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[関西学生選手権]広島FW浅野拓磨の実弟とG大阪MF堂安律の実兄が激突! 大阪体育大と関西大が決勝へ
関西学生サッカー選手権大会準決勝が行われ、大阪体育大と関西大が決勝進出を決めた
広島FW浅野拓磨の実弟であるFW浅野雄也(四日市四郷高出身)が先発出場した大阪体育大は、G大阪MF堂安律の実兄であるFW堂安憂(創造学園高出身)が先発したびわこ成蹊スポーツ大と対戦。試合は59分にMF森永佑(帝京大可児高出身)が挙げた1点を守り切った大阪体育大が勝利。2年ぶり19回目の決勝進出を果たした。
■関西学生選手権・準決勝
立命館大 0-2 関西大
【得点】
(関)72' 加賀山泰毅、90+2' 吉井佑将
びわこ成蹊スポーツ大 0-1 大阪体育大
【得点】
(大)59' 森永佑
写真:内田 浩嗣
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ハリルホジッチが明言! GK川島がブルガリア戦で約1年ぶりに先発出場へ
3日に行われるキリンカップ・ブルガリア戦で、日本代表のGK川島永嗣が久しぶりに先発出場することになった。この日の練習前に行われた会見で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「永嗣はおそらくプレーする可能性が高い」と明かした。川島は昨年6月に行われたW杯アジア2次予選のシンガポール戦での先発を最後に代表から外れていた。その理由としては14-15シーズンを最後にスタンダール・リエージュ(ベルギー)を退団。その後移籍先が決まらず、結局無所属のまま15-16シーズンの開幕を迎えてしまっていたからだった。
しかし、今年1月にスコットランドのダンディー・ユナイテッドに移籍し、ようやくプレー機会を取り戻すと、3月に行われたW杯アジア2次予選で代表復帰。しただ、ハリルホジッチ監督はすぐに川島を起用することはなかった。
2度のW杯(10年、14年)で日本の守護神として活躍した川島。ひさびさの代表戦となるが、経験豊富なGKは冷静な姿勢を貫いている。
「自分が試合に出ることになれば、ひさびさのチャンス。やはり代表に懸けてきた思いもある。いまの自分は先発を勝ち取っていかないといけないポジション。一番大切なのは、試合で何ができるか。そういう部分でも、ゼロから始める気持ちで試合に臨みたい」
豊田スタジアムでのブルガリア戦は13年5月にも行われており、日本は0-2で敗れている。この試合でFKを決められた川島だったが、その過去について問われると「僕にとっては名古屋グランパス時代の良いイメージもある。名古屋で3年間プレーしてきたので、そのときの良い記憶を思い返したい」とかつてのホームスタジアムでの活躍を誓った。
練習中も、14年W杯をともに戦った西川周作や東口順昭らと積極的にコミュニケーションを取る川島。あくまで良きライバルを尊重しつつ、ポジション競争に挑んでいる。「消極的なのは自分ではない。自分らしいプレーでチームに貢献したい」。正GK奪還へ。1番を背負う守護神が、満を持して復帰する。
文:西川 結城(日本代表担当)
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「違うプランを見せてほしい」。ブルガリア戦欠場の本田圭佑が新たな日本代表の姿に期待
日本代表は1日、愛知県豊田市内で3日に行われるキリンカップ・ブルガリア戦に向けた練習を行った。
前日まで左足を痛めて練習を休んでいたFW本田圭佑は、この日はグラウンドに姿を表わすも、一人、ストレッチなど別メニューの調整となった。練習前に行われた会見で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督もブルガリア戦の欠場を明言。日本はエース不在で、3日の試合を戦う。
練習後、取材に応じた本田。現状について、口を開いた。
