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G大阪の長谷川健太監督が闘将・田中マルクス闘莉王を警戒
前節、田中マルクス闘莉王が復帰して、19試合ぶりの勝利を挙げた名古屋。今節、その名古屋と対戦するG大阪の長谷川健太監督は「闘莉王効果」を独特の表現でこう分析した。
「こういう言い方はなんだけど、瀕死の(チーム状態の)ところに猛毒をぶちこんだわけですから。そこでピクッと反応が出てきたが、その相手がどんな感じになるのかは試合をやってみないと分からない」。1stステージで対戦した名古屋とはさまざまな意味で変化していることについて指揮官は「闘莉王を入れて反応が起きたわけだし、そのために名古屋も彼を呼んだと思う」と闘将の存在をこう警戒。
一方で、ブランクをものともせずピッチに立つ闘莉王については「(復帰)1試合目も最後までやれたのは闘莉王の持っているポテンシャルの高さ。今まで名古屋で残してきた実績や存在感がないと、ああいう形ではやれない。まあ大した選手ですね」と絶賛していた。
文:下薗昌記(エル・ゴラッソG大阪担当)
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金沢のJ2残留には熊谷アンドリューの“10番の仕事”が欠かせない
前節の讃岐戦で今季初アシストを記録した金沢の熊谷アンドリューが、さらなる活躍でチームをJ2残留に導く。
今季、横浜FMから期限付き移籍で金沢に加入した熊谷アンドリュー。シーズン序盤はベンチスタートやメンバー外も経験したが、6月中旬以降、左サイドハーフとして先発に定着した。中盤でボールを収め攻撃のタクトを振るう熊谷だが、「やっぱり目に見える得点やアシスト。そこがオレに一番足りないところだと思う」という。
11日に行われた・J2第31節・讃岐戦では今季初アシストを記録。味方のキックを頭で折り返し、金子昌広のゴールをお膳立てした。熊谷は「あのパスは狙いどおり。自分がああいうところ(ゴール前のスペース)に入っていけるようになっているのはプラス」と手ごたえを口にした。
開幕から「ゴールに直結するプレー」や「勝利に結び付くプレー」をずっと自らに課してきた。天皇杯1回戦・サウルコス福井戦では2得点の活躍を見せたが、リーグ戦はここまで1得点1アシスト。金沢がJ2残留を達成するためには、熊谷の”10番の仕事”が欠かせないだろう。「金沢を残留させないといけない」。その思いを、残り11試合にぶつける。
文:野中拓也(エル・ゴラッソ金沢担当)
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浦和の槙野智章がFC東京・久保建英と自身の15歳当時を比較。「かたやスペイン帰りでトップ登録、かたや校長室」
浦和の槙野智章が17日のJ1・2nd第12節・FC東京戦を前に、15歳でトップチーム登録と報道されるFC東京U-18の久保建英についてコメントした。
槙野は自身の15歳当時を振り返り、「よく校長室に呼ばれて始末書を書いていた。かたやスペイン帰りでトップチーム登録、かたや校長室。同じ15歳でえらい違い」と報道陣を笑わせた。
ただ、試合になれば話は違う。槙野は「ルーキーとか勢いがある若手選手は大好きだし、成長してほしい」と久保にエールを送りながらも、表情を引き締めた。FC東京は久保をまずセカンドチームに当たるJ3のFC東京U-23で起用する見とおしのようだが、トップ登録される以上、いつか浦和戦でベンチ入り、出場の可能性もゼロではない。「(出場しても)自分たちが締めますよ、というところをしっかり見せないといけない」と対峙した場合には先輩の意地を見せるつもりだ。
また、話題はその15歳当時に広島で槙野がともにプレーしていたFC東京の森重真人にも及んだ。「二人でずっと2トップを組んでいた仲間がいまは日本代表でCBのレギュラー争いをしている。地元の友だちは『おもしろい』と言ってくれるけど、俺たちからすると全然おもしろくない」と冗談交じりで吐き捨てたが、「昔からやっている選手とJのピッチでしのぎを削るのはなかなかないこと。ベストイレブンも昨季は二人ともDFで選ばれているし、彼がいることで成長させてもらっている」と良い関係であることを強調した。お互いにDFではあるが、今までの試合ではセットプレーで互いにマークするなど、激しい戦いを見せてきた槙野と森重。17日の試合でも見ごたえのある勝負を見せてくれそうだ。
文・写真:菊地正典(エルゴラッソ浦和担当)
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リーグ戦の連敗ストップへ。仙台の頼れる10番が全体練習に合流
仙台のMFリャン・ヨンギが、負傷による離脱から全体練習に復帰。17日のJ1・2nd第12節・甲府戦に向けて調子を上げている。
仙台は14日、ひとめぼれスタジアム宮城での練習を実施。2対1の対人練習など激しい競り合いも多い内容だった。その中で気を吐いた選手のがリャン・ヨンギ。仙台13年目のベテランはJ1・2nd第7節・鹿島戦(1○0)で途中交代して以来、右太ももの負傷から慎重にリハビリを続けてきたが、今週は全体練習に合流。「ゲームに向かうコンディションになっている」と、次節・甲府戦の出場を目指す。この日の練習でも攻撃面だけでなく、激しい対人守備でも存在感を見せた。
