-
2ndステージも連勝スタートへ。大宮が選手会長・大山啓輔の音頭で決起集会を開催
6日の練習後、大宮の選手たちは今後の戦いに向けた決起集会を行った。
選手会長として音頭を取った大山啓輔は「2ndステージに向けてもう1回チームで話す場を作る、コミュニケーションの場を作るという意味で開催した」と意図を説明。「ワイワイというか、おいしくいただきました。お肉も食べて元気が出ました」と話す笑顔からは、充実した会だったことが伝わってきた。
2ndステージ開幕戦となった前節・名古屋戦でリーグ戦5試合ぶりとなる勝利を収め、良い状態で今回の決起集会を迎えられた。「昨季も経験しているけど、良いときも悪いときも前向きなのは変わっていない。そこは問題ないかなと思う」と大山。「調子は全然悪くない」という本人を含め、そもそも勝利の有無に関係なく、現在の大宮は前を向いて戦えている。
今週末の相手はJ2時代の昨季からしのぎを削ってきた磐田。リーグ戦では昨季から3試合連続引き分けているだけに、勝利という形で決着をつけ、1stステージ同様、2ndステージも連勝スタートを果たしたい。
文:片村光博(エルゴラッソ大宮担当)
-
U-19日本代表の神谷優太、米国遠征で得た手ごたえを語る
U-19日本代表・米国遠征から帰国した湘南の神谷優太が、今回の遠征で得た手ごたえとともに、2ndステージへの意気込みを語った。
米国遠征では各国代表との4カ国対抗戦が行われ、神谷は2試合に出場。優勝こそ逃したが、「中南米とやれたことはU-20W杯アジア最終予選(AFC・U-19選手権)に向けて良い経験ができたと思っている」と今回の遠征を振り返った。プレー面では「特に中南米の球際の厳しさは勉強になった。そこは練習中から意識していきたい」と語り、「いまはそこが自分に足りていないところだと感じている」と今後に向けた課題を明確にしている。
湘南に戻ってからは、再び厳しいトレーニングに身を置き、今後もし烈なレギュラー争いを戦っていく。2ndステージに向けて「安定したプレーだけではなく、チャレンジするプレーもできるようになればいい。チームの一員として批判を受けてでもどんどん積極的にやって、もう若手ではないんだというところを見せていきたい」と強い意気込みを語った。
19歳のルーキーにとっては、今節からが2ndステージのスタート。後半戦の活躍に大いに期待したい。
文:林遼平(エル・ゴラッソ湘南担当)
-
ルヴァンカップ準々決勝のキックオフ時間が決定!
Jリーグは2016JリーグYBCルヴァンカップの準々決勝第1・2戦のキックオフ時間を発表した。時間は下記のとおり。
■準々決勝第1戦:8月31日(水)
19:00 大宮vs横浜FM(NACK)
19:00 神戸vs浦和(ノエスタ)
19:00 広島vsG大阪(Eスタ)
19:30 FC東京vs福岡(味スタ)
■準々決勝第2戦:9月4日(日)
18:00 横浜FMvs大宮(ニッパツ)
18:30 浦和vs神戸(埼玉)
19:00 G大阪vs広島(吹田S)
19:00 福岡vsFC東京(レベスタ)
-
日本代表の山口蛍、“ホーム復帰戦”へ。札幌とのJ2首位攻防戦へ照準を合わせる
ドイツのハノーファーからC大阪に復帰した日本代表の山口蛍。うまかな・よかなスタジアムで行われた前節の熊本戦(5○1)では復帰後初出場を果たした。今節の札幌戦に出場すれば、ホーム復帰戦となる。
「アウェイとホームではまた違うし、ホームで早く試合がしたい」と山口は今節を迎える心境を話す。途中から加わったチームの状態については、「ちょっとした課題はまだまだあるけど、それもありながら連勝できている。次の試合でも、慌てず、しっかり試合を進めていくことが大事」と見ている。
熊本戦で山口のプレーを見守った大熊清監督は、「自信を持って顔を出す回数が多かった。これからも、攻守の攻の部分でさらに関わることが大事。その試合でもチャレンジしていたけど、相手にとってイヤなスルーパスが出せると、ボランチとして、セレッソのため、日本のためにもなると思う」と話し、攻撃で変化を付けるプレーについて要求を高めていた。
9日に行われる札幌とのJ2“首位攻防戦”。帰ってきた山口がホームでどんなプレーを見せるのか。ゲームコントロールの部分も含めて注目される。
文・小田尚史(エル・ゴラッソC大阪担当)
-
リオ五輪のトレーニングパートナーに選出された磐田のFW小川航基。東京五輪世代のエースが感じたこととは?
