-
日本代表GKコーチが交代。新たにエンヴェル・ルグシッチ氏を招聘へ
日本サッカー協会は14日、日本代表のGKコーチに、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表のGKコーチを務めていたエンベル・ルグシッチ氏が就任すると発表した。
アギーレ前監督時代から約2年もの間、日本代表GKコーチを務めたスペイン人のリカルド・ロペスGKコーチは7月末の契約満了により退任する。
新たに就任するルグシッチ氏の経歴は以下のとおり。
選手歴(クラブ):
1979~1981 FKロコモティヴァ・ブルチコ(旧ユーゴスラビア)
1981~1986 FKイェンティストヴォ・ブルチコ(旧ユーゴスラビア)
1986~1990 FKサラエヴォ(旧ユーゴスラビア)
1990~1992 コンヤスポル(トルコ)
1992~1995 カイセリスポル(トルコ)代表歴:
1986~1990 ユーゴスラビア 五輪代表指導歴:
2002~2004 PFCスラヴィア・ソフィア(ブルガリア)
2004~2006 U-21ボスニア・ヘルツェゴビナ代表(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
2006~2007 ペガー(イラン)
2007~2008 サバ・バッテリー(イラン)
2008~2010 上海申花(中国)
2008~2009 ボスニア・ヘルツェゴビナ代表
2010~2011 山東魯能(中国)
2011~2012 ペルセポリス(トルコ)
2012~2013 アル・ワハダ(UAE)
2014 アルフジャイラ(UAE)
2015~2016 ボスニア・ヘルツェゴビナ代表資格:
UEFA A ディプロマ、UEFA GK A級その他:
1990~1991 トルコスーパーリーグ ベストGK賞
1991~1992 トルコスーパーリーグ ベストGK賞 -
水戸の独身寮で食中毒が発生。食事提供の自粛を決定
水戸は14日、クラブのトップチーム選手とアカデミー選手が入寮している宿泊厚生棟の独身寮食堂にて、食中毒が発生していたことを発表した。
クラブによると、9日に食堂で朝食を摂ったアカデミー選手4人が体調不良に。同日午前に病院で診察を行った。同日午後には水戸保健所からの聞き取り調査等に協力し、10日に関係各所によるヒアリングを行った上で、食事提供の自粛を決定した。
そして14日に、水戸保健所から食中毒と断定され、食堂で調理を行っている業者に対し、同日からの営業禁止処分が下された。なお、発症したアカデミー選手はいずれも軽症で当日のうちに帰宅し、現在は治癒している。
-
C大阪撃破を狙う群馬。キーマンは“ボッテガ・中村駿”
大卒ルーキー中村駿が16日のC大阪戦へ向けて静かな闘志を燃やしている。群馬は今節、中盤の大黒柱・松下裕樹が警告累積で出場停止。ボランチのパートナーを務める中村駿が、松下に代わってゲームコントロールを担う。
中村駿は「松さん(松下裕樹)と一緒にプレーすることでボランチとして必要なことを教えてもらっている。セレッソ戦は松さんが出場停止となるが、学んだことをピッチで表現したい」と完全燃焼を誓う。
今季、駒澤大から加入した中村駿は当初アマチュア契約だった。5月にレギュラーをつかむと6月上旬にプロ契約を勝ち取った。プロとしてリスタートを切った中村駿は近ごろ、自分へのご褒美として高級皮革メーカーのボッテガ・ヴェネタの財布を購入、自身のブランド力も高めている。
ボッテガの話を耳にした先輩・松下は「ボッテガ? 調子に乗ってんじゃねーって感じです(笑)」と前置きした上で、「努力してプロ契約を勝ち取ったので、記念としては良いんじゃないですか。似合うかどうかは別として。アイツ、サッカーに対してすごく真面目で試合後はいつも一緒に映像を観て話しています。セレッソ戦は絶対にやってくれるはず」とエールを送った。
今節C大阪戦は、“ボッテガ・中村駿”が金星獲得のキーマンとなる。
文・写真:伊藤寿学(エルゴラッソ群馬担当)
-
