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U-16日本代表、準決勝でイラクに2-4で敗北。アジア制覇ならず
AFC・U-16選手権の準決勝が29日に行われ、日本はイラクに2-4で敗れ、決勝進出とはならなかった。
日本は18分に先制され、今大会初失点を喫したものの、29分、42分に山田寛人(C大阪U-18)がゴールを決めて逆転。1点リードで前半を終えた。しかし後半に入ると、67分に同点に追い付かれ、さらに80分はに瀬古歩夢(C大阪U-18)がPKを献上。瀬古はこの日2回目の警告となり、退場処分となってしまう。イラクはこのPKを決めて逆転に成功。試合は、後半ロスタイムにも1点を加点したイラクが日本を4-2で破り、決勝進出を果たした。
2大会ぶりのU-17W杯出場権を獲得し、アジア制覇を目指していた日本だったが、志半ばでの帰国となってしまった。
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日本代表メンバー選出に見るヴァイド・ハリルホジッチの余裕、浅野拓磨がバロメーター
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今節、前人未到の600試合に到達する石﨑信弘監督。その驚きの第一声とは?
石﨑信弘監督が今節の水戸戦でJ1・J2リーグ戦通算600試合目の指揮を執る。99年のJ2元年に大分でスタートし、川崎F、清水、東京V、柏、札幌、山形と7クラブを渡り歩いて達成となる記録はもちろん歴代1位。しかもこれはリーグ戦のみの記録で、カップ戦や一昨年のJ1昇格プレーオフ、中国・杭州緑城での記録などは含まれていない。
その話を本人に向けてみると、こんな第一声が返ってきた。
「まだそんなもんなの?」
そしてこう続けた。
「JFLも記録に入れてくれよ、あのときJ2なかったんだから」
監督業をスタートしたのは95年、旧JFL・NEC山形。J2が開幕するまでの4シーズンの記録もカウントしてほしいという主張は、2年前に500試合を達成したときと変わっていない。
こうした話題の際、石﨑監督はこちらのヨイショに安易に乗ってくることはない。「J2なんか、多いときには1年で51試合とかやってたから」、「『600』言うたら、選手でも『600』ぐらい出てるのいるじゃろ? 楢﨑(正剛)なんか全部J1じゃろ? J1だけで600試合言うたらすごいよな」と謙遜ばかり。
いやいや、監督で600試合も十分にすごいんですが?と伝えると、「選手なんかライバルがいて試合に出る、出ないだから。監督なんか試合に出る、出ないは関係ないもん」。
これほどの偉業を周囲にそれと感じさせないあたりは、さすが老練な指揮官。過去には「ワシ、試合より練習のほうが好き」とも発言していたが、試合に向かうために積み重ねた練習の日々を思うと、600試合という記録がさらにすごみをもって感じられる。
文:佐藤円(エル・ゴラッソ山形担当)
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『J2クラブライセンス』付与の町田。今季の昇格は叶わないが、“東京五輪イヤー”にJ1で戦うプランを見据える
28日、Jリーグは17年度のクラブライセンスに関する発表を行い、クラブライセンス交付第一審機関(FIB)による審査の結果、町田には『J2クラブライセンス』が付与された。現在の町田は第33節を終えてJ2リーグ8位と、J1昇格プレーオフ圏内6位の京都とは勝ち点6差。プレーオフ進出を狙える順位につけているものの、この決定により、今季終了時点で成績上の資格となるリーグ6位以内を満たしても、J1昇格プレーオフ出場やJ1自動昇格は叶わないこととなった。
とはいえ、クラブは将来的なJ1昇格を見据えている。J2ライセンス付与が発表された当日の28日、クラブは公式HPを通じて「『J1クラブライセンス』の取得に向けた設備の拡充に、町田市のご理解・ご協力を仰ぐべく引き続き努力して参ります」とのコメントを残した。現状、クラブ側は東京五輪が開催される20年には懸案のハード面をクリアし、“東京五輪イヤー”をJ1で戦うためのプランニングを見据えているという。
もちろん、J1基準である1万5,000人収容以上のスタジアムや天然芝のグラウンドを備えたクラブハウスなど、ハード面だけを整えれば良い話ではない。J1クラブに見合った経営規模を構築することもクラブが果たすべき責務だろう。4年ぶりに戻ってきたJ2復帰初年度。シーズン開幕前、クラブの守屋実相談役は、今季の新体制発表会で新キャッチフレーズを発表した際に、「J1昇格を目指す上でのスタートの1年にしようという決意を込めたキャッチフレーズです」と語っていた。
『+one to the next STANDARD』――。夢のJ1昇格へ、ピッチ内外でトップカテゴリーを見据えたクラブの動向を、町田に関わるすべての人たちが注視している。
文・写真:郡司聡(エルゴラッソ町田担当)
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次節、左SB不足の山口。ユーティリティープレーヤー・星雄次の出番到来か!?
