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広島DF塩谷司の“スーパーな”無回転ミドルシュートが炸裂。「練習ではあんなにうまくいったことがない。練習は裏切らないなと思った」
J1・2nd第12節が行われ、広島が鳥栖に3-2と勝利した。
先制ゴールは塩谷司の約40mの無回転ミドルシュート。あまりの変化と威力に日本代表GK林彰洋もほぼ真正面に飛んできたにもかかわらず、触ることができずゴールを許した。
塩谷は試合後、「練習後、毎日マス(増田卓也)に付き合ってもらって、マネージャーにボールを拾ってもらって、練習ではあんなにうまくいったことはなかったですけど。練習するもんだなと。練習は裏切らないなと思いました」と話した。
森保一監督も「塩谷がスーパーなシュートを決めてくれ、良い形で試合を進めることができた」と塩谷のスーパーゴールを賞賛した。
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湘南が福岡に敗れて10連敗。年間勝点でも最下位に転落
J1・2nd第12節、J1残留に向けて後がない湘南(年間勝点17位)と福岡(年間勝点18位)の一戦は、アウェイの福岡が2-0で完封勝利を収めた。
試合は開始早々から動く。3分、湘南は下田北斗がペナルティーエリア内でハンドを取られ、PKを献上。これを金森健志が落ち着いて決めて福岡が先制に成功した。さらに15分、平井将生がミドルシュートを決めて追加点を奪う。
福岡は試合終了間際に實藤友紀が2回目の警告で退場するアクシデントもあったが、湘南の攻撃を抑え、このまま2-0で逃げ切った。
この結果により、湘南は福岡と年間勝ち点『19』で並ばれ、得失点差で最下位に転落。J2残留に向けてあまりにも痛い敗戦となった。
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浦和が逆転勝利で2ndステージ首位浮上!! FC東京は04年以来、味スタで浦和に勝てず
J1・2nd第12節が行われ、浦和がFC東京に逆転勝利。2ndステージの首位に立った。
浦和は48分に先制点を許すも、77分に関根貴大のクロスを途中出場の李忠成がヘディングで決めて同点に追い付くと85分にズラタンのクロスが相手のオウンゴールを誘発し逆転。87分にも途中出場の興梠慎三がゴールを決め、3浦和が3-1と勝利を収めた。
この結果、2ndステージ首位の川崎F(勝ち点25)が敗れたため、浦和が勝ち点を『28』に伸ばし2ndステージの首位に浮上。年間勝点でも首位・川崎Fとの勝ち点差を『2』に縮めた。
一方、FC東京は04年以来の味スタでの浦和戦勝利を狙ったが、今回も勝つことはできなかった。
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大宮が川崎Fに劇的な逆転勝利。江坂任はリーグ戦ここ4試合で3度目の決勝ゴール
J1・2nd第12節が行われ、大宮が年間勝点と2ndステージの首位に立つ川崎Fに3-2と逆転勝利を収めた。
大宮は36分に川崎Fの大久保嘉人が報復行為で一発退場となり数的優位に立つと44分に家長昭博がPKを獲得。これを自らが決めて先制に成功する。
後半は、この試合に勝てば年間勝点3位以内が確定しチャンピオンシップ出場権を得られる川崎Fが意地を見せる。63分に前線の守備から中村憲剛が同点弾を叩き込むと81分には三好康児のクロスから小林悠が決めて2-1。数的不利の中で川崎Fが逆転する。
しかし、ホームで負けられない大宮もその3分後に家長が同点弾を決めると迎えた89分、江坂任がカウンターから左足でシュートを叩き込み逆転。2nd第9節・仙台戦(2○1)、前節・広島戦(1○0)でも決勝ゴールを挙げた江坂がこの試合でも勝負強さを発揮し、大宮が劇的な逆転勝利を飾った。
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“スーパーゴール製造機”こと内田健太。次は直接FK弾を狙う
前節・熊本戦(1◯0)で試合開始2分に見事なダイレクトボレーシュートを決め、そのゴールがJ2第31節のベストゴールにノミネートされた内田健太。
内田は昨季7月に愛媛に移籍してきて以来、なんと今回で4度目のベストゴールノミネート。実に7ゴール中4ゴールがノミネートされるという超ハイペースぶりは、まさに“スーパーゴール製造機”と呼ぶにふさわしいパフォーマンスと言える。
それらゴールは自身の武器である強力な左足を豪快に振り抜いてゲットしたものばかりだが、内田は「スーパーゴールを狙っているわけではない。今回のゴールもあれ以外の選択肢がなかっただけ」と謙虚に語る。しかし、「月間ベストゴールを取るんだったら、もう一つくらい(ノミネートゴールを)決めておきたい」とどん欲さものぞかせた。
「次はFKで取りたい。いまFKのフィーリングが良くなっているからチャンスかなと思っている」
今節・岐阜戦で再び“悪魔の左足”は火を噴くか。
文・写真:松本隆志(エル・ゴラッソ愛媛担当)
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ここで漢(オトコ)になるか、馬場賢治
今週の練習初日、自身のSNSで「どんよりした気分」と発信した讃岐の馬場賢治。どうやら、その日の練習でうまくいかなかったことがあった様子。「練習前の気持ちがいつもと少し違うと思っていたら、練習にも出てて」と若干モヤモヤした気持ちがあったようだ。
