EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2016.9.28(Wed)

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  • J1、J2クラブライセンス判定結果が発表。鹿児島はライセンス不交付に

    J1、J2クラブライセンス判定結果が発表。鹿児島はライセンス不交付に

     Jリーグは28日、来季のJ1、J2クラブライセンス判定結果を発表した。

     現在J3で3位につける鹿児島は、ホームスタジアムの鹿児島県立鴨池陸上競技場が判定基準を満たさなかったため、J2ライセンスの不交付が決定。来季のJ2昇格の可能性が消滅した。これにより、今季のJ3で鹿児島が1位になった場合、J3からJ2への自動昇格はなくなり、J3・2位チームがJ2・最下位チームと入れ替え戦を行うことになった。また、鹿児島がJ3・2位になった場合は、入れ替え戦は行われない。

     J1ライセンスが交付されたクラブは過去最多の40クラブに。今季の37クラブに加えて、群馬、山口、北九州の3クラブに新たに交付された。

     J2ライセンスのみの交付となったのは水戸、町田、讃岐、長野、鳥取の5クラブ。現在、J1昇格プレーオフ圏の6位と勝ち点6差の8位につけるJ2の町田は、この決定によりプレーオフの参加資格を失うことに。J3の鳥取は昨年、債務超過を理由にライセンス申請を見送っていたが、改善された今季は基準を満たしたため、再びJ2ライセンスが交付されることになった。

     

  • U-19日本代表に選出された横浜FMの遠藤渓太。U-16代表に続き世界大会の出場権を狙う

    U-19日本代表に選出された横浜FMの遠藤渓太。U-16代表に続き世界大会の出場権を狙う

     横浜FMのMF遠藤渓太が17年に開催されるU-20W杯を目指すU-19日本代表に選出された。同代表は10月にバーレーンで行われるAFC・U-19選手権を戦い、世界大会の切符獲得を目指す。

     遠藤は今季、ユースからトップチームに昇格。1st第3節・新潟戦(2○1)戦で先発し、プロデビューを果たした。その後も順調に出場機会を増やし、本職のサイドハーフだけでなくSBもこなすなど、リーグ戦21試合に出場している。吉報が届いた遠藤は「一つの目標だったアジア予選のメンバー入りを達成できてうれしい」と笑顔を見せた。日本サッカー界としては先日、U-16日本代表が世界大会の出場権を獲得したばかりで、兄貴分にあたるU-19日本代表も波に乗りたいところ。それを意識して「U-16とU-19が良い刺激を与えながらやれれば」と気合いを入れた。まずは週末の2nd第14節・甲府戦でチームの勝利に貢献し、日の丸を背負っての戦いに場を移す。

     

    文:藤井雅彦(エルゴラッソ横浜FM担当)

  • 六平光成が負傷離脱した清水。次節に向けた小林伸二監督の3つの腹案とは?

    六平光成が負傷離脱した清水。次節に向けた小林伸二監督の3つの腹案とは?

     清水は28日、六平光成が右大腿二頭筋肉離れで全治8週間と発表した。今季のリーグ戦復帰は絶望的な数字。前節・松本に0-1で敗れ、J1自動昇格圏の2位までは勝ち点差7と開いてしまったチームとしては、まさに『泣きっ面に蜂』という状況だ。

    「せっかく色が出てきたところだったのに」(小林伸二監督)

     六平は第30節・横浜FC戦(2○0)から右SBに定着し、小林監督も彼の能力を高く評価していた。その矢先の負傷だっただけに、ショックは大きいようだ。10月2日には同じく昇格を争うC大阪との対戦が迫っており、早急な対応が必要。現時点では、左足首のけがから復帰し29日に全体練習に合流予定のキム・ボムヨン、復帰直後の川口尚紀、また本田拓也をボランチに入れて河井陽介をSBにするという案があるようだ。

    「いまはそれくらいのカードがあるが、ほかにも考えなければいけないし、何を優先するのかということもある」(小林監督)

     右サイドハーフの枝村匠馬も第32節・水戸戦(2○1)で右大腿二頭筋肉離れと、ここにきて離脱者が相次いでいる清水。小林監督の頭を悩ませる日々はまだ続きそうだ。

    文・写真:田中芳樹(エル・ゴラッソ清水担当)