現在のチームは負傷者が多く、次節はMF三田啓貴とDF大岩一貴が出場停止。リャン・ヨンギは戦列を離れていた間のチームについて「けが人を全員でカバーして戦えていた」とポジティブなイメージを持つ一方で、「それでも結果がなかなか出ないと、プレーが消極的になってしまう。まずは一つ勝って、雰囲気を変えること」と、リーグ戦の連敗を『3』で止めることを誓った。戦線復帰した背番号10には、苦しいチーム状況を好転させる役割が期待される。
文・写真:板垣 晴朗(エル・ゴラッソ仙台担当) -
湘南との裏天王山へ向け、福岡は3日連続の非公開練習
年間勝点で最下位に沈み、リーグ戦5連敗中と苦しい状況にある福岡。今週末の17日には17位・湘南との裏天王山を控えているが、湘南も9連敗中と苦しい状況。福岡はここで勝てば17位に浮上できるだけに重要な一戦となる。
通常、試合の前々日と前日を非公開練習としてきた福岡だが裏天王山を前に今週は3日前となる14日の練習も非公開とした。その意図について井原正巳監督は「今週は3日間、練習を集中してやる環境を作りたかった」と説明。「裏の決勝戦みたいなものなので、(湘南も)より集中力を高めて戦ってくる」状況だけに、通常以上に集中を高めたいという狙いがあるようだ。
練習メニュー自体に大きな変化があったわけではなく、あくまでも練習に集中できる環境作りがその狙い。金森健志は「自分たちも集中してやれているし、湘南戦に向けてモチベーションも高まっている」と前向きに受け止めている。城後寿も「ファンのみなさんには申し訳ないけど、大事な一戦という意味では非公開にしたことを結果で出さないといけない」と結果での恩返しを誓っていた。
文:杉山文宣(エルゴラッソ福岡担当)
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甲府にさらなる試練。ドゥドゥの負傷離脱で高まるダヴィへの期待
10日のJ1・2nd第11節・G大阪戦後、ミックスゾーンに出てきた甲府のFWドゥドゥはひざに分厚いアイシングをしていた。その時点では大事ではないと思われたが、医師の診断を受けた結果、ひざの軟骨に損傷が見られるということで、少なくとも向こう数試合は出場できない見込みとなった。佐久間監督は強い危機感を感じており、「点を取られないことを徹底して、しのぐしかない」と悲壮感も漂う。少なくとも17日の2nd第12節・ホーム仙台戦は守備のリスクヘッジが徹底されることになりそうだ。
ただ、ずっと守っているわけにはいかない。負傷離脱による玉突きで序列が上がり、存在感、期待感が大きくなるのがFWダヴィ。ここまでは“試合勘とコンディションを上げるため”という下駄をはいて先発の椅子に座っていたが、これからはダヴィがエース…に相応しいプレーをしなければいけない。本人は「ドゥドゥのけがは残念。みんなの力が必要になる。残り6試合、われわれはやらないといけない。(自分自身の)責任も大きくなる。コンディションは100%に近い」と、殊勝なコメント。14日の練習ではキレが良くなっているようにも感じたが、それを仙台相手にも出せるのか。1年を通じてけが人に悩まされてきた甲府。シーズン後半を迎え、最後の試練を乗り切る起爆剤にダヴィがなれるのか。
文:松尾潤(エルゴラッソ甲府担当)
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広島のGK廣永遼太郎が右第3腰椎横突起骨折で全治3週間
広島は14日、11日に行われた大阪産業大とのトレーニングマッチで負傷したGK廣永遼太郎(26)が、12日に広島市内の病院で検査を受けた結果、右第3腰椎横突起骨折で全治3週間と診断されたと発表した。
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磐田のDF大井健太郎が左大腿二頭筋肉離れで全治5~7週間
磐田は14日、10日のJ1・2nd第11節・神戸戦で負傷したDF大井健太郎(32)が浜松市内の医療機関で検査した結果、左大腿二頭筋肉離れで全治5~7週間程度と診断されたと発表した。
大井は今季ここまでJ1リーグ戦27試合に出場し、1得点を挙げている。
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広島のDF大谷尚輝が町田に育成型期限付き移籍
町田は14日、広島のDF 大谷尚輝(20)が育成型期限付き移籍で加入することになったと発表した。期間は17年1月31日まで。背番号は『35』の予定となっている。
大谷は町田の公式HPを通じて「町田が少しでも上の順位に行けるように、全力で戦います。応援をよろしくお願いします」とコメントした。
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G大阪のMF阿部浩之が左腓腹筋肉離れと診断
G大阪は14日、10日のJ1・2nd第11節・甲府戦で負傷したMF阿部浩之(27)が左腓腹筋肉離れと診断されたと発表した。全治は発表されていない。
阿部は今季ここまでJ1リーグ戦22試合に出場し、3得点を挙げていた。
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