EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2016.6.4(Sat)

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  • 3位浮上の松本は次節、首位・札幌と対戦。「札幌を倒せるのはいまの松本しかないと思う」(DF當間)

    3位浮上の松本は次節、首位・札幌と対戦。「札幌を倒せるのはいまの松本しかないと思う」(DF當間)


     J2第16節・北九州戦に2-1と勝利し、3位に浮上した松本(勝ち点29)。ここ4試合で3勝1分とエンジンがかかってきた。次節は9試合負けなしの首位・札幌(勝ち点33)との対戦。この日、決勝点を挙げたDF當間建文は「札幌は非常に勢いに乗っているチームだが、その札幌を倒せるのはいまの松本しかないと思う」と札幌撃破に意欲を見せた。

  • 「絶対に勝とう」。メモリアルゲームを劇的なロスタイム弾で飾った讃岐の裏にあった団結力

    「絶対に勝とう」。メモリアルゲームを劇的なロスタイム弾で飾った讃岐の裏にあった団結力


     前半早々に先制点を許した讃岐。後半ロスタイムに同点に追い付かれた讃岐。しかし、最後の最後まで勝利をあきらめなかった。そこには記念すべきゲームで絶対に勝ち切るという強い気持ちがあった。
     J2第16節のC大阪vs讃岐。10分にC大阪に先制された讃岐だったが、77分と80分にゴールを奪い逆転。しかし、90+2分にC大阪の松田陸に同点となるゴールを決められる。勝ち越しを狙って攻め立てるC大阪の前に防戦が続いた。しかし、讃岐が勝利をあきらめることはなかった。仲間隼斗は言う。「試合前のミーティングで(クラブのJ通算)100試合目に加えて、シミケンさん(清水健太)のJ通算350試合目の試合だったので、絶対に勝とうとみんなで言っていた。有言実行できて良かった」。

     その言葉どおり、同点ゴールから2分後。讃岐は自陣からカウンターをしかけると、最後は長い距離を走り抜いた西弘則が劇的な逆転ミドルシュートを叩き込んだ。殊勲のゴールを奪った西は「全員で走って取ったゴール。人数をかけてゴールへ向かうことは練習からよくやっているし、みんな体が自然に動いたのではないか」と振り返った。

     讃岐がメモリアルゲームを劇的な逆転勝利で飾り、9試合ぶりの勝ち点3を手にした。

  • 長崎のエース・永井龍が前半だけでハットトリック! 長崎が2試合ぶりの勝利をつかむ

    長崎のエース・永井龍が前半だけでハットトリック! 長崎が2試合ぶりの勝利をつかむ


     J2第16節の岐阜vs長崎は、前半から目まぐるしく展開が変わる激しい試合となった。

     立ち上がりの3分にDF髙杉亮太が決めて長崎が先制すると、その3分後にはFW永井龍が決めて追加点。しかし、その3分後に岐阜がPKを獲得し、これをFWレオミネイロが落ち着いて沈めて1点差に詰め寄る。ホームの岐阜が反撃ムードを高めたが、今度はその4分後、長崎の永井がこの日2得点目となるゴールを決めて、再び岐阜を突き放す。しかし、粘る長崎もその5分後、FW瀧谷亮がCKを合わせてまたも1点差に。今度こそ追い付きたい岐阜だったが、またしてもこの男が岐阜の希望を打ち砕く。37分、DFのクリアボールを受けた永井がペナルティーエリア内で豪快に右足を振り抜き、ネットを揺らした。永井はこれがプロ入り後初となるハットトリック。長崎の新エースは今季すでに8得点と、自身のシーズン最多得点を更新し続けている。

     後半は激動の前半と打って変わってスコアレスで終わり、そのまま4-2で試合終了。長崎が永井の活躍で2試合ぶりの勝利をつかみ、4戦負けなしとなった。
  • 「死ぬかと思った」磐田の櫻内が完全復活を宣言。名古屋戦で復帰へ

