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柏、リオ五輪メンバー発表で明暗。選出の中村航輔とバックアップメンバーの中谷進之介がコメント、「Jリーグで悔しさをぶつける」(中谷)
1日、リオ五輪代表が発表され、柏からは中村航輔が選ばれた。選出は受けて中村は「『託される側』になったので責任を持ってリオに行きたい。レイソルの仲間はもちろん、それ以外の仲間で選ばれなかった選手のぶんまで戦いたい」とコメント。
ユース時代から彼を知る松本拓也GKコーチも「行くからには試合に出てほしい。でも、本人が試合に出る、出ないに関わらず、その時間をプラスに考えれば成長する時間になる。たとえ、(試合に)出なくても得るものは絶対ある」とエールを送った。
一方、『託された』選手もいれば、『託した』選手もいる。
手倉森誠監督が最後まで悩んだというCBのポジションで惜しくも涙をのみ、バックアップメンバーとなった中谷進之介が、練習後、心境を話してくれた。
「後悔はあるといったらそれはある。去年もっと試合に出られていれば、もっと大きなチャンスになっていたと思う。だけど、バックアッパーに選ばれたからにはチームのためにやらないといけない。そこは自分の中で切り替えているので、チームのためにやるべきことをやりたい。自分は準備し続けるしかないと思うので、良い状態で常にやれるようにしたい」
悔しさをにじませながらもすでに中谷は前を向いており、「『やるしかないな』という気持ち。別に(メンバーに選ばれた、選ばれないで)モチベーションが上がったり、下がったりはない。JリーグはJリーグで大事なので、悔しさをぶつけられれば。自分がいない間にサポーターが掲げてくれた横断幕は見た。2ndステージで優勝して、チャンピオンシップに出たいので、そこはもう1回切り替えてやりたい」と明日の新潟戦に向けて、意気込みを語った。
文:須賀大輔(柏担当) -
小学生10人を毎節招待する湘南の菊池大介、今節・横浜FM戦に向け「マリノスではなくて、ベルマーレに入りたいと思ってもらえたら」
6月29日、湘南はチームに所属する菊池大介による「DAISUKEシート」の設置を発表した。これは明治安田J1・2ndステージにおけるホームゲーム全8試合にて、菊池の背番号10にちなみ、毎試合10人の小学生をホームゲームに招待するというもの。
ユース時代を含め、湘南での9シーズン目を迎えている菊池は、以前から子供たちに向けて何かできることはないかと模索していたと言う。その中で、「今回は2ndステージというキリが良かったこともあって、ここからやれませんかと相談させてもらった。その結果、すぐにやらしてもらえることになったので良かったです」と経緯を説明した。
「いま自分たちがJ1でやれていることは平塚や湘南地域にとって非常に大きいことだと思うし、そういう刺激を自分が与えられればと思った」と今回の意図を話す菊池。週末には神奈川のライバルである横浜FMとの試合が待ち受けるとあって、「やっぱりマリノスではなくて、ベルマーレに入りたいって思ってもらえたら良いなと思うし、躍動感のある試合をして勝てれば子供たちにとって大きな刺激になると思う」と意気込んでいる。チームにとっても、2ndステージの初戦は次に向かう上で大きいものとなるだけに、背番号10の躍動に期待したいところだ。
文:林遼平(湘南担当) -
山形のDF荒堀謙次、15試合ぶりの先発へ。「責任感をしっかり持ってやりたい」
荒堀謙次が紅白戦の主力組でプレーし、山口戦で15試合ぶりの先発出場が濃厚になった。
荒堀は明治安田J2第3節・徳島戦から先発出場していたが、第5節・清水戦で左ハムストリングス肉離れにより長期離脱。約3ヵ月ぶりに出場した前節・水戸戦では後半途中から出場し、クロスから貴重な同点ゴールをアシストした。その翌日にはいわきFCとのトレーニングゲームでプレーし、90分間のゲームも経験している。
この1ヵ月ほどはトレーニングゲームがなく、主力組での連係面や、体力的な部分など不安がないわけではないが、「出るからには全力でやるしかないので、その責任感をしっかり持ってやっていきたいと思います」とあらためて決意していた。
文:佐藤円(山形担当) -
松本の高崎寛之、ポジティブな記憶の残る古巣・水戸との激突へ
3日に行われる明治安田J2第21節・水戸戦は、松本にとって今季前半戦のラストゲーム。良い形で後半戦を迎えるためにも勝ち点3の欲しい一戦で、3月末に鹿島より期限付き移籍で加入した高崎寛之も勝利への意欲を見せている。
