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山形が復興支援チャリティーイベントを実施。チーム唯一の熊本出身者、立石トレーナーの思い
J2第10節が各地で行われている29日、熊本との対戦が中止になった山形は「熊本地震復興支援チャリティーイベント」を実施。選手がスパイクなどの私物を提供してのチャリティーオークションや、チームスタッフ総出で仕込み、調理した、石﨑信弘監督特製の餃子300人分を提供するなどして義援金を募った。
熊本とつながりのある選手が少ないチームの中で、唯一の熊本出身者が立石雅輝トレーナー(写真)。今回のイベントでは餃子を焼くスタッフの一員として参加したが、その合い間に、熊本の現状や自身の心境について取材に応じた。
熊本県菊陽町に住む家族や親戚の無事が確認でき、実家にも被害はなかったとのことだが、被害が大きかった益城町に近い熊本市内にある奥さんの実家が倒壊したとのこと。ご家族はしばらく車中泊などを経て、最近になって仮住まいに移ったそうだ。
発災から2週間あまり。立石トレーナーは常にチームに帯同し、自らの役割を果たしてきたが、「できるのであれば、現地に行きたいのは山々」というのが偽らざる気持ちだ。「高校の友人も支援物資を直接、避難所に持っていったりしたが、結局は受け取ってもらえなかったということもあったみたいで、どこに持っていけばいいのか、何をしたらいいのかに慣れてない状況もあったようだ」と語った。そうした現状を紹介しながら、いまなお余震の中で不便な生活を強いられている人たちに思いを寄せていた。
文・写真:佐藤円(山形担当)
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[JFL]FC大阪が上位対決を制し、首位キープ。V大分は元名古屋FW杉本恵太が劇的決勝点
JFL・1stステージ第9節の7試合が29日に行われ、FC大阪が1stステージ優勝に大きく前進した。首位のFC大阪は3位のヴァンラーレ八戸との上位対決に臨み、MF濱中優俊、MF川西誠のゴールで2-1と勝利。勝ち点を『23』に伸ばし、首位を守った。元日本代表FW中山雅史が所属するアスルクラロ沼津はホームにヴェルスパ大分を迎え、0-0で迎えた後半ロスタイム。名古屋などで活躍したV大分のFW杉本恵太にゴールを許し、0-1で敗れた。沼津の中山はベンチに入らなかった。
30日には流経大ドラゴンズ龍ケ崎vsFCマルヤス岡崎の試合が行われる。
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柏と熊本の絆で実現。熊本FWアンデルソンが柏の練習に参加中
熊本のFWアンデルソンが4月23日から5月1日の日程で柏の練習に参加している。4月25日に行われたトレーニングマッチにも出場し、コンディションはかなり良い様子。本人も「震災があって10日間ほど何もできない状態が続いていたので、そこから比べるとコンディションは良くなっている」と明るい表情で話す。
アンデルソンが今回、柏の練習に参加することになった経緯としては、熊本と柏はつながりのあるスタッフが多く、それを聞いたアンデルソンが練習参加を打診。下平隆宏監督をはじめ、柏側が快諾し実現した。
5月2日の練習再開のタイミングに合わせて熊本に戻る予定で、アンデルソンは熊本にいるチームメートやサポーターに対して、「彼らは向こうに残って、彼らなりにやらなければいけないことを頑張ってやってくれているし、自分もここで良いトレーニングができている。まもなく、熊本に戻って一緒にトレーニングを始めると思うので、そこでまたしっかりとトレーニングしながら、リーグ戦再開に向けて頑張っていきたい。チームが今シーズン、調子が良かったので、それをなんとか継続して、震災で大変な目に遭われた人々に元気を与えられればなと思う」と力強く話した。
文・写真:須賀 大輔(柏担当) -
3月に加入したばかりの横浜FMのキュラソー代表FWが負傷
横浜FMは29日、キュラソー代表FWマルティノスが横浜市内の病院で検査を受け、右大内転筋肉離れで全治約3週間と診断されたと発表した。マルティノスは3月に加入し、J1リーグ4試合に出場。1得点を挙げていた。
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今日のJリーグマッチデーハイライトは21時から!