25日に行われたJ2第33節・岐阜戦。3点ビハインドの中で星雄次が反撃の狼煙を上げるゴールを奪った。チームは同点まで持ち込むことはできなかったが、星にとっては6試合ぶりとなる重要な得点。「正直、もっと取れるチャンスがあったので数字的には物足りない」と本人は語るが、チームとともにJ2に初挑戦している星は充実の時間を過ごしている。
下関市営下関陸上競技場に熊本を迎える第34節では連続得点に期待が懸かるところだが、岐阜戦で香川勇気が負傷交代し、廣木雄磨が警告を受けて熊本戦は出場停止となった。左SBの人材不足に陥り、上野展裕監督は星の起用も考えている。星は山口に加入してからは中盤でアタッカーの役割をメインで担ってきたが、福島でプレーした昨季は左SBを務めてきた。星にとっては慣れ親しんだポジションであり、もともとユーティリティーな能力が持ち味の選手だ。
「自分はどこでもできると思っているので、どこで出ても自分の役割をまっとうするだけかなと思っている。多少役割が違ってくるので、そこを理解して自分の良さを出していければ」と星は話して熊本戦へ準備を続けている。
文:寺田弘幸(エル・ゴラッソ山口担当)
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千葉、負傷していた元パラグアイ代表MFアランダが練習に合流。「チームに貢献し切れていない歯がゆさを感じている」
J1昇格プレーオフ圏内の6位・京都を勝ち点7差で追いかける千葉。その劣勢をはね返すべく、戦線離脱していた元パラグアイ代表MFのアランダが26日のトレーニングからチームに合流を果たした。今季J2リーグ戦19試合に出場している攻守のリンクマンは9月7日に行われた天皇杯2回戦の金沢戦(2○0)で足を打撲。前半途中で負傷交代を余儀なくされ、ピッチから遠ざかっていた。
アランダの復帰を受けて、長谷部茂利監督代行は今週末の群馬戦で起用するかどうかの明言を避けた。しかし、復帰となればチームにとって好材料。指揮官も「個人の名前を挙げることはあまりないけど、彼は特別にプレーの質が高い。攻守にわたってこれまでもチームに大きく貢献しているので、当然試合に入ったら貢献できると思う」と語り、彼の復帰を待ち望んでいたことを明かした。
ただ、本人はその期待に対して思うところがある。「チームに所属している全員が大事だと僕は思っている」と前置きをした上で、「監督がそういう風に捉えてくれているのはうれしいが、自分としては逆に恥ずかしい。これだけ何度もけがをして、チームに貢献し切れていない歯がゆさを感じている」と自身の負傷離脱に責任を感じていた。
だからこそ、背番号22はピッチで躍動することを誰よりも誓う。「監督の期待に応えていけるようにしたい」とアランダ。自身の欠場した試合は3勝4分7敗とチームの成績に少なからず影響していただけに、終盤戦はフル稼働で貢献する覚悟だ。
文・写真:松尾祐希(エルゴラッソ千葉担当)
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千葉県出身の群馬・山岸祐也がジェフ千葉撃破に闘志を燃やす
千葉県出身の山岸祐也が、今節の千葉戦へ向けて静かな闘志を燃やしている。
山岸は、柏ラッセルから福島・尚志高へ進学。2011年度の高校選手権ではチームを福島県勢初の4強へと導いている。流通経済大を経て、今季、群馬へ加入したルーキーは、13節で先発をつかむと、それ以降21試合連続先発出場を続けている。
千葉との初対戦を控える山岸は「千葉出身でも、ジェフはあまり意識したことはないです。どちらかというと、レイソルです。小さいころによく試合を観にいっていたので。ジェフは大学時代に練習試合をやらせてもらっていて、同世代の選手もいるので負けたくはない」と話した。
群馬は昨季、上位陣を次々と倒して存在感をみせたが、今季は中位以上の相手にはあまり勝てていない。山岸は「9月になってからは勝てていないし、上のチームから勝ち点3を取れていないので、負けたくない」とゲームへ向かう。冷静沈着なプレーをみせるクールなトップ下が、千葉撃破の旗手となる。
文・写真:伊藤寿学(エル・ゴラッソ群馬担当)
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ついに! 長崎がヴィヴィくんのLINEスタンプを販売開始!