磐田のFW小川航基は7日、リオ五輪代表のトレーニングパートナーに選出されたことについて感想を述べた。
小川は桐光学園から今季、磐田に加入。チームではなかなか試合に絡めていないものの、U-19日本代表のエースとして活躍している。先日まで米国遠征に参戦しており、トレーニングパートナーに選ばれたことは現地で聞いた。
「(リオ五輪代表が)どれくらいのレベルなのか。そのレベルをしっかり確かめて、自分のどこが劣っているのかなど、いろいろと感じることがあると思うので良い経験にしたい。目標を持って行かないと成長して帰ってこれないと思う」
トレーニングパートナーとしての帯同期間は7月21日~31日の11日間。その間にはU-23ブラジル代表との練習試合も予定されている。「絶好のチャンス。ネイマールとやれるかもしれないと思うとテンション上がります」と爽やかな笑顔を浮かべた。
東京五輪世代のエースである小川の今後のキャリアを考えても、今回のトレーニングパートナー選出は得難い経験となるはずだ。
文:青木務(エルゴラッソ磐田担当)
-
菊地直哉、9日の“J2頂上決戦”で早くも札幌デビューの可能性
鳥栖から期限付き移籍で加入したMF菊地直哉が9日のアウェイ・C大阪戦でデビューする可能性が高まっている。2日からチーム練習に参加し、7日の紅白戦も含めて複数のポジションでプレーして存在感を示した。
「基本的には最終ラインでの起用を考えているが、いろいろなポジションができるので、より競争を高めてくれそう。国際経験も豊富だし、期待している」と四方田監督。菊地本人もC大阪戦に向けて「最終的に(起用を)決めるのは監督だが、自分としては当然、そこに向けて準備していく」と意欲的だ。
背番号も15に決まり、1位と2位との直接対決という大一番で札幌デビューを飾るつもりだ。
文:斉藤宏則(エル・ゴラッソ札幌担当)
-
町田市内、本日の最高気温は35℃超。人工芝グラウンドの過酷さを物語る“マメ”
7日の町田市内は最高気温が35℃を越す猛暑だった。町田の練習開始は9時半頃で、最後に選手がピッチから引き揚げてきたのが13時前。強い日差し、照り返しという、極めて過酷な気象条件だった。
練習で使用される小野路グラウンドはピッチが人工芝。J2以上のクラブでは異例の環境だ。ピッチサイドに10m×70mほどの天然芝があり、短時間ながらそこも使われた。小野路グラウンドの人工芝は質の高い“フィールドターフ”だが、ピッチの硬さや夏場の高温など、天然芝に大きく劣る部分がどうしてもある。J1ライセンスの条件に“天然芝の練習グラウンド”があるのも、そういう背景だ。
相馬監督は少し意外な人工芝の難しさをこう説明する。「狭いエリア(の練習メニュー)をハードにやると、
マメができてしまうんです。(マメができる理由はピッチの) 熱ですね」(相馬監督) 人工芝は熱の発散が弱く、強い太陽光を浴びると過熱する性質がある。極端に言うと選手は“鉄板の上”に近い状況で練習している。狭いエリアで強い動きをすれば、強く踏ん張る回数が増え、汗で摩擦が強まることもあり、足裏は水ぶくれを起こしやすくなる。それが“人工芝とマメ”の因果関係だ。相馬監督は「選手がスパイクの裏に水をかけていますから。本当に可哀想ですね…」と顔を曇らせる。
「天然芝は風が吹くけど、ここは全く吹かないですね。モワーッとしているんです」(相馬監督)という違いもある。高温により対流が起こり、空気は下から上、上から下に循環する。横風がなくなるので、体感気温がさらに高まるのだ。
同じ小野路グラウンドでも、アカデミーの選手たちが使う夜間なら過酷さも薄れる。しかし日差しの強い時間帯に練習するトップの選手たちは、相手チームだけでなく、このような環境とも戦っている。
文・写真:大島和人(エル・ゴラッソ町田担当)
-
長崎、夏の風物詩「ペーロン」で一つになり、巻き返しを狙う
リーグ前半戦を戦い終えた6日、V・ファーレン長崎がV・ファーレン十八銀行フィールド近くの牧島漁港でボート体験を行い、週末の後半戦開始へ一体感を高めた。
これは、太鼓のリズムに合わせて細身のボートを漕いで速さを競う「ペーロン」と呼ばれる長崎の風物詩で、V・ファーレンは昨年もリーグ前半戦と後半戦の合間に開催している。2度目となる今回も、レギュラー、サブ、選手、スタッフの区別なくリラックスしたムードで行われた。
