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逆転勝利で2nd首位を守った横浜FM。「後半に俊輔が入って、まったく違う内容のゲームに変えることができた」(モンバエルツ監督)
J1・2nd第3節・横浜FMvs神戸の試合が行われ、横浜FMが3-2で逆転勝利。2ndステージ開幕3連勝で首位を守った。
横浜FMは前半、神戸に先制を許し、後半開始から中村俊輔を投入。[4-4-2]から[4-2-3-1]にシステムを変更し、逆転勝利を手繰り寄せた。試合後、エリク・モンバエルツ監督は「試合の立ち上がりがよくなかった。特に守備への切り替えのところ、戻りのところがずいぶん遅かった。ただ、後半に(中村)俊輔が入ってからは、まったく違う内容のゲームに変えることができたと思う」と中村投入の効果を満足げに語った。
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欠場の中村憲剛も興奮! 川崎Fが劇的な逆転勝利で年間勝点、2ndステージの首位を守る
J1・2nd第3節の川崎Fvs新潟が行われ、川崎Fが3-2で逆転勝利を収めた。
大黒柱のMF中村憲剛を負傷で欠いた川崎Fは1-2で迎えた84分にオウンゴールで追い付くと、後半ロスタイム(94分)にFW小林悠がゴール前のこぼれ球をヒールで押し込み決勝点を奪った。
この勝利で川崎Fは年間勝点、2ndステージともに首位を守った。
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3試合連続3得点。横浜FMが2点差をひっくり返す逆転勝利
横浜FMが2点差のビハインドをはね返し逆転勝利。2ndステージの開幕から3連勝を飾るとともに、首位の座を守った。
J1・2nd第3節、ニッパツ三ツ沢球技場で神戸と対戦した横浜FMは18分にCKから神戸のニウトンの来日初ゴールをで先制される。55分にもニウトンのスルーパスからペドロ・ジュニオールが追加点を決められ、0-2とリードされた。
しかし、その2分後に齋藤学のクロスからカイケのヘディングで1点を返すと、85分には中村俊輔のPKで同点。そして、後半ロスタイムには齋藤の突破からゴール前で混戦となり、最後はマルティノスが詰めて逆転ゴールを奪った。
殊勲のマルティノスは「自分が3点目を決めたのか信じられない気持ち。本当にうれしい」と話した。次節、横浜FMは昨季のチャンピオン・広島と対戦する。
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激化するC大阪の“トップ下争い”。丸岡満もトップチームデビューへ猛アピール
現在のC大阪は、中国1部・長春亜泰へ移籍したブルーノ・メネゲウが抜けたトップ下の競争が激しい。J2第23節・群馬戦に向けて13日に行われた紅白戦では、澤上竜二、丸岡満、玉田圭司の3人がAチームのトップ下でプレーした。
その中で、一定のアピールに成功したのが、出場すればトップチームデビューとなる丸岡。練習後は、「デビューだけではなく、先発を狙う気持ちで、試合まであと2日間アピールを続けたい。群馬戦で先発を勝ち取れるようにしたい。いざ試合になると緊張すると思うけど、出たときは爆発できるように。ここまでの半年間が報われる瞬間が待ち遠しい」と充実の表情で話した。
大熊監督も、「まだまだ自分のプレーでチームを引っ張る存在ではないけど、周囲をつなげるスキルはある。周りと結集することで、チーム全体の中でより(丸岡の)力が浮き出てくる」と丸岡を評価。「(先発の可能性も)十分あるけど、チャンスを与えるというより、自分の力でつかんでほしい」と、一層の奮起を促した。
もっとも、丸岡のあとにトップ下に入った玉田も短時間で何度も決定機を演出するなど、「さすがの経験値。(玉田が入って)全体の動き出しも良くなった」と大熊監督も唸るプレーを披露しただけに、激しい先発争いは群馬戦直前まで続きそうだ。
文・写真:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)
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札幌の正守護神を巡る争いがヒートアップ
ここまでJ2リーグ最少失点を誇っている首位・札幌のGK陣が次節の岡山戦(Cスタ)に向けて意欲を燃やしている。
前節のC大阪戦では胸部や左太腿などを痛めU-23韓国代表GKク・ソンユンが負傷退場。39分からは金山隼樹がゴールマウスに立ったが、二人のGKでC大阪を相手に無失点で戦い終えた。
13日の練習ではク・ソンユンは大事をとってランニング中心の別メニューにとどめたものの、14日からは全体練習に合流する予定で、「痛みはもうかなり引いてきている」と問題ないことを強調。先発出場の可能性がある金山も「前節もそうだったし、いつでも出られる準備は常にしている」と敵地での上位対決に向けても平常心を保てている様子。
ベテランGK杉山哲こそ負傷離脱中だが、この日は若手の阿波加俊太もアグレッシブなプレーを見せており、気温の上昇とともに守護神たちのポジション争いもヒートアップしている印象だ。
文・斉藤宏則(エル・ゴラッソ札幌担当)
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清水に加入したキム・ボムヨン。佐藤寿人にアドバイスされた金髪姿で登場
清水は13日、キム・ボムヨンを広島から期限付き移籍で獲得したことを発表した。先週の長谷川悠に続き、今期間では二人目の補強となる。
練習場に姿を現したキム・ボムヨンは、元同僚の佐藤寿人にアドバイスされたという色鮮やかな金髪姿で、まずサポーターの目にくぎ付けにすると、プレーでも注目を集める。10対10、また7対7のゲームでは左SBとして出場し、自慢の脚力をアピールしていた。
練習後の会見では、「良いゲームをするのではなく、勝ちにこだわってJ1に上がれるようにしたい」と抱負を語った。15年、山形でリーグのスプリント回数で上位を占めたハードワークを新天地でも見せたいところだ。
待望のSB獲得に、小林伸二監督は、「アップダウンができるし、フィジカルの能力も高い。ウチのチームは、全体的にボールを足元で受ける選手は多いが、『まず走る』という選手は少ない。それを左右でできることは大きい」と評価。今節(16日のJ2第23節・愛媛戦)への出場は、「練習を見た中で判断する」と話した。
文・写真:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)
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リオ五輪代表、神戸の岩波拓也が横浜FM戦に先発。左ひざの負傷からの復帰戦に臨む
トゥーロン国際大会で左ひざ内側側副じん帯損傷のけがを負ったリオ五輪代表・岩波拓也(神戸)が横浜FM戦のスターティングメンバーに名を連ねた。
J1・2nd第4節・横浜FMvs神戸のスターティングメンバーが発表され、神戸の岩波が先発に入った。岩波は、これがけがからの復帰戦となる。また、浦和から期限付き移籍で加入した橋本和も先発で出場する。
キックオフは19:05分の予定。
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東京Vに加入したイム・ユファン。首脳陣が期待する効果とは?
