J1リーグ 1st 第3節
・G大阪 2-1 大宮
・FC東京 1-0 神戸

【コメント】

FW #8 ムルジャ

　「まだたくさん試合がある中での2試合が終わっただけ。ガンバは毎年何らかのトロフィーを獲得している実力のあるクラブ。そういうチームと戦うのは難しいが、ここまで2勝している自信を持って戦いたい」

【コメント】

渋谷 洋樹監督

　「ガンバさんは（市立）吹田サッカースタジアムでリーグもACLも勝てていないし、われわれが2連勝しているということも考えると、相当な気持ちでわれわれに対して来ると思う。2連勝はしているが、われわれがやりたいゲームになっているかというとそうではない。J1のレベルの高さを感じているので、いまの自分たちの力を認識して、ガンバ戦は120%の力で戦う。（G大阪は個のレベルが高いが?）代表級の選手もいるし、外国籍選手もレベルが高い。誰が出てくるのか分からないくらい選手層も厚い。ただ、相手がどうこうというよりも、われわれがやって来たことができるか。今まで無失点で抑えている守備は絶対に必要。変わらず集中力の高いゲームにしたい」

【コメント】

MF #7 遠藤 保仁

　「甲府戦（J1・1st第2節・1◯0）では大きなピンチも与えていなかったし、しっかりと追加点を取ることができればラクに勝てる形になっていた。チャンス自体は少しずつ増えているし、ここまでいろいろなメンバーを使いながらだけど、良い手ごたえをつかみつつある」

【コメント】

長谷川 健太監督

　「パトリックも問題なく今日（9日）の練習に参加した。アデミウソンは明日（10日）合流する予定。ただ、大宮戦は難しいと思う。（離脱者もいるが、現状のFWで勝てる自信は?）甲府戦（J1・1st第2節・1◯0）でもチャンスは作れていた。あとはそこで決め切れるかどうかで、勝ち点3になる か、勝ち点1になるか、勝ち点ゼロになるかが決まってくる。宇佐美も状態は良い。サイドで使うよりも前線で使うほうがチームの得点力も上がると思う」

本日19時キックオフ!!（市立吹田サッカースタジアム）

本日19時キックオフ!!（市立吹田サッカースタジアム）

本日19時キックオフ!!（味の素スタジアム）

本日19時キックオフ!!（味の素スタジアム）

【マッチプレビュー】

G大阪：新スタ初勝利のために必要なのは前線の奮起

　富士ゼロックス・スーパーカップ（広島戦・1○3）以降公式戦4試合勝利から見放されていた西の常勝軍団。「一つ勝てたのは皆に安心感を与えてくれる」。遠藤もこう語るように、前節の甲府戦（1●0）で得た初勝利は大きな意味合いを持つモノになった。 　ようやく白星を得たG大阪だが、“3度目の正直”としたいのが新スタジアムでの初勝利だ。鹿島との開幕戦（0○1）に続いてACL第1節のメルボルンV戦（1△1）と、いまだ勝ち星はゼロ。「ホームで勝てないと本当に波に乗って行ける状態にはならない」と、長谷川監督も今節の重要性を口にする。（エル・ゴラッソG大阪担当 下薗 昌記）

大宮：強敵・G大阪相手に真価が問われる

　クラブ史上初のJ1開幕連勝スタートを果たした結果、置かれた立場は順位表のトップ。どれだけ楽観主義者であっても、このG大阪戦を首位で迎えることになると予想するのは難しかっただろう。 　もっとも、現時点での順位に大きな意味はない。2ステージ制のため短期決戦の意味合いが強いとはいえ、わずか2試合でシーズンのすう勢は決まらない。現在のチームに浮ついた様子はなく、存在するのはここまでの試合内容に対する危機感と、改善への意欲だ。前節・柏戦（2●0）で勝利の立役者となったムルジャは「まだたくさん試合がある中でのわずか2試合が終わっただけ。この2勝に満足するのではなくて、また新たな試合に向かうということを認識して今節のガンバ戦に臨みたい」と目の前の一戦を冷静に見据える。（エル・ゴラッソ大宮担当 片村 光博）