  • 阿部翔平が語る、偉大な先輩・闘莉王の変化

    阿部翔平が語る、偉大な先輩・闘莉王の変化

     10年から13年まで名古屋で闘莉王とともにプレーをしていた千葉の阿部翔平。J1残留に向けて苦境に立たされている古巣を救うべく復帰した闘将について、外から見ている印象と前置きをした上で、昨季までとは印象が違うと教えてくれた。

    「言うことは間違っていないし、意見をぶつける、指摘するという考えを持っているということがチームにとって良いこと」(阿部)。自分自身も闘莉王に怒られながら成長をしてきたからこそ、その言葉の重みがよく分かる。しかし、現在の闘莉王は「精神的に支えている感じがする。去年とかはワーっと言って鼓舞する感じだったけど、いまは冷静に見つつみんなを鼓舞している感じがある」と分析する。特に咤激励の仕方には大きな変化を感じるそうで、「ミスとかでも去年までは『何してんだ!』という咤激励だった。でも、いまは状況が全然違うので、流れを悪くしないためにも『次頑張れ』というようにやっている感じがする」と話す。

     「人柄はすごく良いので、みんな(名古屋の選手たち)、励まされてやっていると思う」と、闘莉王の人間力をあらためて感じた様子の阿部。偉大なる先輩から刺激を貰った千葉の仕事人は、終盤戦に向けて気持ちを新たにしていた。

    文:松尾祐希(エル・ゴラッソ千葉担当)

     

  • 柏のDF中山雄太や福岡のDF冨安健洋など。AFC・U-19選手権に臨むU-19日本代表メンバーが発表。5大会ぶりのU-20W杯出場を狙う

    柏のDF中山雄太や福岡のDF冨安健洋など。AFC・U-19選手権に臨むU-19日本代表メンバーが発表。5大会ぶりのU-20W杯出場を狙う

     AFC・U-19選手権に臨むU-19日本代表メンバーが発表された。J1クラブでレギュラーポジションをつかんでいる柏のDF中山雄太や福岡のDF冨安健洋などが順当に選ばれ、今年の夏の高校総体で市立船橋高を優勝に導いたMF原輝綺(来季、新潟加入内定)なども選ばれた。

     U-19日本代表の初戦は10月14日のイエメン戦。U-19日本代表は近年U-20W杯の出場権を逃しており、5大会ぶりのU-20W杯出場が期待される。

     

     

    ■GK

     

     1 小島 亨介(早稲田大)

    12 廣末 陸(青森山田高)

    23 若原 智哉(京都U-18)

     

    ■DF

    22 板倉 滉(川崎F)

     3 中山 雄太(柏)

    16 岩田 智輝(大分)

     6 初瀬 亮(G大阪)

     4 町田 浩樹(鹿島)

     2 藤谷 壮(神戸)

    19 舩木 翔(C大阪U-18)

     5 冨安 健洋(福岡)

     

    ■MF

    10 坂井 大将(大分)

     8 三好 康児(川崎F)

    11 長沼 洋一(広島)

     7 神谷 優太(湘南)

    17 市丸 瑞希(G大阪)

    18 遠藤 渓太(横浜FM)

    15 堂安 律(G大阪)

    21 原 輝綺(市立船橋高)

     

    ■FW

    13 岸本 武流(C大阪)

     9 小川 航基(磐田)

    20 岩崎 悠人(京都橘高)

    14 中村 駿太(柏U-18)

     

    ■スタッフ

    監督:内山 篤

    コーチ:木村 康彦

    GKコーチ:佐藤 洋平

    コンディショニングコーチ:小粥 智浩

  • 葛藤のシーズンを送る森﨑和幸。「復活してやろうという気持ちでやっている」

    葛藤のシーズンを送る森﨑和幸。「復活してやろうという気持ちでやっている」

     J1・2nd第9節・甲府戦(0●1)以降、先発メンバーから森﨑和幸の名前がなくなった。「今季はなかなかコンディションが上がり切らない」。35歳のベテランは難しいシーズンを送っている。

