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清水の小林伸二監督が練習の雰囲気に警鐘を鳴らす。「疲れがきているかもしれない」
16日、清水は18日のJ2第32節・水戸戦に向けて非公開練習を行った。
練習後、小林伸二監督は、「今日は体が重かった。疲れが来ているのかもしれない」と表情はすぐれなかった。この日の三保グラウンドは比較的涼しいと感じられる気温。しかし、練習の雰囲気に納得がいかなかったようだ。そこで、「自己管理というか、自己犠牲というか、一番大事なのはグラウンドだということを忘れないで欲しい。勝負弱いところはそういうところ。ラストのところで良いコンディションに持っていくことが必要になる」と選手たちに警鐘を鳴らした。
来週は天皇杯3回戦、そして2位の松本との対戦が控えており、今週はモチベーションのコントロールが難しい時期でもある。
「先を見据えなければいけないということを普段から言っているが、だからこそ今週は目の前のゲームが大事になる」
そう言って、水戸戦の重要性を説いた。清水は今季初の3連勝を達成し、来週の大一番に挑む準備をする。
文・写真:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当) -
群馬が韓国4部リーグからFWを獲得
群馬は16日、FWイ・ガンウが全州シティズン(韓国)より完全移籍で加入することになったと発表した。背番号は『38』。また、MFイム・チョンビンがtonan前橋へ期限付き移籍することになったことも発表している。
韓国籍のイ・ガンウは1994年3月19日生まれの22歳。大邱大を中退後、今年3月から7月まで、4部リーグにあたるK3リーグの全州シティズンでプレーしていた。クラブを通じて、イ・ガンウは「はじめまして、イ・ガンウです。この度、ザスパクサツ群馬に加入するにあたり監督、コーチ、クラブのスタッフの方々に感謝します。自分の良いところを最大限に発揮して、フォワードらしく結果を出せるように頑張ります。チームのために役に立てる選手になりたいと思いますのでよろしくお願いいたします」とコメントしている。
イム・チョンビンの期限付き移籍期間は2016年9月17日から2017年1月31日まで。韓国籍のイム・チョンビンは今季から加入し、リーグ戦4試合に出場していた。 -
得意のヘディングを地上戦にも多用する山形の栗山直樹、きっかけは千葉時代のアドバイス
「ヘディングが強い」と言えば一般には空中戦をイメージするが、その強さを地上戦にも生かしているのが山形の栗山直樹だ。
膝の高さのボールを頭で扱うことも珍しくない。クロスからのシュート練習では、ショートバウンドのボールにも頭からダイビング。キーパーへバックパスするケースでも、両手を地面につくような一見、不自然な姿勢で難なく返球している。
確かにキーバーがキャッチできるメリットはあるが、そこまでして頭を使うのは逆にやりにくいのではないかと思ったら、当の栗山は「足のほうが難しいと思います。頭で当てにいくほうが簡単な気がするんですけど」とサラリ。時にはボールを蹴りに来た相手との競り合いになり、顔を蹴られる危険もあるが、「相手の足とか周りの状況とかはあまり考えてないです。怖いとかいう感覚もなくて、蹴られたら蹴られたで『危なかったな』というぐらいで」と平然としている。
そんな栗山の「地上戦」の強さを開花させたのは、同じ静岡出身の先達だった。
「ジェフの1年目にコーチの江尻(篤彦)さんから『全部頭で行け』、『頭だけは誰にも負けるな』と言われて、クロス対応の練習も全部頭で練習してました」
リーグ戦では勝利がない状態が10試合続く。最後に勝利したのは、シーズン前半戦と後半戦の間に設定された、延期分の第10節・熊本戦。4-1と勝利したその試合の先制点は15分、CKからの栗山のヘディングだった。5-0で勝利した天皇杯2回戦・群馬戦も含め、早い時間にセットプレーから先制するのが山形の勝ちパターンの一つになっている。
「狙いにいったり、きれいなヘディングをしようと考えると逆に入らなかったり、がむしゃらに触りに行ったときに入ったりする。クロスではがむしゃらに触りにいくことだけを考えてます」と栗山。空中でも地上でも、泥臭く飛び込む覚悟だ。
文:佐藤円(エルゴラッソ山形担当) -
特別指定選手の東海学園大・畑潤基が長崎に合流。「得点嗅覚を持っている選手」(高木琢也監督)
9日に特別強化指定選手の承認が発表された畑潤基(東海学園大4年)が、今週から長崎のトレーニングに合流している。
まだチームに合流して日が浅いために戸惑うことも多いようだが、トレーニングではプロにまじっても見劣りしないプレーを見せており、その様子を見たスタッフも合流したばかりとしてはよくやっていると好評価。本人も、長崎で行われている少ないタッチでのトレーニングは、東海学園大でもよくやっているそうで、やりやすさを感じていたようだ。
