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松本が獲得した三島康平、反町康治監督は「ヘディングの強さはJ2でNo.1」と評価
22日、水戸で今季ここまでリーグ戦9得点を挙げている三島康平の松本への完全移籍が両チームから正式に発表された。シーズン途中での電撃移籍には、SNSを中心に多くの反響が上がっている。
強化担当の南省吾テクニカルダイレクターは、「攻撃面でパワーアップしたかった」と今回の補強について話した上で、「パワーがあり、ボールを収められる。またハードワークもいとわない」三島にかねてより注目。シーズン途中ながら、水戸の設定していた違約金を支払っての獲得となる。
また「ヘディングの強さなら、J2ではナンバーワン」と以前より高く評価していた反町康治監督は、フォーメーションの変更も示唆。あくまでもチーム内競争の上で、現在の編成から最も能力を引き出せる形を模索することになりそうだ。背番号は39に決まり、来週オフ明けからの合流が予定されている。
文:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当) -
山形の松岡亮輔が前節・千葉戦で気づいたこと
前節、J2第24節の千葉戦に先発した松岡亮輔。アディショナルタイムに交代するまでほぼ90分間プレーした試合を振り返った。
前回、アルセウが出場停止になった第8節以来、じつに16試合ぶりの先発となったこともあり、「公式戦でピッチに立てるよろこびというのを噛み締めながら、そのあとに結果というのは付いてくると思ってたので、とにかくその一心でやりました」と語った。
また、「ピッチでやっている感覚と、あとで自分でビデオ見直した感覚がちょっと違っていた」とも話している。
「マイボールになったときにもっと細かく動いてサポートできれば良かったかなというのはビデオを見て思いました。あと2、3歩動けばサポートできて、(大きく)蹴らなくてすんだのにと。それ(蹴り合い)の応酬になっちゃうと、ビデオで見ててもあまりおもしろくないサッカーになっちゃう」
中3日の今節・岡山戦でも先発が予想されるが、「理想的には、下で運んでいって相手を押し込んで、奪われてもそこで切り換えて相手陣地でやれれば絶対勝率も上がってくる。怖れずにチャレンジしてやっていきたい」と決意していた。
文:佐藤円(エルゴラッソ山形担当) -
清水、主将と副将全員離脱? DF犬飼智也、松葉杖でクラブハウスをあとに
22日、清水のDF犬飼智也が左足をギプスで固められ、松葉杖をついた状態でクラブハウスをあとにした。犬飼は、20日の東京V戦で高木大輔と接触し、左足首を負傷。その後、試合は最後までプレーしたものの、「思ったより悪そう」と本人が話すように、けがの状態は深刻だったようだ。正式な診断結果、全治などはクラブのリリースを待つのみだが、長期離脱は避けられない状態になった。
「チームが大変な時に力になりたかったが…」と本人が悔しさを見せるのは、清水にとってアクシデントが続いているからでもある。キャプテンの大前元紀が第17節・町田戦で「左第5・6・7・8肋骨骨折および肺挫傷」の大けがを負い、現在はリハビリ中。副キャプテンのGK西部洋平は第6節・熊本戦で「右大腿直筋肉離れ」となってから、現在まで復帰の目処が立っていない。そして今回の犬飼と、キャプテン、副キャプテンが全員ピッチ上にいなくなることになる。
この厳しい状況に、「けが人も多いが、良いメンバーがそろっているのでやれると思う。あとは一体感だと思う」というチョン・テセの言葉を信じるしかない。チームは前節で10戦ぶりの敗戦で、首位・札幌との差は開く苦しい状態。ここを「総力戦」で乗り越えることになる。
写真・文:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当) -
ラモス監督の契約解除など、監督交代について岐阜が会見。違約金はなし
岐阜は22日、ラモス瑠偉監督との契約解除と吉田恵新監督の就任を発表、それに伴う記者会見を行った。