4,200人の後輩の思いを託されたリオ五輪代表の中島翔哉。「皆さんの期待に応えられるように準備したい」
リオデジャネイロ五輪日本代表メンバーのFC東京・中島翔哉が14日、母校の後輩からエールを受けた。
中島の出身校である第一学院・四谷校の生徒3人がFC東京の練習場を訪れ、先輩の中島と対面。五輪の活躍を祈念した顔写真のパネルを送った。このパネルは全国52校・約4200人の生徒が在籍する第一学院の有志で作られ、生徒の顔写真1枚1枚の貼り絵で出来上がっている。第一学院の卒業生には、同じリオ五輪代表のDF岩波拓也(神戸)や日本代表の香川真司、C大阪の柿谷曜一朗などが名を連ねる。
パネルを受け取った中島は、「家に帰ったら、パネルの(後輩の)顔を一人ひとり見てみようかと思います」と、後輩たちにとってもうれしい反応。そしてあらためて五輪に向けた周囲からの期待を受け止め、こう語った。「こういう機会のたびに、五輪が近付いてきているなと感じる。でもサッカーの面ではまだまだ本番までやることがある。皆さんの期待に応えられるように準備したい」。
このところ笑顔の多い中島。五輪への気持ちの準備も、整ってきているようだ。
文・写真:西川結城(エル・ゴラッソFC東京担当)
-
今季の天皇杯決勝は市立吹田サッカースタジアムが舞台。約半世紀ぶりに関西での決勝戦
日本サッカー協会は今年度の第96回天皇杯決勝(2017年1月1日)を市立吹田サッカースタジアムで行うと発表した。天皇杯の決勝戦が大阪で開催されるのは第40回大会で大阪市の靭(うつぼ)サッカー場が会場となった1960年以来、57年ぶり。また、関西圏での決勝開催は王子運動場(神戸市)で行われた第44回(1964年)大会以来、53年ぶりとなる。
-
前節、今季初ゴールを決めた松本MF石原崇兆。「自分にとっても自信になる」
前節・金沢戦(4○2)の後半ロスタイムにダメ押し点を挙げたMF石原崇兆が、後半戦での大爆発を目指して調整を続けている。
ダメ押し点が今季初得点だったこともあり、試合後には多くの友人・知人から「おめでとう!」の連絡をもらったという。あのゴールについては「自分のイメージどおり。ドリブルで長い距離を持ち込んでからのゴールで、自分にとっても自信になると思う」と前向きに話した。
これまでは調子が上向きになると負傷やコンディション不良で試合から離れるケースも見られていたが、いまはすこぶる好調。ノドから手が出るほど欲しかった結果を出したことで勢いが生まれ、それを継続していけるように自己管理も徹底していく構えだ。
16日のJ2第23節・北九州戦(本城)に向けては「3連戦の初戦ということで、この試合に勝てれば波に乗っていけると思う」と、敵地でもどん欲に勝ち点3を求めていく。また、チームの勝利が第一としつつも「ヒロさん(高崎寛之)とか浩平さん(工藤浩平)とか、得点を積み重ねている人たちに追い付けるように頑張りたい」と、得点という結果でチームの勝利に貢献することを誓った。
文:多岐 太宿(エルゴラッソ松本担当) -
磐田FWジェイ、中国移籍の噂を否定。「自分は日本でプレーできて本当に幸せ」
磐田のジェイが14日、磐田への愛着をあらためて口にした。
中国クラブが同選手に興味を示していると、13日に英紙『ミラー』で報じられたが、ジェイ自身は否定している。
「もちろん、どんな選手でも良いプレーをすればいろいろな噂が出てくる。自分はそういう噂話は気にせず、自分のパフォーマンスに集中したい。日本でプレーできて本当に幸せだし、満足している」
磐田への愛着は大きく、このクラブの良さを笑顔で述べる。
「ここの選手たちはスペシャル。もちろん、自分がこれまでプレーしたチームにも友人がいて特別な感情はあるけど、このチームはすべての人がフレンドリー。それはチームスピリットにとってすごく大事なこと。ジュビロのファンも大好きだし、名波監督がいるからここに来た。それに、中国に行きたいのであれば、ここに来る前に選択している(笑)」
前節のJ1・2nd第3節・甲府戦は欠場したものの、今節の川崎F戦には出場の見込みだ。磐田は2ndステージに入ってまだ勝利がない。14日の練習も元気にフルメニューを消化したジェイ。「チームに貢献したい」と常に口にする元イングランド代表ストライカーのプレーに注目だ。
