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レスターのフランス代表MFを見ろ。ハリルが“ボランチ原口”に求めるもの
日本代表は30日、3日に行われるキリンカップ・ブルガリア戦に向けた合宿を愛知県豊田市内でスタートした。
昨日まで海外組を中心に行われた千葉合宿では、宿舎で個別ミーティングも行われた。そこで、アタッカーの原口元気は、指揮官からボランチをはじめ、あらためてさまざまなポジションで起用する考えを告げられたという。「これまでよりもさらに細かく話を聞いたので、監督が自分に何を求めているかがはっきり分かった」と、原口も有意義な時間だったと明かした。
ボランチに入った際のイメージも膨らんできた。
「推進力やボールを運ぶところ、それはサイドでもボランチでも求められる。ボールを奪ったら前に出る意識。守備だけを求めるなら、僕がプレーする必要はない。もちろんリスクもあるポジション。攻守のバランスは大事にしたい」
そんな原口に対して、ハリルホジッチ監督はあるお手本を提示した。それは、今季イングランド・プレミアリーグを制覇したレスター・シティでプレーする、フランス代表ボランチのカンテだ。
「監督から『カンテのプレーを見ろ』と言われた。ボールを奪ってから出て行くところとか、すごくうまい選手だと思う」
フィジカルに頼るのではなく、相手との間合いを詰めてボールを絡め取るカンテのプレーは、まさに屈強な相手に対して原口が習得したい守備方法だ。
原口は取材の最後に「(ボランチの話ばかりしているが)FWで呼ばれているので」と本職への気概を見せたが、原口がハリルジャパンで存在感を上げていくためには、総合力を高めていくことは不可欠。今回の2試合で、その狙いが試されれば面白い。
文:西川結城(日本代表担当)
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ハリル「大島は挨拶に来ない」→大島「会ったことがないので」。代表初選出の川崎F・大島が静かな自信を胸に合宿参戦
3日に行われるキリンカップ・ブルガリア戦に向けて、ハリルジャパンが愛知県豊田市内で合宿を始めている。
先日までU-23日本代表の一員としてトゥーロン国際大会に参戦していた川崎FのMF大島僚太。今回、磐田のMF小林祐希とともに日本代表に初選出されたテクニシャンは、合宿初日からチームに合流した。
「手倉森誠監督からは、『U-23代表よりもみんなプレーの質が高いから、頑張ってこい』と言われた」とエールを贈られた大島。ランニングの最中にはトゥーロン国際大会には出場していなかったU-23日本代表の主将・遠藤航とも、チームの状況やオーバーエイジ枠について話したという。
普段、川崎Fでは背番号10を着け、ボランチの位置から攻撃を司る。日本代表には同じボランチに同郷・静岡の先輩、長谷部誠がいる。
「長谷部さんとは同じ出身地で、同じポジション。いろいろなことを吸収したい。長谷部さんはチームをまとめる力があるし、(遠藤)航にはボールを奪う力もある。選手全員から自分は学ぶことが多い。自分も守備の向上は日本代表で求められていることでもある」。
テクニックに目が行きがちなプレースタイルだが、代表発表会見でもヴァイッド・ハリルホジッチ監督が言及したように、最近は守備でも好プレーを見せている。
「球際の争いの向上も大事だけど、バチンッと相手と当たるところと当たらないところ、その両方を考えながらプレーしたい。体も大きくすれば良いという問題ではない」と、あくまで自分らしさを保持しながらハリル流の“デュエル(激しい競り合い)”を吸収していく。
代表発表会見ではハリルホジッチ監督に、その物静かな印象を「大島は挨拶もしに来ない」と冗談交じりのフレーズで指摘されたが、本人は「スタジアムで会ったことがないので」と真面目な回答。しかし、「2列目で(出場したとして)も自分の特長は生かせる」と、静かな口調の中に、確かな自信もしたためる。若手屈指のプレーメーカーが、日本代表に新風を吹き込む。
文:西川結城(日本代表担当) 写真:徳丸篤史 -
ネクスト本田圭佑の呼び声高い小林祐希、初練習後に語る。「能力を出せるのはギラついている選手」
30日に豊田市内で合宿をスタートさせた日本代表。前日の千葉合宿の練習中に左ひざ裏を痛めた本田圭佑が、豊田市内の病院で検査。異常は見られなかったが痛みが引くまで別メニューで調整することになった。
今回代表に初選出された磐田のMF小林祐希は本田を彷彿とさせるプレースタイルと強気な性格で注目を集めている。早速練習後の取材で頼もしい言葉を発していた。
「今日はまだ簡単な自己紹介だけでした。まだみんなでボールを蹴っていないので。顔は覚えてもらえたと思うので、明日はプレーで自分を覚えてもらえれば」。
代表合流前は「そんなに何か特別なことは感じないと思う」と話していた小林だが、あらためて代表にやってきて「全然違いましたね。メチャクチャ楽しみです」と笑顔を見せた。「ハリルホジッチ監督は世界を知っている人。話を聞いても、熱を感じた。自分もその熱に応えられる熱を返さないといけない。勝ちたい気持ち、サッカーへの思いを出したい」と、さらにやる気に満ちていた。
待っているのは、先輩選手たちとのポジション争いだが、そこについても恐れてはいない。独特の考えと表現で、こう言葉を連ねた。
「海外組の人からも食事会場やピッチでいろいろなことを全部吸収したい。うまい選手はいっぱいいる。今回の25人の中で俺が一番下。でも自分の能力を大舞台で出せるのは主張ができて、ギラついている選手。小さいころから、俺はそういう性格。FKも技術は自分よりうまい選手はたくさんいる。でも蹴った選手しか決められないし、外せない。そこは見ていてください。(蹴るチャンスがあれば)直訴します」
遠慮なく、プレーも対話もどん欲にいく。小林祐希。あらためて、エッジの効いた存在がひさびさに代表に現れた。
文:西川結城(日本代表担当) 写真:六川則夫 -
『スーツが似合うダンディーイケメン監督』ランキング発表開始!! 本日は10位と9位の発表!!