    「死ぬかと思った」磐田の櫻内が完全復活を宣言。名古屋戦で復帰へ


     磐田のDF櫻内渚が“死の淵”からの完全復活を宣言した。

     5日に行われるナビスコカップ最終節・名古屋戦の先発出場が濃厚な櫻内。本来であればリーグ戦の主力に名を連ねるDFだが、先月下旬にウイルス性の扁桃炎を発症し、体調を崩した。一時は40℃以上の高熱が出て、5日間ほど入院生活を送った。

     次第に熱は下がっていったものの、「ぶり返さないこと」を念頭に置き、体調管理に努めた。細心の注意を払いながら生活を送ったことで、いまではすっかり元の元気な櫻内に戻っている。

     「先週1週間しっかり調整したし、熱も出ず、順調に仕上げることができた。個人としては、リーグ戦に向けたアピールも必要」

     2日続けて行われた今週の紅白戦では主力組でプレーし、復帰の準備は整った。「死ぬかと思った」という危機的状況を乗り越えた背番号5が、名古屋戦でどのようなプレーを見せるか注目だ。

    文・青木務(磐田担当)
  • ラームや長谷部誠のように。岐阜MF水野が右SBで先発か


     ボランチを主戦場とする岐阜のMF水野泰輔が、新境地を拓きつつある。「二つ以上のポジションを覚えたほうがいい」と話すラモス瑠偉監督の下、今季は時に右SBでもプレーしてきた。
     ドイツ代表のDFラームや日本代表のMF長谷部誠などがそうであるように、ボランチとSBは互換性の高いポジション。「SBでもゲームを作れると思っている」と同調するチャンスメーカーは「ボランチの感覚でプレーすればいい」と、新境地でのプレーにも意欲を隠さない。
     前節・山形戦では後半から右SBでプレーし、チームの攻勢に関与している水野。さらには2日の紅白戦でも右SBに抜擢されているだけに、今日4日に行われるJ2第16節・長崎戦では初めて右SBで先発する可能性もある。「対面の松本(大輝)選手は速いので、スピードに乗らせないような対応を心掛けたい」という意識の下、背番号28は「運動量や攻撃面のところが僕のいる意味というか、上下運動をどれだけできるかだと思う」とイメージを膨らませている。

    文:村本 裕太(岐阜担当)
  • 覚醒なるか!? 大宮FW清水が負傷中に気が付いた“ストライカーのメンタリティー”

    覚醒なるか!? 大宮FW清水が負傷中に気が付いた“ストライカーのメンタリティー”


     すでに大宮と神戸のノックアウトステージ進出が決定しているグループAにおいて、5日に行われるナビスコカップ・グループステージ第7節はいわゆる“消化試合”となる。しかし、貴重な公式戦の場であることに変わりはない。「われわれはそんな悠長なことを言っていられない」と渋谷洋樹監督。今後のリーグ戦も見据えながら、トライとともに勝利を目指す試合になる。
     中でも、負傷からの復帰戦になりそうな選手たちにとっては、今後はなかなか訪れることのないチャンス。DF福田俊介やDF渡部大輔といったすでにリーグ戦でも出番のあった選手たちはもちろん、長引く負傷で公式戦出場機会のなかったFW清水慎太郎も、すでに実戦復帰への準備はできている。
     負傷中の時期を生かし、清水は「何をやったらいいかというのが、明確になってきた」という。自らのプレーを含めたさまざまなサッカーを見て、思うところがあった。
    「僕の場合はFWなので、外したあとに今までは引きずっていた。海外のサッカーを見ていると、外しても普通の顔して『次、決めればいい』となっている。そういう気持ち的な部分が自分の中で解消されればいい」
     1回のミスが次に影響して、再びミスにつながっては意味がない。一つでも決めればヒーローになれるストライカーとしてのメンタリティーを意識し、プレーに反映させるつもりだ。
     チームで唯一の同学年・FW江坂任はリーグでも結果を残しており、「良い刺激です」と清水。出場機会が訪れれば、ブレないメンタルでどん欲に得点を奪いに行く。

    文:片村 光博(大宮担当)


