-
なでしこ、リオ五輪出場逃す
佐々木監督:「勝てなかったのは僕のせい」 -
[J1・1st第2節/浦和vs磐田]成長示す勝ち点3。埼スタにこだましたサックスブルーの歓喜
■マッチレポート
J2で培った粘り強さとあきらめない姿勢
戦前の予想どおり、ボールを掌握し、主導権をつかんだのは浦和だった。しかし、それは磐田も織り込み済みで、守備の対策は綿密に練っていた。「ボールを“回される”のではなく“回させている”状況を作りたい」と大井が話していたように、磐田はブロックを形成し、浦和の攻撃を迎えた。サイドチェンジに対しては迅速にスライドし、最も危険な中央のエリアではCBとダブルボランチが体を張った。
すると30分、後ろの頑張りにベテランの太田が応える。浦和のバックパスに突け込んだ背番号9は難しい体勢から左足でネットを揺らし、磐田に貴重な先制点をもたらした。
ビルドアップのミスが目立つ浦和だが、ビハインドを許したまま黙っているはずもなく、徐々に攻撃のギアを上げていく。最前線のズラタンを中心に分厚い攻撃をしかけると78分、ついに磐田の守備網を突破する。味方とのパス交換から柏木が芸術的なミドルシュートを決めて試合を振り出しに戻した。
磐田がこのまま試合を終わらせようとしていたら、次のゴールは浦和が決めていたかもしれない。だが、J2の戦いを経て粘り強さとあきらめない姿勢を身に付けた磐田は、最後まで勝ちに行った。そして82分、途中出場の松浦が左サイドで時間を作ると、小林を経由し最後はジェイが体ごと押し込み、決勝ゴールを奪った。
試合前は、多くの人が浦和の勝利を信じて疑わなかっただろう。しかし、ホームチームは攻撃でミスを連発し、失点シーンでは守備陣の致命的なプレーが重なった。浦和が敗れたこと、磐田が勝利を収めたことは決して偶然ではなかった。(青木務) -
[J1・1st第2節/川崎Fvs湘南]殴り合いの結末は悔しさの残るドロー
■マッチレポート
最高のエンターテインメントの陰にはミスでの失点あり
第三者から見れば間違いなく最高のエンターテインメントだったものの、当事者である選手や監督からすれば、悔しさや不満が大部分を占める。中山(沼津)に並ぶJ1通算157ゴールとなる先制点を決めた大久保も「マジでうれしくない。こういう試合になったので」と言い放ち、芸術的な二つのゴールと貴重な同点弾をアシストした小林の表情は、敗北を喫したかのような暗さだった。
川崎Fとしては20分にオウンゴールと判定されたチョン・ソンリョンに対するキリノのチャージは不可解なモノであり「あれさえなければ」と思う気持ちも間違いなくある。一方、「10対0で悔しさが勝る」とは、湘南の石川の言葉だ。
13分に大久保が決め20分に湘南の同点弾が決まる。38分に菊池の勝ち越し点が決まって以降、互いが交互に放った計3つのシュートがネットを揺らし、前半で3-3になるという稀に見るゲーム展開だった。後半に両者が奪ったゴールは川崎Fの技術と湘南のダイナミックさという互いの色が出たモノだが、それぞれが喫した失点を振り返ると、個人単位でのミスというのが正直なところ。湘南の1失点目、川崎Fの2、3失点目は明らかにそれに該当する。“湘南らしさ”が詰まった岡本の4点目も、中野の甘いマークゆえに生まれた。そう考えると、冒頭の選手たちの言葉や表情がうかがえるのも納得ができる。
風間監督も「普通であれば起こしてはいけないミスを犯し過ぎた」と怒りを露わにした。とはいえ、ミス一つが一つの失点に直結するということをリーグの第2節という早い段階で確認できたことは、両者にとって苦いながらも良薬となるかもしれない。(竹中玲央奈)
エル・ゴラッソ本紙よりお買い求めは全国の駅売店、コンビニで(※一部地域では販売しておりません) -
エルゴラッソ本紙 本日の一面
おはようございます。今日発売のエルゴラッソ本紙の一面は川崎Fの小林悠選手。4-4という激しい点の取り合いの中で、2得点1アシストと一際存在感を放っていました。今日から始まる日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーにも選ばれています。