     今季は開幕直後に負傷して離脱することとなったが、1st第7節・新潟戦(1○0)で復帰。戻ってきた森﨑和は先発出場を続けたが、なかなかパフォーマンスは上がらなかった。「復帰して最低限のコンディションに持っていけたけど、そこから上がらずに下がっていった。試合に出ているときもずっと我慢しながらやっている感じだった」と胸の内を語った。

     現在、練習はフルメニュー消化している。丸谷拓也の台頭もあってチームの競争力が高まってもいるが、森﨑和がプレー可能な状況でベンチに座っていることは長いプロ生活の中でもほぼ経験のなかったことだ。葛藤が続くシーズンとなっているが、決してこの状況を悲観的に捉えているわけではない。

     「自分にとっては良い経験だと思いながらやっているし、また復活してやろうという気持ちでやっている。そこまで続けるしかないと思っている」と森﨑和は話した。

    文:寺田弘幸(エル・ゴラッソ広島担当)

  • 恩師の新潟監督就任に刺激を受ける大宮・泉澤仁

    恩師の新潟監督就任に刺激を受ける大宮・泉澤仁

     22日の天皇杯3回戦・磐田戦(5○0)で2得点を挙げ、前節・鳥栖戦(1△1)ではリーグ戦3試合ぶりの先発出場を果たした泉澤仁。激しいポジション争いの中で成長を続けるアタッカーは、27日に新たな刺激を受けた。新潟の監督交代だ。

     新たに新潟の指揮を執ることになった片渕浩一郎監督は、新潟ユース時代の監督でもある。「サッカーはもちろんだけど、人間的にもすごくしっかりしている人。“カッコいい男”ですね」と泉澤。「自分のお世話になった人がプロの監督になったというのは刺激になる」と語るように、恩師のステップアップによって残り4試合となったリーグ戦へのモチベーションを高めている。

    「まずは大宮が一つでも良い順位になること。目に見える数字も残したいけど、僕はそういう選手じゃないということも自覚している。試合に出て大宮が勝っていることが一番だと思う」(泉澤)

     まずは今週末の鹿島戦。「いまの大宮がどれだけできるのか、楽しみのほうが強い」という強気のメンタルで勝ちにいく。

    文:片村光博(エル・ゴラッソ大宮担当)

  • 柏のエースFWクリスティアーノを抑えた、甲府の超ベテランDF土屋征夫の戦術

    柏のエースFWクリスティアーノを抑えた、甲府の超ベテランDF土屋征夫の戦術

     前節は柏相手に0-1で敗れたが、相手の両ウイング、クリスティアーノ、伊東純也を抑えた甲府。中でも右ストッパーの土屋征夫はクリスティアーノを完璧に抑え切った。

     スピードとキレがあってフィジカルが強い相手をどう抑えたのか。42歳の土屋は、「スペースを与えないことが大事だけど、プレスを掛け過ぎると体を使って反転される。(ウイングバックの)ゴロー(稲垣祥)と連係して、自分たちがいてほしいところに追い込んでいった。そうやれば(クリスティアーノは)ほとんど後ろにパスする」とキモの部分を明かしてくれた。一人で対峙するときは前を抑えるだけで寄せ過ぎず、稲垣がサイドからプレスを掛け始めるとボールを奪える距離に寄せていくということだ。

     今節は横浜FMの齋藤学と対峙することになるが、齋藤対策については「イメージがあるけど、あってもそれを覆してくる選手」とキモは明かさず。「26歳(齋藤)に42歳の経験を見せ付ける?」と聞くと、「サッカーは甘くないってことを? それは俺自身にも問いかけたいよ」と笑っていた。甲府対横浜FM戦では、土屋vs齋藤の攻防が見どころになりそうだ。

    文:松尾潤(エル・ゴラッソ甲府担当)

  • 広島・ミキッチに完敗の浦和・関根。ここが飛躍へのターニングポイントか!?

    広島・ミキッチに完敗の浦和・関根。ここが飛躍へのターニングポイントか!?