文・青木務(エルゴラッソ磐田担当) -
山形の荒堀謙次、「すごく良いチーム」と語る金沢戦に向けて意欲十分
J2第20節・水戸戦(2△2)でけがから復帰して以降は途中出場が多かった荒堀謙次。先発の可能性が高まった今節のアウェイ・金沢戦への意欲を示した。
山形が前回、金沢と対戦したのは5月22日(第14節・0△0)。荒堀は負傷離脱中だったが、栃木でプレーしていた昨年に対戦した経験がある。
「金沢は(J2に)昇格してきた年(15年)のイメージが強い。あのときはフレッシュで、上がってきたままの勢いで勝ち続けていたイメージがあった。全員が頑張るし、すごく良いチームだなと思っていた」
主力組に入った紅白戦はチームとして満足できる内容ではなかったが、「試合をやったらまた別のシーンが出てくることもあるし、同じように流れの良くない時間が出てくることもあると思うので、紅白戦で(課題が)出てきて良かったと思う」とポジティブに捉えていた。
後半戦初戦となる前節・町田戦(1●2)に敗れ、チームはアウェイで3連敗中。アップダウンできることを自身の長所に挙げている荒堀は、攻守に存在感を見せることができるか。
文・佐藤円(エルゴラッソ山形担当)
-
古巣・千葉戦、町田の谷澤が「抑える」と宣言する相手の攻撃のキーマンは?
昨季まで3年半に渡って千葉に在籍していた谷澤にとって、16日のJ2第23節・千葉戦は今季二度目の古巣戦。「町田に来てから千葉との対戦はずっと楽しみにしていた。そこでプレーできる喜びもある。楽しんでやりたいと思います」と素直に期待感を口にする。
昨季とは大きくメンバーが入れ替わった千葉だが、谷澤が指摘する攻撃のキーマンは昨季もともにプレーした井出遥也。「(ボールを)持たせると決定的な仕事をしてくる。(井出)遥也のところは同サイドだと思うし、抑えたい」と“後輩つぶし”を誓っていた。
町田でも攻撃の中心として大きな存在感を見せている谷澤だが、なぜかまだゴールがない。少し前はチームメートからの徐々に強まる“圧力”を、怯えながら(?)証言していた彼だが、もうネタの旬は過ぎたようだ。彼も「逆に……静かになってきた」と苦笑していた。
前節・山形戦もバー直撃のシュートを放つなど、惜しい場面はいくつかあったが、どうも“持ってない”のが今季の彼。しかしもしこの千葉戦で町田初ゴールを決められれば、彼が“持っていた”ということになる。
文:大島和人(エルゴラッソ町田担当)
-
槙野企画。リオ五輪代表主将の遠藤航が景気付けのスイカ割りに挑戦
スイカ割りで五輪に景気付けだ。
浦和はペトロヴィッチ監督就任以降、“初めての5連勝”と“敵地での仙台戦初勝利”を果たした翌日の14日、五輪代表・主将の遠藤航がスイカ割りに挑戦した。
これは槙野智章がもらったスイカを持参して企画したもの。いわゆるグルグルバットの要領で5回周り、周囲の言葉を信じながらスイカに近付いた遠藤。宇賀神友弥に「奥さんへの気持ちを叫べ」、武藤雄樹に「(スイカを)奥さんと思って叩け」と冷やかされながら、奥さんの名前とともに「愛してるー!」と叫び、思い切り棒を振り下ろした。
一振り目は命中させつつも大きなスイカを割るまでには至らなかったが、二振り目で見事に真っ二つに。その後、オーバーエイジ選手として同じく五輪に参加する興梠慎三とともに自ら包丁でスイカを切ってファンに振る舞った。
「優勝トロフィー重いなー」とおどけた興梠とともに記念撮影をした後、遠藤は「スイカ割りは小学生以来ですかね? 槙野くんは動画を取りたいだけじゃないですか?」と笑いながらも、「そうやってリオに送り出してくれるということで、その気持ちを受け取る」と殊勝なコメント。
さらに五輪前、最後のリーグ戦となる17日の大宮戦については、「さいたまダービーはアウェイで1回やったけど、ホームでは絶対に負けられない。しっかり勝って気持ち良く五輪に行きたい」と意気込んでいた。
文・写真:菊地正典(エルゴラッソ浦和担当)
もっと見る