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日本の守護神・西川周作が“あのFK”を経て達した境地とは?
西川周作が悔やんだのは、あのFKだ。1日に行われたロシアW杯最終予選、ホームで迎えた初戦・UAE戦の1失点目。自分から見て右に一瞬動くと、体を精一杯伸ばしたものの逆に飛んだシュートを防ぎ切ることができなかった。
西川は常に相手より先に動かないことを意識している。それなのに、あのときはなぜ一瞬先に動いてしまったのか。「キッカーが二人いたのもあるし、映像を見ていて変なイメージをつけてしまった」。状況や情報による予測。それもまたGKにとって重要なものではあるが、西川にとっては普段どおりのプレーではなかった。
「“無”が大事。やっぱり基本が大事」。それをあらためて強く意識して臨んだ続くタイ戦。西川は数少ないピンチで相手との1対1を迎えたが、先に動くことなく我慢し、しっかりと防ぐことに成功した。「第1戦の反省をしっかり第2戦に生かすことができた」
ピッチの中で初めて迎えたW最終予選。西川は今までにないプレッシャーを感じた。「(試合に)出る、出ないではまったくプレッシャーが違う」。ただ、それは決してイヤなものではなく、「自分が求めていたものだなとあらためて感じた」。最終予選では「一つひとつ、価値あるものを手にしているという感覚だった」。
そして、「次の(J1・2nd第11節)鳥栖戦に勝つことでさらに一つ良い手ごたえを感じることができると思う」と視線をJリーグへと向ける。「(今季の)リーグ戦もあと7試合。ここからが本当に大事で、勝負強い浦和レッズを今シーズンは見せていきたいと思っている」。代表、最終予選で経験したことをチームでの戦いに生かす。浦和の守護神はその意識で2日後の上位対決、鳥栖戦へと臨む。
菊地正典(エル・ゴラッソ浦和担当)
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植田直通が鹿島に合流。「もっと五輪のメンバーがA代表に選ばれないといけない」
日本代表に追加招集されていた植田直通が、8日の練習から鹿島の全体練習に合流した。
「追加なので。最初の段階で入りたかったけど、追加とはいえ代表は代表。トレーニングしかしてないですけど、刺激をもらいました。またここで(鹿島で)良いプレーができればいいと思います」
試合に出ることはできなかったが、代表の戦いぶりを間近で見た植田。「もっと下の世代が頑張らないといけないし、もっと五輪のメンバーが選ばれないといけない」と停滞感が漂う代表チームに危機感を抱いていた。
チームメートの昌子源とは入れ替わりになったが、一緒に選出され、ともにピッチに立つことを「それがベスト」と言いながら、それを果たすためには「まだまだ成長しないといけないし、やることはたくさんあると思う」と前を見据える。
この日の紅白戦では1本目は控え組、2本目は主力組でプレー。まずは鹿島で失ったポジションを奪い返す戦いからスタートする。
文:田中滋(エルゴラッソ鹿島担当)
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