  • 苦悩を乗り越え、辿り着いたJ2・100試合。讃岐は強い気持ちでC大阪に立ち向かう

    苦悩を乗り越え、辿り着いたJ2・100試合。讃岐は強い気持ちでC大阪に立ち向かう


     J2昇格から3年目のシーズンを戦う讃岐。今節・C大阪戦はJ2リーグ戦100試合目となるメモリアルゲームだ。

     13年、鳥取とのJ2・JFL入れ替え戦を制してJ2昇格を果たした讃岐だが、初年度(14年)は21位。J2・J3入れ替え戦を戦った末に辛くも残留を果たした。しかし、2年目にあたる昨季は16位まで順位を上げ、目標としてきた自動残留の20位を大幅にクリア。そして、着実に力をつけてきた今季は10位以内を目指し、現在は12位につけている。

     地域リーグ時代から在籍し、今季で10年目を迎えるチーム最古参のMF綱田大志は「まだまだ上を目指せるチームだと思うし、ここで満足していては困る。ただ、100試合目まで来たという思いもある。なかなか言葉にできないですね」と率直な気持ちを言葉にした。

     印象に残っている出来事を尋ねると、「(J2)1年目に連敗が続いたときはキツかったですね・・・。一つリーグが上がっただけで、こんなにも違うんだと思わされた」と言葉を詰まらせた。それもそのはず、初勝利となったのは第15節・富山戦(2○1)だったのだから。今節が第16節ということを考えれば、初年度の苦悩を少しはご理解いただけるだろう。

     「今まで讃岐に携わった選手全員の頑張りがあったからこそ、いまのチームがある。本当に感謝している」。そう語った綱田はこう続けた。「アグレッシブにやらないと、内(讃岐)らしくない」。讃岐は感謝と強い気持ちを胸に、今節・C大阪に立ち向かう。

    文・写真:柏原敏(讃岐担当)
  • 祈る母親の前で。ジャガー浅野、強気にPKを決める

    祈る母親の前で。ジャガー浅野、強気にPKを決める

     日本代表FW浅野拓磨が、3日に行われたキリンカップ・日本対ブルガリア戦(豊田スタジアム)で後半途中からピッチに立ち、PKで代表初ゴールを挙げた。

     この日は隣県の三重から家族がスタンドに駆け付けていた。母親がうつむきながら祈る前で、浅野は代表初ゴールを決めてみせた。「ゴールで勝利に貢献したいと思っていた。家族はいつも応援してくれる。来てくれた試合で点を取れて本当に良かった」。

     6点リードの59分に交代でピッチに入った浅野は86分、敵陣深くでスピードを生かし突破。たまらずDFがペナルティーエリア内で倒してしまい、PKを獲得した。自ら奪った得点のチャンスに、ボールを抱えてPKスポットに向かった浅野。しかし、ベンチの前ではヴァイッド・ハリルホジッチ監督が何やら大きな声でジェスチャーを送る。そのときの状況を浅野が明かした。

    「ピッチの選手たちは『お前が蹴って!』という感じだったんですけど、監督のゴーサインがなかなか出なくて。でも自分は蹴りたい気持ちがあったので、ボールを離しませんでした(笑)。チームとしてのキッカーは僕じゃなくて、宇佐美さんだったようです。だから監督も『代われ!代われ!』とこっちに言っていたみたいです」

     試合後に記者に囲まれて話していると、ちょうどすぐ横をハリルホジッチ監督が通った。「いま、PKのことを話しているのか?」と指揮官。「そうです」と答えた浅野にハリルホジッチ監督は首をひねってため息をつくポーズ。もちろんこれは監督のジョークで、最後は笑顔で去っていった。

    「PK以外はパスがズレたりボールを失ったりするプレーもあったし、課題も見付かった。この経験は大きな力になると思う」。欧州組が入った代表に初めて招集された試合で、強気な姿勢でPKを蹴り込んでみせた浅野。初ゴールに満足せず、次は快速を見せ付け流れの中でゴールを狙う。競争激しい代表のアタッカー陣に、U-23代表のエースが堂々加わった。

    文:西川結城(日本代表担当)