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山口の“46秒・2ゴール”。新伝説誕生か?
第9節・千葉戦。4-2で快勝した山口だが、公式記録上の34分に島屋八徳と中山の2人のゴール者名が記されるという珍事を引き起こした。現在のJリーグの公式記録は分を切り上げで表示するため、実際には33分台に2ゴールが生まれたことになる。
もちろんそれは記録ミスではない。島屋は相手のパスをカットして独走し、『33分9秒』に勝ち越しゴール。中山は『33分55秒』、速攻を効かせて駆け上がった星のクロスに、タイミング良く飛び込んだ。
わずか46秒で2得点を挙げるという新たなる維新劇場。島屋は「得点したあとに失点することがあった。千葉戦でも先制したあとにすぐに返されていたので、もう1回仕切り直した」ことが連続ゴールに結びついたと分析。中山は「得点したあとは相手も落ちているので、突けるところだった」と話した。ゴールに甘んじることなく守備も攻撃も引き締めてリスタートしたことが、46秒の2得点に繋がっていた。
複数得点が武器の山口。昨季のJ3では2点差をひっくり返した逆転勝ちもあり、山口戦のセーフティーリードが2点ではないという驚異的(脅威的)な印象を相手に与えていたが、J2に昇格した今年はもう一歩進み、山口に1分を与えると2点を取られてしまうという新伝説を打ち立てしまうのかもしれない。
ちなみに、島屋は今季すでに4得点を挙げているが、1点目がJ2全体の今季初ゴールで、2点目がJ2リーグ通算14500ゴールとメモリアルゴールを連発。3点目は千葉戦の先制弾となりゲームの流れを呼び込んだが、メモリアルゴールラッシュからは解放?された。だが、記憶と記録の神様たちは島屋が大好きのようだ。4点目はこの46秒ゴールの端緒となる一撃。ふたたび記憶にも記録にも残るゴールを放つことになった。チーム内単独トップのゴール数となった島屋は笑みを浮かべ、「もう少しバランスを見ながら決めたいと思います」と話したが、きっと神様は彼を手放すまい。はたして島屋の5点目はどんな形で生まれるのだろう。そして山口の46秒・2ゴール伝説はどう進化していくだろうか。
文:上田真之介(山口担当)
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U-23代表のFC東京・中島翔哉が負傷。5月の親善試合は回避へ

25日、FC東京はU-23日本代表の主力MF中島翔哉が右膝内側靭帯を損傷し、全治5、6週間と診断されたことを発表した。今夏のリオデジャネイロ五輪に出場する同代表で、中島は背番号10を背負う攻撃の中心選手である。
今季はここまでJ1での先発出場はないが、今季からJ3に参戦中のFC東京U-23ではエース格として出場。なかなかトップチームでの出番がない中でも、ここまでコンディションの維持に努めてきた。
現在公式戦4試合で勝利のないトップチーム。24日に行われたJ1・1st第8節・甲府戦(1△1)に向けて城福浩監督はメンバーのテコ入れを行い、当初は中島も甲府戦の18人のメンバーに入っていたという。しかし、22日の全体練習後のシュート練習で中島が負傷。結局甲府戦への帯同も不可能となり、さらに今回の診断結果となってしまった。
これにより、来月11日に行われる親善試合・ガーナ戦(ベストアメニティスタジアム)、さらにはその後に予定されているトゥーロン国際大会の出場は不可能となった。ただ、本大会の8月まではまだ時間が残されており、世界の晴れ舞台に向けて中島の懸命なリハビリと回復が始まる。
文:西川結城(FC東京担当) 写真:伊藤厚 -
「僕たちが前を向かないと」(高柳一誠)。熊本、自主練習をスタート。14人が参加