高木琢也監督は畑について「関東の名門大学やJクラブのアカデミーで有名だったというタイプの選手ではないが、リーグ戦でかなり得点しているとおり、得点嗅覚のようなものを持っている選手。体も強いし、良い感覚を感じさせる」とコメント。その上で、「フレッシュさを出していってほしい」と語っていた。
今回のトレーニング合流期間は未定で、チーム事情や大学側の事情も考慮される模様だが、一日も早くチームに馴染んで、出場チャンスを狙ってもらいたい。
文・写真:藤原裕久(エルゴラッソ長崎担当) -
安定感増すG大阪の最終ライン。西野貴治が状態を上げたことで3バックも視野に
2ndステージでは現在、浦和と並ぶリーグ最少失点を維持しているG大阪。キム・ジョンヤの急成長で安定感を増してきた最終ラインについて、長谷川健太監督も「いま替える必要はない」と17日の2nd第12節・名古屋戦でも継続が決定的だ。
ただ、「タカ(西野貴治)も状態が上がってきた」と、指揮官は西野の復調にも手応えを感じている。闘莉王が加入した名古屋について「まあ、名古屋山脈と言われたチームですから、すごく高さはありますね」と空中戦を警戒する長谷川監督は、湘南戦のように終盤、西野を投入して形成する3バックも視野に入れている。
名古屋の高さか、それともリーグ最小失点の堅守かーー。ゴール前の攻防から目が離せそうにない。
文:下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当) -
柏の輪湖直樹と神戸の橋本和、「柏の22」を引き継いだ2人の関係性は?
柏は16日、明日に控える2ndステージ優勝争いに生き残りをかけた2nd第12節・神戸戦に向けて調整を行った。
上位対決となる大一番に向けて、やはり大きな注目を集めているのは古巣との対戦となる神戸のネルシーニョ監督であることは間違いないが、それとは別にもう一つ楽しみな古巣対決がある。それは2014シーズンまで在籍した橋本和との対戦だ。
そして、特に対戦を心待ちにしているのが輪湖直樹である。
橋本とは2014シーズンの1年間しかともにプレーはしていない。それでも、同じ左SBということもあって「一緒にプレーしていたころは、ワタルくん(橋本)のプレーをずっと見ていて、うまいいと思うところや良いところを吸収しながらやってきた」と輪湖は話す。
互いに左SBでの出場となれば、試合中にマッチアップする機会はほとんどないだろう。それでも、橋本から「背番号22」を受け継いだ輪湖は「まだ柏の22番というのはワタルくんのイメージが強い人もいると思うので、そのイメージを塗り替えられるように頑張りたい」と意気込む。
両チームともに攻撃陣が強力で、撃ち合いになる可能性も高い一戦だが、それぞれの左SBに注目して見てみるのも面白いかもしれない。
文:須賀大輔(エルゴラッソ柏担当) -
熊本の坂元大希がドイツ6部リーグのクラブに移籍
熊本は16日、MF坂元大希がドイツ6部リーグ所属のドルンドルフに移籍することが決まったと発表した。
坂元は2015シーズンに大津高から熊本へ加入。これまで公式戦出場は昨季の天皇杯1試合のみにとどまっていた。
クラブを通じて、坂元は「このたび、ドイツのクラブでプレーすることになりました。自分を磨き、選手としてもっと成長できるよう頑張りたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」とコメントしている。 -
岐阜の苅部隆太郎、けがを理由に23歳で現役を引退
岐阜は16日、苅部隆太郎が、本人の申し出により契約を解除すること、ならびに現役を引退することを発表した。
クラブを通じて、苅部は「治療に専念してきましたが、ヒザのけがにより、シーズン途中ではありますが、引退を決断いたしました。チームがこのような状況の中でチームを離れることとなり、大変申し訳なく思っています。これまで応援してくださった方々、これまで指導してくださった方々には本当に感謝しています。ありがとうございました」とコメント。本人の強い希望により、セレモニーなどは行わない。
苅部は川崎F.U-15、U-18、明治大を経て2015シーズンに岐阜に加入。今季はJ2で17試合に出場して2得点。J2第25節の札幌戦に出場後、離脱していた。 -
FC東京がU-16日本代表の平川怜と久保建英をトップ登録
FC東京は16日、FC東京U-18に所属するMF平川怜とMF久保建英をトップチームに2種登録したことを発表した。東京U-18に所属しながら、Jリーグの公式戦に出場することができる。平川の背番号は『14』、久保は『50』となった。
二人はインドで開催中のAFC U-16選手権に臨むU-16日本代表に選出されており、今夜、ベトナムU-16日本代表とのグループBの第1戦を控えている。 -
京都の田村亮介、左下顎骨を手術
京都は16日、FW田村亮介が、左下顎骨骨折のため、15日に手術を行ったと発表した。
田村は今季、期限付き移籍先の鳥栖より復帰。11日のJ2第31節・松本戦では約2ヵ月ぶりの出場を果たしていた。
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