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中村俊輔、リーグ戦未勝利の湘南を警戒。「勝ってない状況だからこそ…」
横浜FMは30日、湘南(J1・1st第9節)をホームの日産スタジアムで迎え撃つ。対戦相手はここまで2分6敗といまだ今季未勝利で苦しんでいるが、酸いも甘いも知り尽くしているMF中村俊輔に油断や慢心はない。「勝っていない状況だからこそ、試合の中で起爆剤になるものがあるかもしれない」と警戒を強めた。湘南は独自のスタイルを築いているチームだが、その点については「走るだけではなく、人が連動するサッカー。日本人に合ったスタイルだと思う」と共感している。走る湘南に対して中村を中心とした老獪なサッカーで応戦し、仕切り直しの勝ち点3を目指す。
文:藤井 雅彦(横浜FM担当) 写真:徳丸 篤史
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突然の退団! 盛岡FW高瀬が4月末日で契約解除
盛岡は29日、FW高瀬証から退団の申し出があり、クラブ・本人両者合意の下、4月末日をもって契約解除となることが決定したと発表した。
高瀬は今季、J3リーグで出場はなかった。高瀬はクラブを通じて「ここで全ての思いを伝えるのは難しいので一番伝えたいことだけを。自分の今後のサッカー人生を考えた時に、シーズン途中ということもありとても悩みましたが、クラブと話し合い今回の決断に至りました。グルージャに関わった、グルージャで関わった全ての人に感謝しています。特に応援してくれた方々にはより強い感謝の気持ちを感じます。一緒に戦ってきた時間も、環境も、今までに無いもので思い入れも強く、その分寂しさがあります。またどこかで会えたら嬉しいです。本当にありがとうございました」とコメントした。高瀬はなでしこジャパンのFW高瀬愛実(INAC神戸レオネッサ)の実兄。 -
井原アビスパが今季J1リーグ初勝利! ウェリントンが森重に競り勝ち、決勝点を叩き込む
J1・1st第9節の4試合が29日に行われ、FC東京のホームに乗り込んだ福岡が今季初勝利を挙げた。試合が動いたのは61分。MF末吉隼也のアーリークロスをFWウェリントンが日本代表DF森重真人に競り勝ち先制点を奪った。後半ロスタイムにはPKを取られれたが、森重のキックはバーを直撃。福岡が1-0で勝利を挙げ、井原アビスパにとってはうれしいJ1初勝利となった。
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「しっかりと1-0で終わるという、らしくないところもありつつ……」(中村憲剛/川崎F)
■アウェイでG大阪に1-0で勝利。試合後の川崎FのMF中村憲剛のコメント
「(前節の浦和との首位攻防戦に敗れたが?)非常に悔しい負けだったが、ここでガタガタ崩れてはいけないとみんなで話をしていた。連敗してはいけないことを皆が分かっていたので、今日のアウェイの試合の大事さは分かっていいた。試合の入りも良かったし、点も取れたし、その1点を最後まで守り切れた。一つ負けたけど、これまで一つひとつ目の前の試合を皆で粘り強く戦って来たので、またやり直せばいいじゃん、と。これで何かをガラっと変えるのではなく、らしさを出しつつ、しっかりと1-0で終わるという、らしくないところもありつつ。でもこういう試合を取っていくと自信になる」 -
浦和大勝で首位キープ。『KLM』が再びそろい踏み
埼玉スタジアムで行われた浦和vs名古屋の一戦は、1-1で迎えた後半に浦和の『KLM』こと興梠慎三、李忠成、武藤雄樹の前線3枚が、第7節・仙台戦に続いてそろい踏み。4-1の勝利に貢献した。この結果、浦和は首位をキープ。2位の川崎Fも勝利したため、勝ち点差は『2』のままとなっている。
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