「1試合目(ブルガリア戦)は出なくて、2試合目(7日)もいまの時点ではまだ出られるとは言えない。治るスピード次第では、治療に専念するかもしれない。一つの動作で痛めてしまった。リスクのある動きをあえて取ったので仕方ないところはあった。筋肉系のけがはタイプ的に速い選手がなるものなので、僕にとっては無縁かなと思っていた。コンディションが良いときはプレーもいろいろなことに挑戦する。ただけがをする度に思うのは、本当に良い機会でもあるということ。ボールを蹴ってサッカーしているだけではできない練習もできるし、体の左右のバランスとかも見直している最中ですね」
これまでも右ひざの半月板を損傷し、2度の手術を経験するなど、けがと戦ってきた本田。当時もポジティブな言動を繰り返していたが、今回も負傷に動じない姿は同じだ。
プレーはできないが、チームや選手にさまざまな形でアプローチすることはできる。本田は自分が出られない試合について、こう語る。
「そもそも僕が出る、出ないに左右されていたら2年後のW杯で結果は出せない。世界で結果を出すためには、いろいろな選手が自信を持って活躍しないと(予選も)突破はできない。ある意味、(自分がいないことで)違うプランを見せて、こっちのほうが良いかもと見られるぐらいのプレーをしないと。オプションの数は少ないと感じているので、そういう期待を持って外から見たい」
さらに本田の行動は、プレー面だけにとどまらない。宿舎での選手間のコミュニケーションについても語った。
「個人個人へのアプローチが大事な時期。ヨーロッパでプレーしている選手もJリーグでプレーしている選手も、いまは移籍がどうこうみたいな話もある。まだ表には出ていないいろいろな案件を抱えている選手もいる中で、未来について話をしている。サッカー選手はどうしてもサッカー馬鹿というか、いろいろな意味で視野が狭くなることもある。僕はそこで客観的な意見を遠慮なくぶつけている」
プレーができなくても、外からでもチームと選手に刺激を与えようとする本田。名古屋時代にプレーしたかつてのホーム・豊田スタジアムのピッチには立てないが、日本のエースは仲間に思いを託しチームの躍動を見守る。
文:西川結城(日本代表担当)
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あのドヤ顔が帰ってくる。ハリルホジッチ監督がブルガリア戦での本田欠場と川島起用を明言
1日、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、3日に行われるキリンカップ・ブルガリア戦に向けた公式会見を行った。
5月29日の千葉合宿での練習中に左ひざ裏を痛め、別メニュー調整が続いているFW本田圭佑について、監督はブルガリア戦の欠場を明言した。
「本田はプレーしない。リスクを冒したくない。圭佑はここ数年、代表のキーマンだった。簡単に彼に替わる選手はいない。本当は彼にはプレーしてほしかった。(千葉合宿で)こんな素晴らしいトレーニングをしてきたのは初めてだった。良い仕事をしてきていたので残念だ。ただW杯2次予選でも、合宿に合流するのが遅れて本田が試合を戦わなかったこともあった。今回もチームのオーガナイズ(布陣、戦い方)は大した変化はない。圭佑とは違うタイプの選手が出ることになる」
本田が抜けた右サイドのアタッカーには、小林悠や原口元気、清武弘嗣などが候補に挙がる。裏への飛び出しが得意な小林悠、ドリブル突破が魅力の原口、パスで味方を生かすことができる清武と、いずれも特長の違う選手たち。「攻撃の違いを生むのは個人の特長による」というハリルホジッチ監督の言葉どおり、誰が右サイドに入るかによって攻撃にも変化が出てくるだろう。
また、指揮官はGKには川島永嗣を先発起用することも明かした。
「永嗣は合宿に参加してもう数日練習している。おそらくプレーする可能性が大きいでしょう。ここまで厳しいトレーニングをしてきて、GKコーチともディスカッションしてくれた。本当に彼は野心と厳しい思いを持って、先発を奪いたいと思っている」
ただ、今回の出場がそのまま第一GKへの復帰ではないということも語っている。
「誰が第一GKかは、まだ分からない。最終予選に向けてもまだまだ(ポジション争いに)発展があると思う。おそらく9月1日(W杯アジア最終予選・UAE戦)に第一GKが見付かると思う」。
ハリルジャパン発足後、初めての欧州のチームと戦うことになる今回。これまでアジア各国との戦いでは顕在化しなかった課題や手ごたえも見えてくる。
