷口 18エウシーニョ
1チョン・ソンリョン
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