熊本は25日、熊本市東区の人工芝グラウンドで自主トレーニングをスタート。県外に出ている選手などを除き、この日は14人の選手が集まり、午前9時から約2時間、ジョギングやボール回し、そしてスタッフもまじえてのミニゲームなどで身体を動かした。
参加したのは、GK畑、金井、DF森川、鈴木、園田、植田、藏川、MF岡本、黒木、嶋田、高柳、村上、清武、中山に、清川浩行監督、財前恵一ヘッドコーチ、久藤清一コーチ、澤村公康GKコーチら。
「出口(リーグ戦復帰の日)が決まったのは良かった。もちろん自分たちも被災しているわけですけど、自衛隊の皆さんはじめ、役所の方などもそれぞれの仕事に取り組んでいるわけですから、自分たちはサッカー選手として自分たちの仕事を一生懸命やろうと話した」と澤村GKコーチ。
自宅マンションにひびが入っているという高柳も「皆で意見を出し合って(5月15日からのリーグ戦復帰を)決めたので、そこに向かって準備していきたい。自宅が損壊したりした選手もいる中で、『困っていることはないか』とか情報は共有して、選手同士で助け合ってケアしていきたい。サッカー教室で子どもたちとも接するけど、やっぱり僕たちが前を向いて、笑顔や勇気、元気を与えていかないといけない」と言う。
まだまだ避難所での暮らしを余儀なくされている人も多く、十分な支援物資が行き届いていない地域もあるなど復興への道のりは遠い。それでも、少しでも地域に力を与えることを目指して、熊本は一歩一歩、歩みを進めていく。
文・写真:井芹貴志(熊本担当) -
U-19日本代表候補の招集選手が変更
日本サッカー協会は25日、静岡市内でトレーニングキャンプを行うU-19日本代表候補の選手変更を発表した。DF初瀬亮(18・G大阪)とMF鈴木徳真選手(19・筑波大)に代わり、DF杉岡大暉(17・市立船橋高)とMF坂井大将(19・大分)が招集される。
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U-17日本女子代表候補の招集選手が変更
日本サッカー協会は25日、J-GREEN堺でトレーニングキャンプを行っているU-17日本女子代表候補の選手変更を発表した。負傷した日テレ・メニーナのDF 船木和夏(15)に代わり、JFAアカデミー福島のDF米井朋香(17)が追加招集される。
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ロマーリオの息子、1カ月で日本食の”悩み”を克服
【EG調査隊~選手名鑑の気になる回答を究明~】「いまは家で食事をするときもお箸を使っています」(ロマリーニョ)
選手名鑑のアンケートを読んでいて「なんでだろう?」と疑問に思ったことはないだろうか。その真相を究明するために立ち上がったのがEG調査隊。第5回目となる今回は94年の米国W杯でMVPに輝いた元ブラジル代表FWロマーリオを父に持つ金沢のFWロマリーニョのアンケートに迫った。今回の調査員:野中 拓也
[TARGET]
FW 17 ロマリーニョ(金沢)
>>>MISSION<<<
金沢のロマリーニョ選手の最近の悩みに『おはし』と書いてあったのですが、もう克服したのでしょうか?(依頼者:ヒロさん)

――選手名鑑のアンケートの最近の悩みに「おはし」と書いてありましたが?
「もうお箸の使い方はマスターしました。だいたい1カ月ぐらいかかりました。ご飯を食べるときに覚えました。いまは家で食事をするとき、お肉などを食べるときにはお箸を使って食べています」
――日本で気に入った食べ物はありましたか?
「お寿司が一番好きです。トロ、サーモン、マグロが好きです。このくらいは食べますよ(手で皿が積み上がった様子を示す)」
――ツイッターでは日本語を学ぶための本をアップしていましたが?
「一人で出かけたり、誰かと会うときは、あの本を持って出かけています。本を読んで少しずつ日本語を覚えているところです。日本語は簡単ではありませんが、覚えた言葉は使っています」
――好きな日本語はありますか?
「『ありがとう』です。一番簡単だからね(笑)。いま話しているこのインタビューくらいは日本語で話せるようになりたいです」
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楢﨑の代役・名古屋GK武田がビッグセーブ連発!。小倉監督も「武田さまさま」/動画

24日のJ1・ 1st第7節・新潟戦(2〇1)で公式戦7試合ぶりの勝利を手に入れた名古屋。最後は相手の猛攻を受ける展開の中、ヒーローになったのはGK武田洋平だった。
武田にとっては、この日が名古屋加入後初先発の舞台だった。20日のナビスコカップで負傷していたGK楢﨑正剛にかわってゴールマウスに立つと、1点リードで迎えた後半ロスタイムには立て続けに好守を連発。92分に浴びた至近距離からの決定的なシュートに対しても驚異的な反応を見せるなど、3本連続のビッグセーブでチームを救ってみせた。
さまざまな思いを抱いてこの試合に臨んでいた。14日に九州を襲った熊本地震。高校時代を熊本で過ごし、昨年までは大分でプレーしていた守護神は、友人の家が住めない状態になっていたことなどを聞き「正直、練習からしても集中しきれへん部分があった」という。熊本に縁のある選手同士で 「何かできることはないか」と支援活動の話を重ねながら、「サッカーのできる環境に感謝してやれることをやりたい」と、ゴールマウスに立っていた。
最後は手に汗握る攻防を制しての勝ち点3に「武田さまさまです」と小倉監督。「彼はいろいろな思いがある中で出てくれていて、そこの気持ちを出してくれたところが、あのビッグセーブにつながっている」と加え、この日の大活躍を称えていた。
文・村本裕太(名古屋担当) -
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