「選手たちが欧州のフィジカル的に強いチームにどんな守備をするのか。デュエル(球際での激しさ、争い)、特に空中戦に対応できるのか。そしてどれだけ攻撃ができるか。(2次予選最終戦の)シリア戦は5-0で勝利したが、スコアほど簡単な試合ではなかった。それは10分間で相手が2、3回チャンスを作った。ブルガリア戦で同じことをすれば、1点、2点は取られてしまう。そういう相手にどう戦うか。これはW杯本大会に向けた準備でもある」
本田不在というアクシデントを抱えながらも、チームは東欧の雄を相手にタフに戦えるか。ハリルジャパンの次なるステージの戦いが始まる。
文・西川結城(日本代表担当) -
空港トラブルで当日入りとなった山口。ただ、そこを“言い訳”ではなく“今後の糧”とする
5月28日に行われたJ2第15節・札幌戦(14時キックオフ)。山口は1-3で首位チームに惜敗した。ただ、山口の選手たちのパフォーマンスにはいつもの運動量がなかった。実はチームは札幌に当日入り。息つく間もなく試合に臨み、特に前半の入りに影響した。
なぜそんなことになってしまったのか。通常ならば試合開催地に近くに取った宿舎に前日入りすることが原則。山口も試合前日の27日に山口宇部空港からフライトし、羽田空港で乗り継いで新千歳空港に入る予定だった。ところが記憶にも新しい大韓航空機のエンジン火災で羽田空港が長時間にわたってクローズ。やむを得ずスケジュールを作り替え、新幹線と伊丹空港発のフライトを組み合わせて札幌入りをすることになった。しかし、当日中の札幌入りは叶わず、大阪に泊まったのち試合当日の午前便で札幌入りしたのだった。
「朝6時半に朝食を食べての移動だった。移動中に寝てしまった選手もいて、そういう選手は寝て起きたという状態で試合に入った。アウェイ戦のルーティンが組めなかった」。そう振り返った鳥養の言葉からは、想像以上に厳しいコンディションになったことが伺える。寝起きで90分も走り続けるのは難しい。ましてや気圧や環境の変化にされされた直後にトップコンディションに持っていくのは困難だったろう。
ただ、それを言い訳にする声は聞こえてこなかった。鳥養は「そういう状態でも勝てるのがプロ。パフォーマンスが落ちていても勝てるようにしたい」と話し、この経験を今後の糧にすることを考えていた。上野監督も「そういうこと(トラブル)もあるので、それは言わないことにしている」と話し、指揮官も敗戦の要因をトラブルには求めていない。練習でも失点シーンをつぶさに分析、3失点もしたゲームを過去のものにするべく細かくとも熱のこもったトレーニングで連敗脱出を目指す。
シーズンは3分の1を消化したに過ぎないが、すでに豪雨や練習場確保難などに見舞われた。ただ、壁があるほど登りたくなるのが山口の意気。また乗り越えてみせる。
文:上田 真之介(山口担当)
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前節、5試合ぶりの敗戦を喫した金沢。気持ちの切り替えはすでに完了済み
J2第12節・山口戦(1○0)から4戦負けなしだった金沢は、前節の松本戦で5試合ぶりの敗戦を喫した(0●2)。だが、試合翌日や今日(1日)のトレーニングを見ていると、「チームの雰囲気は悪くない」(FW水永翔馬)。選手たちは松本戦の結果をしっかり受け止め、切り替えた様子だ。
その理由について森下仁之監督は次のように語った。「言い方が難しいが、完敗は完敗だが、大きく崩れてどうしようもないゲームというわけではなかった。続けてやっていくことをみんなで確認できている」。松本と同じ[3-4-2-1]のシステムを採用する愛媛(第8節・2◯1)との試合では、勝利を収めたものの、かなり押し込まれた。松本戦も愛媛戦と同様、金沢の[4-4-2]とミスマッチが発生したが、「ボールに行く回数や(相手に)アバウトなボールを蹴らせる回数は多かった」(森下監督)。
チーム最年長のFW山﨑雅人が「(松本戦は)下を向く内容ではなかった」と話せば、GK原田欽庸も「別に落ち込む必要はない。切り替えて次に向けてやっていく」と前向き。金沢は今節から3連戦に突入する。まずは初戦・京都との試合に向け、準備を進めていく。文:野中拓也(金沢担当)
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首位・札幌に試練。千葉戦は深井とク・ソンユンに加え、宮澤の出場も微妙?