しかし、その後は気持ちを切り替え、「むしろ今週はいつもより動けている」。今節・東京V戦は仲間隼斗が出場停止で不在だが、「ポジションを探っている中でも結構いけるんじゃないかと思っていて、今回は点を取らなあかんという気持ちにもなっている。大丈夫!」と意気込んだ。
現在J2・19位の讃岐だが、1勝すれば一気に順位が入れ替わる状況。一戦必勝、馬場の決勝弾で勝ち点3を持ち帰ってくれることだろう。
文:柏原敏(エル・ゴラッソ讃岐担当)
写真:松本隆志
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東京VのGK鈴木椋大、前節のミスを糧にさらなる成長を誓う
18日にホームで讃岐と対戦する東京V。この一戦に向けて、GKの鈴木椋大が勝利への思いを語った。
前節の水戸戦(1△1)は、前半のうちに先制点を奪ったが、後半の立ち上がりにミスから失点。その後は相手の猛攻を何とかしのいだものの、勝利を目指した中で悔いの残る勝ち点1となった。
その試合で致命的なミスをしてしまったのが鈴木だった。
「自分のミスとは向き合わないといけない。やっぱりやってはいけないミス。『入りが大事だぞ』と言っていた中でのミスだったので、もう一度自分の中でも判断の部分を含めてハッキリしないといけない」。
今週は「もう一度、練習から信頼関係を取り戻さなければいけない」と、トレーニングから猛アピール。この失敗を糧に、さらに成長しようと努力を続けている。
来週には期限付き移籍元である横浜FMとの天皇杯の一戦が待っている。しかし、その前に今節の讃岐戦で勝利に貢献するプレーを見せなければならない。鈴木は「二度と同じミスをしないように、頭をクリアにして臨みたい」と語り、讃岐戦での勝利を誓っていた。
文:林遼平(エル・ゴラッソ東京V担当)
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清水を離れてから初めて日本平のピッチに立つ兵働昭弘。その心境を語る
10年に清水を離れてから、はじめて日本平のピッチに立つ兵働昭弘。その心境について語った。
「意識するよりも、やっと(日本平で)試合できるという気持ちが強い」と試合を心待ちにしているという兵働だが、感情については「現地に行ってみないと分からない。おそらくいろいろな感情が芽生えると思う」と語った。
そして、スタジアムへの思いについて聞くと、「最高のスタジアム」と即答。さらに、「負けたときなどつらい思いもしたが、どういうときでもサポーターが後押ししてくれた。感謝の気持ちしかない」と感慨深い表情で語った。
「試合に出られたら、うれしいですね」。今節に向けて、胸を高まらせている兵働だが、「清水は自動昇格圏内に入るためにも勝利が必要な状況。ウチも上位に行くためにも絶対に負けられない。厳しい試合になる」と険しい表情も見せた。そして、最後にこう言い切った。「いろいろな感情があるけど、とにかく勝つために戦いたい」
文:佐藤拓也(エル・ゴラッソ水戸担当)
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岐阜のGKポープ・ウィリアムが感じた、先輩GK佐藤優也の存在感の大きさ
岐阜のGKポープ・ウィリアムが「チームを勝たせられるGKに」との思いを強くした。
前節・千葉戦(0●2)では体調不良のGK高木義成に代わって先発のピッチに立ったホープ。好守を連発したものの、終盤の2失点で敗北を喫した。「GKが(得点を)入れられなければ負けないということを頭に置いているので、結果的に2点を取られたことは悔しい」と振り返った若き守護神の視線には、千葉のGK佐藤優也の存在があった。
今季より岐阜に加入したポープと、千葉に加入した佐藤は昨季まで在籍していた東京Vでのチームメート。攻め込まれる場面が少ない中でも的確なコーチングと対応で完封を達成した先輩GKを見て「3年間、優也くんを間近で見てきたぶん、初めて敵としてやってみて、その存在感をあらためて感じた」と語った。
今節・愛媛戦に向けた今週の練習にはGK高木も合流しており、今節の出場は監督次第となるが、千葉戦での経験が一つの刺激になったことは間違いない。GK高木、GK常澤聡と切磋琢磨を続けることはもちろん、若き守護神はすべてを血肉に変え高みを目指す。
文:村本裕太(エル・ゴラッソ岐阜担当)
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特大の後押しを受けて連勝を期す名古屋。川又堅碁は総力戦を強調
今節・G大阪戦に向け、名古屋のFW川又堅碁が周囲への感謝と再びの総力戦を誓っている。
ついに19試合ぶりの勝ち星を手にした前節・新潟戦(1◯0)。このJ1残留争いの大一番で決勝点を挙げた川又は、「サポーターの力も借りての1-0。全員でやっての1-0」とキッパリ。
「スポンサーもそうだし、いろいろな面でサポートしてくれる人たちのおかげで、自分たちは良い食事も睡眠も取れている。(名古屋に関わる)全員で相手を倒しに行く、その空気感を作ってくれている人たちに感謝したい」と続け、ホームで迎えるG大阪戦に向けて「この試合も全員で勝ちに行きましょうというのを伝えたい」と言葉をつないでいる。
そのG大阪戦のチケット販売数は好調で、試合当日は3万人近くのサポーターが詰めかけることが予想される。J1残留を誓う名古屋。アウェイながら多くのサポーターが駆け付けた新潟戦に続き、特大の後押しを受けるであろう今節も“全員”で必勝を期す。
文:村本裕太(エル・ゴラッソ名古屋担当)
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