監督交代の理由と経緯について、宮田博之代表取締役社長は「やむを得ない選択。早いうちに手を打たないと挽回は難しい」と説明。20日の前節・金沢戦で5連敗を喫し、降格圏と勝ち点差3の暫定18位に後退すると、その日の夜にクラブ幹部で協議が行われ、翌21日に指揮官との席を設けて合意に至ったという。
また、3年契約の途中解除となるが、クラブ関係者によれば、その打撃は少ないという。14年の監督就任時、ラモス前監督の求めた条件は、チームビルディングに必要な契約年数のみ。当然残りの年俸分は支払われるが、クラブの発展に協力したいという純粋な思いから違約金の設定などはされていなかった。
後任はコーチからの内部昇格となる吉田氏。突然の監督就任要請だけに「戸惑いはあった」としながらも「岐阜のためになるのなら何とかしたいと思った」と決断し、「まずはチームを残留させられるように」と誓った。
目指すサッカーの方向性については「元々攻撃的な特徴を持った選手が多いので、そこを最大限に発揮させること。あとはチームとしてどうしていくかにフォーカスし、連係を深めていく作業をしたい」とコメント。個の力を前面に押し出していく前体制の強みを継続したまま、組織力の向上、特に組織守備の整備を急ぐ。
この日の午前中にはすでに練習の指揮を執っており、25日に控える今節・札幌戦が“吉田体制”の初戦となる。新指揮官は「勝ちを目指す中で、何とか勝ち点を拾える試合にしたい」と展望した。
文・写真:村本裕太(エルゴラッソ岐阜担当) -
千葉の岡野洵、センターバックとセンターFWの両方をこなす「二刀流」にチャレンジ
千葉の育成組織出身でルーキーの岡野洵が、本職のCBとセンターFWの「二刀流」に挑戦している。育成年代であれば珍しい話ではないが、FWとDFを担うというのは、プロの世界では限られた人間しかいない。例えば、甲府の盛田剛平。FWとして駒澤大から浦和へと加入したが、広島時代にCBへとコンバートされ、現所属の甲府ではCBとセンターFWの両方でプレー経験がある。
レギュラー組と紅白戦をする際に、186cmの岡野が仮想の敵FWを務めたことがきっかけだった。そこからFWでのトレーニングが増えていくと、185cm以上の大型FWがいなかったチーム事情を踏まえ、関塚隆監督が7月頭からセンターFWとCBの両方で準備をするように指示。岡野自身も高校時代にFWの経験があり、「うれしかったですね。チームの状況的にCBで出るのが難しかったし、自分の実力的にも選手層的にも厳しかった。パワープレーでもチームに貢献できるのであれば、形は違うけど良いなと思う」とFWとしての在り方を意欲的に学んでいる。
練習試合などでFW起用はまだないが、近いタイミングで試される可能性は高い。ストライカーのオナイウ阿道からもクロスへの合わせ方の部分で助言を受けており、DFとして年代別代表の経験もある彼が、FWとして実戦の場でどれだけできるのか注目だ。
文・写真:松尾祐希(エルゴラッソ千葉担当) -
元カメルーン代表の10番、アチーレ・エマナが徳島に合流。登録完了は早くて来週
20日に徳島へ完全移籍で加入することが発表されたアチーレ・エマナが22日、全体練習に合流した。2010年W杯の南アフリカ大会でカメルーン代表として背番号10を背負ったエマナ。出場有無は別として、選手登録の完了はJ2第26節・松本戦前が最短の見込みとなっている。
全体練習への合流初日となった22日は、ブラジル国籍のアレックスとコミュニケーションを取る姿が多く見られた。言語としては、ポルトガル語と類似点が多いスペイン語を中心としたコミュニケーションが軸となりそうだが、英語も堪能とのこと。日本人選手にとっては英語でも会話することとなりそうだ。
エマナの加入を受けて、スペイン2部のタラゴナでチームメイトだった鈴木大輔が、Instagramやtwitterで自身のタラゴナ加入時にエマナが気遣ってサポートしてくれた話を発信していたが、徳島の選手たちも「初めての日本ということもあるので、まずはストレスを感じないようにサポートしたい」と日本流の『お・も・て・な・し』で新しいチームメイトを迎えようとしている。