「思ったよりもきつくて、腕がパンパンです(笑)。チームが始動して時間が経ったけど、久しぶりに、みんなとゆっくりコミュニケーションが取れたと思うし、楽しかったです。」と永井が語るとおり、選手も素で楽しむことができたようだ。
この「ペーロン」だが、もちろん、楽しむことだけが目的ではない。
「ビッグクラブなら筋トレにトレーニングマシンを使うだろうけど、ウチみたいな地方クラブでは予算の都合もあるからそうはいかない。だから自分たちで工夫するしかない。近くの坂道を走ったり、ペーロンするのだってそのため。僕も高校・大学と決して設備面で恵まれたところでプレーしていた訳ではないし、プロになってからの広島もそうだった。だから、そこにあるものを創意工夫することで、設備に恵まれたクラブと戦ってたからね」
高木監督は常々そう語っているが、リーグ戦が続く中での緊張感を和らげ、チーム内のコミュニケーションを高めることを狙ったこの「ペーロン」もまさにその一環だろう。また、シーズン中は地域とふれ合う機会が少ない選手たちにとっても、長崎という町をより身近に感じられる機会となったはずだ。
苦しい戦いが続いたリーグ前半戦だが、こういった取り組みでメンタル面は切り替え易くなったはず。あとは成績を切り替えるだけだ。
文:藤原裕久(エル・ゴラッソ長崎担当)
-
J2前半戦9位の千葉。関塚監督、後半戦の課題は「いかに失点を抑えていくか」
千葉の関塚隆監督が、7日の練習後に前半戦の総括を行った。
今季は開幕前に約3分の2の選手を入れ替える大刷新を敢行。しかし、昨季終了時と同じ9位で前半戦を折り返すこととなり、指揮官は「(前半戦は)だいぶ高い授業料を払いました」と苦渋の表情を浮かべた。特に6月は2点差を追い付かれる試合が二つあり、チームとしての未熟さを露呈。勝ち切れない点は後半戦に向けて、早急に改善する必要がある。
そこで求められるのが、失点数の軽減。「28得点、25失点ということで、失点の数が多かったなと。いかにそこを抑えていくかが、われわれがもう一つ取り組んでいかないといけない部分。クロスやリスタートの対応のところや、シュートを打たせないこと。その点はしっかりと取り組んでいきたい」と、指揮官も後半戦の課題として真っ先に挙げた。
ただ、「一人ひとりの力と融合性は見えたところもあるし、けが人が出てもリカバリーをして全員で戦えた」と、一定の手ごたえがあると話した関塚監督。開幕当初に抱えていた得点力不足という問題点も、徐々に得点を奪う形が構築されており、良化傾向にあることは間違いない。
現在9位だが、後半戦の幕開けとなる今節の水戸戦で最高のスタートを切れれば、上位戦線に浮上することは十分可能だ。
文:松尾祐希(エル・ゴラッソ千葉担当)
-
新戦力パブロ・ジオゴが仙台に合流。元ブラジル代表ロビーニョ譲りのチャンスメークに期待
7日、仙台の新戦力パブロ・ジオゴがチームに合流し、今後に向けた抱負を語った。
6日にブラジルのアトレチコ・ミネイロからの期限付き移籍加入が発表されたパブロ・ジオゴは、7日からチームの練習に合流。この日は紅白戦をのぞくメニューに参加し、コンディションを整えて出場に備える。登録の関係上、出場は早くてJ1・2nd第4節・新潟戦になる見込みだ。
この日の練習後に記者会見が開かれ、パブロ・ジオゴは「チームの目標を達成できるように、自分の力を出します。こうして日本に来ることができてうれしいですし、自分のレベルアップにもつなげられるように頑張りたい」と話した。
パブロ・ジオゴは主に右の攻撃的MFでプレー。「スピードと細かいドリブルが持ち味」というチャンスメーカータイプの選手だ。アトレチコ・ミネイロ在籍時にはロビーニョやフレッジといったブラジル代表経験者とプレーし、意外性ある攻撃など多くのことを学んだという。仙台での今季残りの目標を「8得点と、できるだけ多くのアシスト」と高く設定した。
なお、写真で右腕に写っている小さな足形は、愛娘のヴィトーリアちゃん(生後2カ月)のモノだという。ゴール後にはその足跡へキスをするパフォーマンスもあるそうだ。
文・写真:板垣晴朗(エル・ゴラッソ仙台担当)
もっと見る