3日に行われたJ2第6節、ホームで札幌を下して4連勝を飾った町田が2位に浮上した。

「先制点が大事だった」と相馬直樹監督は試合後に明かしたが、その先制点を奪ったのが、MF鈴木崇文。前日に行われたJ1・1^st第5節・G大阪vs横浜FMの一戦で中村俊輔が決めた強烈FKを見ていたという。「俊輔さんが決めたFKは見ていて、『（今日は自分が）決めます』とナカシくん（FW中島）とかに言っていた。場所も全然違うし、あっちのほうが難しいと思いますけど、とにかく入って良かったです」。23分、有言実行で直接FKを決めて見せた。

　4連勝と勢いに乗る町田。鈴木は「れからもっと研究されて難しい試合は増えると思いますし、その中でどれだけブレずに出来るかが大事だと思います」と今後の戦いに向けて気を引き締めた。

3日、宮城県のスーパースポーツゼビオあすと長町店にて、ワークショップ「みんなでサッカー新聞を作ろう」を開催。小学3年～6年の子供たちが、エルゴラッソ編集部のスタッフ、仙台の番記者に記事の書き方、新聞の作り方を教わりながら、自分だけのサッカー新聞を制作しました。ご参加いただいた方々、ならびにご協力いただきましたスーパースポーツゼビオあすと長町店様、ベガルタ仙台様、どうもありがとうございました！

■J2順位表

順位 チーム 勝点 得失
1 C大阪 16 5
2 町田 13 5
3 熊本 13 3
4 岡山 12 4
5 岐阜 12 -1
6 清水 11 4
7 札幌 10 5
8 讃岐 10 1
9 千葉 10 1
10 山口 8 -2
11 群馬 7 2
12 京都 7 -1
13 東京V 7 -1
13 横浜FC 7 -1
15 愛媛 7 -2
16 松本 6 0
17 長崎 6 -4
18 水戸 5 -2
19 徳島 4 -4
20 北九州 4 -4
21 金沢 2 -4
22 山形 2 -4

前半2点リードで迎えた後半、C大阪は千葉の猛攻を受ける展開になりながらもGKキム・ジンヒョンを中心に1失点に抑えて2-1で勝利。清水に敗れた熊本を抜いて、再びJ2の首位に立った。

　3日にJ3第3節が行われ、2連勝で首位に立っていた大分がホームで鳥取に2-1の勝利。2002年以来となる開幕3連勝を飾り、J3で単独首位に立った。

　3分に三平和司が先制点を奪うと、一度は同点に追い付かれたものの、84分に清本拓己が決勝点。粘り強い戦いで勝ち切った。

　3日、札幌はMFマセード（28）が右足腓腹筋肉離れと診断されたと発表した。マセードは3月26日に行われたJ2第6節・京都戦で負傷していた。全治は発表されていない。

　3日、仙台はGK関憲太郎（30）が右外閉鎖筋大腿方形筋肉離れで全治約5週間と診断されたと発表した。関は1日のJ1・1st第5節・広島戦で負傷。仙台はGK六反勇治（28）も負傷で戦列を離れており、その穴を埋めていた関の離脱は大きな痛手となりそうだ。

　千葉との上位対決をホームで迎えたC大阪が、前半を2-0のリードで折り返した。

　優勢な試合展開で迎えた32分、セットプレーの流れから最後はボランチのソウザが押し込んで先制。さらに6分後の38分、再びセットプレーからソウザがヘディングで決めてリードを広げ、前半を2-0で終えた。

　このソウザをはじめ、リカルド・サントス、ブルーノ・メネゲウは今季新加入で開幕から6試合すべてに先発出場。3人とも勤勉で、開幕前のキャンプでは、練習終了後に走って宿舎まで戻ることもあったという。なお、ソウザは好きなアニメがキャプテン翼、リカルド・サントスは聖闘士星矢の大ファンだ。

関連記事
BLOGOLA「開幕先発か。圧巻のブラジル人トリオ」

■アウェイで首位・熊本を破った清水の小林伸二監督のコメント

「（清水は）連勝は2年ぶりくらい。その意味では選手がよく頑張った。（次節はC大阪戦だが？）今季はホームで勝てていないので、この勝利を持ち帰り、いい準備をして戦いたい」

　アウェイで首位・熊本との一戦に臨んだ清水が、大前元紀の2ゴールで勝利。今季3勝目を挙げた。

　清水は0-0で迎えた72分、右サイドを突破した村田和哉がグラウンダーのクロスを入れると、ファーに走り込んだ大前が押し込んだ。さらに2分後、左サイドからのクロスをニアで受けた大前が、トラップで相手DFを引き離し、シュートをねじ込んだ。

　ここまで4勝1分で首位に立っていた熊本は、今季初黒星を喫した。

J2はの全11試合が開催されます。

J3は7試合が開催されます。

　2日、J3第3節が行われ、C大阪U-23が開幕2連勝中のFC琉球をキンチョウスタジアムに迎えて2-1で逆転勝利。琉球の連勝を止めるとともに、C大阪U-23は暫定で首位に立った。

　前半17分、C大阪U-23は琉球に先制されるも、後半に入ってC大阪U-18所属で2種登録の森下怜哉がJ3最年少得点記録となる同点ゴールを決めれば、西本雅崇にプロ初ゴールが飛び出し逆転。桜の若き力が大いに発揮された一戦となったが、この試合では、今季、ドルトムントからC大阪に復帰した丸岡満がJリーグデビューも飾った。

　3月に入って右第5中足骨の痛みでしばらく戦列を離れていた丸岡。トップチームの大熊清監督の意向も含めてU-23からのスタートとなる中、65分、ピッチに立った。復帰明けとあって、「時間制限があった中でのプレー」（大熊裕司監督）となったが、ボールを奪いに行く姿勢、奪った後に出て行く姿勢など、彼の持ち味も随所に見られ、C大阪U-23の勝利に貢献した。

「高校時代からいいイメージを持っていた」というキンチョウスタジアムにて、C大阪での初ゲームを勝利で飾った丸岡。ゆくゆくは、「トップチームのJ1昇格に向けて力を発揮していかないといけない」（大熊裕司監督）タレントであることは間違いないが、まずはU-23に軸足を置き、J3を主戦場にして戦っていく。次節の第4節はG大阪U-23が相手。トップチームより一足早く迎える吹田スタジアムでの“大阪ダービー”でどのようなプレーを見せるか。楽しみに待ちたい。

文：小田尚史（Ｃ大阪）　写真：芥川和久