「途中加入で松本に来たが、ここまで全試合出場できているのは良いこと。得点以外にも自分の仕事はあるが、ゴールもどん欲に狙っていきたい」と個人のパフォーマンスについて前向きに語りつつも、さらなる得点の積み重ねへ闘志を燃やす。
今節相対する水戸は2009年に所属していたチームで、この年はリーグ戦で19得点を挙げる活躍。翌年は所属元の浦和へと帰還したが、ブレイクのきっかけをつかんだクラブとして記憶に残っており、本人も「水戸はお世話になったクラブのひとつで、サポーターからも温かい声援を貰った」とポジティブに語る。もちろん、いまは松本の一員だけに、恩返しの意味でも活躍する姿を見せたいところだ。「数試合だけだったが、改修されたばかりのケーズデンキスタジアム水戸で出来たことは良い思い出。成長した姿を見せられれば」と高崎も語っている。
文:多岐太宿(松本担当) -
「金メダル目指す」。リオ五輪代表選出の塩谷司と浅野拓磨が会見
リオデジャネイロ五輪に出場するU-23日本代表のメンバーに広島から塩谷司と浅野拓磨の2選手が選出され、広島市内のホテルで会見が行われた。
すでにオーバーエイジ枠での内定が発表されていた塩谷は「前々回の北京五輪の世代でしたけど、全然自分には五輪は縁がなくて、今回こうやってオーバーエイジ枠での話をいただいて、大変うれしく思いましたし、テグさん(手倉森誠監督)の下で金メダルを目指して頑張りたいと思いました」とメンバーに選ばれた心境を語り、「チームとしては金メダルを目指してやっていきたいと思っています。個人としても、チームの勝利に貢献する。シンプルにそれだけです」と力強く目標を語った。
そして、今年1月のU-22アジア選手権でリオ五輪の出場権獲得に貢献した、代表では常連の浅野は、「これまでもU-23代表として五輪を目指して活動をしてきましたけど、常に危機感をもって競争しながらやってきたので、ホッとしていますし、うれしいの一言です」と笑みを浮かべ、「1試合1試合を100%でやってゴールをとってチームの勝利に貢献していきたい」と語った。
昨季のリーグ制覇に大きく貢献した二人は8月、リオで日の丸を身にまとって金メダル獲得を目指す。
文・写真:寺田弘幸(広島担当) -
名古屋へ完全移籍の扇原貴宏、「今までで一番大きな決断」と決意を語る
1日、C大阪はMF扇原貴宏の名古屋への完全移籍を発表した。
今回の決断について、1日の練習後、扇原は「かなり悩んだし、移籍すると決めてからの方が想像できないというか…。今はまだ離れる実感はないけど、決めたからには向こうで頑張ります。去年も昇格できなかった中、シーズン途中で移籍していいのか悩んだけど、自分自身、チャレンジしたい気持ちが強かった。自分にとっては今までで一番大きな決断でした。チームの人たちやサポーターに対して申し訳ない気持ちはありますけど、セレッソで育ててもらった感謝の気持ちは忘れず新天地で頑張ります」と率直な胸の内を明かした。
12年以降、ロンドン五輪日本代表、日本代表と着実に成長を続けてきた扇原だが、ここ数年は伸び悩む様子も見られた。
「今まで中学からセレッソで育ててもらって、本当に素晴らしい環境の中、みんな僕に優しく接してくれました。移籍したら、イチからのスタート。そういう厳しい環境に身を置いてやってみたい、という気持ちも移籍を決めた理由です」
環境を変えることで、心機一転、自分自身と向き合うことを選択した。
“完全移籍”についても同様だ。「僕自身、セレッソに戻れるという保険をかけて行きたくなかった。海外移籍でもないし、セレッソで試合に出られない中で声をかけてもらったチャンス。また帰れる場所があると思って移籍を決めたくなかった。覚悟を持って決めたかった」と心境を話した。
名古屋の小倉隆史監督兼GMとも話をしたという。「名古屋も苦しいチーム状況ということは聞いていますけど、その中でどれだけ自分の力を出して、チームの勝利に貢献できるか。それが自分の評価にもつながる。自分次第で今の状況を変えられると思うし、(小倉監督からの話を聞いて)やりがいも感じました」と新天地での新たな競争に打ち勝つ意欲を示した。
“左利きで高精度のキックが武器”というJリーグ界全体を見渡しても稀有な特長を持つ選手なだけに、移籍を残念に思うC大阪のサポーターも多いだろう。「今後、少しでも成長して活躍している姿を見せることで、喜んでくれる人が一人でもいれば嬉しいです」と、サポーターに対する気持ちを話した。