【マッチプレビュー】

FC東京：好調のエース・前田。主将・森重も出場濃厚

　リーグ戦連勝を懸けた対決。FC東京にとっては、ホーム初勝利を目指す戦いでもある。
　前節・仙台戦（2◯1）ではセットプレーから先制点を許したが、その後は逆転に成功し勝ち点3を獲得した。決勝点を挙げたのは、エースの前田。大宮との開 幕戦（0●1）では不発に終わったストライカーだが、今季公式戦5試合で3得点と結果を残す。仙台戦前には「ACLでは点を取れているが、やっぱりJリーグで取らないと」と話していた。まさに有言実行の前節のゴールだったが、前田は神戸戦に向けて「僕に求められているのはゴール。結果を出し続けたい」とチームを勝利に導く得点を奪う覚悟だ。（エル・ゴラッソFC東京担当 西川 結城）

ヴィッセル神戸：“良い攻撃”をするための“良い守備”を

　6得点で新潟を一蹴した前節（6◯3）。ゴールショーの原動力は、ネルシーニョ監督が落とし込んだ守備戦術やハードワークを遂行できたことにある。「パフォーマンスの波をなくさないといけない」と話す指揮官が、その前提として要求するのが“ハードワーク”だ。新潟戦は大勝こそしたが、2-0から一度は逆転されている。渡邉は「そこでも波が出てしまっている」と自戒し、「ファイトするところを継続したい」と意気込む。今節はゲームの流れに左右されることなく辛抱強さを維持できるかが焦点。“良い守備が良い攻撃を作る”という鉄則を遂行したい。（エル・ゴラッソ神戸担当 小野 慶太）

【コラム】

語り継いでいくことの重要性 MF 40 小笠原 満男

　　それを聞いたときドキっとした。このオフも、多くの時間を被災地の子供たちと触れ合うことに費やした小笠原。東日本大震災から5年が経過しようとするいま、彼は地震や津波が起きたとき、どうしたらいいのかを語り継いでいく大切さを訴えた。「小学生だった子は高校生になっているし、高校 生だった子はもう成人している。この5年間で東日本大震災を知らない子供たちも生まれてきている。 そういう子供たちと触れ合って感じるのは、“東日本大震災”と言ってもピンときてない子がいるとい うこと。10歳くらいの子でやっと記憶があるかどうか。だから、語り継いでいくことが大事ではないかなと、最近はすごく感じている」

　それだけを聞けば「何を当たり前のことを」と思う人もいるだろう。しかし、小笠原は次のように続けた。「自分らが戦争と言われてもピンと来ないのと同じで、おそらく小さい子たちは地震、津波と言われてもピンと来ないと思う。そこは大人たちが語り継いでいくことに必要性があると感じる」

　語り継ぐことの大切さと難しさが、圧倒的なリアリティーを持って迫ってきた。震災直後、小笠原はすぐに第二の故郷である岩手県大船渡市へ向かった。しかし、何もできなかったという…（田中 滋）

【表紙コラム】
　また3月11日がやって来た。2011年のこの日に東日本大震災が発生して以来、重い意味が加わった日付が。

　あれから5年が経とうとしている。だが、被災地ではいまも復興が進まない場所が多く、不自由な暮らしを余儀なくされている人も多い。一方で、被災地以外では、この認識が風化することも懸念されている。「東日本大震災が発生してから5年で、“節目”とか“区切り”という言い方もされがち。しかし、復興の道は続くし、われわれはその道をともに歩み続け、いまも苦しい思いをしている方々の心を動かせるような存在、“希望の光”であり続けたい」…（板垣 晴朗）

※番組の放送日時と内容は変更になることがあります。あらかじめ各放送局ホームページ等でご確認ください。