    「こうですよ、こう」。28日の練習後、伸ばした右手の先を勢いよく下に向けながらそう話したのは、浦和の関根貴大だった。

     そのジェスチャーが意味するのは、テンションや気持ちの急降下。25日のJ1・2nd第13節・広島戦に3-0で勝利した浦和だが、関根は対面するミキッチに何度も裏を取られ、PKも献上。「あれだけやられたのはプロに入って初めてじゃないかな?」と言うほどに叩きのめされ、「調子が良かったぶん、あの試合でグンって(落ちた)、あそこまで落ちたことはない。記事とかも何も見ないように、あの試合から遮断しました」と言うまで落ち込んだ。

     プレー面だけではない。「左にポジションを変えてから基本的に攻撃のことしか考えていなかった。守備のところでは右でもあまりやられてなかったし、意識も低かったのかなと思う」と意識の面でも反省した。

     その言葉にジュニアユースからユース、トップへと昇格した関根の直系の先輩であり、誰よりも関根に目をかけていた原口元気を思い出す。攻撃こそが重要であり、そのためには守備をおざなりにすることもあった原口。そんな彼が守備を強く意識したのはヘルタ・ベルリンへ移籍を果たす14年の開幕前のことだった。「世界に行ったときに試合に出られるかというと、きっと俺は守備をしないと出られないと思う」。そしてシーズンが始まるとチームメートも驚くほどに守備でも貢献するようになり、いまやヘルタ・ベルリンではレギュラー、日本代表でも出場機会が格段に増えた。

    「ああいう行ったり来たりの展開は上位対決ならではだし、下位との戦いではあまりない。だから裏にスペースがありながら前に行かないといけないときの守備の仕方はもっと勉強しないといけない。経験できたのは良かった」。試合から数日が経って、笑いながら試合を振り返ることができるようになった関根は、「広島ともう1回やりたい。初めてだな、こういう気持ちは」と言いつつ、「ここからですね」と前を向いた。この試合は関根にとって、ターニングポイントになるのかもしれない。

     

    文・写真:菊地正典(エルゴラッソ浦和担当)

  • 浦和、高木俊幸のリーグ戦初得点を導いたミシャの申し子・宇賀神友弥のプレー

    浦和、高木俊幸のリーグ戦初得点を導いたミシャの申し子・宇賀神友弥のプレー

     25日に行われたJ1・2nd第13節の広島戦に3-0で勝利した浦和。チームの3点目は高木俊幸が決めたが、アシストした宇賀神友弥は実に彼らしいプレーでゴールを導いていた。

     宇賀神は武藤雄樹からボールを受けて高木にパスを送るまでの約2秒間に逆サイド、高木と同じように裏に走る興梠慎三を確認したのち、“最も危険な位置”に走り込んだ高木を選択した。試合後に「ミシャ(ペトロヴィッチ監督)から常に3つの選択肢を持っておけと言われている」と監督の要求どおりのゴールであることを明かしていた。元広島の選手以上に「ミシャの申し子」と言われる宇賀神らしい言葉だ。ただ、“彼らしい”のはそこだけではなかった。

     宇賀神は武藤からボールを受けた時点で中央にポジションを取っていた。得点の9分前にストッパーからポジションを変えていた宇賀神だったが、変更後の位置は本職の左ワイドであり、当然のことながら中央のポジションではない。ではなぜ宇賀神はあの位置にいたのか。

    「あの場面はまず自分が高い位置を取りかけたときに一旦(相手にボールを)奪われて、その時点でミキッチ選手がスプリントせずに結構低い位置にいたので、ミキッチ選手と駆け引きするよりは、まず真ん中の危険な位置を埋めようと思って中に絞りながら戻ろうとした。そのタイミングで(チームが)もう一度奪い返した」。つまり、「ボールを受けるときに駆け引きしたのではなく、守備に帰ろうとしたポジショニングが中だった」ということ。

     映像を確認すると確かにボールを失った瞬間、宇賀神はサイドから中央へ斜めに戻っていたことが確認できる。守備を考えてのことではあったが、その高い戦術眼と危機察知能力を発揮したことであのポジションを取り、そして結果として得点につながった。広島戦の勝利を決定付け、高木の今季リーグ戦初ゴールを生んだアシストには、宇賀神の能力、魅力が詰まっていた。

     

    文・写真:菊地正典(エルゴラッソ浦和担当)

     

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