文・写真:柏原敏(エルゴラッソ徳島担当) -
川崎F、田中碧の二種登録と来季加入を発表。U-12からの生え抜き昇格は3人目
川崎Fは22日、川崎F.U-18に所属している田中碧のトップチーム二種登録、ならびに来季加入内定を発表した。背番号は31。なお、トップチームの練習には原則参加しない。
田中は小学3年生のときから川崎Fのアカデミーに10年間在籍してきたホープで、クラブは「ボール奪取能力に優れ守備的なポジションならどこでもこなし、U-18ではキャプテンを務めるチームの要」と紹介している。元U-16日本代表。
田中は、「人生の半分以上を過ごしてきた川崎フロンターレでプロサッカー選手になれることが素直にうれしく思います。サッカーの部分で頑張るのは当たり前ですが、一人の人間としてアカデミーの選手たちにお手本にされる、または尊敬されるような選手を目指して頑張っていきたいと思います」などとコメントした。川崎U-12から育ち、トップチーム昇格まで至ったのは三好康児、板倉滉についで3人目となる。川崎フロンターレU-18所属の田中碧(たなか・あお)選手がトップ昇格! 小学校3年生からアカデミーに所属する生粋のフロンターレっ子。アオ、待ってたぞ!! https://t.co/Vph6SH3Myj 【広報】 #frontale pic.twitter.com/CVzIriwmI0
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) 2016年7月22日 -
松本が水戸のエース・三島康平を完全移籍で獲得。空中戦に定評のあるFW
水戸は22日、FW三島康平が松本に完全移籍することが決定したと発表した。三島は24日開催のJ2第25節・町田戦終了後にチームを離れる予定。三島は神戸から2012年に水戸へ移籍し、J2リーグ戦通算132試合に出場して25得点をマーク。183cmの身長を生かした空中戦に定評のあるストライカーで、今季は23試合の出場で9ゴールと活躍していた。昨オフにも他クラブへの流出が噂されていたが、本人がオファーを断り残留を決断した経緯がある。
クラブを通じて、三島は「シーズンの途中でチームを離れることを本当に申し訳なく思っています。チームのことやサポーターの皆さんのこと、多くのことを考えて最後まで悩んだのですが、松本山雅FCでチャレンジすることを決めました。4年半過ごし大好きになった水戸、チーム、お世話になった人たち、そしてサポーターの皆さんと離れることはとても寂しく思っていますし、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。水戸での多くの出会いに、そして多くの声援に心から感謝しております。日曜日の町田戦が水戸ホーリーホックの選手として戦う最後の試合になります。このような形で出て行く選手に対していろいろな気持ちがあるとは思いますが、最後にもう一度皆さんと喜びを分かち合えるよう全力で戦います。4年半本当にありがとうございました」などとコメントしている。 -
補強は岡野雅行GM? 鳥取、最下位の現状打破へ「野人」がベンチ入り
鳥取は22日、ゼネラルマネジャーの岡野雅行氏をチームスタッフとして登録し、24日のJ3第18節・長野戦からベンチ入りすると発表した。
柱谷哲二監督からの発案があったといい、最下位に沈む現状の打破へクラブとして決定したとしている。 -
鳥栖がモロッコとオランダ国籍を持つFWカビルの獲得に基本合意
鳥栖は22日、FWムスタファ・エル・カビルが加入することで基本合意に達したと発表した。
エル・カビルは1988年10月5日生まれの27歳で、モロッコとオランダの国籍を持つ。174cm84kgのアタッカーだ。オランダ、スウェーデン、イタリア、サウジアラビアのクラブを経て、2014-15シーズンからはゲンチレルビルレイ(トルコ)に所属していた。
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