長崎はクラブマスコット「ヴィヴィくん」をデザインしたLINE クリエイターズスタンプを17年9月30日の15時よりLINE STOREで販売することを発表した。料金は120円(LINE STORE)、50LINEコイン(スタンプショップ)。スタンプの種類は全40種類。
クラブマスコットであるヴィヴィくんのLINEスタンプについては、以前より要望が高かく、クラブ内でも早い段階から企画され、デザインも完了していたが、諸事情から販売されないままとなっていた。しかし、昨年末から長崎が実施している県内21市町すべてで開催されてきた「タウンミーティング」でも参加者の要望が相次いだことを受けて、今回の発売へとつながった。
【スタンプ概要】
スタンプ名:ViVi-kun`s Sticker 1
パッケージID:489019
クリエイター名:V-VAREN NAGASAKI
配信開始日:2016年9月30日15時(予定)
料金:LINE STORE:120円、スタンプショップ(iOS・Android):50LINEコイン
販売場所:LINE STORE文:藤原裕久(エル・ゴラッソ長崎担当)
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埼スタでの浦和戦も全然大丈夫!? G大阪のDFオ・ジェソクの独特のポジティブ思考
常に前向きに物事をとらえるチームメートのDF丹羽大輝に影響を受けたわけではあるまいが、G大阪のDFオ・ジェソクも独特のポジティブ思考で、埼玉スタジアムで行われる浦和戦に挑む。
埼玉スタジアムと言えば、相手チームに圧倒的なアウェイ感を与える真っ赤に染まる光景で知られるが、「韓国代表も赤いユニォームじゃないですか。そういう雰囲気の中でやるので僕は全然大丈夫です。僕らを応援してくれる方々に見える」と真っ赤なユニフォームをまとう韓国代表の一員ならではの言葉を口にした。
もっとも、オ・ジェソクが好きなユニフォームの色は青。「ガンバに来る前も青が好きだった。デビューした水原でも青だったし」とクラブ愛を口にした。
文:下薗 昌記(エル・ゴラッソG大阪担当) -
前節・横浜FM戦、まさかの同点弾。そのとき川崎Fの選手たちが取ったさまざまなリアクション
前節の横浜FM戦(3◯2)はGK新井章太の負傷に寄って後半ロスタイムが9分とられ、ラスト5分で3点が乱れ飛んだ。2-0から90+6分に1点を返され、90+8分に同点弾を決められた際には選手たちもピッチに倒れ込んだのだが、そこにはさまざまな感情があったそうだ。小林悠は「何をやってるんだ!」と憤慨した一方、「あ、(監督に)怒られるなと思いました」と別方向の焦りが出たのは大島僚太。「まあ、実際に怒られましたけどね」と笑いながらこう続けたが、なんとも彼らしい。そして、この日、出場停止で最上階から観戦していた大久保嘉人は横浜FMの同点弾が入った瞬間、「帰ろうかと思って立ち上がった(笑)」と言う。
さまざまなリアクションがあったが、あらためてこう見ると勝った“から”良かったと言える試合。「(試合の)終わらせ方に課題がある」という田坂祐介の言葉のように終盤の内容に苦言を呈すメンバーがほとんだ。 ただ、その中で意外と割り切っていたのが大久保。「上から見ていてめちゃくちゃ(スペースが)空いていたから、もっと簡単に行けたんじゃないかな、と思ったね」と攻撃面については意見を述べるも、「でも、勝ったんだから。勝ち点3を取ったんだからそれは良かったよ」と笑顔で言う。エゴイストに思われがちだが、何よりもチームの勝利を求める男らしい言葉だった。
文:竹中玲央奈(エル・ゴラッソ川崎F担当)
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