新潟から期限付き移籍で東京Vに加入したイム・ユファン。13日の練習からチームに完全合流し、今後に向けた抱負を語った。
13日、週末の試合(J2第23節・長崎戦)に向けたトレーニングでフルメニューをこなしたイム・ユファンは、「何よりも試合に出たいという気持ちが強かった」と今回の移籍を決断した理由を説明。東京Vの印象については「若い選手たちが多いのは良いことだと思うし、そのぶん運動量があるチーム」と語り、「自分が持っている経験を、若い選手たちに声をかけながら伝えていければと思う」と新たな役割に対しても意欲を見せた。
竹本一彦ゼネラルマネージャーは、「足元がうまくてビルドアップができる。ショートレンジでもロングレンジでも、ボールを出せるフィード力がある」とイム・ユファンを評価。冨樫監督も「CBとボランチのしっかりとした守備の中心軸をどういうふうに作っていくのか。そういうところで、新しい強固な人間が入ってきたことで、チームがもう一つ上に行けるのかなと感じている」と、彼が入ることによって周りとの良い競争が生まれることを歓迎している。
「今までやってきたことをやるしかないと思うし、サポーターの皆さんと喜びを分かち合えるような試合をたくさんしたい。そのためには自分が持っているものを出さないといけないと思うので、そこにこだわってやっていきたい」と語ったイム・ユファン。新たな特徴を持ったDFがチームにどんな影響を与えるのか。今後の活躍に注目したい。
文・写真:林遼平(エル・ゴラッソ東京V担当)
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川崎Fが選手不足! サテライトリーグ「鹿島vs川崎F」が中止に
Jリーグは13日、7月24日15時からカシマスタジアムで開催予定だったサテライトリーグ第10日、「鹿島vs川崎F」の一戦を中止すると発表した。川崎Fはけが人が続出しており、選手確保が困難なため、今回の決定に至った。なお、当試合の代替試合は行わない。
川崎Fは現在、FW森本貴幸が左ひざ外側半月板損傷、DF小宮山尊信が右足関節骨折、DF奈良竜樹が左脛骨骨折で長期離脱中。さらに、DFエドゥアルドとMF長谷川竜也が肉離れで離脱しており、MF中村憲剛も負傷。ほかにも数人が故障を抱えており、紅白戦さえ組むことが困難な状況に陥っていた。
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「またピッチで戦えればいい」。京都DF高橋祐治と群馬FW瀬川祐輔が見せた素晴らしきスポーツマンシップ
京都のDF高橋祐治が10日、J2第22節・群馬戦で久しぶりにベンチ入りを果たした。公式戦のメンバーに名を連ねたのは、試合中に脳しんとうを起こして意識を失った4月9日のアウェイ・群馬戦(第7節)以来。10日の試合では最後まで高橋に出番はなく公式戦復帰とはならなかったが、脳しんとうを起こした際に激突した群馬のFW瀬川祐輔が試合後に高橋の下へ訪れ、会話を交わしたという。
そのときのことを高橋に尋ねると、「向こうも心配していたみたいで、『ごめん』と謝ってきてくれた。瀬川選手は良いプレーをしていたし、自分からは『ナイスプレー』と声を掛けた」とのこと。
脳しんとうを起こした第7節の試合は、高橋が招集されていたU-23日本代表候補のトレーニングキャンプ直前。高橋にとってはリオ五輪行きのチャンスが絶たれる悪夢のアクシデントだったが、「わだかまりは全然ない」と笑顔を見せる。「試合中の出来事だし、仕方がないこと。向こうも悪気があってやったわけではない。またピッチで戦えればいい」と高橋は話す。高橋はプロ1年目ながら群馬の攻撃をけん引する瀬川との再戦を心待ちにしている。
文・写真:川瀬 太補(エルゴラッソ京都担当)
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