また、明日の15時から、セレッソ大阪メガストアにて、サポーターに対する最後の挨拶も行われる予定となっている。(詳しくはC大阪ホームページにて)
文・写真:小田尚史(C大阪担当) -
「成長したいという気持ちで決断」。C大阪の扇原貴宏が名古屋へ完全移籍
C大阪は1日、MF扇原貴宏が名古屋に完全移籍することになったと発表した。
扇原は1991年10月5日生まれの24歳。アカデミーからクラブ生え抜きの扇原は、10年にトップ昇格してからJ1通算102試合出場8得点、J2通算37試合出場2得点。ロンドン五輪日本代表としても活躍した。ただ、今季はわずか4試合の出場にとどまっていた。
扇原はクラブを通じて、「このたび、名古屋グランパスに移籍することになりました。この決断に関しては、非常に悩みました。今年こそJ1に昇格したい、試合に出てチームに貢献したいという気持ちがとても強かったです。ですが、チャレンジしたいという気持ちが強まり、この素晴らしい環境を離れることを決めました。セレッソの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。J1昇格を目指している途中でチームを離れることはとても心苦しく思っています。僕自身セレッソのJ1昇格を誰よりも願い、応援しています。大好きなセレッソ大阪のトップチームでプレーすることは、小さい頃からの自分の夢でした。そんな思い入れの強いチームを離れる事になりますが、成長したいという気持ちで決断しました。これから一回りも大きくなった姿をサポーターの皆さんに届けられるように頑張ります。今まで本当にありがとうございました」とコメントしている。 -
リオ五輪で着用する日本代表ユニフォームを発表。三本線とロゴはなし
JFAは1日、リオデジャネイロ五輪に臨む日本代表が着用するユニフォームを発表した。
従来のユニフォームからの変更点は、大会規定に準じて胸にあったJFAエンブレムと、アディダスユニフォームの象徴である三本線を排しているところにある。
青地のホームユニフォームは、「サッカー日本代表ユニフォーム史上、最も濃い"青"を用いたボディーの前面に、11人の選手の個性を表す、11本の異なる青で構成されたボーダーを配したデザイン。また、中央の赤のラインは12本目のライン、すなわち12人目のプレーヤーであるサポーターを表している」をコンセプトとしているといい、白地のアウェイユニフォームは「伝統の白を用いたボディーの前面に、ダイヤモンドの輝きから発想を得た、個性的な青の総柄グラフィックを配したデザイン」をコンセプトとしていると伝えた。
前回のロンドン五輪に続き、よりシンプルなデザインのユニフォームで、メダル獲得を目指す。第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ) サッカー競技(男子)日本代表 オフィシャルユニフォームを発表 https://t.co/FdOqVY5lwG #jfa
— 日本サッカー協会 (@JFA) 2016年7月1日 -
J3首位の鹿児島、J2クラブライセンス申請書類を提出。2年連続でのJ3参入1年目チームの昇格はあるか
鹿児島は1日、J2クラブライセンス取得に向けての申請書類をJリーグに提出したことを発表した。9月末までに審査結果が出る。
J2クラブライセンスは、J2昇格のために必要であり、現在J3の首位に立っている鹿児島にとってはこのライセンスがないと昇格の資格がなくなることになる。昨季の山口に続き、J3参入1年目でのJ2昇格はなるか。
鹿児島は公式HPで「クラブとしてはJ2クラブライセンスの取得、そしてJ2昇格に向けて全力を尽くしたいと考えております。今後とも、応援のほど何卒よろしくお願いいたします」とコメントしている。(写真は監督の浅野哲也氏) -
松本のFWオビナが全治2カ月の負傷
松本は1日、6月17日の練習中に負傷していたオビナが松本市内の病院にて診察を受け、右腓腹筋筋損傷、右アキレス腱部分断裂で全治約2カ月と診断されたことを発表した。
オビナは今季5試合に出場して無得点。6得点を挙げて昨季のチーム内得点王だったストライカーは今季、負傷が続くなどして先発はわずか1試合にとどまっている。
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