前節、山口に勝利(3◯1)して6連勝を飾り、J2首位の座をガッチリと守った札幌。その山口戦ではMF深井一希が退場となり、後半途中から数的不利の展開を強いられたが、「こうやればしのげる、という良い経験ができた」と四方田修平監督。今週末のJ2第16節・千葉戦ではその深井が出場停止なのに加え、MF宮澤裕樹も左ふくらはぎを痛めて出場は流動的。さらにGKク・ソンユンがU-23韓国代表遠征で不在となり、前節から大きくメンバーが変わる可能性もある。「チーム力が問われる試合になる」と指揮官は気を引き締め、クラブとしては9年ぶりのリーグ戦7連勝に向けて総力戦で挑む。
文:斉藤宏則(札幌担当) -
古都のネイマールが古巣への挨拶より先に行った場所とは?
1日、オーストリア・ブンデスリーガのシーズンを終えて日本に帰国中のMF奥川雅也(20)が、古巣・京都のクラブハウスへ挨拶に訪れた。京都在籍時にはブラジル代表のネイマールに似たプレースタイルから“古都のネイマール”と称されていた奥川。昨季6月に京都からザルツブルクに移籍し、15-16年シーズンはザルツブルクのサテライトチームにあたる2部のリーフェリングでプレー。30試合に出場して3ゴール7アシストの活躍を見せていた。
記者の取材にも快く応じ、「思い描いていたようなシーズンではなかった。サッカーが全然違う。特に守備ではゲーゲンプレスを求められる。『前線からとりあえずボールに行け』と。でも、得たモノのほうが大きかった。だんだん、守備もできるようになってきたし、体をぶつけられても倒れないという意識も強くなった。次が勝負の年。ゴールもアシストも二ケタはいきたい」と、欧州1年目のプレーを振り返った。
また、オーストリアでは食事に苦労しているらしく、「ご飯がおいしくない。すべてが脂っこい(笑)。日本のご飯は最高です」とのこと。今回の帰国では、京都の選手行きつけのうどん屋『やまびこ』に、空港から直行したのだとか。
文・写真:川瀬太補(京都担当) -
カズも賛辞を惜しまない横浜FCの西河翔吾が古巣戦に臨む
前節で14試合、リーグ戦の1/3を消化した横浜FC。5勝3分6敗、勝ち点18で暫定11位につけているが、この成績に対して三浦知良は「昇格を考えたとき、プレーオフ圏内に入るためには勝ち星が少ないと思う」としながら、「今年は失点がそれほど多くないのは良いところ」と評価した。その守備を統率しているのは、今季、山形から加入した西河翔吾。「彼のラインコントロールやリーダーシップ、経験というのはすごく大きい。チームにとっては頼もしい、なくてはならないDF」だと、カズも賛辞を惜しまない。
前節の京都戦では前半に接触プレーで右目の上を切るアクシデントに見舞われた西河だが、応急処置のあと、ハーフタイムに3針縫ってプレーを続けた。4日はNDソフトスタジアム山形に乗り込み、古巣と初対戦に臨む。「古巣という字の“古い”という感覚もないし、NDスタに懐かしいという感じもない(笑)」そうだが、それでも「選手やスタッフいろいろな人に会えるのも、試合ができるのもすごく楽しみ」と、試合を心待ちにしている様子だ。
今季の山形については「試合はほとんど見ていないけど、結果だけは気にしている」という西河。開幕から8戦未勝利のときも「もともと力のある選手ばかりだし、結果がついてこなかっただけ」と見ていた。実際、ここ7試合は無敗と逆に好調なのも「一つ勝ち出すと波に乗ってくるのは不思議じゃない」と、古巣の力を誰よりも知っている。「簡単な試合にはならないと思うけど、チーム全員で頑張って、勝って帰りたい」と、横浜FCの一員として全力プレーを誓った。
文・写真:芥川和久 -
愛媛DF仲島義貴がクラブとの協議の結果、退団が決定
愛媛はDF仲島義貴が本人からの申し出によるクラブ側との協議の結果、5月31日をもってクラブを退団することが決定したと発表した。仲島は神戸U-18から国士舘大に進学し今季、愛媛に加入。J2リーグ戦の出場はなかった。
※写真は国士舘大の時のもの
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