第9位は
FC岐阜 ラモス 瑠偉監督(怒り狂ってる時)
でした!!
5月23日〜5月30日のサポーター投票結果をエル・ゴラッソ携帯版「速報!サッカーEG」にて行っています。
毎日2名ずつランキングが発表されるこの企画。貴方の投票した選手は何位にランキングしたのか?
気になる結果はこちらからどうぞ -
ジダンを称賛するペレス 「彼とCLを制覇できると分かっていた」
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が、チャンピオンズリーグ(CL)を制覇したジネディーヌ・ジダン監督を称賛した。同監督の下でタイトルを獲得できると「分かっていた」と述べている。
1月にラファエル・ベニテス前監督を解任し、ジダン監督を昇格させたマドリーは、リーガエスパニョーラで優勝したバルセロナに勝ち点1差の2位となり、CLではアトレティコ・マドリーとの決勝戦を制して、クラブ通算11回目の欧州制覇を果たした。
ペレス会長は29日、ジダン監督について次のように述べている。スペイン『マルカ』が伝えた。
「私はジダンに感謝している。クラブの9回目、10回目、そして11回目の欧州制覇に彼がいたからね。監督としては初めてだが、リスボンでもアシスタントコーチだった。グラスゴーでは歴史に残る最高のゴールの一つである見事なボレーを決めている」続きは…(提供元:goal.com)
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ベルルスコーニ:「私が残るならブロッキ続投」 イブラヒモビッチ獲得は否定
ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長が、中国企業グループへのクラブ売却について語った。その中で、パリ・サンジェルマン(PSG)退団が決まったFWズラタン・イブラヒモビッチの獲得を否定している。
ベルルスコーニ名誉会長はイタリア『メディアセット』のインタビューで、中国サイドとの交渉について次のように述べた。
「彼らはミランを主役に戻すために、毎年ミランを支えることに真剣に努めなければならない。私が望むこと、つまりミランがイタリアと欧州、世界の舞台で主役になるために必要な投資を保証できる解決策を見つけたいね。私にとって大事なのは、クラブが常に高みにいられるだけの保証だ」続きは…(提供元:goal.com)
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本番に向けて不安? 世界王者ドイツ、スロバキアに逆転負け
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ランパード、マンUモウリーニョに太鼓判「成功するのは目に見えてる」
マンチェスター・ユナイテッドの新監督に就任したジョゼ・モウリーニョのかつての教え子で、現在はニューヨーク・シティに所属するMFフランク・ランパードは、モウリーニョの成功に確信を抱いているようだ。英紙『ザ・サン』が報じた。
「ユナイテッドにもたらされる影響は大きい。ジョゼは自身の考えを植えつけ、常勝チームを作り上げる。チームには監督の意志が反映されるものだけど、今見ている感じだと、ユナイテッドにはそれが必要だったと思う」
「質の高い選手は多いが、活気が無かった。そこにジョゼが欠けていたものを注入するんだ。チェルシーでやったようにね。最後はうまくいかなかったけれど、ユナイテッドで成功するのは目に見えてるよ」続きは…(提供元:goal.com)
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DF鈴木大輔、危うくハンドでPK献上も完封勝利に貢献。最終節にスペイン1部昇格を懸ける
スペイン2部リーグ第41節が行われ、元日本代表DF鈴木大輔が所属する3位・ヒムナスティック・タラゴナがルーゴに3-0で勝利した。鈴木はCBでフル出場。ペナルティーエリア内で思わず手でクリアするもののPKが取られないなど“ツキ”もあったが、完封勝利に貢献した。
しかし、1位・アウベス、2位・レガネスがともに勝利したため、ヒムナスティックの順位は変わらず。勝ち点を『74』に伸ばしたアウベスは最終節を残し、1部昇格を決めた。自動昇格できるのは残り1チーム。3位・ヒムナスティック(勝ち点70)と2位・レガネス(勝ち点71)の勝ち点差はわずか『1』。ヒムナスティックは最終節、昇格を決めたアウベスと対戦し、自動昇格を逃した場合は4チーム(3位~6位)による昇格プレーオフに回る。
写真:徳丸 篤史 -
攻守に安定。日産にトリコロールの“歓喜”/横浜FM vs 柏
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